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買い物しすぎて、毎月クレジットカードの請求書を見るのが怖い。セールでいらない物を買いすぎるたびに自己嫌悪に陥る、貯金が全然増えないし、ああ、少し買い物を控えたい。
そう思っているのに、いつのまにか、ネットショップやリアル店舗で買い物の誘惑に負ける。
こんな人は、自分が誘惑に負けるパターンを把握するといいですよ。
パターンがわかっていると、「あ、きょうはきっと誘惑が襲ってくる」と事前に心の準備ができるので、何も考えていないときよりも、強く抵抗できます。
負けパターンとは何か、どうやったら把握できるのか、この記事で説明しますね。
誘惑に負けるパターンとは?
どんなに買い物が好きな人でも、買い物に依存気味の人でも、1日24時間、ずっと買い物をしているわけではありません。
家事や仕事、育児や人付き合いなど、ほかにもいろいろなことをやっているはずですから、買い物する時間も場所もある程度決まっているでしょう。
いつ、どこで、どんな状況で買い物をしているか見極めてください。
その中でも、特に、「余計な買い物はしないぞ!」と思っているのにもかかわらず、簡単に誘惑に負けて、買うべきでない物を買うパターンを見つけましょう。
たとえば、
・会社の昼休み、なんとなくスマホでSNSを見ていて、そこで見たものが欲しくなり、すぐにショップに飛んで買ってしまう
・休みの日になると、朝から、メルカリをチェックして、別にいらないのに、雑貨を買ってしまう
・友人の誕生日プレゼントを買いにいくたびに、自分用も買ってしまう
・楽天マラソンや、無印週間など、ショップのセール情報を受け取っていて、メールを見るたびに買ってしまう
など。
パターンの見つけ方
負けパターンを見つけるには、自分で振り返るしかありません。振り返る材料が必要なので買い物の記録をつけてください。ここでは2種類紹介します。
日々の買い物の記録(箇条書き)
何か買うたびに、その内容を簡単に記録します。
私が買い物をするたびに、Googleフォームを利用して記録している話は、すでに何度も書いているので、ご存知の方も多いでしょう。
最近ではこの記事の最後に詳しく書いています⇒買い物を管理するために私が書いてみたもの
フォームには、日付や買ったもの、値段、買った場所をピンポイントで入力し、備考欄に、なぜ買ったのか、どんな状況だったのかを書いています。
これはとても簡単なので、記録をつけるのがめんどくさい、という人にもおすすめです。
ほかにも、記録を取れるツールはいろいろあるでしょう。
ネットショップで注文すると、折り返しメールが来るので、注文した時間がわかりますよね? 時間も書いておくと、パターンがわかりやすいと思います。
買い物日記(散文)
買い物しすぎていて、一つひとつ記録するなんて面倒でできない。そんな人は、週に1度、最近した買い物で、「完全に負けパターンにはまってしまった」と思う買い物について日記を書いてください。
日記やモーニングページなど、文章を書くことをおすすめすると、必ず、「文章が出てきません」と言う人がいます。
モーニングページを書き始めるコツ~朝、そんなもの書いてる時間がないというあなたへ。
こんな時は、誰かにあてた手紙、上司に出す報告書や始末書、次のミーティングで使うプレゼンの資料だと思って書いてください。
たとえば、朝、夫と子供を送り出し、家事をして、それが終わったから一息ついて、ジュースを飲みながらスマホのチェックを始めて、いろいろ見ているうちにアマゾンのアプリから、うっかり新しいトップスを買ってしまった。なぜなら、値段が安くなっていたから、とか。
そのときの自分の心境も書きましょう。
たいくつだった、すぐに仕事をするべきだったが、やる気になれなくて、スマホを手に取ってしまった、朝、夫とケンカしてイラついていた、友人がフェイスブックで旦那さんから誕生日プレゼントにもらったワンピースを自慢していたので、ケッ!と思っていた、など。
ふだん書いている家計簿や日記を利用してもかまいません。
衝動買いや無駄遣いなど、たいして必要じゃない物を買ってしまうときは、必ず、裏で、何らかの感情が動いています。
SNSやブログでアウトプットしてもいいでしょう。
こうした記録を半年から1年続け、ときどき読み直して負けパターンを見つけてください。
多くの場合、記録をつけるだけで、買い物に意識が向き、無駄遣いが減ります。
負けないパターンを考える
負けパターンがわかったら、同じ状況で負けないパターンを考えてください。
朝、職場で、すぐに仕事にとりかからず、ウォーミングアップのつもりで(実際は、先延ばし)、スマホでネットサーフィンしていて見つけたものを、お気に入りに入れて、自宅に帰ってから、じっくりレビューなどを読んでから買う。
こんなパターンが見つかったとします。
このパターンを構成する要素のうち、一つでも壊すことができれば、あなたは負けません。
仕事をする前に、スマホでウォーミングアップしなければいいのです。
スマホをさわる代わりに、給油室に行ってお茶を淹れて、席に戻ってちょっと飲んでから、仕事を開始するのはどうでしょう?
ウォーミングアップなどせず、いきなり仕事をしたってかまいません。
たとえスマホを手に取ったとしても、ネットサーフィンはせず、筆子ジャーナルで、「買わないための記事」を読んでください。
スマホで、「いいな!」と思ったものを見つけたあと、お気に入りに入れるのではなく、「30日間待つノート」にささっと書きつけるのも、負けパターンとは違うパターンです。
何でもいいので、「これなら私は誘惑に負けない」というシナリオを考えてください。
このシナリオも、紙に書くことをおすすめします。さもないと、すぐに忘れてしまいますから。
モーニングページに、何度も何度も書くといいですよ。
誘惑に勝つところをビジュアライズする
最後にダメ押しとして、誘惑に打ち勝つ自分をビジュアライズしてください。
ビジュアライズとは頭の中で思い描くことです。
イメージトレーニングを利用して断捨離に成功する方法(汚部屋改善)
いつものように、自宅で家事の合間に、スマホを見ていて、素敵なかごバッグを見つけました。
いつもなら、そのまま買ってしまうところですが、このときは、「そういえば、筆子が負けパターンがどうとか書いてたよね。だいたい、かごバッグはすでに3個も持ってるし、いらないよね」と思い直し、商品ページを閉じて、スマホをテーブルの上に置き、夕食の支度に取り掛かります。
買わずにすんだので、クレジットカードの請求がいつもより少なく、あなたはプチな達成感を感じます。「わ~い。バッグを買わなかった分、貯金に回せる!」と。
ここまで、できるだけありありと思い描きます。うれしい気持ちも忘れずに。
これも、何度もやってください。
頭の中でシミュレーションしておくと、そういう行動をしやすくなります。
イメージトレーニングは効果があるとかないとか、そんなことはどうでもいいのです。
今のあなたは、自分のことを、「口では貯金をしたいしたいと言いながら、簡単に買い物の誘惑に負ける人間だ」と思っています。
このセルフイメージを全力で変えてください。
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おすすめ本⇒筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付中です。
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買い物における負けパターンを把握することをおすすめしました。
負けないパターン(勝つシナリオ)を考えたり、イメトレしたりするのは、私がふだん仕事で使っている方法です。
私は夜布団に入ると、その日1日に感謝したあと、「さあ、明日もおもしろい記事をどんどん書いちゃうぞ」と思って寝ることが多いです。
すると、翌日、ブログのネタが何もなくても、いつもブログを書く時間になると、なぜかネタを思いついて、書いてしまうのです。
シナリオ作りもイメトレも、やって損にはならないので、よかったら試してくださいね。