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「買いたい!」と思ったときに上手に気をそらす方法を15個あげます。
といってもたいしたことではありません。基本的に他のことをすれば、気分が変わります。
ただ、ふだんから、「買いたくなったらすること」を意識しておかないと、いざ、スマホを見ていて、買いたい衝動を感じたとき、いつものパターンで、ポチっと購入ボタンを押してしまいます。
「買いたくなったらこうしよう」と考えておけば、衝動を感じたあとの行動の選択肢が増えます。自分がやりやすい行動案をいくつか考え、そういう行動を取りやすい環境にしておくといいでしょう。
これだけで、衝動買いの回数は40%ぐらい減るんじゃないでしょうか?
この記事に書くのは、おもにスマホでネット通販を利用するときの衝動買い防止策です。
店舗で買うより、ネット通販のほうが衝動的になりやすいと思うので、ネット通販での衝動をそらせるようになれば、店舗での衝動も簡単にコントロールできるでしょう。
1.さっさと下にスクロールする
SNSを見ているときや、通販ショップで買うべきものを見たあとに、欲しいものを目にして、「あ、これいいかも?」と思ったら、さっさと下にスクロールしてください。
その商品を見ていなかったら欲しいとは思っていなかったはずです。
「見なかったことにしよう」と言いながら、どんどん下にスクロールしましょう。
「欲しい!」と思うのは、本当に短い時間で、たぶん90秒ぐらいです。
90秒だと思う根拠⇒いやな気分こそ大事にして、自分の感情とうまくつきあう(TED)
数分待てば、欲しい気持ちは消えます。
2.画面をオフにして、スマホから手を離す
下にスクロールしたぐらいでは衝動がおさまらない人や、ぶり返す人は、スマホの画面をオフにしましょう。
「画面をオフにする」という言い方で合っているかどうかわかりませんが、私のiPhoneは、右側にある電源ボタンをぷちっと押すと画面が暗くなります。
たぶんスリープ状態になるのだと思いますが、このように画面を暗くして、「欲しいと思った物」を目の前から消し、ついでにスマホをどこかに置いてください。
簡単ですよね?
スマホ全体がネットショップみたいなものですから、いつまでも長々とスマホをさわらなければいいのです。
私は30秒でオートロックがかかる設定にしているので、何もせずともただじーっとしているだけで、スマホは暗くなってくれます。
3.何か読む
「ああ、あれ欲しいなあ!」という衝動が湧き上がってきたら、欲しいものについてリサーチするのではなく、「あとで考えよう」と言って、スマホから手を離し、新聞や本を読んでください。
そのために、手元に、読むものを用意しておくといいです。
私はキンドルを、自室の座椅子の横の壁に立てかけてあります(買い物は、自室で、ノートパソコンに向かってするので、ここに読むものがあればOK)。
キンドルは、カバーをあけると自動的に起動し、読みかけのページが出てくるので、すぐに続きを読むことができます。
4.飲食する
立ち上がって台所に行き、お茶をいれ、おやつを用意し、休憩することにしましょう。
冷蔵庫の扉を開けて、ペットボトルをつかんで、水やお茶、ジュースをらっぱ飲みしても、気分は変わります。
でも、せっかくキッチンに行ったのだから、もうひと手間かけて、お茶をいれるといいと思います。
お湯をわかして、急須に茶葉を入れて、熱湯を注いで蒸らして、急須をちょっと揺らして湯呑にお茶を注ぐ。ふだんこういうことをやっていない人には、「めんどくさすぎる行動」だと思うかもしれません。
しかし、こういうごく簡単な作業を積み重ねている間に、買いたい衝動が消えます。
できるだけおいしいお茶をいれるために、1つひとつの行動を丁寧にするとより効果的です。
5.書き出す
何か書いてみるのもおすすめです。
30日間待つノート(欲しいものを書いておき、1ヶ月たったら、購入を検討する用のノート)や、ブレインダンプ、日記、手紙など、本格的に文字を書いてもいいし、そのへんの紙に、適当に落書きしてもいいです。
必ずしも、まともに文字を書く必要はなく、チェック、まる、ぺけなど、シンプルな記号を書くだけでも、気をそらすことができます。
以前も紹介しましたが、チャールズ・デュヒッグさんのThe power of habit(習慣の力)という本に、ある少女が爪をかむのをやめるために、専門家に、かみたくなったら、インデックスカードにチェック印を入れろと言われ、そうしていたら、だんだんチェックが少なくなっていった、というエピソードがあります。
インデックスカードはこういうカードです。
デュヒッグさんのTEDトーク⇒習慣のループを知れば、どんな習慣も変えることができる(TED)
6.簡単な家事をする
軽作業もおすすめです。
流しにたまっているお皿を洗ったり、そのへんをちょっと片付けたり、庭の落ち葉をほうきで掃いたりしましょう。
家事は気持ちを落ち着ける作用があります。
衝動買いをしないですむだけでなく、家の中もきれいになって一石二鳥です。
「何かを買いたくなったらやる用事」をリストにしておき、物が欲しくなるたびに、順番にやっていくといいかもしれません。
ずっと先延ばしにしている用事も、リストに入れましょう。
7.言葉を唱える
何か言葉を唱えてください。
唱えるものは、お経、呪文、アファメーション、何かのセリフ、マントラなど何でもいいです。語学の勉強をしている人は、外国語で何かしゃべるのもいいでしょう。
買い物から気がそれれば、目的は達成できるので、言葉は何でもかまいません。
「そうだ、今月は衝動買いをしない挑戦をしてるんだった」なんていう言葉はどうでしょうか?
「来年の今月今夜のこの月を僕の涙で曇らせてみせる」のようなセリフを唐突に言うのもいいです。
「ああ、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの? 私はキャピュレットの娘、あなたはモンタギューの息子。どうして私たちは出逢ってしまったの?」のように、ちょっと長めのセリフを唱えると、思い出すことに脳を使うので、買い物のことなんてすぐに忘れます。
8.音楽を聴く
音楽を聴くと手軽に気分転換できるので、好きな曲を1曲聴くのもおすすめです。
この話も、以前、どこかのブログに書きましたが、昔(1970年頃)、「アタックNo.1」というスポ根もののアニメがありました。中学校の女子バレーボールチームが、練習したり試合に出たり友情を育んだりする漫画が原作のアニメです。
このアニメで、大事な試合の前に、選手たちを落ち着かせるために、コーチが、ベートーベンの交響曲第5番、「運命」を聞かせるシーンがありました。
クラシック音楽を使って、精神の安定をはかろうとしたわけです。
べつにクラシック音楽じゃなくてもいいですが、買い物したくなった時に気持ちをそらすために歌う曲を考えたり、プレイリストを作っておくといいでしょう。
9.鏡を見る
鏡の前に立って、自分の顔を見たり、自分に話しかけたり、ほほえみかけたり、パワーポーズを取ったりしてください。
パワーポーズとは⇒2分で人生を変える方法「ボディランゲージが人を作る」(TED)
化粧をする人は、化粧をしてもいいかもしれません。
自分で自分を叱咤激励するのもいいですね。
結局、頼れるのは自分だけですから。
■ネット通販がクセになっているなら⇒ネット通販で買い物しすぎないための私のちょっとした工夫。
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スマホをさわっている間に、何か買いたくなったとき、気持ちをそらす方法をお伝えしました。
もちろん、深呼吸や瞑想も効果があります。
部屋の中が物であふれるのは一にも二にも余計な物を買いすぎているからです。
買いすぎる習慣を改めれば、もっとスッキリ暮らすことができます。
今は年末なので、買い物の誘惑が多いですよね。
ボーナス出たし、1年間、がんばったし、皆にプレゼント買わなきゃいけないし、セールだし、みんな買ってるし、クリスマスだし、などなど、「買ってもいい理由」を思いつきやすい時期でもあります。
買いたい衝動から気をそらす練習をするにはもってこいのタイミングです。