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ミニマリストの暮しはお金をためやすいので、倹約したい人にはおすすめのライフスタイルです。その秘密を4つお伝えします。
ミニマリストになるとすごくお金がかかると思っている人と、ミニマリストの暮しは貧乏暮らしそのものだ、と思っている人がいるようです。
どちらも正しくありません。お金をかける暮しをするのか、とことん貧乏暮らしをするかは、その人次第です。
金持ちミニマリストと貧乏ミニマリスト
洋服の話のところでも書きましたが、ミニマリストは、お仕着せの価値観や、世の中で当然と思われていることに、「本当にそうなんだろうか?」と問いかけます。
ミニマリストの洋服の話⇒何着ぐらいの服を持てばミニマリストなの?という不毛な問いかけについて
一般に、「物を持てば持つほど幸せになれる」という考え方に疑問をもち、「いや、物はあんまりないほうがかえっていいんじゃない?」という考え方をするのがミニマリストです。
そして、物以外の別の要素に重きをおき、もっと楽しいことをしよう、やりたいことをしよう、自分らしく生きようと考えています。
何が「自分らしい」かは、人それぞれなので、ミニマリストの経済状態もさまざまなのです。
所持品は身の周りの物だけトランク1つにまとめ、家も持たず、ホテルに住み、何もかも外部サービスに頼って暮らせば、それなりにお金がいるでしょう。
同様に、身の周りの物だけ持ち、家がなくても、放浪して、野宿をして暮しせば貧乏でも大丈夫。定住して自給自足に近い暮しをすれば、やはりお金はそんなにかかりません。
ミニマリストはどちらの生活をすることも可能な懐(ふところ)の深い生き方です。
ミニマルライフは倹約生活と相性がいい
私自身は、所持品をミニマムにしたら、お金が残るようになりました。何らかの理由で「あまりお金を使いたくない」「お金をためたい」と思っているなら、ミニマリズムは節約生活と相性がいいと思います。
必要な物が減るから、買い物が減る、といった表面的な理由だけではありません。
お金をためるためには、買い物の仕方を変えるよりも、物の見方を変えるほうが効果的です。自分がすでに何を持っていて、これからの生活にいったい何が必要なのか、その見極め方を変えればお金は残るのではないでしょうか?
つまり、「豊かさ」に対する考え方を変えるのです。
ミニマルライフを追求すると、価値観が変わるので、「豊かさ」の定義も変わっていきます。どんなふうに価値観が変わり、無駄遣いが減るのか4つに分けて詳しくお伝えしますね。
☆ミニマリストになるとお金をためることができる理由
1.ミニマリストは自分のアイデンティティを物に求めない
人が買い物をするとき、その物が「生活するのに本当に必要だから買う」、というわけではありません。
車や洋服、最新のガジェット、そして、日常必需品であるはずの飲食物でさえ、あるイメージを作るために購買、消費されます。
家もそうですね。自分の理想のライフスタイルが、人にどう見られたいかという発想から始まると、見せたい自分を作るために、たくさんの物が必要になります。
ですが、ミニマリストになって、自分軸を取り戻し、自分が本当にほしいものにお金を使うようになると、物質的な物に使うお金は減って行きます。
服にしても、自分が本当に着る服、満足できる服にだけお金を使えばいいのです。
ミニマリストは、自分自身を物質的な物で定義するのではなく、生き方、暮らし方で定義します。
2.ミニマリストは持たない暮しをする
持たない暮しをする人々は、所持品をできるだけ減らそうとしているか、増やさないように気をつけています。
いらない物が増えてくると、「自分の幸せって?」とか「自分のやりたいことって何?」「私が欲しいものって何だろう?」などと考える心の余裕も時間も失ってしまうからです。
持たない暮しを実現させる1番の方法は、いたずらに買い物をしないこと。その時、本当に必要な物だけを買えば、物は増えません。
人が暮らすのに必要なものは実はそんなにたくさんないのです。
この点について、私は物をある程度減らしたらよくわかりました。たくさんの物を断捨離してきましたが、捨てても全然困っておらず、むしろ捨てれば捨てるほど快適になりました。
これがわかると、いくらバーゲンセールをしていても、もうそんなに心はひかれません。むしろセールやおまけは、物を増やす大きな罠だと警戒するようになりました。
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ミニマリストになって物を減らして行くと、このように無用な買い物の誘惑にきわめて強くなります。よって、無駄遣いも減りお金が残るのです。
3.ミニマリストは充実感はお金で買えないことを知っている
幸せを定義するのは難しいです。たぶん幸せは絶対的なものではないからでしょう。ですが、お金や物がたくさんあればあるほど幸せになれると思っている人はいないと思います。
お金も物も、その人にとって過不足ない分量だけあるのが1番幸せではないでしょうか?
人はすべて、自分の暮しに何かが足りないと思って生きています。足りないから、「これを買ったら、より幸せに近づけるかも」と思って、物を買います。
幸せになろうと思って買ってはいないでしょうが、「これがあれば、何らかの形で今よりはよくなるかもね」と考えているのです。
人間には向上心があるので、私たちは死ぬまで、「満足な状態」にはならないでしょう。棺桶に入るまでずっと、「今よりよくなるように」願い続けます。
私だって、いつも、「今よりちょっとよくなりたいな」と思っています。しかし、ミニマリストになったので、よくなるためには、必ずしも物を買ってプラスしなければならない、という発想から解放されました。
「満足感」や「充実感」は物を所有することから得られるのではなく、自分の心が求める別の何かにあるからです。
それは自分が好きなことをすることだったり、朝から体調もよくとてもすっきりした気分でいることだったり、外に出ていろんな人と話して、新しい発見をすることだったり、海辺で波の音を聞きながら潮風にふかれてお昼寝することだったり。
物ではない体験の中にあります。
こうした体験は、お店には売っていません。お金を出し買うことはきないし、人が持っているものを盗むこともできません。
ミニマルライフを送っていると、物より体験のほうが価値がある、と身を持ってわかります。
よって、もう物にはそんなにお金を出さないのです。
4.ミニマリストは本当の「お得」を知っている
セールをやっているお店では、「お得です」という言葉で、消費者を誘導します。お得だからお金の節約になると言うのです。
しかし、この「お得」という言葉、いったい何に対してお得なのかと考えると、「定価で買うより、お得」ということです。
もともと定価で買おうとお金を差し出している人が、その値引き品を買えば、お得になります。ですが、それまで、その商品の存在すら知らなかった人が買っても、お得どころが、無駄な物が増えて、かえって損します。
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物をたくさん買っていたころは、こんなシンプルなことに私は気づいていませんでした。
ミニマリストになって、物の価値、体験の価値、時間の価値などよく考えるようになってから、ようやく、「いらない物を値引きで買ってもお得でもなんでもない」という真理に気づいたのです。
それもこれも物を減らして、自分自身の価値観について考えるようになったからです。物を減らす時、人は必ず、自分はいったいどんな物に、どんな価値を感じるのだろうか、と考えるプロセスをたどります。
すると、もうお店の「お得です」という言葉には全くなびかなくなり、必要な物を必要な時に購入できるようになるのです。
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結局お金を使いすぎる原因は、大量消費の流れに乗っかっているからです。ミニマリストになるとは、この流れの外に出るか、相変わらず流れていたとしても、多少ゆっくり自分の足で歩くことを意味します。
そうなれば、必然的に、盲目的な買い物が減りお金をしっかり倹約できるのです。