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アメリカのスーパーマーケットが1つでも客に買わせるために使っているさまざまな戦略10個とその対策をお伝えします。
日本にもコストコがありますし、日本のスーパーマーケットも似たようなことをやっていると思います。
あなたが、「買わない生活」や「食費の節約」を心がけているのなら、「買わせるテクニック」を知っておくことは有益です。ぜひ読んでください。
1.レジのそばにお菓子をおく
有名なテクニックです。レジのそばに雑誌やチョコレート、キャンディ、ポテトチップスの小袋など、多くの人が好きなものが陳列されています。
これは客がレジ待ちをしているあいだに買わせる作戦です。値段がそんなに高くない、ボリュームも小さく、パッケージがカラフルなお菓子を置くのがコツです。
子供を連れていたら「あ、あのお菓子買って、ママ、ねえ買ってよぉ」と言い出す可能性大です。
見ると欲しくなりますので、見ないようにするか、「どうやって買わせようとしているのか」そのマーケティングの方法を観察すれば、うっかり買ってしまうことはありません。
2.ショッピングカートを大きくする
北米のショッピングカートってすごく大きいのですが(子供が乗っていることがよくある)、このサイズを少しずつ大きくしているらしいです。
そもそもショッピングカートは客にもっと商品を買わせるためにできたもの。
カートが大きくなればなるほど消費者がたくさん買ってしまうのは、リサーチでわかっています。
収納する場所があればあるほど、無駄なものを買って埋めてしまう心理と同じです。
たしかにカートを使ったほうが買い物が楽ですが、プラスチックのカゴを手に持って買い物したほうが絶対買いすぎません。
お金を使いたくない人は、できるだけ「買う行為を困難にするべき」なのです。
3.時々商品の置き場を変えている
定期的に商品の置き場を微妙に変えるスーパーがあります。模様変えとも言えますが、実はこれはトリックです。
というのもいつもの場所にいつもの商品がないと、お客さんが、探しまわることになるからです。
商品を探すということは、店内の滞在時間が増えるということです。滞在時間が増えれば増えるほど、物が売れる確率があがります。
私がよく行くオーガニックフードのスーパーは一般スーパーに比べてとても小さいのですが、たまに置き場所が変わっています。
もちろん、商品の内容が変わっている、ということもありますが。
やる気のあるスーパーはこの手をよく使いますから注意が必要です。商品を探している時、ほかのものに気を取られないようにします。
4.目の前にあるものは高いもの
これは以前、記事に書いたことがあります。スーパーの陳列棚で、ふつうの人の目につきやすい、手にとりやすい、つまり買いやすい高さに並べられている品物は、一般に値段が高めのブランド品です。
ブランド品より安いジェネリックブランドのものは、下のほうや高いところなど、目立たないところに置いてあります。
スーパー側は客に買ってほしいものを一等地に置きます。
たとえばシリアルだと、目の前にあるのはケロッグなどのネームブランドのもの。箱に入っていない袋入りの安いのは下のほう。ヘルシーなシリアルは上のほうといった具合。
そして恐ろしいことに、砂糖がけの甘いシリアルは子供の目線の高さにあります。
目の前の品に手をのばす前に、下のほうを見て、もっと安いものはないか探してみましょう。
5.いい匂いのするものは入り口近くにある
スーパーを入ってすぐのところに、手作りパン屋があったり、お花屋さんがあったりしませんか?
去年、里帰りしたときアピタだったかイオンだったか忘れましたが、スーパーに入ってすぐのところに手作りパン屋さんがあり、パンの焼けるおいしそうな匂いがしていました。
また、その向かいでは、屋台でおじさんとおばさんがみたらし団子を実演販売していました。
パンや花など「いい匂い」のするもので、お客さんの気分をよくするのが目的です。店内で気分がよければ、買い物がポジティブな行動になり、たくさん買ってしまいます。
さらにおいしそうな匂いにそそられて、いらない食べものまでカートに入れてしまうのです。
嗅覚の情報はダイレクトに大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)に届くので、匂いにあがらうことはできません。
入り口のそばにあるものは最後に買うようにしましょう。
6.必需品は奥のほうにある
ミルクや卵など、ふつうの人が定期的に買う食べ物はたいてい店の奥か、真ん中ぐらいにあります。
店の奥に行けば、奥からレジのある入り口にもどるまでに、他の商品が目に入り、衝動買いする可能性があがるからです。
用もないのに陳列されてる商品を眺めるのは危険です。
関連:衝動買いしない方法▶元浪費家のミニマリストが教える衝動買いの心理とそれを防ぐ5つの方法
7.99円トリック
これもよく知られている手です。スーパーは200円ではなく198円とか199円という値段をつけます。
200円と199円の違いはたった1円。しかし199円だとなんだか100円のほうに近いと人は思ってしまうのです。199円は限りなく200円に近いのにもかかわらず。
またプライスカードを見る時は、税込みか税抜きかにも注意したいものです。
お買い得品で下二桁が99円だったら、冷静になって、脳内で切り上げをしましょう。
8.試食品のワナ
スーパーで試食品を食べるのを楽しみにしている人もいますが大変危険な行為です。買う予定の物以外は食べてはいけません。衝動買いのトリガーになります。
さらに試食をしてると店内の滞在時間が増えます。
また、人は「何かをもらったら、お返しをしなければいけない」という気になるもの。返報性の法則という名前まであるほどです。
ただほど高いものはないのです。
関連▶罪悪感を感じる必要なし、人からもらった贈り物を捨てる3つのコツ
9.まとめ買いさせるワナ
缶ビール6缶パックとか、12缶パックとか、同じ商品がたくさん入っていると安くなっているので、そっちを買ってしまうことがあります。
しかし、1度にたくさん買えば買うほど、消費のスピードもアップします。
私は以前ナッツ中毒でしたが、たくさん買えば買うほど、たくさん食べていました。これはちょっと違うでしょうか?
物でもたくさんあると1つ1つを大事にしませんよね?
まとめ買いして自宅にストックが増えると、ほぼ100%の確率で家族の消費スピードがあがります。
食べ過ぎてしまわない程度のまとめ買いをするようにしたいです。
10.ゆったりした音楽にはご用心
多くのスーパーのBGMは心臓の鼓動より遅いテンポの音楽です。すると客がゆっくり買い物するからです。
ゆっくり買い物すれば、店内での滞在時間が延び、それだけ多くの品物を買うことにつながります。
私が大昔、よく行っていた近所のスーパーはAMラジオのトーク番組を流していましたが。
もしあなたの行く店が、ゆっくりテンポのイージーリスニングなどを流していたら、手持ちのMP3プレイヤーやスマホでアップテンポの曲を聞きながら買い物しましょう。
手短に買い物をすませることができます。
このほかにも商品の陳列方法には細いトリックがまだまだあります。無意識に買い物をしていると危険です。
衝動買いを減らしたいのなら、そもそもスーパーに行く回数を減らすか、買い物リストを持参して、リストにあるものだけを買う強い決意のもとにミッションを遂行するべきです。
それと私のように買い物が嫌いな人間になるのもおすすめ。
がんばりましょう。