スーツケース

ミニマルな日常

最終更新日: 2022.04.10

とても時間がかかったけれど、服を減らしてよかった。

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持たない暮らしをしている読者のお便り紹介です。今年の1月にいただいたメールから3通シェアします。

内容:

・服を減らしてよかった

・人とふつうに接することができるようになった

・読者えむこさんに伝えたいこと

まずまめさんのお便りです。



たくさんあった服を減らして思うこと

件名:もっともっとをやめる

筆子さん、お久しぶりです。

今日の近視眼的思考と俯瞰してみるの記事、とてもよかったです。

私も1着のセーターを長年いろいろ思いながら保管してたけど、今朝やっと手放したところだったからです。

1着のセーターをどうするか(近眼)より、この家をどうしたいのか、どう住みたいのか(俯瞰)の方が定まっていなかったから、なかなか手放す決断ができなかったのだなあと思いました。

私はミニマリストを目指してはいないけど、機能的で健康的に暮らしたいとは思っていて、自然とモノが少なくなってきました。

それでも服は気候に合わせて着たいのでアウターだけでも何着も持っていたし、肌着やインナーも四季と合いでそれぞれ3着ずつなど、たんすとクローゼットがいっぱいでした。

しかし先日、着ていない服を整理しようとしたらホコリで息が苦しくなり、こんなに不健康ならもっと減らそうと思いました。

考えに考えて、自分の行動も思考も変えていき、最終的に服は半間のクローゼット一ヵ所にすべて収まりました。タンスは夫に譲りました。

こうして服を減らしてみると、自分はこれで生きていける、これからは、今あるものの買い換えだけで大丈夫、と確信が持てました。

ここまでたどり着くのに、何年もかかっています。

減らしすぎて不安や不便を感じ、また買ったりしていた時期もあります。

特にコロナ禍の巣籠もりのときは、外に出かけないのにやたらと服が気になっていました。(食品や趣味や書籍については筆子さんの記事を読んでかなり前に克服していましたが、私の場合、服がなかなか…でした。)

人それぞれ弱点があると思います。

何年たってもなかなか決断できない、それがなぜかわからない状態が続きました。でも、あきらめないで考え続けてよかったと思います。

とてもすっきりしました。

余談ですが、実家が昔洋服屋だったり、すごく寒い土地に住んだりしたことが、服を捨てられない原因だったんじゃないかな、と思っています。

不安は無意識すぎて、自分では気づきにくいものでした。

幸い今の家に長く住めそうなので、この小さいクローゼットで私の人生が落ち着いていくといいと思います。

いつも考えるのを手伝ってくださってありがとうございます。たくさんの記事に感謝しています。





まめさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

納得できるところまで服を減らせてよかったです。

なるほど。気候に合わせていろいろな服を着たいと思ってしまっていたのですね。

ですが、通年で着る基本アイテムを決めて(私の場合は、上がTシャツ、下がレギンス)、寒いときは、それに応じて、上にパーカーやダウンジャケットを着れば、そんなに数は増えないと思います。

兼用できるものは、どんどん兼用していくと、服に限らず、ほかの物もそんなに増やさなくても大丈夫ですよ。

それではまめさん、これからもお元気でお過ごしください。

俯瞰する話⇒不用品を捨てるのが苦手な人にすすめる、全体像を見る練習。

服が多すぎる人におすすめ⇒マインドレスからマインドフルへ、ファッションを変えていく(TED)

次は、hanakoさんのお便りです。

自然体で暮らせるようになった

件名:ご報告

筆子様、ご無沙汰しております。

2019年の夏に〔人に会うのが怖い〕という内容でお便りを致しましたhanakoと申します。

人と会うのが怖いです。どうしたらいいでしょうか?(質問の回答)

その節は大変お世話になりました。

今回は、それからの自身の変化をご報告致します。

筆子様の記事を読ませていただいた後、しばらくの間は何もできずにいました。

ただ、今のままの自分でいたくない事は確かだったので、まずは「書くこと」と「読むこと」から始めました。

ノートを購入し、過去に経験した事や感じたことを思いつくまま書き出しました。

それから我が子が寝ている時間帯を利用して、ある精神科の先生が出版されている本という本を読み倒しました。

そしてとうとう「なるほど!こうなっても仕方がない事を私はこれまで沢山経験してきたのだな!」と、心の底から納得することができたのです。

その瞬間、沢山の、本当に沢山の涙が、私の目からこぼれ落ちました。

もう玄関の外を気にすることはなくなりました。

そして、「世界中の人に好かれる必要なんてない」ことにも気づいたのです。

今でも、意味もなく落ち込んでしまうことはたまにあります。

けれど、それは誰にでもあること。

そんな時は、ノートを取り出して感じるままを一気に書き出しています。

軌道修正する術を身につけたので、もうクリニックへ行かずとも良さそうです。

保育園で会うお母さんたちとも、驚くほど自然に会話ができるようになりました。

書くこと、読むこと、とても大切ですね。

このことが関係しているのかどうかは分かりませんが、断捨離もさらに進み、自身の持ち物は大きめのキャリーバック1つとまではいかないものの、2つに収まる程度になりました。

あの日、筆子様にメールを送って本当に良かったと思います。

実は昨年の春、第3子を出産致しました。

子育て、引き続き頑張ります。

これからも筆子様の1ファンとして、遠方からではございますが応援致しております。

また何かに迷った際は、お便りさせていただきたいと思います。

本当にありがとうございました。

hanakoさん、お便りありがとうございます。

精神状態が落ち着いて本当によかったです。

今は、3人のお子さんがいらっしゃるのですね。

いろいろなことにそんなに神経質にならず、おおらかに暮らすといいと思います。

これからも、書くことは続けてくださいね。どうぞお元気で。

hanakoさんからいただいた質問の回答はこちら⇒人と会うのが怖いです。どうしたらいいでしょうか?(質問の回答)

書くすすめ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

最後は、Mさんのお便りです。

リラックスするのがいいと思う

件名:2022年1月13日のブログを読んで

筆子さんこんにちは。

今日はブログを読んで私の考えをお伝えしたくなり、メールしました。

質問者えむこさんの問題は、買い物でも断捨離でもないと思います。

この方の問題は別にあり、それから目をそらすために物にフォーカスしているだけだと思います。

私なら筆子さんの過去記事から「トゥルーコスト~真の代償」に関する記事をオススメします。

こういう現実を目の当たりにすると、安易に買い物や断捨離などできなります。

物がどのように作られ、流通し、使われ、役目を終えて、どこに行くのかを知ること。そしてご自身の問題の本質を知ろうとすること。

そのために必要なことは、頑張らないこと、無理して笑わない、泣きたい時は泣く、怒りが出たら「わ~私めっちゃ怒ってるわ~」と自分の感情を俯瞰する。

そして我慢を止めることです。

えむこさんはとても恵まれていると思います。

でも、その事に気づいていないみたいで、心臓がガンガン痛むとおっしゃる。

これは身体からのサインだと思います。目を逸らして買い物や断捨離を繰り返している場合ではありませんよと知らせてくれているのです。

一旦買い物も断捨離もお休みして、好きなインテリアのホテルに泊まってリラックスしてみては?

あるいは、好みのインテリアのレストランやカフェに行って座り心地を確かめてみるなど、全て所有しなくても楽しむ方法はいくらでもあります。

そしてご自分がどれほど恵まれているか、持っていない物よりすでに持っている物にフォーカスを変えると道が拓ける気がします。

えむこさんが今生きていると言うことは、必要な物を全て手に入れているからです。

頭で考えるのをやめて、リラックスし、感情を大切にして欲しいと思います。

筆子さんのブログで、色んなことを学びました。私が好きで続けているのは、買わない挑戦です。

環境にもお財布にも片付けの手間もかからず快適に過ごしています。藤原ひろのぶさんの「買い物は投票だ」などの本もオススメです。

Mさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

記事の感想、ありがとうございます。

えむこさんの問題の本質は、えむこさんや、えむこさんをよくご存知の方にしかわからないと思いますが、物に意識を向けすぎないようにするのは重要なことですよね。

えむこさんの質問に答えた記事⇒自分で管理できる量まで、物を減らす近道とは?

本人は、買い物や物を集めることがとても楽しくて、そこから大きな幸せを得ているようなことをメールに書いていましたが、捨てる物を決められなくて苦しくなる問題の原因は買い物のしすぎですから。

買い物しすぎなければ、断捨離だってしなくてすみます。

まあ、彼女の場合、「買い物をちょっと休んでみたら?」と言われても、そうできないようですから、買い物依存の治療も視野に入れてほしいと私は考えています。

では、Mさん、これからも、お元気でお過ごしください。

トゥルーコスト⇒「真の代償」The True Costはファストファッションの真実を暴く映画 ~これでもあなたは安い服を買い続けますか?

*******

いつもいろいろなお便り、ありがとうございます。

あなたも、言いたいことなどありましたら、お気軽にメールください。

できるだけ、記事で紹介していきます。





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