白いセーター

断捨離テクニック

最終更新日: 2022.03.16

あとで必要になるかもしれない。ガラクタを増やす最大の言い訳を捨てる。

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ガラクタを大量にためこんでしまう人は、片付けをしながら、道理に合わない言い訳をよくしています。

高かったから~、贈り物だから~、見てるとかわいいし~、くれた人に悪いし~そのうちメルカリで売るし~、思い出がいっぱい詰まってるしぃ(ふだんは箱にしまいっぱなしなのに)。

こうした言い訳の中で、もっとも不用品を増やす言い訳のチャンピオンと言えば、これでしょう。

あとでいるかもしれない

毎日、こんな言い訳をしていたら、片付くものも片付きません。

この言い訳をしないヒントをお伝えします。

全然使っていない物を前にして、「あとでいるよね?」と不安になりがちな人は、以下のように考えてください。



言い訳のチャンピオン:そのうち使う

今は使っていない、過去5年ぐらいも使っていなかった、この先もすぐには使いそうにない。

だけど、だけどね。

そのうち使うと思うの。必要な時が来る気がする。そのときないと困るでしょう? だから、今日は捨てないの。

こんな言い訳をして、せっかくの不用品を捨てるチャンス(引っ越しやリフォーム前など)をふいにしていませんか?

「いつか使うかもしれない」の、「いつか」は来ないと、片付け本やブログで何度も読んでいるのに、いざ、自分が捨てようとすると、無意識のうちに、「あとでいるんじゃないか」と思って捨てません。

「いつか使うかも」の「いつか」は来なかった:ミニマリストへの道(66)

この気持ちは、「物を失う恐怖」から来ているだけです。

不安や恐怖のせいで物が捨てられない。恐れる心とうまくつきあう方法

明らかな不用品を捨てない行為を正当化しようとしているだけです。まず、この点に気づいてください。





過去にしばられている

持っていれば、いつか使うかも知れない、と何かをキープするのは、未来に備えているようで、実際は、過去にしばられていることがよくあります。

たとえば、昔はすんなり入ったジーンズやワンピースが、年月がたつうちに、自分のサイズが変わって着られなくなったら、ふつう捨てます(私なら捨てます)。

ところが、「いつかやせたときのために」と思って取っておく人がたまにいます。

すでに成人した子供が、以前使っていたランドセルや手提げを、「いつか孫が生まれたときのために」と思って取っておく人もいるでしょう。

この考え方は、一見、「あとで必要になったときのために私は備えている。私は前もって準備しているだけ。これはきわめて合理的な行動」のように見えますが、本音は、過去の思い出にしがみついているのではないでしょうか?

まだ若くて、今のように住宅ローンや活の心配なんてしなくてすみ、自由に楽しく生きていた頃着ていた服は、「楽しかったあの頃」の象徴です。

昔子供が使っていたランドセルは、「子供が可愛かった頃」の象徴です。

こうした、「楽しかった昔」「輝いていたあの頃」手に入れたものを手放すと、楽しかったあの頃にもう2度と戻れない、と思っているのではないでしょうか?

昔は、昔でつらいことがあったはずですが、思い出は美化されるため、古いものは、たいてい、「楽しかったあの頃」を思い出させてくれるものとなります。

つまり、「いつか使う」と言いながら、持っている物は、思い出の品物なのです。

「いつか使うかもしれない」という呪縛から逃れ、断捨離できるようになる考え方

入らなくなった服にしがみつく

私も、今から15年ぐらい前に、ウエストがきつすぎて、ほぼ入らなくなったホットパンツ(死語でしょうか? ショートパンツのこと)を、何年か捨てずに持っていたことがあります。

1980年代の、DCブランドが大流行していた頃、買った1着です。

どこのブランドのものだったか、忘れてしまいましたが、黒のタンクトップとホットパンツのセット物で、おそろいの布地のストール(正方形)がついていました。

ホットパンツのウエストにはボタンがついていて、ここに、そろいの布を巻きスカート状に留めることができました。

デザイナーズブランドの服だから、デザインはこっているし、布地もすごくこっていました(「蜘蛛女のキス」という映画で蜘蛛女が着ていた黒いドレスの布地のイメージ)。

タンクトップやストールは、わりと早くあきらめて捨てましたが、ホットパンツと巻きスカートは、なかなか捨てませんでした。

たぶん、あまりに布地がこっていておしゃれな服だったからです。

ホットパンツ単体で着るのは勇気がいりますが、上からスカート用の布を巻き付ければ、おしゃれ着になります。

ただ、私は、その頃すでに、スカートはほとんどはかなかったし、そんな服を着ていく場所もありませんでした。

使いみちは全然ないし、この先、やせる予定もないし、やせたからといって、女優やモデルならいざしらず、そのへんのおばさんの私が、40歳や50歳では、着こなせそうにない服です。

そんな服を持っていたのは、自分では意識していなかったけれど、なんとなく「若かったあの頃」を思い出させてくれるポジティブな洋服だったからだと今になって思います。

べつに、若かった頃、すごく楽しかったわけではありませんが、誰だって、老人と若い人間とどちらになりたいかと言われたら、若いほうを選ぶと思います。

若いほうが、いろいろな可能性がありそうですからね。

しかし、そのうち、どんどんミニマルライフ化が進み、この服も、ある時あっさり捨てました。

もともと着ていない服だったので、捨てても、特に問題はありませんでした。むしろ、変な執着から自由になれて、ほっとしました。

あなたが今、「捨てにくい」と思っている、もう着ない古い服(高かったりする)も、たぶん私のホットパンツと同じです。

捨てると、身軽になれます。

過去にしばられないようにするには?

「持っていれば、そのうち使うかもしれない」、と未来を見ているようで、実は、過去の思い出にしがみついているときは、どうしたらいいのでしょうか?

簡単です。

現在に目を向ければいいのです。

もしかしたら、使うときが来るかもしれない。そんな未来が来た時、役立ちそうな物が、現在の生活にどんな役割を果たしているか考えてください。

端的に言って、今の自分の生活を助けてくれていますか?

便利さや、快適さ、喜び、安らぎといったポジティブなものをもたらしていますか?

それとも、逆に、邪魔者、管理の大変さ、使うことができない罪悪感、物がたくさんあることから来るストレスなど、ネガティブなものをもたらしていますか?

未来のどこか1点で(仮にそんな未来が来たとして)役立ちそうだと思う物は、たいてい、今の生活には、何の価値ももたらしていません。

当然です。

今、使っていないのですから。

過去、現在、未来は、全部つながっていて、どれも大事ですが、一番大事なのは現在ですよね?

私たちは、今この瞬間しか生きることができないから。

楽しかった昔を思い出してほっこりするのも、これから来る未来に備えるのもどちらも大事でしょう。

ですが、今の生活の負担になっている物は、手放したほうがいいと思います。

ガラクタを手放して、今の生活を充実させると、「昔の思い出」にすがりつく必要もないし、これから来る未来をむやみに恐れることもありません。

不用品を持ちすぎず、スッキリ暮らす鍵は、「今日の自分の生活を充実させること」です。

マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。

連絡:エッセオンラインの新記事

エッセオンラインに新しい記事がアップされたので、お知らせします。

今回は気分転換法です⇒60代、不安や心配事を手放す。前向きになるためのコツ5つ | ESSEonline(エッセ オンライン)

自分で言うのもなんですが、具体的で濃い内容なので、興味のある方はお読みください。

*****

「持っていれば、いつか使う」「そのうち使う」という言い訳を捨てる考え方を紹介しました。

ふだん、ちょこちょこ断捨離しているのに、なかなか家の中がスッキリしないなら、「捨てない」と決めるときに自分がしている言い訳に意識を向けてください。

言い訳を減らすと、部屋も潔さの感じられるスッキリ空間になりますよ。





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