散らかった部屋

ミニマルな日常

最終更新日: 2017.09.14

いつまで続けるの?部屋がきたない人の3つの困った特徴。

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汚部屋は、単に物理的な現象であり、その裏にはもっと大きな問題がひそんでいます。

今回は汚部屋とその持ち主の心理状態について切り込みます。まず心を整えれば、部屋もおのずときれいになっていくと思います。年がら年中部屋が汚い人は、こんな心的傾向があるのではないでしょうか?



1.何かが制御不能に陥っている

汚部屋を構成しているものは、「多すぎる物」とほこりやカビ、その他の微生物です。きっと空気も汚れているでしょう。

部屋の汚れた空気が人を病気にする。室内空気汚染の8つの原因。

物が多すぎるから掃除が行き届かなくなってしまいます。

では、その「多すぎる物」はいったいどこから来たのでしょうか?

たまたま親や親戚から大量の物を相続してしまった。そんな事情でもなければ、全部自分で買って部屋に持ち込んだのです。

汚い部屋の住人は何かが制御不能に陥っています。

もちろん、人生、自分の思い通りに行くことばかりではありません。親兄弟を選ぶことはできないし、生まれる場所も選べない。

希望の学校に入れないかもしれないし、希望の仕事につけないかもしれない。好きな人と結婚できないかもしれないし、住みたい場所に住むことも難しいでしょう。

ですが、自分の部屋に置くものは自分で選べるんじゃないですか?

それなのに、
●服を買いすぎて、たんすやクローゼットからあふれている。

●本や雑誌がありすぎて、部屋のすみに山を作っている。

●よくわからない調理雑貨が台所の引き出しにぎっしり入っている。

●ダイニングテーブルの上は食事に関係ない物だらけ。

●お店が開けるほどぬいぐるみがごろごろ転がっている。

●片付けても片付けても、すぐにまた物がたまってしまう。

こんな状態の中で暮らして、毎日うんざりしているなら、自分で面倒をみれるはずのことができていない証拠です。

一見部屋がきれいな人も油断は禁物。

物入れの中に、びっしり収納ケースがあり、その中に使いもしないものがどっさり納められていたら、やはり、自分で制御できることが、制御できていないと思います。

物がいっぱいあるから、収納グッズを買って、とりあえず何でもかんでもそこに収納する。ラベルなんかもつけてみる。

そんなふうにして、ガラクタ問題を解決したと思うかもしれません。

ですが、何も解決していません。ガラクタを別の場所に移しただけです。

近年、片付け産業や、収納ケースを作っているメーカーは、年々業績を伸ばしています。

ミニマリストや断捨離系の本も次々と発売されています。

これは需要があるからです。

みんな何とかして片付けたいと思っているのです。

しかし、自分で制御できることを制御しないまま放置している、その事実に気がつかないと、いつまでたっても片付きません。

物だけではありません。スケジュールを入れすぎて忙しすぎる人は、自分の都合をベースに予定をたてていません。自分で制御していないのです。

自分で管理できるはずのことなのに、ないがしろにしている点を探しだし、あらためて自分でコントロールするようにしてください。

そうすることで、余計なものはだんだん減っていくのではないでしょうか?





2.ルーティンの中にすっぽりはまっている

ルーティンとは決まりきった手順や仕事です。ルーティンは一定の型であり、無意識にやっていること。ここから脱却するのは難しいです。

毎日やりたいと思っている勉強や運動をルーティンにしてしまうのはいいことです。外的な状況や刺激の影響を受けず成し遂げることができます。

ですが、あまりよくない状況の中に生きることが、ルーティン化している人もたくさんいます。

自分にとって利益にならない相手と腐れ縁を続けたり、嫌いな仕事なのにやめずに続けるのも、ルーティンになっているからです。

部屋が汚い人は、「汚い部屋に住む」ということが完全にルーティン化しています。

習慣になっているので、何も考えずに、今日も明日も汚部屋で暮らしているのです。

ルーティンになっていると、行動の結果が予測しやすいので、とてもラクです。人は、予想外のことが起きるのは避けたいと思っています。

コンフォートゾーン(comfort zone 快適なゾーン)から出たくないのです。

コンフォートゾーンとは、自分にとって慣れ親しんだラクで快適なエリアであり、不安のない世界です。

汚部屋がコンフォートゾーンなんて、ずいぶん皮肉ですが、心理的にはラクな世界なのです。

「部屋を片付けなくては」とチラリと思ったとしても、汚部屋で暮らすことが習慣になっており、心の底ではここから出たいと思っていなければ、いつまでたっても部屋が片付かないでしょう。

ルーティンから抜け出すには、自分が自動的にこの世界に安住してしまっていることに気づかなければなりません。

ちょっと立ち止まって考えてください。

「私は、すっかりこの部屋で暮らすことに慣れてしまっているのではないか」、と。

何も考えないと、来年もきっと汚部屋です。

3.物事をいつも先延ばしにしている

物のあふれた部屋で暮らしている人は、なんでも先延ばしする傾向があります。解決しなければならない問題があるのに、直面するのがいやなので、後回しにします。

問題を解決するのが大変そうなので、始めることすらしないことも。

掃除や片付けといった家事を後回しにするだけではありません。一番の問題は、使用済みのものを捨てたり、使ったものを元に戻すことをいちいち先延ばしすることです。

もう使い終わった物や、全然使っていない物はさっさと捨てればいいのですが、捨てるより、どこかにしまったほうがラクなので捨てないのです。

確かに捨てるのは面倒です。

しかも、不用品を捨てることは、自分の失敗を認めるようなものです。

「なんでこんなすぐにゴミになるような物を買ってしまったんだろう?」

「また夏のセールで安さにつられて買ってしまった。ピチピチだ。試着すればよかった」。

「もっとしっかり説明を読んでから買えばよかった」。

「同じようなのがあるのに、またいつもの衝動買いをしてしまった」。

これ、全部失敗した買い物です。

失敗を認めたくないので、

「いや、待てよ。捨てずに持っておけば、いつか使うときがあるかもしれない」。

「ちょっとやせれば充分着られるよね」。

「取っておけば、子供が使うかもしれない」。

「古いのがこわれるかもしれないから、持っておこう」。

こんなふうに、捨てない理由を無理やり作り、捨てません。

捨てないから、時間もお金も無駄にするし、状況は変わらず、気持ちはスッキリしません。

よけいな物があるとコストがかかる話⇒節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい

捨てる決断を先延ばしにしていると、ダイレクトに家計にひびきます。

物が多すぎて、自分の持っているものを把握していないと、同じものを2度買ってしまったりします。

1つ1つは少額かもしれませんが、日常的にこういうことをやっていたら、馬鹿になりません。

たくさんある物を何とか管理しようとして、余計な収納ケースを買って出費が増えます。物を収納するために、今より大きな家に引っ越して、住居費の負担が増えるのも同じこと。

多くの人は「手狭になったから引っ越そう」と言いますが、手狭になる理由はおうおうにして物が増えたからです。
~~~~~~
決断や行動を先送りするから、物が増えるのは、私もいろいろと思い当たるふしがあります。私も昔は物がいっぱいの部屋に住んでいましたから。

その時は、自分が何かを先延ばししているなんて気づいていませんでした。なんでもギリギリにしかやらない傾向には気づいていましたが、小学生のときからそうだったので、そういう性格なんだろう、と思っていました。

家事をするのも、ぎりぎり。そもそも、朝起きるのが遅かったです。まあ、もともとズボラ主婦なので、この程度なのですが、物をどんどん捨てたら、自然と腰が軽くなってきました。

何でもすぐにやったほうがあとがラクだ、ということに気づいたのです。

所持品を減らしたら、頭の中の整理もできてきて、村川協子さん言うところのマイナス仕事も減りました。

村川協子の「アイデア家事の本」で学んだ家事の効率化の3つの柱~ミニマリストへの道(24)

マイナス仕事とは自分のうっかりやミスによって生じてしまう余計な仕事です。健康管理を怠り、病気になってしまうのも、マイナス仕事と言えます

人は多かれ少なかれ先延ばしをしますが、意識すれば減らすことができます。

汚部屋に悩んでいる人は、本当はやらなければいけないと思いつつも、後回しにしていることがないか、考えてみてください。

紙に、自分が先延ばししていることと、その理由を書き出してみるといいと思います。

部屋をきれいにすることは、自分の人生を、自分の好きなように生きる助けになります。不用品を捨てることはきわめてパワフルな行動なのです。





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