リサイクルする古着

ミニマルな日常

他人や世間の目が怖い:物を手放すことに対する不安と恐怖(その10)

不用品を捨てているときに、感じるかもしれない恐怖について書いています。

10回目は他人の目に対する恐怖です。

自分の物を自分の裁量で捨てるだけなので、断捨離は自由にやればいいはずですが、なぜか、他人の思惑を先回りして心配し、捨てるところまでたどりつけない人がいます。

たとえば、こんな時です。



ダサいと思われるかも?

私は、定番の服やカプセルワードローブ(着回す少数の服)を作ることをおすすめしていますが、服を大幅に減らすと、人に「いつも同じ服着ている。貧乏くさい」とか、「ださい」「ファッションセンスがない」と思われそうで、捨てられない人がいます。

いつも同じ服を着ているダサい人だと、他人に思われたくない:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(18)

服をミニマムにしたら、貧乏オーラが出てると言われた。そんな時の対処法

これは、取越苦労です。

多くの人は、自分の生活をするのにせいいっぱいで、そこまで他人の服装に関心を持っていません。

こう書くと、「でも、私の友達は私の服装をチェックしています」というメールが来ますが、チェックしたいなら、そうさせておけばいいのです。

たとえ、チェックしていても何も言いません。

「あ、きのうと同じ服だね」と言われたら、「そうだけど、べつにいいでしょ。文句ある?」と言えばいいだけですよね?

以前も書きましたが、いつも同じ服装をしている著名人は少なからずいます。オバマ元大統領やマーク・ザッカーバーグなど。

自分のユニフォームを決める12のヒント。おしゃれミニマリストになる道もある

彼らは、ダサいから、いつも同じ服を着ているのではなく、服を選ぶことに時間や精神的エネルギーを使いたくないから、そうしています。

そうやって浮かしたリソースをほかのもっと重要なことに使うわけです。

あなたが、ものすごく世間の評価を気にするタイプなら、これまで服の管理や毎朝の服選びに使っていた時間やエネルギーを仕事に向けて、結果を出してください。そうすれば、皆から、「わあ、すごいな」と思ってもらえます。

そのほうが、服装で、「わあ、素敵」と思ってもらうより安上がりだし、セルフイメージもよくなりますよ。





貧乏だと思われるかも

物を捨てて所持品を減らした結果、「何も買えない貧乏な人なんだ」と思われることを嫌う人もいます。

立派な一軒家に住んでいた人が、がーっと不用品を断捨離して、ワンルームのマンションに引っ越すと、住宅のランクが下がるから、それが恥ずかしいとか。

これまで乗っていた車や、買い集めたブランドもののバッグや靴を捨てて、シンプルにリュックを背負って、自転車で通勤していると、貧乏に見えるとか。

先日、アパートに住んでいることが恥ずかしいので、人に「アパートに住んでいます」と言いたくないという読者からメールをいただきました。

確かに、物があまりない殺風景なアパートや家に住んでいると、「一軒家を手に入れることができない人」「物を買うお金のない人」と思われるかもしれません。

でも、べつにいいじゃないですか?

本当にお金がないなら、そのとおりなんだし、お金があるなら、「お金がない人なんだ」と思われても、持っているお金は減りません。

これまでずっと、身につけていた物や部屋に置いていた物で、自分のステータスや社会的評価を維持していたら、獲得した物を捨てるのは怖いと思います。

しかし、自分の価値を決めるのは、所有している物ではありません。その人が、いかに生きるかのほうが大事です。

「大事なのは物じゃない、行動だ」と腑に落ちれば、「貧乏に思われるかもしれない」という恐れはなくなるでしょう。

仮に貧乏に思われたても、自分は痛くもかゆくもありません。

物を大事にしていないと思われるかも?

ばんばん物を捨てていると、家族や友人、知人から、「物を大事にしない人」と思われそうだ、と気にして捨てられない人がいます。

これも、心配には及びません。

全く使わずに、押入れや棚の中に何年もキープしておくことが、物を大事にすることではないからです。

今すぐ必要な人や、使う人に売ったり、あげたりしたほうが、物を活かすことができます。それができなければ、資源ごみとして外に出したほうが家に置いておくより何倍もましです。

ゴミをチェックされて、何か言われそう、と心配している人もいます。

「こんなに捨てて、もったいないことをする人だ」と思われそうだと気にするのです。

日本にはゴミをちゃんと分別したかチェックする人たちがいるようですが、そのような人たちが何か言ってきたら、「余計なお世話です」と言っておけばいいのです。

まあ、たいていは、面と向かっては何も言ってきません。

もちろん、「物を本当に大事にするのは、家の中にしまっておくことではない、なぜならば……」とレクチャーしてもいいですが、多くの人は、人のごみをチェックする人たちほど、暇ではないので、さらっと流しておくほうがいいでしょう。

派手な生活をしていると言われそう

ゴミの量が多いと、お金を無駄遣いしている、派手にお金を使っていると思われそうだと気にする人もいます。

確かにゴミの量が多いのは、余剰に買っているものが多いせいなので、派手にお金を使っていると思われるかもしれません。

しかし、派手にお金を使おうが、地味にお金を使おうが、すべて自分の勝手です。

何も気にせず、ゴミを出してください。

薄情な人だと思われるかも

人からもらった贈り物を捨てると、最低限の礼儀もない人間失格だと思われるかもしれない、と無意識に感じて、全然使っていないプレゼントを捨てない人はたくさんいます。

くれた人に対する義理があるからというよりも、「贈り物を捨てるなんて非常識な人ね」と思われたくないのです。

何度も書いていますが、贈り物を捨てることは非常識なことではありません。

物が余っている現代、いただきものをすべてキープして暮らすのは至難の技です。

家の中が使わない物だらけになってしまいますよね。

贈り物を捨てるコツを紹介した記事に再三書いているように、気持ちだけありがたくいただいて、本体は、使わないなら、処分したほうがいいですよ。

罪悪感を感じる必要なし、人からもらった贈り物を捨てる3つのコツ

食べ物を無駄にしていると思われるかも

食品をいっぱい捨てていると、「食べ物を無駄にしている」と言われそうだ。

そんな気持ちから、古い食品を捨てることができない人もいます。

まあ、食べものは食べるて消費するのがベストなので、捨てるのではなく、いろいろな料理に混ぜ込んで食べきってください。

買った食べ物を食べきる7つのコツ:ちょっとした心づもりで無駄が減る。

冷蔵庫やフリーザー、パントリーの中を調べて、全く動きのない食品を見つけて、食べきるプロジェクトを開始してください。

パントリーチャレンジのススメ~ズボラ主婦だからできる究極の節約方法

■これまで書いた不安と恐怖の記事はこちらからどうぞ⇒物を手放すことに対する不安や恐怖に向き合う(その1)~どこから始めたらいいの? という不安。

*****

他人の目を気にして、不用品を捨てられないケースを紹介しました。

要するに、他人の目を気にするのをやめれば、この恐怖は乗り越えられます。

そのために、確固たる自分軸を打ち立ててください。

他人の意見を考慮することは、必要だし重要ですが、一番大事なのは、自分の考えや価値観です。

特に、断捨離に関して、そこまで他人の目を気にする必要はまったくありません。

物を捨てながら、心の断捨離もして、他人に影響されすぎないようにしましょう。





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