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マイナンバーカードを作ろうかどうか迷っています。筆子さんなら、どうしますか?
こんな質問をいただきました。
この質問は、結局、これを買おうかどうか(生活に導入しようかどうか)迷っている、決められない、という問題だと思います。
何かを手に入れるかどうか迷ったら、考えるべきことを8つお伝えします。
まず、メールをシェアします。naoさんからいただきました。
マイナンバーカードについて
件名:筆子さんならどうする?
筆子さんはマイナンバーカードの事を知っていますか?
9/1より、日本ではそれを使用したマイナポイントの申請が国の施策で始まりました。
カードを作り、各種ポイントカードやクレジットカードと紐付けすると、ポイントとして最大5000円分還元されるということです。
私もよくわかっていません。マイナンバーカードすら持ってません。今、これを機会に作るか悩んでいます。
理由は、今後そのような還元施策も期待できないので損したくない気持ちからです。
私は普段はポイントに興味を持っていませんので、新たに何かしらのポイントカードを作る羽目になります。ただ、それもまた面倒なのです。
筆子さんならどうしますか? こういうものが導入されたらすぐに作るタイプですか?
naoさん、こんにちは。お問い合わせありがとうございます。
質問に順番に答えます。
マイナンバーカードは聞いたことがある程度で、よく知りません。
もちろん、私は作りません。マイナンバーも持っていません。
とうの昔に、日本の住民票は抜きました。
> こういうものが導入されたらすぐに作るタイプですか?
「こういうもの」って具体的にどんなものですか? それがわからないので答えることができません。
よくブログに書いていますが、私はミニマルライフをめざしているので、さしあたって生活に必要ないものは、よほどの理由がない限り導入しません。
うっかり入れたらすぐに捨てます。
naoさんと私とでは、生活環境が違うので、マイナンバーカードを導入すべきかどうか聞かれても、残念ながら、あまり有益な回答をすることはできません。
ただ、現段階では、日本に住む日本人にとっても、万人に必要なものである、とは思いません。
特に、そのカードを作る理由がポイントを得ることであるならば。
naoさんは、それが何か「よくわかっていません」と書いておられます。
よくわからないものを、生活に導入するかどうか迷うのっておかしくないですか?
通常の順番は、自分が導入しようとしているものが何であるのか、ちゃんと理解してから、導入するかどうか考える、だと思います。
マイナンバーカードの交付は無料(税金が使われている)ですが、お金を払って手に入れるもの、として考えてみてはどうでしょうか?
無料だから、作っとこう、という考えだと、よけいなものが増えます。
では、以下に、何か(物でもサービスでも)を手に入れるかどうか決めるときに考えるべきことを8つ紹介します。
1.それを手に入れるゴールは何?
何のためにそれを買うのか、または、生活に導入するのか、その目的を考えてください。
何か叶えたい目的があるから、物やサービスを手に入れるのですよね?
自分の目的が何なのか、しっかり確認しましょう。
2.すぐに使うあてがあるのか?
買う予定がなくても、店で目についたり、人(政府)から差し出されたりすることがあります。
そのときは、すぐに使うあてがあるのが、使いみちがあるのか、考えてください。
「いますぐは使わないけど、3年後には使うかも?」なんてものは、手に入れないほうがいいです。
理想は、買ったらすぐに使うことです。
3.買うお金はあるの?
それに支払うお金がちゃんとあることを確認してから買ってください。
手持ちのお金がないとき、カードを使うことになりますが、返済のあてがあるかどうかを考えましょう。
早いうちに、無理することなく返済できる、とわかってからの購入がおすすめです。
参考⇒カード払いが多すぎる人に伝える、基本の節約方法。数字が苦手でも大丈夫(前編)
無料のもののときは、「お金を出してでも手に入れたいか?」と考えてください。
4.自分の生活をよくしてくれるもの?
その商品(サービス)は、自分の人生に何らかの価値をもたらしてくれるかどうか考えます。
売り場で、「なんとなく便利そうだ」「かわいい、すてき」「おしゃれだわ」と思ったものでも、たくさん導入しすぎると、ガラクタとなり、自分の首をしめることになります。
5.他のもので代用できないか?
「必要だ」と思ったものでも、家にある類似品で代用できることがあります。
特に、所持品が多すぎて、何がどこにあるのか把握できていない人は、家の中にある物をしっかり確認してから、買う決断をしても遅くはありません。
物によっては、レンタルサービスを利用できるし、家族や友達から借りられるものもあります。
6.手に入れるメリット・デメリットは?
それを手に入れることでどんないいことがあるのか、逆に、どんな悪いことがあるのか、両方とも考えて箇条書きします。
紙の真ん中に縦線を書いて、左にメリット、右にデメリットを書き、見比べるといいでしょう。
どんなものも、買ったほうがいい理由と買わないほうがいい理由があります。
参考記事⇒買わないチャレンジ中に、ほしいものが出てきたらどうするか?
7.手に入れたあとの生活はどんな感じ?
それを手に入れたあとの、自分の生活をイメージします。
手に入れた後、自分にとって、よいことがたくさん起きるものを買うのが理想です。
特に何も変わらないものは、手に入れる意味がありません。
逆に、困ったことがいろいろ起きるとイメージできるものは、買わないほうが無難です。
たとえば、ドライクリーニングするしかない服を買うと、クリーニング代がかさみますから、その出費を補ってあまりある価値がある、と思わない限り、買わないほうがいいです。
8.自分の価値観にそっているものか?
それを買うと、確かに生活はよくなるだろう。だけど、自分の価値観(日頃から自分が大事にしたいもの)と合致しない、というものは、買わないほうがいいです。
この項目はわりと重要です。
なぜなら、いま、SNSなどで、人の生活を見る機会が多いから。
ソーシャルメディアで輝いている(ように見える)人たちが使っているのと同じものやサービスを手に入れれば、自分も幸せになれる、と錯覚する人が多い時代です。
人が求めているものではなく、自分が求めているものを手に入れてください。
価値観について⇒自分の価値観に沿った暮らしをするには?:心を満たす方法(その2)
こちらもお読みください⇒買う、買わないでよく迷うなら、自分でルールを決めておく。
最後に
naoさんは、どうしてマイナンバーカードを作ろうと思ったのでしょうか?
マイナンバーカードの交付は強制ではないので、「新たにポイントカードを作りたくない」などと、被害妄想に陥ることにエネルギーを注ぐ必要はありません。
そもそもマイナンバーカードは、自分が誰なのかを証明するIDカードですよね?
あまりに普及しないから、政府が、買い物に使えるポイントを還元して、うまみをもたせようとしたわけです。
マイナンバーカードを、特定のキャッシュレスサービスにひもづけて、そのサービスを利用して買い物したら、使用金額の25%(来年の3月までは最大5000円)が戻ってきます。
たとえマイナンバーカードを持っていても、「ポイントなんていらない」と思うなら、これまでどおり現金や別のクレジットカードで決済するだけです。
日本にふつうに住む日本人が、マイナンバーカードを作るのは簡単だから、切実な必要性を感じたときに作ればいいんじゃないですか?
e-Taxで確定申告をするときは、マイナンバーカードがあったほうが便利みたいですよ。
関連記事もどうぞ⇒キャッシュレス決済を使うべきか否か。
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手に入れるかどうか迷ったときに、考えるべきことをお伝えしました。
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