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1人でステイホームをしているので、孤独だし、先が不安です。どう対処したらいいでしょうか?
この質問に回答します。
まずメールをシェアしますね。
Makikoさんからです。
不安で孤独です
件名:孤独の不安に対する対処
ブログ、大変参考にさせていただいております。
この度は、stay home期間、どうしても考え込んで気が滅入ってしまうため、悩みの一つについて、もしアドバイスいただけたらと思いメールいたしました。
私は今35歳ですが、未婚の一人暮らしです。
実家には父親がいますが、70歳を過ぎており、一人暮らしです。
長期休暇のたびに帰省していたのですが、今回のこのコロナウィルス の件で、この連休中は帰省ができなくなりました。
急に会えなくなったせいか、一人で家の中にいると、父親のことが心配になったり、独り身の自分に関して将来どうしようといった不安がこみ上げてきます。
(母はというと10年以上前に癌で他界しており、その年齢が53歳でした。)
どうやら私は結婚するような相手に出会いそうもなく、このまま一人で生きていかざるを得なさそうです。
なぜかこのstay home期間に突入した途端、父親のことが心配になったり、今更ながら母親の死が唐突に悲しくなったり、さらには自分自身の孤独感がこみ上げて、いても立ってもいられません。
今後も歳を取るにつれこの不安は増す一方かと思うと、心苦しいため、早めに自分の中で、不安に対する対処方法を得たいのですが、何かご助言いただくことはできますでしょうか。
とりあえず、連休中に断捨離を開始して、flyladyflyladyに登録しました。
お時間があればご連絡いただけますと幸いです。
Makikoさん、こんにちは。ご質問ありがとうございます。
「連絡ください」とありますが、メールアドレスの記入がないので、個人的には連絡しておりませんので、ご了承願います。
この時期、誰もが不安になりますよね。不安になるのが普通だと思います。
私も、ニュースを見ていると不安になるし、YouTubeで、「私、COVID-19にかかりました」という、アメリカのYouTuberの体験談(Vlog)を見ていると、なんとなく、自分も感染したような気になります(ミラー効果)。
しかし、その一方で、Makikoさんは、35歳とまだ若いし、感染もしていないみたいだし、断捨離するほど、たくさんの物を買う経済力もあるし、ステイホーム週間に、外に働きに行く必要がなく、静かで安全な家にいることができる境遇なのに、落ち込むのって、不思議だなあ、とも思います。
もし私が35歳で、健康で、経済的にさして不安のない1人暮らしだったら、自宅でのんびりと、これまでなかなかやれなかったことをして楽しみます。
でもまあ、落ち込んでいるのは事実でしょうから、私が思いつく対処法を5つお伝えします。
1.こころの平安を得る方法の記事を読んで実践する
1ヶ月前に、こんな記事を書いております⇒パンデミックで世の中が騒然としているときに、心の平安を保つ方法。私の7つの対策
この記事の、3、4、5、7を読んで実践してください。
3.事実と憶測をごっちゃにしない
4.日々のルーティンを継続する
5.決まった時間に睡眠をしっかりとる
7.マインドフルネス
事実と憶測をごっちゃにしないことについて補足します。
2.寂しいというのは、単なる感情で事実ではない
私、さみしいなあ、一人ぼっちだ、これから一生ひとりなんだ、年をとるにつれて、この不安はどんどん増大していくんだ、というのは、Makikoさんが思っていること(感情と憶測)にすぎなくて、それは事実ではないですよね?
現実はというと、いまは、みな、一致団結していますから、どちらかというと、「1人ではない」と言う方が合っていると思います。
いま、Mamikoさんの部屋にいる人間は自分だけですが、マンションやアパートだったら、同じ建物にべつの人間が住んでいるでしょ?
町内にもいっぱい人がいるはずです。
現在のコロナ危機は、多くの国で100年に1回あるかないかの国難になってしまっています。
私、60年以上生きていますが、こんなふうに学校が閉まり、店が閉まり、国中の人間が経済活動を1ヶ月以上ほぼ停止したことなんて、はじめて体験しました。
それぐらい、非常事態なので、みな、自分たちでがんばって、なんとか乗り越えようとしています。
アパートやマンションでは、掲示板に、「ぼくは◯号室の~ですが、買い物、引き受けますよ」とか、「お子さんをみることできます」といった伝言が貼られ、みなが助け合っている、というニュースを見ました。
店はみんな閉まっていて、張り紙が貼ってあります。
「COVID-19の感染防止措置のためにクローズドするけど、必ず、また再開するから、待っててくれ!」とか、「お店閉めるけど、みんな元気でね(Stay Safe!)」とか、「必ずこの危機を乗り越えられる!(we can get through this)」「がんばれ、〇〇(街の名前)」などなど。
武漢でロックダウンが起きたとき、高層マンションに住んでいる人々が、夜ベランダに出て、「武漢、がんばれ!」とか、「武漢、ファイト!」と、自分たちにエールを送っていました。
そういうこと、あちこちで起きています。
つまり、自分もその地域の住民の1人だし、地球ファミリーの1人で、現在の危機的状況を乗り越えるために、皆と一緒にがんばっているんだ、と思えば1人ではないのです。
「年をとればとるほど、この不安が増大する」というのも事実ではなく、単なる憶測です。なんで、そんな先のことまでわかるんです?
これは認知のゆがみですから、以下の記事を読んでいただき、もう少し冷静に考えられるようにするといいでしょう。
今すぐ捨てたい根拠のない思い込み:10の認知のゆがみ、その1 その3まであるので、すべて読んで、自分の思考を客観的に検証してください。
3.運動する
ステイホームしていると、運動不足になり、それで気持ちが落ち込みます。
1日中座って、テレビやパソコンの画面を見ていると、だんだん背中が丸くなって、猫が体操座りしているかのような姿勢になると思います。
猫の背中が丸くても大丈夫でうが、人間は、長時間、背中を丸めて座っていると、血のめぐりが悪くなり、脳に届く酸素が減って、だんだんネガティブになっていきます。
詳しくはこちら⇒幸せになれる動きとは? 姿勢や動作が気持ちに与える影響(TED)
こちらもおすすめ⇒2分で人生を変える方法「ボディランゲージが人を作る」(TED)
そこで、毎日、何らかの運動をしてください。運動は、免疫をあげる効果もあります。
私は、ロックダウン中も、毎朝、ジョギングをしています。ソーシャルディスタンスを取れるなら、1日1回、外を走ったり、散歩したりするのは問題ありません。
日本の外出制限は、一時期のイタリアやフランスみたいに、きびしくないでしょうから、散歩できるんじゃないですか?
家の中でも、筋トレ、ミニトランポリン、ヨガ、ダンスなどをして、からだを動かすことを意識してください。
4.自分の気持ちを紙に書く
毎度、同じアドバイスで申し訳ないのですが、自分の感情を、客観的に見られるように、紙に書き出してください。
Makikoさん、モーニングページや、ブレインダンプ、やったことありますか?
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
日記でもいいですが、自分の考えていることを紙に書き出す作業を半年ぐらい続けてください。
考え方が変わってきます。
先にも書いたように、不安と孤独でいっぱいになっている状態は、単なる1つの考え方を採用しているにすぎません。しかし、ネガティブなことばかり考えているうちに、その考えこそが唯一の真実だと思うようになります。
ほかの考え方ができなくなるのです。
自分の頭の中にあることを、いったん紙の上に出すと、そうした感情を外から見ることができるため(これをメタ認知という)、ほかの可能性に気づくことができます。
実際、書いてみればわかります。さっそく、自分の思っていることを、紙に書きましょう。
5.お父さんに電話する
お父さんのことが心配だったら、毎日、電話すればいいんじゃないですか?
お父さんがスマホを持っているのなら、フェイスタイムやスカイプを利用してビデオ通話をしてもいいでしょう。
対面で会わなくても声を聞けば、安心できます。
電話といえば、メンタルヘルスをサポートするサービスに電話するのもいいと思います。
カナダには、 COVID-19の影響で、心配ごとや不安が増えている人をサポートするための、Wellness Together Canada というサイトがあります。
このサイトを利用すると、セルフアセスメントできたり、アプリを利用したり、リソースを読むことができたり、グループコーチング・コミュニティサポートにアクセスできたり、テキストや電話でカウンセリングを受けられる、とあります。
たぶん、日本にも似たようなサービスはあるでしょうから、そういうところを利用して、ほかの人間と交流するといいでしょう。
6.現実を受け入れ、できることに意識を向ける
これも毎回のように書いていますが、いまの現実や、自分のうつうつとした考え、そういう考えをしてしまう自分などを、批判(セルフジャッジ)することなく、そのまますっぽりと受け入れてください。
そのうえで、じゃあ、いま、自分はどうありたいのか、どんな状態になりたいのか、そうなるために、何かできることはないだろうか、と考えて、自分ができることを1つずつやっていくと、そこまで不安いっぱいにはなりません。
こちらのTEDをごらんください⇒自分の気持ちをそのまま受け入れる勇気のパワーとその素晴らしさ(TED)
ほかにも、心の不安の対処法に役立つ記事は、たくさん書いた気がします。
ひまだったら、TEDの過去記事を順番に読み、動画を見るといいのではないでしょうか?
TEDの記事、全部で250以上あり、心の持ち方に関する動画もたくさんとりあげています。
最新記事はこちらから読めます⇒TEDの動画 | 筆子ジャーナル
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以上、6つアドバイスを書きましたが、どれか1つ、実践してください。
断捨離や片付けをするのもいいですが、Makikoさんの場合、自分のこころと向き合うほうがいいと思います。
これまで、仕事や何やらで忙しくして、気をまぎらわし、深く考えなかったことに直面せざるを得なくなったから、孤独を感じているのではないでしょうか?
いい機会なので、自分の孤独とじっくり付き合ってください。
それでは、Mamikoさん、どうぞお元気で。