電卓とレシート

買わない

カード払いが多すぎる人に伝える、基本の節約方法。数字が苦手でも大丈夫(前編)

クレジットカードでいろいろな物を買ってしまうクセがあるため、いっこうにローンが減らず、貯金はできない。

週末にこんな相談メールをいただきました。

この方(仮にC子さんと呼びます)には、カードを解約することをおすすめしましたが、ほかにもできることがあるので、今回、10個のアドバイスにまとめます。

きょうは前編の5つです。

1.基本を押さえる
2.計画を立てるくせをつける
3.自分でできることは自分でする
4.不用品を処分する
5.ゴール設定をする



1.基本を押さえる

誰でも知っている基本の節約法をきっちり押さえます。

基本すぎて、地味でおもしろみがないせいか、やらない人が多いのですが、基本を押さえるだけで、大きな違いが生まれます。

裏技や、節約達人カリスマ主婦のマル秘テクニックみたいなものは、基本を押さえてからやってください。





基本のき

・支出を把握する

収入内(クレジットカードで借金をせずに)暮らすには、日々の支出の把握は不可欠です。

自分のお金や、家計のお金が、どんなものに使われているのか、日々の支出を把握してください。

何か買ったらメモするだけなので、そんなに難しくないでしょう。

月々、生活費に必要な数字をすぐに答えられるようにします。

・予算を立てて、予算内で生活するよう努める

C子さんは、「お金が足りなければ、カードで支払えばいい」という思考回路で生きています。

これをやめるために、あらかじめ、何にどのぐらいお金を使うか、費用を見積もります。これを予算といいます。

そして、予算の枠内で暮らせるよう努力してください。

詳しくはこちら⇒経済観念のない人がお金を貯められる人になる8つのステップ

・自分のためにならない借金はできるだけ早く返す

借金といってもいろいろあります。住宅ローンや学資ローンは、手元にお金がなくても、よりよい生活を手にするための1つの方法なので、返済額がリーズナブルならべつにしてもいいです。

しかし、クレジットカードの借金はとても利子が高いので、早めに返します。

C子さんは、生活費の大半はご主人が出していて、本人は、足りないときに食費をカバーするだけです。

ただ、借金の返済があるので、その支払いと楽天市場の支払い(食費ですかね?)をすると、あとは美容院代ぐらいしか残らず、自分の欲しいものを買えないからカードを使ってしまうとのこと。

は?

美容院?

毎月行ってるの?

私のようにセルフカットをすれば、美容院代は不用です⇒セルフカットのすすめ。時間もお金も大幅に節約できる。

自分ではカットできない、こったヘアスタイルだったとしても、毎月行かなくてもいいと思います。

ふつうの生活はもうできているのだから、美容院に使うお金を数ヶ月貯めて、欲しいものを買えばいいのです。

2.計画を立てるくせをつける

消費者金融のCMに「ご利用は計画的に」という言葉が出てくると思います(最近のことは知りません)。

計画的にお金を借りて、予定どおり返済することができれば、カードローンで首がまわらなくなることはありません。

お金にルーズな人は、計画性に乏しいのですから、日常生活のいろいろなところで、計画を立てたり、ちょっとした心づもりや見積もりをする練習をしてください。

たとえば

・To-doリストを書いてみる⇒朝のルーティン、50代ミニマリスト主婦の場合。書くことに時間を使っています。

・買い物リストを書いてから買い物する⇒ネットで衝動買いしないための12の心得。

・欲しい物が出てきたら、30日間待ってみるノートに書く

・1週間の献立を立ててみる(食費の節約に役立ちます)

・洋服ノートを書いてみる⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。

・家事や掃除のプランを立てる⇒家事の週間プランで綺麗部屋の住人へ~ミニマリストへの道(29)

・借金の返済計画を立てる

ほかにも計画を立てる機会はいくらでもあるでしょう。行楽に出かけるときも、だいたい、行動を心づもりしますよね? 頭で考えるだけじゃなくて、紙に書いてください。

私は、ブログを書く前はいつも、何を書くか、流れを箇条書きしているし、全然関係ないことをしているとき、「あ、これ、ブログに書くとおもしろいかも」と思ったら、付箋に書いてノートや机に貼っています。

とにかく、行き当たりばったりに行動するのをやめて、ある程度、枠組みを作ってから行動するくせをつけてください。

3.自分でできることは自分でする

外的サービスを購入すると、お金がかかるので、自分でできることは自分でします。

たとえば、自炊など。

C子さんは、友達とランチするとき、クレジットカードを使う、と書いていました。

べつにランチしたって、クレジットカード使ったって、いいですよ。カードの借金がなければ。

ですが、いまは借金を返して、貯金できる生活に切り替えたいと思っているわけですから、ランチより、借金を返すことが先です。

昼食は自宅で食べて、飲食店ではお茶だけにしておけば、友人と話すにしても、少ない費用ですみます。

弁当を持参して、公園で食べながらしゃべってもいいでしょう。いまは、とてつもなく暑いので、公園になんていられないでしょうから、フードコートみたいな場所で食べればいいですね。

昔、派遣会社員だったとき、私は、よく公園や海の見える場所で、お昼を食べていました。

外、おすすめですよ。暑いのがおさまったら、外で友達と会ってください。

「自炊しろ」とか「弁当を持っていけ」と言うとおののく人がいます。「朝、忙しいのに弁当なんて作ってられない」とかなんとか。

何も100%自炊しなくてもいいんです。

週5日、ランチタイムに外食しているのなら、そのうち2回は弁当にする、行楽地に行く時は、飲みものやデザートだけ、自宅で用意する、などのゆるい方法でも、導入すれば、100%外食するより、ずっと安くあがります。

おかずを作りすぎてしまったときだけ、おかずを持っていく、というふうにしてもいいです。

1番でセルフカットについて書きましたが、自分で前髪やサイドの髪を切ったり、ときどき、ヘナで染めたりすれば、ヘアケアを100%、外注しなくてすむので、節約できます。

ヘナについて⇒ヘナで白髪染め、私のやり方なら簡単です~写真17枚つき

化粧品も手作りできます(化粧品に関しては、使っているアイテム数を落とすことをおすすめしますが)。

洋服も自分でメンテナンスしながら、長く着てください。

外部サービスを使うと時間が浮くので、時間のほうが大事だ、と思うなら、外部サービスを使うべきですが、美容に関しては、一般人は、そんなに外注しなくてもいいんじゃないですか?

ホステスや芸能人は、仕事上、見かけが重要なセールスポイントなので、美容に時間とお金をつぎ込むのもわかりますが。

4.不用品を処分する

家に不用品がないほうが、不用じゃない物をちゃんと活用することができます。

洋服がたくさんありすぎると、何を着ていいかわからなくて悩みます。

これは、ガラクタもそうでないものもごちゃまぜになっており、買った物をきちんと活用できていない状態です。

なんてもったいないことでしょう!

借金を返したいと思っている人のする行動ではありません。

いらない物はすべて売って、そのお金を借金の返済に当ててください。

ガラクタを全て売り払い、借金を返し、旅に出て、自由に生きている男の話(TED)

売らずに捨てても、その後のランニングコストを減らせるのでお得です⇒もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。

部屋の片付けをしていると、高い確率で、現金や金券が出てきます。ちょっとした臨時収入です。

不用品を真面目に捨てていると、自分の買い物を振り返ることができるので、カードを使いすぎる生活から足を洗うことができるかもしれません。

1人の人間が、使うことのできる物の量には限りがあるため、欲しい物を次々と買って借金を作ってしまったのなら、大半の物が部屋の中で死蔵品になっているはずです。

そういう死蔵品を作るために、カードの借金を使って、いま苦しんでいる。

その現実に直面してください。

部屋のごちゃごちゃが解消されると、頭の中もスッキリしてくるので、もっと計画的にお金を使うことができるようになります。

物を捨てる方法⇒3年使っていない物はもう捨てるススメ。物の捨て時は自分で決める。

5.ゴール設定をする

今年も残り3分の1となりました。

この期間に何をするか、ゴール設定をしてください。

C子さんには、

・借金を返したい
・カード払いばかりするのをやめたい
・現金払いする人になりたい
・貯金できるようになりたい
・もっと考えて買い物したい
・欲しい物をすぐに手に入れないと気がすまない性格を直したい
・ストック品の大量買いをやめたい

などなど、「こうできるようになりたい」と思う項目がいくつかあるのですが、そこから1つだけ、今年の残り、4ヶ月で取り組む目標を決めてください。

たとえば、9月、10月、11月、12月はカード払いをせずに生きる、という目標はどうでしょうか?

この目標を達成するために、すべきことを書き出して、1つずつ実践します。

記事や私のメールの返信を読んでいるだけじゃ、何も変わりません。

「~したいです」と思ったり、書いたりしてるだけでも、だめ。

どんなに小さなことでも、行動しないと、目標に近づくことはできません。

私なら、いますぐ、クレジットカードは財布から出して、机の引き出しにしまいます。

各種ネットショップに入力してある、カード情報はすべて削除します。

一生、カードを使わないわけではありません。たった4ヶ月です。

生活費は出さなくてもいいのだから、カード払いしなくても、4ヶ月、暮らせるんじゃないですか?

がまんするとしたら食費ですが、パントリーチャレンジをして、家の中にあるものを食べてください。

パントリーチャレンジのススメ~ズボラ主婦だからできる究極の節約方法

******

カード払いがかさんで、貯金ができない人が節約するにはどうしたりいか、5つの方法を提案しました。

それではこの続きをお楽しみに。





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