パワフル

TEDの動画

2分で人生を変える方法「ボディランゲージが人を作る」(TED)

楽しい毎日を送るためにインスピレーションを与えてくれるTED動画を紹介しています。今回は、社会心理学者、エイミー・カディ(Amy Cuddy)先生の Your body language shapes who you are(あなたのボディランゲージがあなたが誰であるのか形作る)です。

邦題は「ボディランゲージが人を作る



「ボディランゲージが人を作る」TEDの説明

Body language affects how others see us, but it may also change how we see ourselves. Social psychologist Amy Cuddy shows how “power posing” — standing in a posture of confidence, even when we don’t feel confident — can affect testosterone and cortisol levels in the brain, and might even have an impact on our chances for success.

ボディランゲージは、人が私たちをどう見るかに影響します。しかし、私たち自身にも影響を与えるかもしれないのです。

社会心理学者のエイミー・カディは「パワー・ポージング」- 自信のある姿勢をとること、たとえ自信がないときでも - が脳内のテストステロンとコルチゾールのレベルに作用し、成功するチャンスに強い影響を与えることもあることを見せてくれます。

とても有名な動画です。たった2分、パワーポーズをとることで、人生が変わり得る、ということを科学的に説明しています。

後半にカディ先生が自分の体験を話します。

ここが見どころですので、できれば動画をごらんください。

特に、セルフエスティームが下がっていて、買い物が止まらない人、すぐに断捨離に挫折する人、汚部屋の中で途方に暮れている人、そんな人に強くおすすめします。

2012年6月の収録。日本語字幕です。英語や字幕なしがよい方はプレイヤーで調節できます。動画のあとに要約を書きます。

☆トランスクリプトはこちら⇒Amy Cuddy: Your body language shapes who you are | TED Talk | TED.com
☆TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に

2分でできる人生を変えるハックとは?

2分間、自信のある姿勢(パワーポーズ)をとれば、本当に自信がつきます。

ボディランゲージは、コミュニケーションに使う言語の1つ。ボディランゲージを使えば、他人が自分をどう判断しているのかよくわかるし、自分の気持ちを如実に表すこともできます。

実は、ボディランゲージは他人だけでなく、自分自身にも影響を与えます。私は、ボディランゲージの中でも、特に、パワーと権力(支配)について研究しています。

パワーのある人は、スペースをいっぱい使って、腕をあげたりしてからだを広げた姿勢をとります。

パワーのない人、自信のない人は、反対にからだを小さくします。

これは動物でも人間でも同じです。





姿勢が行動を変える

私が教えているクラス(著名なビジネススクール)でも、同じ現象が見られます。MBAの生徒は、みんな見るからに自信ありげ。教室の真ん中に陣取って、スペースをいっぱい使い、手も大きく上げます。

ほかの生徒は圧倒されて、身を縮こませます。

当然のことながら、男性のほうが女性よりパワフルなポーズをとります。また、自信のありそうな生徒のほうが、積極的に授業に参加します。

MBAのクラスでは、参加ポイントが成績の半分を占めるので、とにかく参加しなければなりません。

同じようなポテンシャルのある男女の生徒が集まるのに、成績に差が出ます。

そこで、私は、もし自信のない生徒にわざと自信があるように振る舞ってもらったら、もっと授業に参加するだろうか、という疑問を持ちました。

「ふりをすること」の効果を実験

共同研究者と、「ふりをすること」で行動結果が変わるのか実験をしました。

すでに、「無理に笑っても、楽しくなる」というリサーチ結果は出ています。行動が気持ちを変えることができるのです。

「パワー」についても同じことが言えるのか調べてみました。

☆実験で調べたこと
1.パワフルなふりをすれば、実際にパワフルになるのか?
2.思考や感情は体を変えるが、体(姿勢)が思考や感情(ホルモンの分泌)を変えるか?

被験者にパワーポーズと、パワーのないポーズを2分間ずつとってもらったあとギャンブルをしてもらたり、唾液のサンプルを採取しました。

パワーボーズをとった時は、リスクに対する耐性(ギャンブルをする気持ち)が86%。パワーのない姿勢をとったときは、60%。

支配的なホルモンである、テストステロンは、パワーポーズをとると20%上昇、自信のないポーズをとると、10%減少。

ストレスホルモンであるコルチゾールは、パワーポーズの人は25%減少。自信のないポーズの人は15%上昇。

つまり、2分間、自信のあるポーズを取ったり、自信のないポーズを取るだけで、脳内の化学物質の分泌が変わり、より自信を持てたり、よりストレスを感じるようになるのです。

姿勢を変えることで人生を変えられるか?

ラボでやった実験で、姿勢が気持ちを変えることがわかったとしても、はたしてそれが実生活で使えるトリックなのかはわかりません。

そこで今度は仕事の面接を使って実験をしました。

面接の前に、被験者にそれぞれの姿勢を取ってもらい、面接に望んでもらいました。面接は5分間で、面接官は、一切の感情を表しません。

面接を録画しました。

何も知らない4人に、面接のテープを見せて、誰を採用したいか聞いたところ、パワーポーズを取った被験者を選びました。

面接では、話の内容は関係ないのです。どんな態度で話しているかが問題です。

「ふり」が本物になるまで続けろ

姿勢が気持ちを変えるし、気持ちが行動を変える。私は皆にそう言いました。すると、「ふりをするようなものでしょ?」という返事が返ってきました。

私は、「ふりじゃなくなるまで、ふりをして」と言いました。でも、ホントの自分じゃないから、できない。ふりをしても、「自分はそこにいるべきではない」と感じてしまうから、と人々は言います。

実は、私自身、「私はここにいるべきじゃない」と感じた体験があります。

19歳のとき、交通事故にあい、頭を打ちました。IQが標準偏差の数値で2ポイント下がりました。

私は、IQが高く、天才児だと言われていたのでショックでした。復学を試みましたが、皆に、「大学を卒業は無理。ほかのことをやったほうがいい」と言われました。

「頭がいい」というアイデンティティを失い、とても苦しく、無力感でいっぱいでした。

その後、一生懸命勉強して他の人より4年遅れて大学を卒業。恩師のおかげで、プリンストンにたどり着きましたが、いつも「私はここにいるべき人間じゃない」( I am not supposed to be here)と感じていました。

プリンストンでの最初の年、20人の前で20分のプレゼンをしなければならない前の晩、先生に電話し、「もう辞めます」と伝えました。

先生はこう言いました。

「辞めてはだめ。私はあなたに賭けています。やるべきことをやって。できるふりをしなさい。

言われたことはすべてやるの。怖くても、足がすくんでも、幽体離脱体験をしても、とにかくやり続けなさい。

こんなふうに言えるようになるまでやり続けて。

『すごい。私ちゃんとやってる。やれる人になってる』って」。

だから私はそうしました。

小さなことが大きな変化を生む

大学院には5年いました。ノースウェスタンに行き、次がハーバード。

ハーバードにいる頃は、そうでもなかったのですが、それまでずっと「自分はここにいるべき人間ではない」と感じていました。

ハーバードでの最初の年の終わり、学期中、一言も発言しない子がいたので、「参加しないと、落第しちゃうよ」と言いました。

べつによく知っている人じゃなかったのですが。

彼女が部屋にやってきて、すごく打ちひしがれた様子で、こう言いました。

「私はここにいるべき人間じゃないの」と。

このとき、私は2つのことに気づきました。

1つは、私はもうそんなふうに感じなくなっていたこと。

だけど、彼女の気持ちは痛いほどわかりました。

2つ目は、彼女はここにいるべき人間だ、ということ。だって、ふりをしていれば、そうなれるのだから。

だから彼女に言いました。

「ここにいていい人間よ。明日、そういうふりをして。自信のあるふりをして。そうすればそうなるから。教室に行って最高の意見を言えばいいの」と。

実際、彼女はその通りにして、ほかのみんなが驚いてました。

数カ月後、彼女の「ふり」は本物になっていました。

だから皆さんに言いたいのです。

その場を切り抜けるためにふりをするのではなく、それが本物になるまでふりをしてほしい(don’t fake it till you make it. Fake it till you become it.)と。

小さなことが大きな変化を起こします。

今度何か、ストレスのある場面にのぞむとき、エレベーターやトイレの中や個室で、パワーポーズをとってください。

そして、ぜひほかの人にこのことを伝えてください。すごく簡単です。

リソースや、技術、ステータスがない人にもっとも役立ちます。

必要なのは自分の体と1人になれる2分間だけ。それが、人生を大きく変えます。
—— 抄訳ここまで ———–

パワー・ポーズ

12歳の娘。勝手にパワーポーズをとっていた。

本物になるまでふりをする

先日、セルフスティームの記事で、パワーポーズを取ることをおすすめしました⇒セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法

やってみると2分はけっこう長いです。15秒ぐらいで飽きが来ます。そこをがまんしてやってみてください。

この動画を見て感動しても、実際に2分パワーポーズをとる人って少ないんじゃないかと思います。

やるとよさそうなことを聞いても、人はなかなか行動しません。それがたった2分だとしても。

やらずに、また別の方法を探そうとします。そして、それを知ってもやりません。また別の方法を探します。きっと、「やってもうまくいかなかったらいやだ」「自分はやってもだめだったという結果を知りたくない」という気持ちがあるからかもしれません。

これは完璧主義のせいです⇒完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由

だから、何かを成し遂げないときは、実際にやることが重要です。

ただ、そんなに簡単に面接の結果が逆転するとは思いません。ふだんからまめにパワーポーズを取るべきでしょう。

記事のタイトルには「2分で人生を変える」と書きましたが、2分ではだめなのです。本物になるまで、2分のパワーポーズを延々と続けなければなりません。

よく自己啓発の本には、朝、鏡を見て笑え、と書いてあるので、笑うのとパワーポーズと両方をセットで、1年ぐらいやってみてください。

買い物依存も、汚部屋も改善されると思います。





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