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春は環境が大きく変わる季節です。
引っ越し、異動、退職、子どもの独立。
生活の土台が動くとき、誰でも不安を感じますよね。
今回は、環境の変化にともなうストレスを、ものとの関係を見直して軽くする方法をお話しします。
持ちものを減らして身軽になると、変化に対応しやすくなります。
不安の正体は、失うものが多すぎること
環境の変化が怖いのは、今の生活で築いた安定を失うと感じるからです。
でも、その安定の中身をよく見てください。
使い慣れた道具、見慣れた部屋の景色。
安定の多くは、ものに支えられています。
ものが多いほど、守りたいものが増えます。
守りたいものが多ければ、変化への抵抗も大きくなります。
逆に、身軽であれば失うものが少ないので、変化を脅威ではなく、ただの出来事として受け止めやすくなります。
私はミニマリストになってから、環境の変化に対する恐怖心がかなり減りました。
たとえば、住んでいる家の前で長期間の工事が始まったとします。
以前の私なら、騒音にイライラして、「この部屋を選んだのは失敗だった」と思い詰めていたでしょう。
でも今は、家具もものも少ないので、机の配置を変えたり、作業する部屋を一時的に移したりして対処します。
なんなら、また引っ越せばいいとも思っています。
ものが少ないと、「自分が変えられるところを変えればいい」と落ち着いて対応できるのです。
持ちものが少ないと、どこにいても、何が変わっても、同じように暮らせるという安心感があります。
この安心感が、変化を怖がらない土台になっています。
新生活が怖いあなたへ。環境の変化にうまく対応する12の方法。
新生活のスタートでものが足を引っ張る
新しい環境に適応するには、エネルギーがいります。
慣れない場所で暮らし始める、新しい人間関係を築く、生活のリズムを作り直す。
どれも気力と体力を使いますよね。
ものが多いと、管理や片づけや探しものにエネルギーを奪われて、新しい生活に注ぐ余裕がなくなります。
引っ越しを経験した人なら、身をもって知っているのではないでしょうか。
荷物が多いと、引っ越しそのもののストレスが大きくなり、新居での暮らしに馴染むのも遅くなります。
私自身、引っ越しは何度も経験しています。
カナダに来たときは、ボストンバッグ1つでした。
持ちものが最低限だったので、新しい環境にエネルギーを集中できました。
ところが、その後結婚して家庭を持つと、ものはどんどん増えていきました。
家族がいた時期の引っ越しは、本当に大変でした。
特に本が多く、段ボール箱が重くて、運ぶだけで体力を消耗しました。本って本当に重いですよね。
しかも、苦労して運んだ本の多くは、引っ越し先で結局読まずに、数年かけて段階的に処分しました。
つまり、わざわざ読まない本を持ってきたんです。
今のすっきりした書棚を見ると、あの重い箱を何個も運んだ労力は何だったのか、と思います。
何度も引っ越しをするうちに、私のものはだんだん減っていきました。
同じ引っ越しでも、ものの量によってストレスがまったく違います。
身軽なら、引っ越しという大きな環境の変化も、それほど怖くありません。
変化の波に乗るために、まず持ちものを減らす
環境が変わる前、あるいは変わった直後に、まずものを減らすことをおすすめします。
外側の環境の大半は自分ではコントロールできないことです。
新しい職場の雰囲気も、近所の様子も、自分の力ではどうにもなりません。
一方、自分の持ちものを整えることは、唯一自分でコントロールできる行動です。
自分で管理できることをちゃんとしていると、自然と心が落ち着いてきます。
不安でじっとしていられないとき、手を動かす作業をすると、気持ちが落ち着きます。
しかも、片づけをすれば家の中に秩序が生まれます。
ごちゃごちゃの部屋を見なくてすむので、気持ちがやすらぎます。
私はカナダに留学する前に、服、本、雑貨、思い出の品など、持っていけないものをかなり捨てました。
荷物を減らしながら、次のステージへ進む覚悟を作っていたと思います。
ものを手放して、過去の自分に区切りをつけたような気持ちになったのです。
2024年の引っ越しでも、同じことが起きました。
この引っ越しは、私にとって初めてのひとり暮らしへの転換でした。
すでにミニマリストでしたが、さらに思い切って減らしました。家具、予備の調理ツールや食器、読まない本。
ひとりで持てないものは処分したり、前の家に置いてきたりしました。たとえば、私は長年愛用していたオスターのブレンダーがあったのですが、これはとても重いので置いてきました。
ワック(中華鍋)も、ひとり暮らしで大量に炒める機会もないので、持ってきませんでした。
暮らし方の大転換に合わせて、持ちものもいったんリセットした感じです。
このときも、片づけを通じて、ひとりで暮らしていく覚悟が定まりました。
環境が大きく変わるとき、ものを減らすことは単なる荷物整理ではありません。
新しい生活に向けて、自分自身を準備する行為なのです。
これからの暮らしに本当に必要なものの選び方
もちろん、全部捨てる必要はありません。
変化のときこそ、本当に自分にとって大事なものが見えるのではないでしょうか?
新しい環境に持っていきたいと思えるものは、今の自分に必要なものです。
逆に、前の環境でしか意味がなかったものは、手放す候補になります。
判断に迷ったら、こう考えてみてください。
・この先の暮らしでも使うか?
・新しい場所で自分を支えてくれるか?
たとえば、前の職場でもらった記念品、前の家の間取りに合わせて買った家具、以前のライフスタイルで使っていた道具。
どれも思い入れがあるかもしれませんが、新しい生活で出番がないなら、過去のものです。
ものを前にして、捨てようかどうか迷うとき、私は「これが自分を助けてくれるか、暮らしをよくしてくれるか?」と考えることにしています。
具体的に自分をサポートするポイントが見つからないものは、便利そうであっても手放します。
今の自分を支えてくれるものだけを厳選して持っていく。
それだけで、新しい環境に自信をもって足を踏み出せます。
ものを減らせば変化にしなやかに対応できる
持ちものが少ないと、引っ越しのような大きな変化だけでなく、日々の小さな変化にも対応しやすくなります
たとえば、体調を崩しても、薬や必要なものがどこにあるかすぐわかるため、焦らずに対処できます。
万が一、入院となったときも、必要なものをさっと荷造りできます。
さらに、これは私だけかもしれませんが、ベッドや敷布団を手放して、床に毛布を敷いて寝ているため、どこにでも寝られるようになりました。
床にじかにシーツをしいて寝てみたら、グッスリ眠れて健康によいみたい
ホテルのふかふかのベッドでも、親戚の家にあるものすごく固いベッドでも、ソファでも問題なく寝ることができます。
どんな場所でも、きょう1日に感謝して寝られるのはとても幸せなことだと思います。
環境の変化は誰にでもやってきます。避けることはできません。
でも、身軽でいれば、変化を必要以上に怖がらずにすみます。
この春、環境が変わる予定のある方も、そうでない方も、ものとの関係を見直してみてください。
身軽になった分だけ、次の場所で、次の暮らしで、自由に動ける自分がいます














































