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断捨離でこりて、これからは買い物を減らしたいと考えているが、見るとほしくなって買ってしまう、セールだとさしあたって必要ないのに買ってしまう。
こういうこと、よくあると思います。
ここれまでいかに自分が無駄なものにお金を使ってきたか、身にしみていれば、今後の買い方は変わるでしょう。
いらない物にたくさんお金を使ってきたことを知る方法を5つ紹介します。
1.真の節約について考えてみる
もっと節約したい、貯金を増やしたいと思っている人は多いでしょう。
ただ、節約したい、と思うのではなく、自分にとって、本当の節約とは何か、一度考えてみてはどうでしょうか?
節約とは、100均で物を買うことでもないし、値引き品を買うことでもないし、2つ買うと1つ半額になるといったプロモーションを使うことでもありません。
自分が本当に必要としているものを、安く買うことが節約ではないでしょうか?
ポイントは、「本当に必要なものを買うこと」です。本質的にいらない物を、いくら安く買ったところで、節約にはなりません。
買わなければ、すべて100%引きです。
2.無駄なものしらべ
自分が特にたくさん持っている物を棚卸しして、無駄なものの混入率を調べてください。
無駄なものとは、さしあたって使っておらず、ただそこにあるだけのもの、ずっとしまいこんでいるもの、ほとんど手をふれないもの、意味もなく所有しているものです。
大事なものとガラクタの区別がつかない人に伝える、12のガラクタリスト。
特に自分がたくさん持っているものについて調べるといいでしょう。たとえば、洋服、靴、バッグ、コスメ、食器、雑貨(タオルなど)、子どものおもちゃ、飾り物、いろいろあります。
以前、洋服ノートの作り方を紹介しましたが⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。
この記事に書いたように、持っている服の枚数や、服の買い物に使った金額を数字で出すと、よくわかります。
いま服を100着もっていて、そのうちちゃんと着ている服が60着だとすると、無駄な服は40着ですから、無駄なものの混入率は40%です。
つまり、この人は、これまで服の買い物に使ったお金と時間と心的エネルギーの40%は、むだなものに投資してきたといえます。
これはきわめてざっくりとした計算です。しかし、一度数字を出して、現実に直面することに意味があります。
人は都合の悪いことはみな忘れるので、「無駄遣いしてきたかもなあ」とうすうす思っていても、それを確定する行動にはでません。
無駄遣いしてきた現実を知りたくないからです(収支のチェックをせずに、無駄遣いを続けるのも、現実に直面したくないからです)。
しかし、買い物習慣を変えたければ、現実に向き合うべきです。
粉飾決算を続ける企業は、そのうち倒産します。実態を把握しないかぎり、改善はできません。
3.保管スペースについて考える
自分が使っている物の保管スペースや、その使い方について考えてみます。
収納スペースに自分が何を置いているのかチェックしてください。
誰も使わない無駄なもの(ガラクタ)をしまっていませんか? 必要のない家具を部屋に置いたがゆえに、そこに置けなくなった大事なものを収納していませんか?
自宅の収納スペースの中をチェックし、そこを埋めているものの実態を把握してください。
家中の収納スペースをリストアップしてみる:ミニマリストへの道(110)
アメリカの家は年々大きくなってきているのに、家の中に物が入り切らなくて困っている人がたくさんいます。
どうでもいい物を買いすぎるからです。
日本は、国土が狭いので、家はそんなに大きくなってはいないかもしれません。しかし、収納スペースは、増えているのではないでしょうか?
世帯あたりの家族の人数は減っているというのに。
ちゃんと使うもの、必要なものだけを収納したら、たくさんのものが部屋の外にあふれることはないと思います。
人によっては貸倉庫を借りているかもしれません。クリーニング屋さんの保管サービスを利用して季節外の衣類を外に出しているかもしれません。
いま、布団や衣類の保管サービスがあります。箱につめて宅配便で送るだけです。空きスペースのシェアリングサービスもあります。
こうしたビジネスが人気を集めているということは、それだけ収納スペースをほしがっている人が多いということです。
これから家を建てる人や、引っ越しを検討している人は、収納スペースの多い物件を求めるものです。
なぜか、皆、収納スペースが多いほうがいい、と思い込んでいます。
人によっては、実家を保管スペースにしているかもしれません。
私の夫は職場に私物を置いています。夫は、仕事の関係で、職場にある空きスペースに自分の物を置くことが可能らしいのです。
ブラックフライデーで買った洗濯機は、5年前に引っ越した時、夫の職場に運び込まれました。
無駄に買った洗濯機の話⇒安物買いの銭失いな夫の悩み:ミニマリストへの道(99)
数年前、夫の会社のオーナーが変わったため、夫は、仕事は変わらないけれど、雇い主が変わるという体験をしました。
その頃、夫は、毎日職場に置いていた私物を自宅に持ち帰っていました。
いま、洗濯機がどこにあるのか、私は知りません。今年になって、夫は、この家についているガレージの1つを家主と家の管理をしている男性の2人とシェアできるよう交渉し、月125ドル払って、使っています。
つまり、夫は、新たに保管スペースを確保したのです(それでも部屋の中は物だらけです)。
自分が利用している保管スペースすべてと、その中身をしっかり把握すれば、無駄遣いをしていることに気づけるでしょう。
4.お金の行きどころを考える
何をするにもお金がかかりますが、無駄なものをたくさん買うことほど、お金を無駄にする行為はそうそうありません。
無駄なものをたくさん買う人は(大部分の日本国民がそうだと思いますが)、まず、そうした無駄なものを買うのにお金を使います。
つぎに、無駄なもののメンテナンスや管理、世話にお金を使います。
クリーニング代、掃除するのに使うお金など。
そのうち、物が増えすぎて、それを片付けるのにお金を使います。
収納グッズを買ったり、物の片付け方が書いてある本を買ったり、整理収納サービスを利用したり。
近藤麻理恵さんのテレビ番組が、アメリカで人気になりました。彼女はコーチ(捨て方や物の整理の仕方を教える人)の育成など、いろいろやっていますが、もとをたどれば、「不用品の捨て方」を教えるビジネスです。
いらない物を捨てるなんて、誰でも簡単にできるはずなのに、片付け産業は、大きな利益を出しています。
なぜかというと、あまりにいらない物をたくさん持ちすぎて、家の中に不用品があふれ、途方にくれている人が多いからです。
買い物しすぎて、自分の手には負えなくなっているわけです。
遺品整理や不用品回収サービスも片付け産業の1つです。
そうやって、片付けられたものはどこへ行くのかというと、焼却されるか、最終ゴミ処理場に運ばれ、埋め立てられるか放置されます。
この作業には、国民の税金が使われています。
つまり私たちは、無駄なものをたくさん買うのにお金をつかい、それを管理したり片付けるのにお金をつかい、廃棄するときも、お金をつかっているのです。しかもその結果、地球環境にダメージを与えています。
無駄が無駄を再生産する典型です。
最初から無駄なものを買うのにお金を使わない、という選択をすれば、その後発生する費用をおさえることができます。
節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい
5.時間やメンタルエネルギーの使い方を考える
ここまでお金の無駄遣いについて書いてきましたが、不用品をたくさん買うことで無駄にするのはお金だけではありません。
時間、体力、気力、すべて無駄になっています。
お金は使っても、また入ってきますし、気力や体力は一晩寝れば回復するでしょう。しかし、時間は失ったら2度とかえってきません。
時間はお金のように目に見えないので、失っていることに気づきにくいですね。
あまり物を買わない暮らしを始めてから、気づきましたが、買い物はとても時間のかかる行為です。
食料品や灯油など、生きるのに必要なものを買うのに時間を使うのならしかたがありません。
しかし、家の中でガラクタになっているものは、生きるのに必要なものではありません。どちらかというと、生活の邪魔をするものたちです。
そういうものをたくさん買うために、お金や時間を使い続ける生活をする。それは本当にあなたのやりたいことでしょうか?
以前、よくあるストレスの元を7つ紹介したことがあります⇒イライラには理由がある。ストレスをおこす7つのものを知り、自分で取り除こう。
このうちの、3つか4つは、無駄なものを買うのにお金と時間を費やすのをやめることで解決できると思います。
お金がない問題、仕事のストレス(やってもやっても終わらない仕事)、家族間のもめごと、部屋が汚いこと、この4つです。
無駄なものを買うのをやめれば、お金が残るし、そんなにしゃかりきになって仕事をする必要がなくなるし、時間ができるから、家族とともに過ごす時間も増えるし、もちろん部屋もきれいになります。
次から次へと新しいものを買うサイクルから抜ければ、いろいろな問題が解決すると私は考えています。
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今回は書きませんでしたが、自分が出しているゴミと直面するのも、無駄遣いの実態を把握するひとつの方法です。
断捨離中の人は(私も含めて)、ゴミ袋にこれだけ捨てられた!と自慢ではありませんが、すごいでしょう私、とか、達成感あります! といった気持ちになるかもしれません。
ですが、そうやって捨てたものの中に、浪費の産物がたくさん含まれているんじゃないでしょうか?
いらない物は、家の中に置いたままにしておくより、処分したほうがいいのですが、不用品を捨てるとき、ちゃんと浪費した事実と向き合ったほうがいいでしょう。
そすれば、今後の買い方が変わるはずです。