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給料日直後の無駄遣いを防ぐ方法~心理的財布をしっかり締めよう

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日本の会社の給料日は25日が多いので、今ごろ、給料が振り込まれて、気持ちが大きくなって無駄遣いしている人もいるかもしれません。

でも、給料が入ったからといって必ずしも買い物する必要はありません。

今回は給料が入ると無駄遣いしてしまう心理を紐解いてみます。

お金が入ると必要のない買い物をしてしまう心当たりがあるなら、この記事をヒントに自分の気持ちを分析してみてはどうでしょう?

分析イコール冷静になることです。そうすれば無駄遣いを防げますよ。

まず給料日直後に無駄遣いしてしまう理由を10個あげ、その後に対策を提案しますね。



1.安心感と開放感

給料が支給されると、口座残高が増えるので、安心感があります。

この安心感が、買い物に対するハードルを下げ、普段はためらうような商品にも手を出してしまう原因となります。

特に、長期間、節約していると、「やっとお金を使える」という開放感から、一気に購買意欲が高まるかもしれません。





2.自己報酬の心理

給料が出ると、「これだけ頑張った自分にごほうびをあげてもいい」という自己報酬の心理が働きます。

ストレスが多い仕事だと、日々、プレッシャーや疲労感がたまり、買い物をして一気にさっぱりしたくなるかもしれませんね。

お金を貯めたいなら自分へのご褒美という名の浪費はやめる。

3.手持ちのお金に対する錯覚

給料日直後は、口座残高が普段よりも多いので、お金に余裕があると錯覚してしまいがちです。

実際は、この中から、生活費を払わなければならないので、給料すべてが自分の小遣いになるわけではありません。

しかし、人間の脳はこうした計画的な思考は苦手で、単純に「今、お金があるかないか」で判断しがちです。

実際にどれくらい使えるのか、どれくらい残さなければならないかを冷静に判断できないため、「たっぷりある」「私はお金持ち」とざっくりと考えて、無駄遣いしてしまいます。

4.節約の反動

多くの場合、給料日前はお金が残り少なくなり、「足りない」「節約しなければ」という意識が強く働きます。

つまり倹約を強いられるため、「節約せねば!」というプレッシャーがかかっていたところに、給料が振り込まれます。

がまんしていた分、大きく反動し、買い物が増えることがあります。

普段の節約疲れや我慢の積み重ねが、給料日直後の「ちょっとぐらいなら」といった軽い気持ちを誘い、衝動的な購入につながります。

節約のやりすぎでかえって不幸になってしまう5つのケース。

5.「手に入る感覚」に対する錯覚

お金が入ると、普段の収入の範囲内では手に入れることができないと思っていたものに対して、「今なら手が届く」と感じることがあります。

一時的に使えるお金が増えたと実感するからです。

普段は「予算」を意識していても、給料日直後は「今は特別にお金がある」という心理状態になり、これまで高価すぎると思っていたものでも、なんとなく射程距離の中にあるような気がするのです。

6.クレジットカードの利用

クレジットカードの使用は、実際にお金を使っている感覚が薄れるので、買い物し使すぎてしまいますが、給料日直後も、これまで書いてきた安心感や錯覚のため、よけいにカードでお金を使ってしまいます。

クレジットカードを使うとお金を使いすぎてしまう5つの理由

7.目標を達成した気分

給料が入った瞬間に「今月の目標は達成した」と感じて、無意識に「使っても大丈夫」という気持ちが強まることがあります。

ふだん意識しているかどうかは別にして、給料をもらうことが日々の大きな目標になっていると、達成感や安心感が余計な購買行動を引き起こします。

8.社会的な影響

給料日直後は、家族、友人、同僚などに、「給料が出たからどこかに何かを食べに行こう」とせがまれたり、買い物に誘われたりすることが増えます。

こうした社会的プレッシャーのせいで、予定外の出費をしてしまう場合も多々あります。

9.目標や計画がない

ふだん予算や貯蓄計画などを考えていないと、給料が入ったあと、無計画にお金を使ってしまいます。

計画がないと、目の前の欲望や衝動に流されやすくなるからです。

10.セールの誘惑

日本では給料日直後に合わせたセールやキャンペーンが行われることが多いです。

企業や小売店は、給料支給後に、一時的に消費意欲が高まる消費者心理を狙って、「今だけ安い」や「お得」といった言葉で購買を促す戦略を取っています。

給料が出たばかりで、財布に余裕があるときに、こうしたセールの誘惑を受けると、必要以上に買い物をしてしまうものです。

対策:リセットされた心理的財布をまた分ける

給料が出たあと散財しないために、心理的財布について知っておくことをおすすめします。

心理的財布は、私たちの頭の中にある「お金の使い分け」のようなものです。

人は、実際の物理的な財布とは別に、心の中でお金に対する価値や用途、使い方のルールを設定しています。

たとえば、お年玉や臨時収入などは、「このお金は特別なごほうびに使おう」といった枠組みを無意識にもうける人が多いです。

給料は、苦労して得たお金だし、日々の生活費を入れる財布に入れているはずです。

だから、臨時収入をぱーっと使っても、特に何も思わなくても、給料をぱーっと使うと罪悪感を抱いたりします。

このように、ふだんは財布を分けていますが、給料が入ると、一瞬リセットされると考えられないでしょうか?

リセットされるので仕分けがあいまいになり、普段は「贅沢品」の財布にはあまりお金を入れないのに、給料日直後は「少し多めに入れても大丈夫」と考えてしまったり、「固定費支払い用」の財布に入れるべきお金を、「自由に使えるお金」の財布に入れてしまいます。

心理的財布を明確に分ける

給料日直後は、いったんリセットされた財布の用途を、再度、意識して明確に分けるといいでしょう。

すなわち、給料が入ったら、すぐに生活費、貯金、娯楽費なのそれぞれの財布にしっかり配分します。

予算を立てるのが確実ですが、予算を考えない場合でも、自分は複数の財布を持っていることを意識するといいと思います。

うまく意識できないときは、嫌でも意識してしまう仕組みを作っておくといいでしょう。たとえば、

・固定費や貯金は、入金直後に別口座に移す⇒心理的にも物理的にも「使えないお金」としてしっかり認識する

・「自由に使えるお金(小遣い)」を入れる財布に入れる金額を決める⇒自分でリミットをもうけて、その範囲内で楽しむ

・日々のお金の流れを記録する⇒手持ちのお金を数字として、しっかり認識していると、財布の仕分けがあいまいになりにくくなります。

私自身も、今年は、日々のお金の動きは、デジタルジャーナルに手書きで記録していますが、EXCELで管理していた去年よりも、よりお金の流れに意識が向くようになりました。

給料日直後の錯覚も、心理的財布も、すべては私たちの心が作り出す現象です。だからこそ、自分の気持ちに客観的に向き合うことが、無駄遣いを防ぐ一番効果的な方法だと思います。

*****

今回は給料日直後の散在を防ぐ方法を提案しました。

ふだんどんぶり勘定だと、収入や支出の記録を取るのはとてつもなくおっくうな作業に思うかもしれません。

最初はハードルをあげず、カードや口座の明細をまめに確認することから始めてもいいでしょう。

あるいは、財布の中にたまっているレシートをじっくり見るのでもかまいません。

いずれにしろ、今日から節約につながる行動をひとつでいいのでしてみてください。

小さな行動の積み重ねが、大きな節約につながります。





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