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これ以上物を増やさないために、今、この瞬間に意識を向けることをおすすめします。どうやって今にフォーカスすればいいのか、その方法も4つお教えしますね。まず、今を生きるメリットを簡単に説明します。
なぜ今を生きるべきか?
「現在の生活を楽しもう」と決めると、よけいな物が減り、幸福度があがります。
逆に今の生活に意識が向いていないと、ガラクタやストレスがたまります。私はこのことを体験から学びました。
私が、「自分は現在を大切にしていない」と一番強く感じたのは、娘のクリスマスの学芸会を見ていたときです。このお話、以前もブログに書いたと思います。
私は、長年デジカメ(コンデジ)を使って家族の写真や動画を撮影する係でした。
デジカメでビデオを撮るときは、手ブレしないように細心の注意を払わなければなりません。じーっとカメラを舞台に向けていると、撮影に気がいって、娘の演じている劇を全く楽しめませんでした。
がんばって動画を撮影しても、家に帰って1回見るぐらいだし、夫に、「画面がぶれてる」とか何とか文句を言われます。
しかも、どんどん撮影した写真と動画がたまるので、整理する仕事も発生。そういうことすべてが嫌になった私は、記念撮影をすることをいっさいやめました。
その瞬間を楽しんで、心の目に焼き付けることにしたのです。
そうしましたら、ストレスも減り、娘の舞台も楽しめ、よけいな物も増えなくなりました。
私の場合、「今」ではなく、ビデオを見て楽しむ未来に意識が向いていたようです。必死で思い出づくりをしていました。
もう終わったことをいつまでもうじうじ考えている人は、過去に気持ちを支配されています。
未来がどんなふうになるのか、恐れすぎている人は、食料品やトイレットペーパーやパンストを買いだめします。
ちょっと意識して、今の生活を楽しむようにすると、ストレスが減り、よりハッピーになり、ムダな物も減るのです。
では、今の生活にフォーカスする方法を4つ紹介しますね。
1.今この瞬間に意識を向ける(マインドフルネス)
まずは、今を楽しむことを意識してください。
マインドフルネス、という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
マインドフルネスとは、自分が、今この瞬間に何を感じているのか、そこに注意をむけることです。心理学や瞑想の話によく出て来る言葉です。
もう過ぎてしまったことをいつまでも考えるのはやめ、先の心配をしすぎないようにしてください。
きのう、読者の木枕に関する質問を紹介しました。すでに支払った送料や、これから支払うであろう送料について、心配したり、もったいないと思いすぎることは、今、この瞬間にフォーカスしていません。
木枕の送料がもったいないという相談はこちら⇒木枕の使い方やハンドルネームの由来など質問にまとめて回答します。
そんなことを考えるより、今、木枕を使って昼寝でもしたほうがよっぽど幸せです。
人が心配ごとをしていたり、不満を感じていたり、うつうつとしている時は、今の状態に意識が向いていないのではないでしょうか?
今度、気持ちがざわざわしたら、今の自分が、何にフォーカスしているのか考えてみてください。たいてい、今とちょっとずれた時間に意識が向いているはずです。
子供が夢中になって遊んでいる時、今、この瞬間を楽しんでいます。ところが、大人になると、なぜか今じゃない時間帯のことを考えてしまうのです。
今、楽しく、何かに没頭すればいいものを、きのう、夫とケンカしたことをを思い出して、ブルーになったり、夕飯のおかずは何にしようか考えてゆううつになったりします。
自分で意識して、適宜、思考を修正すると、もっとこの瞬間を楽しむことができます。
2.1度に1つのことだけをやる(シングルタスク)
本当にこの瞬間を味わい尽くしたかったら、シングルタスクをするべきです。
残念ながら、現代は、マルチタスクをする人が多いですね。2つのことを同時にやろうとすると、どちらもお留守になります。
せっかくおいしい食事をいただいているのに、テレビがついていると、味に気づけません。
子供と話をしているときは、しっかり顔を向けて、相手の目を見ながら聞かないと、子供が、「もう、ちゃんと聞いてよ」と怒りだします。子供は、こういうところはすごく敏感です。
以前は、背中を向けて、娘の話を聞いていたことがよくありました。「今を生きる」と決めてからは、ちゃんと娘の顔を見て、聞くようにしています。
あたりまえですが、そのほうが、コミュニケーションが深まります。
喫茶店で人と会っているときは、スマホをチェックしてはいけないのです。公園を2人で散歩するときは、ポケモンGOをやるべきではないのです。
おしゃべりや、散歩に集中すべきではないでしょうか?
マルチタスクをすると、べつに忙しくなくても、気ぜわしく感じてしまいます。1度に1つのことだけに集中すると、今、この瞬間にフォーカスできるのです。
脳はもともとシングルタスクをするようにできています⇒マルチタスクが脳に負担をかけ仕事の効率を落とす理由。1つのことに集中しよう
3.物やタスクを減らして生活に余白を作る
物をたくさん買ったりためこむのをやめ、できるだけ少ない物で暮らしてください。
そうすると気持ちの余裕ができます。
拙書、『1週間で8割捨てる技術』を読んで下さった人から、「これまでは、お風呂場にシャンプーをたくさん並べて、毎晩どれにしようか選ぶのが楽しいと思っていたけど、本を読んで、それは時間のムダだった、と気づきました」という感想をいただきました。
どこまでが「選ぶ楽しみ」でどこからが「迷う苦しみ」になるのか、線引きすることは難しいです。ですが、シャンプーが10本あるよりも、1本だけのほうが、物理的なスペースも時間もできますよね?
シャンプーの管理や買い物、ゴミ捨てに費やす時間も減ります。シャンプーだけでなく、すべての物を減らしていくと、ずいぶんスペースや時間ができるのではないでしょうか?
私たちは、想像以上に買い物に時間を使っています。こちらに、どんなふうにショッピングに時間が費やされるのか書いています⇒もう汚部屋にならない。床の上に服を散らかさない6つの法則。 「5.どうしても必要な服を書き出してみる」をお読みください。
物理的な余白のみなならず、やることも減らしてください。スケジュールにゆとりを持たせるのです。売れっ子の芸能人のように、秒刻みで予定をいれると、今を生きられません。
やることが少ないと、1つ1つのことを、じっくり、丁寧にできます。
どんなに忙しい人でもやることは減らせます。考え方次第です⇒仕事や家事の優先順位を決める6つのポイント。やりたいことをやれる人生に。
物も予定も減らし、生活に余白を作れば、人生を味わいながら生きられるのです。
☆今を生きるとはどういうことなのか、こちらに詳しく書いています⇒ミニマルライフのメリット:物を減らすと今を生きることができる理由とは?
4.何もやらない時間を作る
5分だけでいいので、何もやらず、何も考えず1人でぼーっとする時間を作ってください。
1人になる時間の作り方はこちら⇒自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。
瞑想をしてもいいです。瞑想は文字通り、今の自分に意識を向けること。3分でもやってみると違いが生まれるでしょう。
☆瞑想の仕方が学べる動画:
『必要なのは10分間の瞑想だけ』~物より心が大切です(TED)
幸せは自分の心の中にある、幸せをアウトソーシングしてはいけない(TED)
「瞑想をするのは難しい」と思ったら、どこか静かなところに行って、ぼーっと景色を眺めてください。
スマホが普及してから、こういう余白時間がどんどん失われてしまいました。
☆この記事の感想をこちらに集めています⇒読者の一押し記事、第1位はシンプルライフの根底にあるものを伝える記事。
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今の生活を楽しむ第一歩はまずは気づくこと。自分が、一番大事なはずの、今の暮らしをおろそかにしていないかどうか考えてください。
目の前のできごとを楽しもうと心がけるだけで、物を減らすことができます。