貯金箱

お金を貯める

お金を使うのが怖い理由は、ネガティブな考えにとらわれているから。

お金を使うのが怖いので、対処法を教えてください、というメールをいただきました。

この記事で回答します。5つアドバイスしますが、今回は、最初の1つのみ。

お金を使うことを怖くさせてしまう悲観的な考え方を3つ紹介します。

まずメールをシェアします。ゆいよむさんからです。



快くお金を使えない

件名:お金を使うのが怖い

初めまして、ゆいよむと申します。

東京の学生寮で暮らしている女子大学生(20歳)です。

毎日拝見し勉強させていただいています。

記事を参考に断捨離をして、買って良いものも決め、できるだけシンプルライフを目指しているのですが、お金を使うのが怖くなり困っています

原因だと思うのは、将来つきたい職業があまり収入が高くないものでお金に不安があることです。

あとは親に負担をかけている実感もあります。

日本では年金が足りず、貯金が勧められていますし、親があまり若くない上に双子なので。(母は筆子さんと同じ年です) 親には気にしないように言われていますが。

寮費と光熱費、携帯電話の料金は親に払ってもらっていて、収入源は月5万の生活費(仕送り)と、週に一度大学図書館でやっているアルバイト(月7000円くらい)です。

想定外の支出があった時以外、予算を超えたことがなく(食費は平日・土曜は朝夕出るので2万円くらい、ほかに雑費1万円)、仕送りのお金が余っているのですが、必要なものを買うのも値段を気にしてしまいます。

毎日買ったものと値段を記録して、食費・学費(教科書など)・雑費(コピー代など)・交際費・投資(趣味や資格の勉強)に分けて毎月集計しては、前の月と比べたりしています。

交際費や投資はほとんどありません。

必要なものは人それぞれですので一概に言えないでしょうが、対処法を教えてください。

長文失礼いたしました。今後も楽しみにしております。

ゆいよむさん、はじめまして。お便りありがとうございます。

いつもブログを読んでいただき、うれしく思います。

ゆいよむさんはとても堅実なんですね。私が20歳の頃とは大違いです。

双子って、ゆいよむさんが、双子ということですか? それともお母さんが双子なんでしょうか。まあ、どちらが双子でも、このさい関係ありませんが。

私から5つアドバイスしますが、きょうは、マインドセットに関することを書きます。





1.悲観的な考え方をするのをやめる

まっさきにおすすめしたいのは、ネガティブな考え方を捨てることです。

ゆいよむさんは、毎月、予算をたてて、予算内に暮らせているし、しばしば、余っているのに、必要なものすら買うことをためらっているようです。

その理由は以下の3つですね?

・将来自分がつく仕事はあまりお金にならない

・親に負担をかけすぎているという罪悪感がある

・日本の年金制度はそのうち破綻しそうだ(将来が心配)

では、なぜこの3つが、ゆいよむさんを不安にさせるのでしょうか? まだ20歳で、これからどんなものにでもなれるし、なんでもできるはずのゆいよむさんを。

以下のような思い込みがあるからではないですか?

思い込み1:自分にはお金を稼ぐことができない

先のことを心配しすぎるのをやめましょう。

仕事の実入りが悪く生活できなかったら、アルバイトすればいいだけです。 役者や作家志望の人は、本業だけでは生活できないから、アルバイトしている人が多いです。

ふつうの会社員でも、2つ、3つとアルバイトしている人はいます。

いま、政府は副業や兼業を推進する方向で動いています。

「え、でも、私の希望の仕事は、副業できないんです」とゆいよむさんは、言うかもしれません。

ですが、ゆいよむさん、まだその仕事についていません。学校すら卒業していません。

まだ何もやっていないのに、「将来は必ずこうなるはずだ」と思い込んでいます。

この思い込みを捨ててください。先のことなんて誰にもわかりません。

それに、ゆいよむさんには、お金を稼ぐ力があります。

もしかしたら、いまのゆいよむさんにはないのかもしれません。

ですが、今後、ゆいよむさんは、人間としてどんどん成長し、さまざまなスキルを習得することができます。

人は変わる話⇒人は変わり続ける。未来の自分に対する心理:ダン・ギルバート(TED)

億万長者にはなれないかもしれませんが、ふつうに生活していく生活力をつけることは充分可能です。

これがインドなら、カースト制度があるから、基本、貧乏な人はずっと貧乏ですが、日本にはカーストなんてありません。

インドで生まれたとしても、ヒンズー教からべつの宗教に改宗してしまえば、この制度の外に出ることができるし、IT関係の仕事はカーストに関係ないと言われています。

「こんな障害やあんな問題があって、私は生活費を稼げないんだ」と考えるから、不安なのです。

これは、自分で枠を作っている状態です。

自分の可能性を自分で見くびらないことが重要です。

人は成長できる⇒信じる力、マインドセットと成功の関係とは?(TED)

思い込み2:どんなにお金があっても、絶対足りない

お金を使うことが怖い人は、たいてい「足りないマインド」の持ち主です。

すでにあるものや、あること、できること(可能性)はいっさい無視して、ないものや、ないこと、できないことに意識をむけ、ときには、どこまでも、足りないものを探して、勝手に不安になっています。

客観的に見たら、充分お金持ちの人でも、足りないマインドを持っている人はいます。

そういう人は、「失う恐怖」も感じているので、むしろ、一般庶民よりストレスが大きいかもしれません。

足りないマインドとは?⇒こんな考え方が貧乏を引き寄せる。お金がたまらない恐怖のマインドとは?

ゆいよむさんは、目の前に、それを買うお金がちゃんとあるのに、「今でも足りないんだから、これを買っちゃうとますます足りなくなる」と思ってしまうのではないですか?

ですが、「足りない」と思うから、足りないのであって、「足りる、なんとかなる」と思えば、そうなります。

我が家も一時期、とても貧乏で、寒い冬にガスを止められそうになったり(ガスを止められると暖房できないので、死活問題)、引っ越す家がなくて、「このままホームレスになるのかなあ、それとも安いホテル住まい?」なんて考えたこともありましたが、なんとかなっていまも生きています。

たいてい、何とかなります。

何とかならないとしたら、「もうなんともならない」と自分が絶望してしまうからなのです。

思い込み3:自分はこれを買うのに値する人間じゃない

ゆいよむさんの親御さんは、「お金の心配はしなくていいよ」とおっしゃっているのに、ゆいよむさんは、ご両親に申し訳なくて、お金を使えないようです。

なぜでしょうか?

まだ20歳の学生なのだから、親に金銭的な援助をしてもらっても、かまわないと思います。私の娘もゆいよむさんと同じ、20歳ですが、私もかなり援助していますよ。

ずっと、その状態が続くわけじゃありません。気になるなら、就職してから、倍返しすればいいんじゃないですか?

以前、不用品を捨てるとき自分を責めるという質問をもらったことがあります⇒不用品を捨てるとき自分を責めるのをやめたいと思う人へ。

この方は、「こんな自分にこんな高いもの買って本当に馬鹿みたいに、自分みたいな人間にはもったいない」とメールに書いていました。

「自分は、こんな物を買う人間には値しない」「私はこんな状態にふさわしい人間ではないんだ」という気持ちがあると、好きな物を買うことに、お金を使うのがためらわれます。

欲しいものに、素直に手をのばすことができないのです。

ゆいよむさん、必要以上に、自分を卑下してしまう面はないでしょうか?

もしそうなら、セルフイメージをあげる努力をしてください。

やり方は、上でリンクした記事に書いています。

参考になる記事⇒セルフエスティーム(自分を愛する気持ち)が高い人の12の特徴

こちらもどうぞ⇒本当の自分に出会う:セルフエスティームをあげるマニュアル(TED)

あと4つ、具体的なアドバイスがありますが、それは来週、また書きますね。

とりあえず、必要以上にネガティブな考え方をしていないか、勝手に思い込んでいる部分はないか、ご自身で考えてください。

お金をつかう罪悪感に関する記事

過去に似たような質問に答えています。よければお読みください。

ちゃんと貯金はあるのにお金の心配ばかり。その結果、投資で大損してしまった←質問の回答

もっと安心して楽しくお金を使う方法。

スピリチュアルなことにお金を使ってしまい貯金ができない時の解決法。

心配や不安でいっぱいの人生から抜け出すには?

先の心配をしすぎて、いらない物をかかえこんでいませんか?

******

すごくお金持ちの人や、逆にものすごく貧乏な人は、お金を使うのが怖いと思いがちだと言われます。

お金持ちは失うのが怖く、貧乏な人は、お金がないことが、生活できないことに直結するからです。

その中間の人は、あまりそういう気持ちにならないのですが、それでも怖いと思うなら、自分が本当に怖がっている、恐怖の正体を見つけてください。

すると解決策が見えてきます。

それではこの続きをお楽しみに。





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