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趣味の物を捨てたほうがいいか、という質問をいただきました。
この記事で回答します。
まずメールをシェアします。差出人はセロリジュースさんです。
CDや本がいっぱいです
件名:趣味の物も、断捨離したほうが良いですか?
趣味は音楽鑑賞と読書、そしてネット閲覧。
今、集めている(断捨離できない)物は、
・音楽CD(80年代の洋楽が中心)
・鉄道、バスの雑誌、本
・数学、物理、宇宙の本、雑誌(大学も理系でした)
・横浜、神奈川県の本、雑誌
などなど。
これらはなかなか断捨離できません(それでも、要らないと思ったら、ブックオフで売っています)。
逆に、断捨離出来た物は、
・好きだった漫画・アニメのコミックス、ビデオテープ、DVD、雑誌
・中学〜大学生のときにエアチェックしたカセットテープ
・写真ともらった年賀状(これは捨てられない、と思ったものだけ厳選して、あとは捨てました)
・学生時代の教科書、ノート、成績表など
こんな感じですが、何かアドバイスいただければ、嬉しく思います。
よろしくおねがいします。
セロリジュースさん(長いので、以下、セロリさんとします)、はじめまして。お便りありがとうございます。
漫画やビデオテープ、年賀状などを捨てたということは、セロリさんは、断捨離の必要性やそのメリットはご存知だと思います。
断捨離したほうがいいと思って、いろいろ捨てている最中だが、趣味で集めた物がたくさんあって、これらをどうしようか、判断に迷っている状況ですよね?
一言で書くと、現在のセロリさんの生活や将来に、プラスにならない物は、新品だろうと趣味の物だろうと、全捨てしたほうがいいと私は考えています。
物がたくさんあればあるほど、ストレスや心配事、管理の手間が増えるため、本当に自分の考えたいことやしたいことに使うリソースが減ってしまうからです。
物は意識を奪う
今、セロリさんの部屋にはCDや本、雑誌がたくさん詰まっています。
セロリさんにとっては、これらの物は、キラキラとポジティブなイメージを放つ宝物に見えているのでしょうね。
ですが、どんなにキラキラ光っていても、部屋にある物はすべて、セロリさんの意識を奪っています。
それは、無意識に行われていることだから、セロリさんは、本や雑誌に意識を奪われているとは思っていません。
しかし、脳はすべての視覚的情報を何段階にもわたってフィルタリングし、そのとき一番大事な情報を長期記憶する場所まで送り込んでいます。
本は背表紙にタイトルが書いてあるから、ちらっと見るだけでも、よけいなことを考えてしまうのではないでしょうか?
繰り返しますが、これは無意識で行われていると思うので、私たちは、物に意識を奪われているとは気づきません。
しかし、私の経験では、周囲に関係ない物がなければないほうが、気が散らずそのときしたいこと(仕事とか)に集中できます。
気をつけて。ガラクタが感情に与える悪影響を見過ごしてはいけない
意識や注意力は、無限ではないので、自分の意識を奪われても持つ価値があると思うものだけを持つべきでしょう。
物は意識だけでなく、管理の手間もうみますが、この点については、過去記事で何度も書いているので、詳しくは書きません。
もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。
宝物のもう1つの顔
コレクションが趣味の人は、集めた物は、すべて「宝物」であり、無条件に大事な物に思えるかもしれません。
しかし、「宝物に決まっている」と思っている収集品にも別の顔があります。
ネガティブな側面です。
セロリさんのコレクションが、以下のような顔を持っていたら、もう手放したほうがいいでしょう。
・邪魔者
・気を散らすもの
・スペースを奪うもの
・視覚的ノイズ(見た目がごちゃごちゃしていて、見ているだけで疲れる)
・不安を呼びさますもの
・気持ちの負担になるもの
・ほこりや虫の温床
・管理の手間を生み出すもの
5年後、10年後も持っていたいか?
コレクションは集めることに意味があるので、持っている物を使うか使わないかは、その物の評価にあまり関係ないでしょう。
今、セロリさんがお持ちのCDや雑誌には、実用性はゼロだろうし、セロリさん自身、それらを日常生活に活用したいとは思っていないですよね?
実際、古い本や漫画、映画のビデオテープなどを、「もう見ないけど、持っていたい」という人はたくさんいます。
本や漫画を読みたいときは、集めたものには手をのばさず、電子書籍で読んだり、映画はストリーミングで見たりします。
好きな漫画を、読む用と、しまっておく用の2種類買う人もいます。
集めること自体が趣味なのだから、集めたいなら、どんどん集め続け、持ち続ければいいと私は考えています。
ただ、最初はそれなりの理由があって、熱心に集めていたが、今はそんな情熱はなくなった。だけど、集めた物を捨てるのはもったいないから、なんとなく捨てずに持っている、という状況は避けたほうがいいです。
何かをコレクションするのは、スペース、時間、お金、意識とたくさんのリソースを使うので、何の情熱も持てない、喜びも得られないコレクションはさっさと捨ててください。
そのために、以下のように自問するといいですよ。
・集めたこれらの物が、今の自分に何を与えてくれるのか?(もう終わったコレクションは、何も与えてくれません。むしろ、先にも書いたように、いろいろなものを奪っています)。
・5年後、10年後も持っていたいか? その時、自分の生活はどんなふうになっているか? それは、自分の理想の生活か?
・今、これらのCDや本を手放したら、どんな生活になるだろうか? それはとっても困った状況か? 潤いのない悲惨な生活か?
何のために集めているのか?
本やCD、人形、ファングッズなどを集めている人は、集めたいから集めているのであって、集めるのに理由なんてないかもしれません。
ただ、先日も、メルカリの買い物にはまっている方への記事に書きましたが⇒買い物依存気味なので、買い物以外でドーパミンを出す方法を教えて←質問の回答。
買い物が何かの代償行為になっていて、買い物したいがために、やたらと物を買い集めてしまうことがあります。
この場合、いくら買い集めても、満足できないので、本来やりたいことやに着手したり、本質的な問題の解決に取り組んだりしたほうが、自分のためです。
私も、かつて、いろいろ集めていました⇒人はなぜ物を集めたがるのか?~私はこうして収集癖を断捨離しました
私の場合は、買い物をしたい、物を所有したいという欲望を満たすために、たくさん買って、結果的に物がたくさん集まりました。
本もたくさん買いましたが、買っただけで、頭がよくなるような妄想をいだいていたからです。
さらに、いつも、「もっといい物、自分に合った物を手に入れたい!」という完璧主義的傾向があったので、若い頃、英語の参考書や問題集を大量に買ってしまいました。
妥協買いと完璧主義:~同じもの、似たようなものがどんどん増えてしまう理由(その2)
セロリさんも、何のためにCDや本を集めているのか、そして、集めることが、今の自分の生活にどんな影響を与えているのか、考えてみてください。
集めた物が、確実に生活を豊かにしてくれる、自分を成長させてくれる、喜びになっている、と思うのなら、持っていてもいいでしょう。
コレクションがあればあるほど、管理する手間や仕事が増えますが、そういうことをしてでも、持つ価値があると思うなら。
人生の豊かさは自分の中にある
趣味で集めた物は、お金も時間もエネルギーも注ぎ込んでいるから、そのへんのゴミに比べて捨てにくいと思います。
しかし、持ち続ければ、今後も同じように自分のリソースを使い続けなければなりません。
今の自分とは遠くなってしまった物なら、手放したほうが、今後発生するロスを防げます。
損切り精神が断捨離を加速する。さっさと損を確定して次へ行きたい。
集めた物を全部捨ててしまっても、何かをコレクションした体験は、自分の中に残っています。
何かを捨てたからと言って、それを手に入れていなかった自分には絶対戻りません。
人生の豊かさは、自分が持っている物にあるのではなく、自分の中の体験や記憶にあります。
たまに、「昔の物を捨ててしまうと自分がなくなりそう」と言う人がいますが、絶対そんなことはありません。
悲しかったこと、うれしかったこと、もやもやして悩んだこと、すべての体験が今のあなたを作っています。
趣味品の断捨離に関する過去記事
収集癖に悩むあなたへ。物を集める理由を知ってコレクションを断捨離する方法
趣味を捨てる勇気を持つことが、楽しいシンプルライフを実現させる
ミニマルライフと、道具がたくさんいる趣味のバランスをとる方法。
もう作る時間なんてない。趣味の物や材料を捨てるススメ:プチ断捨離24
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