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もっと貯金したいけど、ふだんの支出の記録をつけたり、予算を立てたり、そんな細かいことやめんどくさいことはしたくない。
そもそも、買い物が多すぎてとても追いきれないわ。
そんな人に、お金が貯まる日々の行動を提案しています。
13個めのアドバイスは、
1週間ごとに買い物を振り返る
です。
0.振り返りの重要性
振り返りなくして、現状を変えることはできません。
データ(買ったものの記録とか)があるほうが、振り返りをしやすいですが、データがなくても、すでにした買い物に意識を向けるだけで、今後の消費行動が変わります。
お金を使いすぎている人は、買いっぱなしで、どんな買い物をしたかはあまり考えず、「さあ、次は何を買おうかしら」と、すぐに次の買い物に意識が向くのではないでしょうか?
定期的に、「振り返り」という行動をはさんで、買い物に突っ走るスピードをゆるめましょう。
1週間としたのは、それぐらいなら買ったものを覚えていられると思ったからです。
1週間という期間を捉えるとき、月曜始まりが好きな人と、日曜始まりが好きな人がいますよね? 月曜始まりの人は、日曜日、日曜始まりの人は、土曜日に振り返るといいでしょう。
仕事の関係で(2週間に1回給料が出るとか)2週間ごとや1ヶ月ごとのほうがやりやすい場合、好みのタイムスパンでやってください。
振り返り方には3つあります。
・頭の中で考える
・人に話す
・書く(買い物日記、ブログ、SNSでの発信、楽天市場やアマゾンのレビューなど)
書くことが一番効果がありますが、書くことが苦にならない人は、とっくの昔に支出の記録をつけていると思うので、まずは、頭の中で考えてみてください。
以下に、振り返るポイントを7つ紹介します。
1.何を買ったっけ?
過去1週間に何を買ったか、どんなことにお金を使ったか、思い出してください。
「服を買った」とあっさり振り返らず、できるだけ詳細に思い出してみましょう。
たとえば、
・いつも使っている化粧品を、訪問販売でライン買いした。もちろん支払いはクレジットカード
・アマゾンのサイバーマンデーセールで、お気に入りに入れてあったフライパンとイヤホンを買った、セールが終わるギリギリに買ったんだっけ
・会社の帰りに、ブティックの閉店セールでショルダーバッグを買った、べつにいらないんだけど、60%引きだったから
・ろくに考えることなく韓国語のオンライン講座に申し込んだ
・友人に誘われて、京都の伝統的な刺しゅうの1日体験コースに申し込んだ
こんな感じです。買ったときの光景をありありと思い浮かべてください。
2.活用しているか?
買ったものをちゃんと使っているか、考えてください。
必要な物を必要なタイミングで買っていれば、すぐに使い始めているはずです。
でも、必要じゃない物を買うことが多いから、ふだんお金が残らないのです。
よく考えてみると、ブティックの袋に入れっぱなしにしていたり、アマゾンから届いた箱の中に入れっぱなしになっている物もあるかもしれません。
そんな商品があったら、なぜ、使っていないのか考えてください。
そして、今日から使い始めましょう。
3.買って何か変わったか?
それを自分の生活に導入して、変わったことがあったか考えてください。
その商品が自分の人生にどんな影響を与えたか、または与えなかったかは、1週間程度ではわかりません。
長く使ってみてはじめて、その商品が自分の人生に与えるインパクトに気づきます。
ここでは、買って持ち帰って開封して使ってみてどう思ったか、いまの時点の影響について考えてください。
4.その買い物に満足しているか?
それを買ってよかったと思っているでしょうか?
買い物に対する満足度を点数にすると何点ぐらいですか?
あまり満足していないとしたら、何がまずかったのでしょうか?
5.何に影響されたか?
どんなものに影響されて買い物をしたのか考えてください。
特に、満足度の低い買い物だったなら、この点について考えることはとても重要です。
買い物に影響を与えるものは大きくわけて3つあります。
1.)ロールモデル(お手本としている人)
両親などの家族、上司、先輩、友人、先生など。
2.)メディア
広告やドラマ、映画、ソーシャルメディア、雑誌など。
芸能人やインスタグラマーは、師と考えている部分が多いならロールモデル、ただなんとなくぼーっと見ているならメディアでしょう。
3.)文化
生まれ育った文化の影響を受けていることもよくあります。
たとえば、女性は化粧をするのが当然だから、化粧品にはお金を使わなければならない
子供の入学式には改まった服装で出席するべきだ、など。
1)~3)は、たいていクロスオーバーしているので、厳密に分けることはできません。
ただ、毎回自分軸で買い物をしているわけではないことに気づいてください。
何か、特定のものの影響を強く受けているなら、影響を与えるものから遠ざかれば、買い物しすぎなくなります。
6.反省することがあるか?
今回の買い物で反省することがないか考えてください。
満足度の低い買い物だったなら、反省すべき点もあるはずです。
たとえば、
・リサーチ不足だった
・よく考えずにその場ののりで買ってしまった
・値段の安さにつられただけだった
・大きさや機能の説明をよく読まずに買ってしまった(ネット通販の場合)
7.これから変えていきたいことがあるか?
今後変えていきたいことはないか考えてください。
たとえば、
・衝動的に買うのはやめよう
・家に似たような物があるか調べてから買おう
・見栄を張るのはやめよう
・形から入るのはやめよう
ほかにもいろいろ変えたいことがあるかもしれません。変えたいポイントから1つだけ選んで、次の1週間はそのポイントを心がけて買い物してください。
大事なのは1つだけ選ぶことです。
衝動的に買うのをやめる、と決めたら、買う前に多少考えたり、買い物リストを作ったりするといいですね。
「買い物リストを作るなんて、面倒すぎる」と思うかもしれませんが、スマホでメモ書きしておけば簡単ではないでしょうか?
また1週間たったら、その週を買い物や消費を振り返ってください。これをまじめに繰り返せば、次第に、自分が理想とする買い方に近づいていきます。
簡単な作業にとどめておくと継続しやすいです。
これまでに書いた行動案
これまで、以下の行動をおすすめしました。
1.わが道を行く(他人の意見に左右されない)
2.少額で頻繁な買い物(ラテマネー)をコントロールする
3.ついで買いをやめる
4.自炊:弁当を持参/家で食べる
5.貯金を光熱費の支払いだと思って、あたりまえのように支払う
6.感情と向き合う
7.物を使わずに自己表現する
8.SNSの使い方を見直す
9.ニーズとウォンツの洗い出し
10.贈り物習慣の見直し
11.セールに注意する
12.不用品を捨てる
最初から読みたいときはこちらからどうぞ⇒お金が貯まりやすくなるためのざっくりした行動案~予算とか考えたくないあなたへ(その1)。
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1週間ごとに振り返るすすめ、どうでしょうか?
ふだん、ろくに振り返ったことがない人は、軽く振り返るだけで十分です。
何ヶ月かやってみて、「もっとしっかり振り返りたい」と思ったら、買い物日記をつけたり、「今日の買い物」をボイスメモでで録音するといいでしょう。
振り返りを成功させる大きなコツは、自分の行動を責めないことです。
現状をそのまま見る・観察することを心がけてください。