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「もう無駄遣いしない!」と決めても、いつのまにか、買い物する生活に戻ってしまうことってありますよね?
どうしたら、確実に買い物を控える習慣を身につけられるか、説明します。
負のサイクル
以下のようなサイクルにはまっていませんか?
1.筆子ジャーナルで、汚部屋に物がいっぱいあるのは、買い物をしすぎているからだ、と読み、「あ、私のことだ。そう言えば貯金もあまりできていない」と思う。
2.もう無駄遣いはしない、と決める
3.しばらくお金を使わないが、1ヶ月ぐらいたつと、当初の決意を忘れて、あれこれ買ってしまう。そのきっかけは、誕生日、旅行、臨時収入、いつも参加しているイベント、お気に入りのショップのセールなど。
4.クレジットカードの請求がたくさん届いて目が覚め、「もう無駄遣いしない」とまた決める⇒3に戻る
このサイクルにはまっていると、汚部屋の片付けは進まないし、貯金もできません。
その一方で、罪悪感がつのって、セルフイメージが下がるので、自分を癒やすためや、ストレス解消のための買い物をするので、ますます状況が悪化します。
こんなとき、やるべきことは、立ち止まって、じっくり考えることです。
やみくもに、「もう買い物しないぞ!」と決めるだけでは効果がありません。
効果があるなら、とっくの昔に、過剰に無駄遣いするクセはなおっています。
以下の3つのことを考えてください。
1.現在の買い物状況の把握
ここ数年の自分の買い物状況を人に説明できるぐらい把握してください。
実際は、他人に説明する必要はありません。でも、誰かに説明するためには、状況を具体的な言葉や文章で表す必要があるので、よりはっきり認識できます。
「私、買い物しすぎているかもな~」という把握はあまりに大雑把すぎるため、この状況を改善する行動ができないのです。
把握するために、チェックするポイントを5つ紹介します。
買い物する頻度
あなたは、どれぐらい買い物しているでしょうか?
毎日、毎週、毎月?
毎日だとしたら、ちょっと多すぎるかもしれません。
冷蔵庫があるなら、毎日買わないと生きていけないものはそんなにないでしょうから。
やたらとたくさん買っているもの
部屋を片付けていると、やたらと数が多いものに気づくでしょう。
コレクションしているなら数は増えますが、そうでないなら、買いすぎかもしれません。
どのぐらいの金額を無駄遣いしているか?
毎月、いくらぐらい無駄遣いに使っているか調べてください。
クレジットカードの明細を見ながら、明らかな無駄遣いを発見しましょう。
買った物を使っているか?
最近、買った物をちゃんと使っているか、調べてください。
買って、しまったままそのままになっているなら、買う必要はなかったのかもしれません。
特徴
自分の買い物を一言で表すとしたら、どんな言葉になるでしょうか?
・買ったのに、使っていない物がたくさんある
・特定の物(衣料品、化粧品、文房具、外食etc)への出費が多い
・特定の店(コンビニ、アマゾン、100均etc)での買い物が多い
・どうして買ったのか、自分でもよくわからない物がたくさんある
・見栄を張るために買ったものが多い
・SNSの影響を受けて買うものが多い
2.今後はどんな買い物をしたいか?
買い物の状況を把握できたら、今後はどんな買い物をしていきたいか考えます。
それは、あなたが「無駄遣いをやめるぞ?」と決めた理由であり、買い物に関する当面のゴールです。
私の理由
私は40代半ばぐらいから、意識的に買い物をしないようにしました。その理由は以下の2つです。
・所持品を減らしたい
ミニマルな暮らしを目指していたので、買い物をして物を増やすのはやめようと考えました。
・支出を減らしたい
ろくに収入がなかったので、極力余計な物を買うのをやめて、お金を残そうと考えました。
そのほかにも
・ゴミを増やしたくない
エコロジーという観点から、ゴミを増やすのは避けたいと考えました。ゴミ(ガラクタ)なら、すでに家の中にたくさんあったので、さらに買い物をしてゴミを増やすのは違うと思いました
・買い物に時間とエネルギーを使いたくない
人生の時間は有限なので、できるだけ自分のやりたいことや、やる意味のあることにリソースを使いたいと考えました。
「私は何がやりたいのかな? どんなことに時間を使っていきたいのかな?」と考えたとき、買い物や、すぐにゴミになるような物にお金を使うことは、やりたいことではないと気づいたのです。
私の場合はこんな感じでしたが、あなたが、「もう無駄遣いはやめよう」と思った背景には、いろいろな思いがあるはずです。その思いについて考えてください。
理念やポリシーがはっきりしていると、挫折しにくいし、ちょっと失敗しても、自分の思いや理想を確認すれば、すぐに軌道修正できます。
旅行やイベントで多少買いすぎても、そのあと、ズルズルと、「買う生活」が続くことはないのです。
「思い」の部分に戻ることは、とても有益なので、買い物に失敗したら、何度でも、ここに戻ってください。
3.優先順位(ニーズとウォンツ)を意識する
私を含めた一般人は、欲しいものすべてを手に入れることはできないので、優先順位を決めて、お金をつかっていかなければなりません。
自分にとって重要で大事なものからお金を使っていくわけです。そうしないと、家計が破綻します。
ニーズとウォンツを意識すると優先順位をつけやすいです。
ニーズは必要なもの、ウォンツは欲しいものです。
すでにニーズとウォンツの説明は何度かしています⇒ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)に敏感になる:知らないうちにお金が貯まる行動案(その6)
ニーズを手に入れないと生活できないので、まずニーズにお金を使います。
残ったお金でウォンツの商品やサービスを購入しますが、ウォンツの中でも、限りなくニーズに近いものもあれば、べつに買わなくてもいい、圏外というか、対象外というか、そういう商品もあります。
圏外とは、自分の理想とする暮らし方や、ウェルビーイング(well-being、肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた幸福な状態)にプラスの影響を及ぼす範囲の外側のことです。
今、汚部屋になっている人は、圏外商品にお金を使いすぎているか、家に持ち込みすぎています。
必要性の高い物なら、すでに使っているはずですから。
もう何年も部屋の中で堆積している物は、圏外も圏外。自分の幸せからすごく遠くにある物です。
以前は圏内にあった商品でも、時の流れとともに圏外になる物もあります。
もし、あなたのお金の使い道のニーズリストの中に、「貯金」があるなら、圏外商品を買うのではなく、ニーズに回すべきです。
そのためにできることを意識して行ってください。
うっかり圏外商品を買わないコツ
・最低1度は、ニーズとウォンツについてしっかり考える
ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
・日々の買い物をできるだけ記録し、圏外か圏内か区別してみる
毎日、記録するのがしんどい人は、2週間、1ヶ月、3ヶ月など期間を決めてやるか、旅行に行ったときや、特定のイベント(結婚式、子どもの大学進学、引っ越し、実家の片付け・解体など)に対する出費だけを記録して調べてみるといいでしょう。
特定のイベントに対する出費にも、自分のお金の使い方のクセはしっかり出ます。
・物を買うことではなく、使うことに意識を向ける
・欲しいと思ってもすぐに買わない、頭を冷やす時間を作る
特に、ネットで購入するときは、すぐに購入ボタンを押すのではなく、とりあえず買い物かごに入れて、半日ぐらい待ってから買ってください。
「早く買わないと売り切れちゃう!」と焦るときは、せめて、深呼吸や瞑想をしてから買いましょう。
実際は、売り切れて買えなくても、それが圏外商品なら、何の問題もありません。
売り切れるのが嫌なのは、「他の人は得をするのに自分が損をするのは嫌だ」ぐらいの気持ちで、それが必要かどうかはあまり関係ないのです。
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無駄遣いを本当にやめる方法を紹介しました。
考えるべきことを3つ紹介しましたが、紙に書き出しながらやると、頭の整理ができます。スマホやパソコンにタイピングしてもいいです。
頭の中だけで考えていると、こんがらがるので、単語や箇条書きでもいいので、書いたほうがいいですよ。
書くのはめんどくさいとか、そんな時間はない、私は筆子みたいに暇じゃない(子どもが小さいから)と言う人がいるけれど、自分が思っているほど時間はかかりません。
書いて頭を整理しておくと、無駄な物を買わずにすむので、結局は時間を節約できるのです。