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蚊に刺されないですむシンプルな対策を12個お伝えします。
蚊に刺されるといつまでもかゆみが続いていやですね。
それだけでなく蚊は感染症を媒介します。日本脳炎、デング熱、ウエストナイル熱、マラリアなど蚊が媒介する病気は危険なものばかり。
こうした病気は「熱帯のジャングルに行かない限りかからない」と思われがちです。しかし、地球温暖化のせいで、ウイルスを媒介する蚊の生息地が年々北上しています。
デング熱は日本でも感染事例があります。
犬の病気のフィラリアも蚊によって感染しますので、ペットのオーナーは注意が必要。
「蚊にさされないための対策」は意外と重要なのです。
蚊に刺される体質があるとか、血液型のせいだとか、いろいろ言われていますが、基本的な対策をすればだいぶ違います。
この記事では、まず蚊の生態、次にその生態をふまえて、蚊にさされない方法を提案します。
蚊の生態
まず敵を知っておきましょう。
蚊のエネルギー源は糖分。ふだんは花の蜜や草の汁を吸って生きています。
メスが産卵するとき、余分にえさが必要になり、人間などの血を吸います。血の中にあるタンパク質がほしいのです。産卵は水のそばで行われます。種類によって、水際に卵を生むもの、水面にダイレクトに卵を生むものがいます。
蚊は人の体温や匂い、二酸化炭素の排出を察知して、血を吸いにやってきます。
蚊に刺されないようにするためにできること
大きく分けて3つの方法があります。
●蚊が生息しないように環境を整える
●蚊に刺されないように自衛する
●蚊を撃退する
それぞれについて具体的な対策を書きます。
■蚊が生息しないように環境を整える
1.水がたまっている場所を極力排除
蚊は水のそばに産卵し、生息しますから、こうした場所を取り除きます。
貯水池、池、沼、浄化槽などの大きな場所だけでなく、小さな場所でも繁殖します。
人間にとっては「こんなせまい場所で繁殖する?」と思うようなところに卵を産む種類もいます。蚊は小さいですからね。
たとえば、水たまり、お墓の花立、古いタイヤ、バケツ、空き缶、じょうろなど。小さな子供むけのプールに水を何日も入れっぱなしにしておくと、蚊が卵を生む恐れあり。おもちゃのトラックやスコップも庭に放置すると、蚊を寄せ付けます。
できるだけこうした「水がたまっている場所」を排除すると、蚊は繁殖しません。
何らかの事情で水を貯めたい場合は、まめにとりかえていつもきれいな水にしておきます。
卵が産み付けられても、成虫になるまで2週間かかるので、このあいだに水を捨ててしまえば大丈夫です。
あるいはメダカを入れるという方法もあります。また銅を入れるとボウフラの発生を多少抑えることができるので、銅の針金や10円玉を入れておく手もあります。
私の母は、庭に古い火鉢を埋め込んで水をためています。ここにボウフラが出現しそうなものですが、大丈夫です。
金魚がいるからです。メダカ、金魚、グッピーはボウフラを餌にするので、蚊になる前に食べてくれます。
自宅に大きなプールのある人は、学校のプールなどと同様、塩素を入れてください。
2.芝や草、雑草はとっておく
メスが産卵する時だけ人の血を吸いますが、ふだんは花の蜜や草の汁を食べています。ジャングルや藪に蚊が多いのはそのせいです。
そこで、草をさばいて、生えっぱなしにしないようにします。
3.風通しをよくする
蚊は虫のわりにはあまり飛行能力がなく、ちょっとした風が吹くと、もう飛ぶことができません。
庭の茂みに手を入れて風通しをよくしておくと、蚊が繁殖しにくくなります。
■蚊に刺されないように自衛する
自宅の環境を整えても、隣の人は雑草も取らないし、いつも庭に子供のプールやおもちゃを出しっぱなし。
しかもプールには子供が食べ残したお菓子やパンくずが浮いていて、水が腐ってボウフラがわいている、なんてこともあります。
また、どうしても蚊がいっぱいいるところに行かなければならないこともあるでしょう。地域の当番で公園の草取りや下水の掃除をしなければならなかったり、キャンプに行ったり。
そういう場合はできることをやって蚊にさされないようにしましょう。
4.基本:虫除けの薬をぬったりスプレーをする
ディート入りが強力ですが、ケミカルなものは使いたくない人はアロマを使った虫除けスプレーをどうぞ⇒夏の草取りに必須!アロマオイルを使った簡単虫除けスプレーの作り方
5.これも基本:肌を露出させない
長袖、長ズボン、帽子、靴下を身につけます。なるべくゆったりした服がいいです。
というのも肌に密着してると暑いですし、蚊によっては服の上からかむからです。
6.服の色はライトカラーを
蚊は服の色を目印にやってきます。特に黒やネイビーブルーなど暗い色が好きです。そこで白っぽい色の服を着たほうがいいです。
暗い色の服は太陽光線を吸収して暑くなりますし、夏場に黒いTシャツはあまり着ないほうがいいかもしれないですね。
7.激しい運動をしない
蚊は温かいものによってきます。だから赤ちゃんや妊婦さんは蚊にさされやすいです。
さらにふつうの人でも、体温があがれば、蚊のターゲットになります。
運動をすると体温があがるし、蚊を呼び寄せる乳酸や二酸化炭素をからだから排出しますので、暑いとき、激しい運動をするのは禁物です。
草取りをするならあまり根をつめず、朝の涼しいうちに、ゆっくりやるのがオススメ。
8.汗をまめにふき、できればシャワーをあびる
蚊は人間の汗の中にあるバクテリアの匂いにおびきよせられます。汗は、出たばかりのときは、匂いがないのです。しかし、バクテリアが繁殖すると臭くなります。
汗臭いシャツをいつまでも着ていると、蚊を呼んでいるようなものです。まめに汗をふきとったり、シャワーをあびます。
■蚊を撃退する
蚊がやってきたら、刺されるままになっているより、こちらから攻撃するべきです。
9.手でつかむ(あるいはつかもうとする)
先にも書いたように、蚊は飛ぶのがあまり得意でなく、強風に弱いので、手で、ばしっとつかもうとすると、その空気の流れだけで、怖気づきます。
片手ではなかなか取れないと思いますが、両手を使うと効果あり。
10.ハエたたきでたたく
これは自明ですね。じっとしている蚊を殺すのに威力を発揮します。
11.うちわで撃退
うちわで風を作るのも効果的です。しかし、あまり熱心にやると、今度は自分の体温があがり、背後から別の蚊を呼び寄せたあげくに首筋をさされる恐れがあります。
12.扇風機を使う
室内にいるときは、扇風機の風をあてるようにしておけば、蚊は飛んできません。
ジョギング中に蚊に刺されない対策はこちらに書いています⇒ジョギング中、蚊に刺されない4つの方法。蚊の習性から考えてみた。
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もちろん昔ながらの蚊取り線香、網戸、蚊帳(かや)も効果的です。
私が子供のころは蚊帳をつって寝ていました。最近は夜、閉めきってクーラーをかけているお宅が多いせいかあまり使っていないかもしれませんね。
思えば、昔は夜寝る時に、クーラーを使っていなかったのです。なんだかずいぶん遠い昔のことに思えます。50年近く前ですが。