実家にある不用品

ミニマルな日常

実家に置きっぱなし~成人した子の荷物にどう対処するか

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娘さんたちの荷物が家にたまって片づかない、どう声をかけたらいいかわからない、というお悩み相談にアドバイスします。

家族と暮らしていると、自分だけ頑張っても家が片づかないことがありますよね。

でも、問題を1つずつ整理して、できることから手をつけていけば、状況は少しずつ変わります。

まず、ぐうたらかあちゃんさんのお便りを紹介します。

家族の荷物の整理、声かけの仕方がわからない

件名:家族の持ち物の整理、声かけの仕方が分からない

筆子さん、こんにちは。

筆子さんの記事を読む度に「よし!お部屋を片付けよう!」という気持ちになりますが、なかなかうまくいかず……。

途中でやる気がなくなったり、仕事でくたびれて気持ちが乗らなかったり。

めちゃくちゃスモールステップで進めています。

我が家は娘が3人。10年ほど前に主人が他界し、現在は末っ子と暮らしています。

長女は一人暮らしをしていましたがアパートを出て留学、一人暮らしの荷物は我が家へ。

次女は一人暮らしを始めましたが、部屋が狭いと最小限しか持っていかず、荷物は我が家に。

三女は部屋に足の踏み場がちょっとしかなく、ロフトベッドのため寝床は確保できている状態。

片付けが苦手なようで、洗濯物、カバン、趣味の手芸道具などはリビングや次女の部屋に流出。

言っても言っても「はーい」と返事はしますが、そのまま放置……。

洋服、趣味のものはネット購入でどんどん増えています。

買ったら手放すように声はかけていますが、減りません。

三女の部屋にあふれたものを置きに行くこともしていましたが、不機嫌になるのでやめました。

私も気乗りしないと片付けないから、三女の気持ちがわからないでもなく、あまり強く言えません。

食品も食べたいから買ってきたり、職場でいただいたりしてきますが、今日食べる気分じゃないからと数日、数週間置きっぱなし。

冷蔵庫やダイニングテーブルの上で消費期限や賞味期限を迎え、声をかけて処分したり私が食べたりしています。

ものも食品も、目に見えないと忘れちゃってる?と感じ、見えるように冷蔵庫の中やテーブルに置いていてもそのままです。

10年経ち、筆子さんの記事を読み、やっと主人のものを手放そうと思えるようになってきました。

でも手放しても我が家は全然すっきりしません。

子供たちも20代の大人。私は入り込んで片付けるのは違うと思っています。

今現在、娘たちのもので使っていない6畳の和室がもので溢れ、畳1畳見えるかな?くらいになっています。

畳の部屋が大好きな私としては悲しいです。

自分の部屋が片付いてるなら良しとするかと言い聞かせて過ごしていますが、モヤモヤします。

どう話すと娘たちが行動してくれるのか、私がどんな風に動けばいいかわかりません。

筆子さん、片付けが苦手な私たちがどんな風にしたらいいかアドバイスよろしくお願いいたします。





ぐうたらかあちゃんさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

ご主人を亡くされてから10年、お一人で3人の娘さんを育ててこられたんですね。

3人とも立派に成人して素晴らしい。

ぐうたらかあちゃんさんは「ぐうたら」ではないと思います。

片づけはスモールステップで大丈夫です。

遺品の整理にようやく気持ちが向いてきたのは大きな一歩ですね。

お便りを読むと、いくつもの問題が絡み合っているようです。

まず、今の状況を整理するところから始めましょう。

抱えている問題を整理する

お便りから、少なくとも以下の問題が見えます。

1)長女の荷物:一人暮らしの荷物が留学前に持ち込まれたまま(家財道具すべて?)

2)次女の荷物:引っ越し先に最小限しか持っていかず、残りが実家にある

3)三女の私物:部屋に収まりきらず、リビングや他の部屋に流出している

4)三女の食品:買ってきて放置し、期限切れになることが多い

5)ご主人の遺品:10年経って手放す気持ちになってきた

6)6畳の和室が娘たちのもので埋まっている

7)ご自身も片づけが苦手で、気力が続かない

これだけの問題を一度に解決しようとしたら、誰だって途方に暮れます。

やる気も出ないでしょう。

大事なのは、全部いっぺんにやろうとしないことです。

そして、「自分がコントロールできること」と「できないこと」を分けて考えましょう。

娘さんたちの行動や気持ちは、直接コントロールできません。

いくら「片付けて」と言っても、本人がその気にならなければ動きませんよね。

でも、自分の持ちもの、自分のスペース、家のルールを決めることは、自分でできます。

コントロールできることに集中してください。

望んでいることをすべて書き出す

最初にやってほしいのは、自分が「こうなったらいいな」と思っていることを、全部紙に書き出すことです。

ブレインダンプをおすすめします。

頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

たとえば、こんなことが出てくるかもしれません。

・和室を使えるようにしたい

・リビングに三女のものが散らかっていない状態にしたい

・ダイニングテーブルの上をきれいにしたい

・主人の遺品を整理したい

・自分の部屋をもっとすっきりさせたい

・娘たちと気持ちよく暮らしたい

これは自分が「そうなってほしいこと」ですが、漠然とした不満やモヤモヤも、書き出せば、解決すべき問題に変わります。

全部書き出したら、今の自分にできることと、娘たちに協力してもらわないといけないことに分けてください。

そして、まず自分にできることから着手しましょう。

順番をつけるのが難しければ、一番やりやすいもの、一番気になっているものから始めてください。

自分のスペースと遺品から始める

私がおすすめしたい最初の一歩は、自分の持ちものの整理と、ご主人の遺品整理です。

どちらも、娘さんたちの協力がなくても、自分だけで進められます。

遺品は、10年かけてようやく気持ちが追いついてきたとのことですから、今が手放すタイミングだと思います。

無理に急ぐ必要はありませんが、気持ちがあるうちに少しずつ進めましょう。

一日15分だけ、とか、今日は引き出し1つだけ、というスモールステップで十分です。

ぐうたらかあちゃんさんは、すでにスモールステップで進めていらっしゃるそうなので、このやり方が合っていると思います。

家族の遺品を処理するタイミングを知りたい←質問の回答。

遺品を整理して、自分のスペースが整えば、達成感が生まれます。

その達成感が、次の片づけの原動力になります。

家族のものに手をつけるのは、自分の領域が整ってからで十分です。

片付けない家族にイライラしない方法:まず自分のスペースから整える

不在の娘たちの荷物に期限を設ける

長女と次女の荷物については、はっきり期限を伝えましょう。

2人とも20代の大人です。

実家に荷物を無期限で預けっぱなしにしていい理由はないと思います。

「◯月までに、持っていくか処分方法を決めてほしい」と具体的に伝えてください。

「いつか取りに来てね」では動きません。

「いつまでに」と期限を区切ることが大事です。

長女は留学中とのことなので、連絡が取れる方法で「残す・処分する・誰かに送る」の3択を提示するといいでしょう。

すぐに帰ってくるなら、「帰ってきてから始末して」と言ってもいいですね。

返事がなかったり、期限が来ても動かなかったりした場合は、ぐうたらかあちゃんさんが処分してかまわないと私は思います。

自分で管理できない荷物を親とは言え他人のスペースに置き続けるのは甘えですよね。

いきなりゼロにする必要はありません。せめて半分程度に減らせるようがんばってください。

次女についても同じです。

どちらの娘にも、なぜ荷物を片づけたいのか、理由をしっかり伝えてください。

「部屋が狭いから」という理由で実家に荷物を残すなら、次女にとってももはや必要のないものかもしれません。「新しい部屋に入らないなら、手放すことも考えてみて」と伝えましょう。

実家は倉庫ではないことを断固伝えましょう。

感情的にならず淡々と伝えてください。この記事を読んでもらうのもいいかもしれません。

三女と共有スペースのルールを決める

一番むずかしいのは、一緒に暮らしている三女との関係ですよね。

ここでのポイントは、片づけさせるのではなく、共有スペースのルールをつくることです。

三女の部屋の中は、本人のテリトリーです。

足の踏み場がなくても、それは三女の問題であって、ぐうたらかあちゃんさんが踏み込む必要はありません。

ぐうたらかあちゃんさん自身も「入り込んで片づけるのは違う」とおっしゃっていますよね。

その判断は正しいと思います。

でも、リビングやダイニング、和室は共有スペースです。

家主であるぐうたらかあちゃんさんには、「この場所はこう使いたい」と決める権利があります。

リクエストの仕方を少し変えてみましょう。

「片づけて」だと曖昧すぎて、相手にはどうすればいいかわかりません。

代わりに、具体的なお願いをしましょう。

たとえば、

・リビングに置いてある手芸道具は、今日中に自分の部屋に持っていってほしい。

・ダイニングテーブルの上には個人のものを置かないでほしい。

・和室にあるあなたの荷物は、◯月までに自分の部屋に移すか処分してほしい。

「何を・いつまでに・どうしてほしいか」をはっきり伝えることを心がけてください。

家族が片付けてくれないときの対処法:夫や親を動かす2つの工夫

食品についても、ルールを決めましょう。

今は、三女が買ってきた食品が期限切れになると、ぐうたらかあちゃんさんが代わりに食べたり処分したりしていますよね。

でもこれだと、三女は困りません。

困らなければ、行動は変わりません。

「買ってきた食品は自分で管理してね。期限が切れたら自分で処分してね」と伝えて、あとは手を出さないようにしましょう。

これは冷たいことではありません。

大人なら当然すべきことを、大人に求めているだけです。

声かけで大事なこと

ぐうたらかあちゃんさんは「どう話すと娘たちが行動してくれるのか」と悩んでいますが、残念ながら、魔法の言葉はありません。

どんなに上手な言い方をしても、本人にその気がなければ動きません。

でも、伝え方を工夫すれば、聞いてもらえる確率は上がります。

意識してほしいのは以下の3つです。

1.責めるのではなく、自分の気持ちを伝える。

「なんで片づけないの!」ではなく、「和室がものでいっぱいで、私は悲しい」と、自分の気持ちとして話しましょう。

主語を「あなた」ではなく「私」にすると、相手も受け入れやすいです。

2.一度にたくさん言わない。

あれもこれもと言いたくなりますが、1回の会話では1つだけお願いしましょう。

「まず和室の荷物だけ、なんとかしてほしい」というように、焦点をしぼります。

ここでも、どの荷物を一番撤去してほしいのか、優先順位をつけてください。

3.期限と選択肢を出す。

先にも書きましたが、「片づけて」と言うだけでは動きません。

「来月までに和室の荷物を自分の部屋に移すか、処分するか決めてくれる?」と具体的に伝えましょう。

選択肢を出すと、相手は「やるかやらないか」ではなく「どちらにするか」を考えるようになります。

完璧を目指さない

最後に、大事なことをお伝えします。

「これなら、なんとか許容範囲だ」という現実的なラインを目指してください。

家族と暮らしている限り、自分の理想通りに家を整えることはできません。

ぐうたらかあちゃんさんは「自分の部屋が片付いてるなら良しとするか」と言い聞かせているそうですが、実はその考えは間違っていません。

自分の部屋が整っていること、それ自体がすごいことです。

モヤモヤするのは、和室や共有スペースが理想と違うからですよね。

先日、こんな記事を書いております⇒家族が散らかしてイライラするなら「家の管理職」を降りてみよう

ぐうたらかあちゃんさんが、1人で家をきれいにしようとするのはやめましょう。

そうしないと、子どもたちが自分のものに責任を持ちません。

そして、今日お伝えした方法で、少しずつ娘さんたちに働きかけてください。

すぐに劇的な変化は起きないかもしれません。

でも、問題を整理して、1つずつ取り組んでいけば、確実に前に進めます。

まずは、紙とペンを用意して、自分が望んでいることを全部書き出すところから始めてみてくださいね。

それでは、ぐうたらかあちゃんさん、これからもスモールステップで進んでいきましょう。

お元気でお過ごしください。

*****

娘さんたちの荷物で家が片づかないというお便りに返信しました。

家族の問題は複雑ですが、まず自分にできることから手をつけて流れを変えていきましょう。

この記事の感想や、「私の場合、これがうまくいった」などの意見がありましたら、お気軽にメールください。

お待ちしています。





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