グレーのセーターを着た女性

ミニマム思考

ミニマルライフを目指している人が知らないうちにはまってしまう4つのワナ。

シンプルライフのよさに気づき、物を減らし始めようと思ったのに、なんだかうまくいかない。

ちっとも片付かないし、楽しくなるはずなのに、逆にストレスがたまる。

こんなことが起きている人は、もしかしたら以下にあげるワナにはまっている可能性があります。

一度見直してみてください。



1.ルールにこだわりすぎる

シンプルライフのルールとか、ミニマリストのルールにこだわるあまり、自分で自分の首を締めている人がいます。

日本人はまじめなのか、学校教育のせいなのか、細かいルールにこだわりすぎるようです。

小学生の子供に持たせるぞうきんの材料にするタオルは使い古しじゃなきゃだめなのか、それとも新品じゃなきゃだめなのか、自分で縫わなきゃだめなのか、人に頼んでもいいのか、なんてことにいちいち悩む人がいます。

「ルール通りにやっておかないと心配だわ」という恐怖心が強いようです。

暮らしのシンプル化も同じ発想で始めてしまいます。

べつにユニバーサルなルールがあるわけではないのに、勝手に自分でルールをこしらえてしまうのです。

ミニマリストの物の数は100個じゃないとだめだ、ミニマリストはテレビを持っていてはだめだ、ニマリストは白いシャツを持っていなきゃだめだ、エアリーマットレスに寝るべきだ、無印良品で揃えるべきだ、などなど。

こういう考え方が縛りになって、自分らしいシンプルライフを楽しめなくなってしまうのです。

先日も書きましたが、333プロジェクトを始めるのに、どうしても33アイテムに絞れなくて、何も進まない、という人もいます。

先日の記事⇒日本製の服をつい買ってしまう。手持ちの服は愛着があって捨てられない←質問の回答

他の人と張り合う人もいます。

物を減らして、心も住環境も軽やかにするつもりでやっていることが、見栄や意地を加速させてしまうのです。

こちらの記事で紹介している整理収納アドバイザーの奥さんなんてその典型ではないでしょうか⇒貯金できないのは見栄を張るから。よく見せようとすることの恐ろしさとは?

ミニマリズムの本質を思い出せば、このワナから抜けられます。

物を減らす生活をするということは、それなりに意図をもって持ち物を厳選する、ということ。

なぜ、そこにあるのか、自分ではよくわからない物をできるだけ持たない、ということです。

大事なのは、自分の視点。自分ルールを持てば、他人のペースに惑わされることがなくなるでしょう。

2.最後のピースをはめたがる(完璧主義)

衣類のダウンサイズを始める前に、パーフェクトなシャツとパンツを見つけておこう。それを自分の制服にするんだ。ほかの服を捨てるのはそれからだ、という考え方をする人がいます。

たとえば、先日質問にお答えした方とか⇒素敵なミニマルクローゼットにしたくて、かえって服を買ってしまう問題の解決法。

「週末、時間ができたら片付けよう」と考えて、いていつまでたっても、片付けないのも同じです。

完璧主義すぎるのか何なのか、自分で考えた条件がすべて揃ったら、生活をダウンサイズしよう(今はまだやらない)、という考え方をしてしまうのです。

完璧な条件にするために、最後のピースをはめたい、と思うのです。そして、そのピースを延々と探し求めてしまいます。

自分の足にぴったりあって、見た目もおしゃれで値段も手頃な靴が見つかったら、色違いを揃えて、他の靴は捨てよう。

持ちやすくて、物の取り出しやすいバッグを見つけたら、他のバッグを捨てよう。

カードと小銭が取り出しやすくて、レシートもたくさん入るお財布が見つかったら、ほかの半端なお財布を捨てよう。

こんな感じです。

私もわりと完璧主義なところがあり、やりたいことをさっと始められないほうでした。いまはとりあえず、できるところから始めて、あとはやりながら考えるようにしています。

それで、まあまあうまくいきます。

完璧主義すぎて、行き詰まっている人は、一度、「適当なところで始めてみる、あとはやりながら微調整する」という方法を取ってみてください。

どんなに事前に準備しても、実際やっているときには、いろいろと想定外のことが起きます。

こちらにも完璧主義の問題点を書いています⇒完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由

パーフェクトを求める心の手放し方はこちら⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。

こちらもお読みください⇒食器の買いすぎ、溜め込みすぎの原因は完璧主義にある。

3.身の回りに物がなければいいと思う(収納のワナ)

とりあえず、自分の周囲に物があまり出ていなければ、暮らしはシンプルだ、と勘違いすることがあります。

自分のそばにはないけれど、収納スペースに不用品をびっしり並べていたり、実家にたくさんあったり、貸倉庫にあったりするパターンです。

この場合も、シンプル化が進みません。

最近、ダンボール一箱から比較的低料金で、自分の物を保管してくれるサービスが人気です。

貸倉庫やトランクルームの一種ですが、スペースが小さいので、料金も安いのです。

1日6円(月払いですが)や1日11円からのサービスもあります。

先日、そうしたサービスを紹介する記事を読んでいたら、

若い世代に多い身の回りにできるだけモノを置かずに生活する「ミニマリスト」の中にも、こうした預かりサービスのユーザーがいる。モノが少ない分、狭いスペースでも広々と暮らせるため、預かりサービスの保管料を払っても家賃を節約できるという。

という箇所がありました。

引用元はこちら⇒家財の預かり、段ボール1個から 宅配便で出し入れ|マネー研究所|NIKKEI STYLE

これを読んだとき、「え? 違うって。ミニマリストってそうじゃない!」と思わず心の中で叫びました。

日本では、自分の部屋にさえ物がなければミニマリストということになっているのでしょうか?

この預かりサービスは、物の出し入れに宅配便を使うので、自分で重い荷物を持ち運ぶ必要がありません。預けたものを売ったり捨ててくれるオプションもあります。日本ならでのは便利なサービスです。

でもね。収納スペースがあると、物って絶対減りません。

それは前にも書いたとおりです⇒片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから

実際、この記事にも、

これらは「いつか着るかもしれない」「苦労して集めたものだから」といった思いで手放せずにいる洋服や趣味のコレクションの管理に向いていそうだ。

とあります。

「いつか着るかも」の「いつか」って絶対来ないんですけど⇒「いつか使うかも」の「いつか」は来なかった:ミニマリストへの道(66)

本質的には不用な物を、こうしたサービスを使って預けてしまうと、さまざまな問題が生まれます。

自分の物が減らないのはもちろんのこと、1日あたりの料金は安いとはいえ経費がかかります。

無駄なものに、無駄なお金を使い、無駄に宅配便のドライバーを走らせて、車から排出されるガスが大気を汚染し、地球横断化を促してしまいます。

そもそも、みんなが、必要以上に物を持たなければ、保管サービスなんて必要ないわけです。

最近、需要が高まっていますが。

「自分の目の前に物がなければそれでいいんだ」という考え方をしていると、いつまでたっても、脳内がスッキリしないので気をつけてください。

4.何でもデジタル化すればいいと思う

捨てられない書類や本を、とりあえず、すべてデジタル化して、クラウドに入れてしまうのも、暮らしがシンプルにならない理由の1つです。

死蔵する場所がアナログの世界から、デジタルの世界に変わるだけです。

確かに私も、思い出の品は写真にとって、パソコンに入れるといい、などと書いてはいます。しかし、これはあくまで思い出の品を有効活用する手段として、です⇒実例あり:今の生活の中で、もっと思い出の品を楽しむ5つのヒント

捨てるのがつらいから、捨てていいかどうか判断できないから、いつか使うかもしれないから、考えるのが面倒だから、などという理由で、捨てるのを先延ばしする手段として、デジタル化するのは全くおすすめできません。

デジタルなものも増えすぎると管理が大変です。

デジタル情報は、物理的な物とは違った難しさがあります。場所を取らないから、どんどん増えてしまうのです。

ためているのは他ならぬ自分なのですが、「勝手に増殖している」「気がついたらこんなにたまっていた」という浦島太郎のような感覚になります。

人間自身はどこまでいってもアナログな存在なので、デジタルな情報の管理はけっこうストレスがたまるのです。

私自身も、過去に、ある程度デジタルな情報を整理するものの、ある時、その大変さにプツっと切れて、総削除する、ということが何回かありました。

たとえば娘の写真とか⇒デジタルなガラクタをためこむ恐ろしさとは?:ミニマリストへの道(61)

そこに行くまでに膨大なりソースを費やしています。

あまりにバカバカしいことをやっていたので、今は、デジタルなものも、極力ためこまないようにしています。

ミニマリストの中には、スマホに依存しがちな人も多いので、気をつけたほうがよいと思います⇒スマホ依存のミニマリストは要注意~減らしたつもりが不用なモノを抱え込むことに

*****

今回は暮らしをシンプルにしているつもりの人が知らないうちにはまってしまって、結果的にシンプルライフにならないワナを4つ紹介しました。

物が多すぎることの本質的な問題とか、自分が目指している本当のところを考えながら、断捨離をすると、こうしたワナにはまりにくいのではないでしょうか?





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