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いらない物を捨てていて、「ああ、なんでこんなもの買っちゃったんだろう」と気分が落ちこみがちなら、1度全出しをする方法を試してください。
また、ある程度断捨離して、そこで行き詰まってしまったときも、全出しをしてみると、さらに物が捨てられます。
全出しの具体的なやり方とそのメリットをお伝えします。
全部出す断捨離の具体的なやり方
全出しには、場所ごとにやる方法と物のカテゴリーごとにやる方法があります。
場所別全出し
たとえば机の1番上の引き出しの全出し式断捨離をやる場合、こんなふうにやります。
ステップ1:引き出しの中身をすべて床にあける
ステップ2:引き出しの中をぞうきんでふいたりして、きれいにする。
ステップ3:今の自分の暮しに必要なものだけ引き出しに戻す。
余裕があれば、小箱などを利用して取り出しやすく、美しく収納してもかまいませんが、この作業の目的は「必要なものを選ぶこと」なので、収納にこるのはあまりおすすめできません。
全出しする場所は引き出し1つとか、棚を1段など、小さなところからやると負担が少ないです。
物を収納する物の例はこちらの記事の最後に書いています⇒30年かけてミニマリストになった私の断捨離のやり方を詳しく公開します
カテゴリー別物の全出し
これは近藤麻理恵さんが「人生がときめく片付けの魔法」に書いていたコンマリメソッドです。
こんまり先生についてはこちら⇒近藤麻理恵の「人生がときめく片づけの魔法」の英語版の感想~ベストセラーの秘密は東洋の神秘にある?
たとえば衣服を断捨離したいなら、家中にある服をすべて一箇所に集めて、1つ1つさわって、ときめくものを残します。
「ときめく、ときめかない」がピンと来ない人は、自分にとって必要なものといらない物を分ければいいです。
場合によっては、「判断を迷うもの」というカテゴリーを作り、箱に入れておいてもかまいません。
この「迷うもの」は半年ぐらい様子を見て、使わなかったら捨てます。
物の種類ごとに捨てる方法は、本、書類、衣類など、物の正体がはっきりしているときは便利です。
しかし、雑多なものを捨てようとするとき、「これってカテゴリーは何?」と迷ってしまうと、そこで、手が止まってしまうので、なんだかよくわからない細々としたものの処分は、場所ごとの全出しに委ねたほうがいいです。
なぜ全出しする断捨離が1番効果的なのか、そのメリットとは?
全部出して、必要なものを戻す断捨離方法には6つのメリットがあります。
1.そこに入っていたものの全体像がわかる
たとえばクローゼットのバーに、ハンガーでかかっていた洋服を全部出したとします。
すると、「ああ、私ってこんな服持ってたんだ。すっかり忘れてた」と、これまで存在を忘れていた服に気づきます。
「同じような服ばかり持っている」ということにも気づく人もいるでしょう。
全出しをすると、そこに入っていたものを俯瞰し、ざっくり把握できるのです。
1番大きな全出しは、引っ越しです。引っ越しをするためには、家の中にあるものを1つ残らず出さなければなりません。
このとき、自分の所持品のすべてと顔をつきあわせることになるので、自分がどんなものをどれだけ持っているのかよくわかるのです。
2.前向きに断捨離できる
全出しは手元に残すものにフォーカスするので、どちからというと楽しい作業です。
捨てるものにフォーカスすると「これ1万円もしたのに、全然使わなかった。無駄遣いしちゃったよ」とか「これ、引き出物でもらったけど、ずっとしまいっぱなしだった。もったいないったらありゃしない」と、自分を責めたり、罪悪感を感じてしまいがちです。
反対に、自分の好きなもの、本当に必要なものを選ぶことはとてもポジティブで前向きな作業です。
3.リセットすることで気分がスッキリする
引き出しの中身を全部開けて、からっぽの引き出しを見ると、まだ何も捨てていないうちから気分がすっきりします。
まるで膿を全部出したかのように。
私も去年の秋、引っ越しをする時、食器棚から全部食器を出して、からっぽの棚を見たとき、すーっとしました。
何も入っていないからっぽのスペースを見るのはとても心地いいことなのです。
4.その場所をきれいにそうじできる
中身を全部開けるので、引き出しなり、押入れなりをきれいに掃除することができます。これもすっきり感を倍増します。
5.収納場所の容量から残すものを割り出せる
中身を全部出すと、そこにどのぐらいのものを戻すべきか検討がつきます。収納のプロはスペースに対して7割~8割を収納するのが理想的だと言います。
収納する場所にもよりますが、7割を目安に、残すものを選んでみましょう。すべてが大事な物に見えてしまう人には、7割という制限がかかることによって、しまう物を選びやすくなります。
6.きれいにしまうことができる
全部出したあと、順番に入れるので、間引き捨てするより、ものを秩序立ててきれいにしまうことができます。
ただし、先にも書きましたが、収納に力を入れるのはやめておきましょう。
捨てる物を見つけるか、残す物を見つけるか
家の中にある不用品を捨てるときに、2つの方法が考えられます。
1つは、目についたいらないものを、どんどん捨てていくやり方。
もう1つは引き出しや、収納ケースの中身をすべて外に出し、そこから必要なものをもとに戻すやり方。
前者は「いらない物」を見つけることに意識を向け、後者は「残す物」にフォーカスします。
もちろん全部出したとき、そこからいらない物を選ぶこともできます。しかし、どうせ全出しするなら、捨てるものより、残すもの、自分に必要なものを選ぶほうが、結果は同じでも、気分的にポジティブになります。
不用品を見つけて捨てることもそれなりに大きな効果があります。たとえば、15分で27個捨てるのを続ければ、家の中はきれいになっていくはずです。
⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
ですが、この方法で行き詰まりを感じているときは全出しを試してください。
私は始めはずっと「いらない物を見つけて捨てる」という方法をとっていました。最初は物が多すぎましたから。
今はいらない物を見つける間引き捨てと、引き出しの中をあけて必要なものをもとに戻す全出しと両方やっています。
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映画『365日のシンプルライフ』も、まずは家の中にあるものを全て倉庫にあずけて、必要なものを1つずつ家に持ち帰る、究極の全出し方法でした。
凡人にはこんなことはできませんが、引き出しや、棚、冷蔵庫、車の中など、気になる場所の中身を全部出して、大事な物を選んでみてください。
爽快な気分がうれしくて、全出しをする片付けが病みつきになり、家の中はどんどんきれいになることでしょう。