ページに広告が含まれる場合があります。
ゴキブリの繁殖しない家(特に台所)を作るためにできることを7つお伝えします。
ゴキブリとは?
ゴキブリは茶褐色、または赤っぽい黒色のつやつやしている虫です。「あぶらむし」という名前もあります。まあ、どなたも1度や2度は見たことがあると思います。
ちなみに、「あぶらむし」は俳句で夏の季語。ゴキブリは春から夏にかけて存在感を発揮します。年中元気で生息していますが。
夜間、台所で見かけることが多いと思います。実はゴキブリには、いろいろな種類があり、家の中で人に迷惑をかけるのは、ゴキブリの中のほんの一部だそうです。
「ゴキブリを見ると、その美しさに見とれる」という人はいないでしょう。同じように光っているタマムシは「きれいだ」と思う人が多いのに。
さて、ゴキブリは見た目やその動作が不快なだけでなく、人間にこんな実害をもたらす害虫です。
ゴキブリの何が悪いのか?
ゴキブリの害を3つあげます。
1.細菌(バクテリア)を媒介する
ゴキブリは何でも食べます。食べ物はもちろんのこと、動物のふん、人の排泄物、紙、革、汚水、のり、石鹸、人の体から落ちるもの(抜け毛とか)。
ゴキブリたちは、夜間、こういうエサを求めて、台所の暗い片隅でゴソゴソしているので、ゴキブリのからだについた、汚いもの(バイキン)が、人が食べるきれいなはずの食品に移ります。ゴキブリ自身の排泄物にも細菌が含まれています。
最悪の場合、ゴキブリのせいで、食中毒になることも。
2.ゴキブリは噛む
人間を噛むゴキブリもいます。ゴキブリ屋敷みたいになってしまうと、寝ているあいだに、鼻や耳の穴から入ってくるかもしれません(本当ですよ)。
3.アレルギー症状を起こす
ゴキブリは喘息のアレルゲンとして有名です。「ゴキブリ喘息」という言葉、聞いたことありませんか?
ほかにも湿疹、くしゃみ、涙目など、さまざまなアレルギー症状を起こす可能性があります。
花粉症や、食品アレルギーなど、別のアレルギーを持っている人は、アレルギーのでないアレルゲンであっても、そばにいっぱいあると、症状がひどくなります。
アレルギーのあるお子さんをお持ちの人は、ダニと同様、ゴキブリの数も減らしておいたほうがいいです。
ゴキブリで一番問題なのは細菌の媒介です。
暑い夏、夏バテ気味で、体力や免疫が落ちていると、ゴキブリの息のかかった物を食べると、本格的な食中毒にならないまでも、軽くおなかをこわしてしまうかもしれません。
そういえば、先日、「断捨離をしたらおなかが痛くなった」というお便りをいただきました。
こちらの記事でいただいたメールの概略を紹介しています⇒使わない物をためすぎると心が病む話。捨てなければ夢も希望もない。
この方から後日またメールをもらいました。
その後ちょっと不用品を捨てたそうです。「クローゼットをあけたら、ホコリやゴミがいっぱいで、このままでは病気になってしまいそうな感じだった」と書かれていました。
おなかが痛くなったのは、「周囲の環境が汚すぎたから」という可能性もあります。
ゴキブリの好きな4つの場所
ゴキブリが繁殖しない環境構築を考える前に、ゴキブリが好む場所を知っておきましょう。
ゴキブリが好きなのは、
1.暗い場所
ゴキブリは夜行性で、暗いところが好きです。
2.狭い場所
ゴキブリはすき間を好みます。体につやつやと油がのっているのは、すき間にするっと入り込めるのに便利だからです。
3.湿度が高い場所。じめじめしたところ
これはカビも一緒なので、カビ対策も参考になります⇒意外と知らない、カビを防止するためにできる9つのこと。
4.暖かい場所
摂氏25度ぐらいのところが好きです。これもカビと一緒ですね。
もちろんエサがある場所にやってきますが、ゴキブリは何でも食べるので、エサに不足することはまずありません。
では、家庭でできる簡単なゴキブリ対策を7つお伝えします。
1.掃除する
ゴキブリを見たくなかったら、家の中の掃除は普通にしておいてください。
すき間もきっちり掃除しておけば、ゴキブリ対策になるし、早期発見もできます。
すき間をきれいに掃除できるように、余計なものは持たないほうがいいです。たとえば、ソファやベッドの下に、ガラクタがいっぱいだと掃除しにくいですよね?
また、すき間家具みたいなものを入れると、すき間の数が増えます。すき間が好きな虫の侵入を防ぐためには、すき間を作らなければいいのです。
とはいえ、すき間のない家なんてありえません。家具を置けば、壁と家具の間がすき間になりますから。ですから、広いスペース(ゴキブリにとって)は、できるだけそのままにしておいたほうがいいのです。
ゴキブリ対策という意味からも、不用な家具や雑貨を捨てる断捨離は強くおすすめです。
2.キッチンのカウンターなど調理するところを清潔にしておく
食品を扱うキッチンは特にきれいにしておいてください。カウンターやコンロの上に、食べ物の残骸が残っていると、夜、ゴキブリが集まってきます。
カウンターに物がのっていると掃除しにくいので、ここも断捨離をおすすめします。
関連⇒きれいな部屋は何もない表面から始まる(プチ断捨離13)
3.お皿はすぐに洗う
シンクに汚い皿を入れっぱなしにすることは、ゴキブリに「繁殖してくれ」、と言っているようなものです。お皿はきっちり洗って、流しの中も掃除してください。
シンクをきれいにするといろいろメリットあり⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
きれいにすべきなのは、シンクの表面だけではありません。排水口に食品が残っていないよう確認してください。
どうしてもお皿を洗っている時間がないなら、食品の残りはぬぐい取り、石鹸水や洗浄剤の溶液につけておいてください。とは言え、お皿をその都度洗う習慣は1日も早くつけたほうがいいです。
4.電子レンジやオーブンの中も掃除する
電子レンジやオーブンの中も、食べ物の残骸でいっぱい。ゴキブリにとってみれば、エサがたくさんある場所です。ところが、人間には、庫内が見えないから、掃除がおろそかになりがち。
レンジの中も定期的に掃除をしてください。
ほかにはトースターも汚れが放置されがちな場所です。トースターの下のトレイにパンくずがいっぱいたまってませんか?
コンロの裏や、冷蔵庫の裏、炊飯器の裏なども、たまには掃除したほうがいいです。暮れの大掃除でこういうところを掃除する人が多いのですが、梅雨や夏場に掃除したほうが理にかなっています。
電化製品の裏も暖かいです。ゴキブリはホコリも食べるのでパソコンの裏などもときどき掃除しましょう。
「ホコリで人は死なない」。
掃除嫌いの人がよく口にする言葉です。確かに、多少掃除が行き届かなくても、私たちは即病気になるわけではありません。
ですが、ホコリを放置すると、ゴキブリやダニ、その他の虫の天国と化します。
一度ゴキブリ目線になって、家の中にエサがないか、考えてみてください。
5.適切に食品を保存する
食べ物をむき出しでおいておくと、ゴキブリのターゲットになります。たとえ、棚の中に入れていても同じです。人間として「きちんとしまった」状態でも、ゴキブリにとっては、全く無防備なのです。
一番良いのは、タッパーなどの空気が入らない入れ物に入れておくことです。
シリアルなど、中の袋の口を丸めて、箱に入れてそのまま放置する人が多いと思います(私の家族もそうしています)。本当はきっちり封をしてゴキブリが入って来られないようにするほうがいいのです。
ゴキブリじゃなくても、カツオブシムシの幼虫とか、食品にたかる虫はほかにもいます。食品の口はきっちり締めるクセをつけたほうがいいでしょう。
6.ゴミはちゃんと捨てる
ゴミ(特に生ごみ)をそのへんに放置せず、ちゃんとゴミの日に出してください。私は最近、毎朝、家中のゴミ(夫の部屋のはのぞく)を外にあるゴミ箱に出しています。
日本では、ゴミは週に1~2度しか外に出せないかもしれませんが、できるだけ頻繁に台所から出してください。
ゴミ箱のまわりは特に汚れやすいので、時間がないときは、ゴミ箱の周囲だけでも、軽くはいたり、ふいておくといいでしょう。
また、ゴミの量そのものを減らすことも検討してください。
ゴミを増やさないためには、食品の買いすぎ、作りすぎをしないことが大切です⇒食べ物を無駄にしないためにできる10の方法。
7.風通しをよくする
ゴキブリは乾燥したところを嫌うので、できるだけ風通しの良い環境を作るようにしてください。
風通しのいい部屋を作る方法⇒梅雨時の湿気対策:お金をかけず簡単に部屋の湿度を下げる9つの方法
~~~~~
以上のことを習慣にすれば、ゴキブリの嫌いな、きれいな家を作ることができます。
とはいえ、日本は高温多湿の地域が多いので難しい面もあるかもしれませんね。
私はカナダに住むようになってから、ゴキブリを見たことはありません。たぶん、空気が乾燥しているからだと思います。
狭い場所にびっしり物を置いたり、必要以上に食べ物を買い込むことは、ゴキブリ対策という観点から見ても好ましくないし、暮らしやすさ、節約という点からも、マイナスです。
今度ゴキブリを見たら、「持たない暮らし」に切り替える良いチャンス。これを機会に、少し物を減らしてください。