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持たない暮しを実践しているので、筆子は、水切りカゴ、三角コーナー、洗い桶は使っていません。それでなんの不自由もありません。
キッチン用品は、実にさまざまなものがあり、100円ショップでも、「便利グッズ」がたくさん並んでいます。安いからついつい買ってしまいそうですが、このようなものを安易に買っていると、物は増える一方です。
「あると便利」は「なくても平気、むしろあると邪魔」な物なのです。
どうしても必要なもの(包丁とか、まな板など)以外は、どんどん台所から追放しています。
水切りカゴ、三角コーナー、洗い桶を使わず、どのように暮しているのかお伝えします。
水切りカゴはいらない
水切りカゴとは、洗った食器をのせて、水を切るものです。洗った食器をそのままカウンターにのせると、カウンターがぬれます。
水切りカゴを捨てた経緯
カナダに来て初めて下宿した家には、水切りラックがあったような気がしますが、よく覚えていません。家庭を持って最初のころは水切りカゴを使っていました(こちらではディッシュラック dish rack と呼びます)。プラスチックの白いものです。お皿を立てられるように、細い仕切りが並んでいました。
白いプラスチックなので、汚れが目立つし、きれいに洗わないとすぐにぬめぬめして、メンテナンスが大変でした。
そこで、プラスチックの水切りかごは断捨離し、金属の細い水切りラックを買いました。これは流しの上に渡すものです。いつも渡しておくと邪魔なので、必要なときだけ使っていました。
しかし、どうにもこうにも邪魔に感じて、あるとき使うのをやめました。夫は「水切りラックを使わないなんて信じられない」と思っていたようで、自分がたった1枚のお皿を洗うときですら、このラックをひっぱりだしていました。
この水切りラックを捨てたくて、けんかになったこともあります。
そのように悩ましかった水切りラックですが、この家に来てからはすっぱり使うのをやめました。流しが小さすぎて、このラックをのせるスペースがないからです。
水切りカゴを使わずディッシュクロスを使う
食器を洗ったら、クロスを敷き、そこにいったんのせて乾かします。お皿は向こう側の壁に立てかけたり、他の食器に斜めにもたせかけたり、適宜工夫します。
食器をすべてを洗いおわったら、ディッシュクロスで拭いて棚にしまいます。洗い物がたくさんあるときは、もっと大きなクロスをシンクまわりに敷いて、洗った食器を置いています。
筆子が料理するときは、使った道具を洗いながら進めるので、洗い物はたまりません。3人分の食器(お皿3枚、グラス3つ、カトラリー)ぐらいです。
夫が調理するときは、スプーンを何本も使ったり、ボールや鍋をたくさん使うのでそういうわけにはいきません。
夫が全面的に料理し、筆子が後片付けを担当するのは、サンクスギビングやクリスマスに、ターキーや大きなチキンを丸焼きするとき。
こういうときは、キッチンのカウンターだけでは足りないので、テーブルの上にクロスを敷き、そこに洗い物を置いています。
水切りカゴはラ・バーゼの製品が人気ですね。素敵だとは思いますが、筆子の暮しには必要のないものなのです。
ふきんはリネンを愛用しています⇒ワンランク上のふきん、リネンのキッチンクロスの使いやすさの秘密
洗い桶はいらない
カナダに来て初めて下宿した家には、洗い桶がありませんでした。実家ではずっと使っていましたから、筆子はひじょうに戸惑いました。
このときは、洗い桶は必要だと思い込んでいたわけです。そこで母に洗い桶を送ってくれるように依賴。ほどなくベージュのプラスチックのを送ってくれたので、それを使っていました。色や柄は全然気に入りませんでしたが。
しかし、そのうち別に洗いおけに水をためなくてもいいような気がして、使うのをやめました。洗剤も必要最低限しか使わなくなりました。
今は、水やお湯を蛇口から細く出したり、止めたりしながら洗っています。
人の家の台所をあまりしっかり見たことがないのですが、たぶんカナダでは洗い桶は売ってないと思います。
日本よりディッシュウォッシャー(食器洗い機)が普及しているので、皿にのっている残り物などを捨てたり、ほかの容器に移したあとは、ディッシュウォッシャーに入れるのではないでしょうか。
また、古い家の台所は、ダブルシンク(小さいシンクが2つついている流し)で、1つのシンクに洗剤を入れたお湯(か水)を張りここで洗い、隣のシンクですすぐのだと思います。昔のドラマでそういうシーンを見たことがあります。
去年まで住んでいた家はダブルシンクでしたが、そういう使い方をしたことはありません。
何かをつけ置き洗いしたいときは、シンクに水を張ってやります。野菜を洗う時や、細かいものを洗いたいときは、調理用のボールを使います。
調理用のボールはけっこう大きいものを持っているので、何らかの理由で、それなりの大きさのある容器に液体を入れる必要があるときは、すべてこのボールを使っています。
鍋を使うこともあります。わざわざ食器を洗う専用の入れ物はいりません。
三角コーナーはいらない
三角コーナーとは、流しの角っこにおく、生ごみを入れる三角形の容器です。「コーナーにおく、三角のもの」という意味のネーミングでしょうか。おもしろいですね。
これは日本特有のものかもしれません。カナダではみかけません(知らない可能性もあります)。
三角コーナーの代わりに、生ごみを処理するディスポーザーというものがあります。最近、日本のマンションなどにも設置されていますね。ディスポーザーは流しの排水口に生ごみを入れると、粉砕して排水管に流す機器です。
幸か不幸か、私がカナダに来て住んだ家は、いずれも古い家ばかり。台所も小さく、ディスポーザーもディッシュウォッシャーも使ったことはありません。
ですが、ディスポーザーがなくても、三角コーナーは不要です。
生ごみ(野菜の皮やお茶がらなど)は、新聞紙やそのへんのいらない紙に受けて、直接、台所のゴミ箱に捨てればいいのです。
それで全く不都合はありません。
チラシや古い雑誌のページで、ゴミ箱を作って、それに生ごみを入れていたこともあります。
この箱、以前はよく作っていて、お菓子を焼く時、材料の計量に使ったり、さくらんぼの種を出すのに使っていたのですが、今は作らなくなりました。
というのもわざわざ箱を作らなくても、ふつうの器を使えばいいからです。
最近は、野菜の皮は、もういらない紙(プリンタ用紙やルーズリーフ)の上でむいて、紙ごとまるめて捨てたり、ゴミ箱の上で直接むいて、皮を落下させています。それで充分間に合うので、三角コーナーは不要です。
そもそも三角コーナーに入れておくと、さほど濡れていないものまで、いつも水にぬれることになり、不衛生です。
そこで、濡れないように、わざわざインナー(中敷)としてビニール袋をひくと、これまたゴミと手間が増えます。
調理中出たゴミ⇒三角コーナー⇒ゴミ箱という経路はたどらず、いきなりゴミ箱に入れてしまうほうが手間がかからず、流しの見た目もすっきりします。
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いかがでしたか?
人の暮し方はさまざまですので、水切りカゴを便利に使っているのなら、わざわざ捨てることもありませんが、邪魔だな~と思っている場合は、使わない道もある、ということをお伝えしたいのです。
なくても暮しが充分成り立つのであれば、「他の人が持っているから」という理由で、使う必要はありません。