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片付けを始めない人の言い訳の一つに「片付けてもどうせまた物が増えて散らかるから」というのがあります。
ですがこんな言い訳はもう通用しません。なぜなら物を増やさない工夫をすれば、何も増えないからです。
今回は、ミニマルライフを送っている私筆子が実践している、ものを増やさない習慣を7つ紹介します。
どれも特に難しいことではないので、あなたの生活にも取り入れてみてください。
きっと今よりすっきり暮らせます。
1.むやみに買わない
ものを増やさないために最も効果的なのが、買わないことです。
私は必要なもの以外は買わないことを信条としています。
そうするために、もう何年も「買わないチャレンジ」を実践。
「買わないチャレンジ」は、自分で意識して買い物をセーブすることです。
ものが増える最大の原因はショッピングなので、ショッピングを控えれば必然的に家の中に入ってくるものも減ります。
買わない挑戦とは?⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
最初に買わないことを意識したのは、「いらないものは全部捨てよう」と頑張っていた50代の初め頃です。
せっせと捨てている一方で、家の中にものを入れていたらいつまでも片付かないため、入ってくるものもしっかりモニターしようと決めました。
買わない挑戦については、過去記事で詳しく書いていますが、この挑戦を成功させるために必要なのは、逆説的ですが、必要なものはちゃんと買うことです。
「全部買うのをやめよう」と思うのは現実的ではないので失敗します。
私は去年引っ越しをした後に必要な家財道具はもれなく購入したので、今年は今のところ物理的なものは買わずにすんでいます。
2.無料の誘惑に負けない
無料でもらえるものは基本的に受け取りません。
実は以前の私はおまけをもらうのが大好きで、そのせいで大量にものを持ってしまった過去があります。
ドーナツをたくさん食べて使わない弁当箱を集める不思議:ミニマリストへの道、番外編7
おまけで配られているそのアイテムが欲しかったというよりも、「ただで何かをもらえて嬉しい、やった~! 得した~!」と感じて、勝利感に浸ることが好きだったのです(この時ドーパミンが分泌されます)。
買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。
後になって考えてみると、おまけをもらうことは勝利でも何でもありませんでした。むしろそれは私にとっては敗北でした。
おまけでもらったものでも手放すのは抵抗があったし、細かいものが山のようにたまってしまったので、捨てるのに本当に苦労しました。
あまりに苦労したので、ミニマリストになってからはおまけに類するものは一切もらわないようにしています。
幸いカナダではそんなにおまけをもらう機会はありません。
化粧品などを通販でオーダーしてしまうと、サンプルが届きますが、私は化粧もずいぶん前に止めました。
現在通販で買うのは日用品だけなので、おまけが届くことはありません。
ただ、日本はすごくおまけの配布が多いですよね? あなたの利用している店がたくさんおまけをくれるのなら先に断っておくなど意識的な戦略が必要でしょう。
3.不用品を見つけたらすぐ捨てる
「これ、もういらないな」「これも使い終わった」。そんなものを見つけたらすぐに捨てるようにしています。
以前は空き容器や紙袋が出ると、「後で何かに使えるかもしれない」と思って、とりあえずしまっていました。でも、この行為がガラクタを増やしたので、不要だと思ったものはその場で捨てています。
プレゼントをもらった時も、「自分は使わないな」と思ったら、すぐに寄付センターに持って行きます。
ポイントは「すぐに行動すること」です。
「後で時間がある時に」と手放す作業を先延ばししてしまうと、せっかくの捨てるチャンスを失います。
特にものに対して思い入れが強く、捨てることが苦手な人ほど早めに処分した方がいいと思います。
決して、「とりあえずここに入れておこう」と思って収納してはいけません。
無意識に何かをとっておく習慣は、ものを増やす大きな要因なので、すっきり環境にしたい時はおすすめできません。
4.小さな家に住む
収納スペースがたっぷりある大きな家に住んでしまうと、その収納スペースに余計なものを入れてしまうので、小さめの家を選ぶようにしています。
まあそんなことを意識しなくても、カナダはとても家賃が高いので、住みたくても大きな家には住めません。
私がこれまでに住んだ一番大きな家は、実家を除くと、娘が小学校3年生の時に引っ越して7年ぐらい住んだ一軒家です。
この家は2ベッドルームでしたが、ベースメントにも使える部屋や収納スペースがたっぷりあったため、私も「もういらないもの」を長くしまいこんでいました。
この家から半分ぐらいのスペースの家に引っ越す時に、私だけでなく、ものをためこむタイプの元夫も、大量のものを捨てました。
どんなに気をつけていても、器が大きいと余計なものを持ってしまうので、もしあなたが引っ越しを検討しているなら、「ちょっと狭いかな~」と思うぐらいの物件を選んだ方がいいでしょう。
収納スペースに応じて、ものがどんどん増えてしまうからです。
その理由⇒さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ
5.デジタル化
デジタル化できるものはできるだけデジタルデータにして手元に置いています。こうすれば物理的なものを持つよりかさが増えません。
もう随分前から本は電子書籍で読み、音楽や映像も全てストリーミングサービスで視聴しています。
私が本を電子書籍に変えたのは、今から15年前の2010年の春です。当時ペーパーバッグを読むのが趣味だったので、シリーズものを読み始めるとどんどん本が増えて持て余していました。
あまりに本がかさばるので、出始めたばかりのKindle(電子書籍リーダー)をアメリカのAmazonで購入しました(まだ、カナダにはAmazonがなかった)。
私には高い買い物でしたが、Kindleはこれまでに買ったものの中でも、買ってよかったと思うものの一つです。
Kindleのおかげでたまっていたペーパーバッグを全て処分することができました。
一昨年からは、手持ちの紙のデジタル化にも取り組んでいます。こちらはまだあまり進んでいませんが、これから3年の間ぐらいには全てデジタル化したいと思っています。
6.プレゼントはかさばらないものをリクエスト
貰い物もものを増やす習慣の1つです。
私は人にあまりものをあげないので、家に入ってくる方も多くありません。
それでもたまにプレゼントをくれる優しい人がいるので、そのような方には、すぐに使ってしまう消耗品か、フィジカルなギフトカード、Amazonのギフト券などをリクエストしています。
以前、趣味に合わない食器セットをもらって困ったことがあります。
くれた人はシリアルボールを欲しがっていた私のために善意で選んでくれたので、その気持ちはとてもありがたかったのです。しかし、相手の善意がわかっているからこそ、余計に、もらったものを使いこなせない残念な気持ちが増幅しました。
あまり欲しくないプレゼントをもらってしまうとスペースが奪われるだけでなく、気持ちも重くなります。
消え物やギフト券をリクエストするのは、よけいなストレスを減らすのに役立っています。
7.増えた分は減らす
ワンインワンアウトを心がけ、ものが増えたら、意識的に別のものを減らすようにしています。
物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
実際やってみると、ワンインワンアウトは難しい時もありますが、必ずしも入ってきたものと同じ個数のものを減らすわけではありません。
ただ、家に入ってくるものに注意を向けて「最近たくさんものが入ってきたな」と自覚するだけで、そのままずるずるとものを増やす生活にはなるのを防止できます。
私の経験では、買い物、プレゼントをもらうこと、おまけをもらうことすべては、生活習慣であり癖です。
ものを増やす癖が強固にならないうちに、増えた分は減らすようにすると、ものの絶対量は増えません。
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今回は私が実践しているものを増やさない習慣を紹介しました。
「片付けてもまたものが増えてしまう…」そんな不安を持っている方も多いかもしれません。
でも、日々の小さな習慣を変えれば、ものが増えにくい環境を作ることは十分に可能です。
よければ、「これならできそう」と思うことを1つ選んで試してみてください。
一気に生活を一変しようとせず、小さなところから変えていくのがおすすめです。私自身、それぞれの習慣が定着するまで、かなり時間がかかっています。
小さなことを変えても、数年後には、片付けのストレスから解放され、日々の生活がより快適になっていることに気づくでしょう。