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今回はキッチンを片付ける話です。
キッチンをきれいにする話は定期的に書いていますが、きょうは、不用品を捨てるというより、視覚的ノイズを減らすという観点からお伝えしますね。
どちらも同じと言えば同じですが、ノイズを減らそうと意識すると、これまではスルーしていた物も、捨てることができるのではないでしょうか?
0.ノイズって何?
最初にノイズの説明をします。ノイズは雑音や耳障りな音のことです。
視覚的なノイズは目にうるさいものたち。
視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。
部屋に視覚的ノイズが多いと神経が疲れますが、キッチンにあるノイズは、調理や食事という目的を達成する邪魔をします。
もちろん、汚いキッチンでも、料理も食事もできます。
しかし、作業効率は相当落ちているはずです。
いちいちカウンターの上をざっと片付けてから調理を始めたり、ダイニングテーブルの上にのっているものをはしっこに寄せてからお皿を並べたり。
吊り戸棚からザルを取ろうとしたら、そばに置いてあるプラスチックのボールも一緒に落ちてきたり。
何より、ノイズの中でする食事はおいしくありません。
後片付けも大変。
多くの人が、毎日家で食事を2回していますから、キッチンを使わない日はないでしょう。
そんな場所をノイズだらけにしておくのは、あまりにもったいない。
早速、今日からノイズの除去を始めしょう。
1.台所に関係のない物を除去
キッチンをざっと眺めて、関係のない物を取り除いてください。
たとえば、我が家のキッチンには、夫が引っ越しのとき持ちこんだ段ボール箱がいまだに2つ置いてあります。
高さがあり、幅のせまい箱は、壁際にそって置かれ、その隣のテーブルの下に普通サイズの箱(バンカーズボックス)があります。
中身は、キッチンとは何の関係のない、夫の数多いガラクタの一部です。
こういう物を可能な限り、なくしましょう。
「筆子、なんで、取り除かないの?」とあなたは言うかもしれませんね。
実は、私はまだ取り除いている最中なのです。人の物なので、勝手に捨てるわけにいかず、折を見て、夫にリクエストしています。ここまで減らすのに7年以上かかりました。
あなたの家のキッチンにある「関係ない物たち」は、自分の意志で、もっと簡単に取り除けるものばかりではないでしょうか?
意味なくずっとカウンターやダイニングテーブルの上にのっている物は、ありませんか?
冷蔵庫の側面や扉に、使うはずのないデリバリーのメニューが、マグネットで貼ってありませんか?
シンプルライフ、何から始める?~まずは冷蔵庫の表面をきれいにするとうまく行く
お子さんが、ダイニングテーブルの上で勉強するから、参考書や勉強道具が、常駐している家もあるかもしれません。
キッチンに出しっぱなしにせず、終わったら、部屋に持ち帰ってもらいましょう。
2.ペーパーレス化
キッチンは紙ゴミもたまります。
どこに置いていいのかわからない郵便物やお知らせ、雑誌、本、メモ書きなどを、いとも簡単にダイニングテーブルやカウンターの上に置いてしまうからです。
生活全体のペーパーレス化をめざしていない方も、キッチンだけは、ペーパーレスをめざしてみてはどうでしょう?
1番でも書きましたが、冷蔵庫や棚などにくっつける紙類は最低限にしてください。
写真なども飾りたいかもしれませんが、これも厳選しましょう。
郵便物は、処理方法を先に考えておきましょう。
紙ゴミをためないポイントは以下の3つです。
・入れる紙を制限する(DM、カタログは停止する。デジタルで見られるものは全部デジタルで見る)
・ちょい置きしない、家に入ったらできるだけ早く、所定の場所にしまう
・用が済んだものはどんどん捨てる(紙類の処理を後回しにしない)
特に重要なのは、そこまで必要でない紙を家に入れないこと。惰性で購読しているものは、どんどん止めましょう。
3.流しをきれいに
シンクにたまっている汚れた食器は、大きなノイズです。
ただちに洗って、しまってください。
昔、こんな記事を書いていますが⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
流しの中がきれいだと、キッチンはだんだんきれいになっていきます。
汚れ物を流しに入れっぱなしにする癖がある人は、改めたほうがいいでしょう。
汚れた食器をすぐに洗わない人には、洗わない理由があると思います。
たとえば、流しにいっぱいになるまでためこんで、一気に洗うほうが効率がいい、そのほうが、お湯も洗剤もむ無駄にならなくて合理的である、とか。
そんな人も、食事をするたびに、毎回汚れ物を洗う方式を1度は試してほしいです。
30日間チャレンジがおすすめ⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
30日やってみて、やはり、ためて洗うほうが気分がいい、私らしい、生活の質があがる、快適にキッチンを使える、毎日が楽しい、と思ったら、ためる方式に戻せばいいのです。
どうにも食器を洗う気になれない人は、こちらの記事をどうぞ⇒汚れた食器をシンクにためこまない4つの方法。洗い物が嫌いでも大丈夫。
4.ぶらさげすぎない
いろいろなものが所狭しとぶらさがっていると、大きな視覚的ノイズになります。
キッチンツール(おたまやフライ返し、料理バサミなど)をぶらさげる収納をしている人はふつうにいらっしゃるでしょう。
専用のハンガーみたいなもの(名前がわからない)にふきんをかけていることもあるでしょう。
このように、ぶらさがっているものはすべて、その存在意義を確認しましょう。
ぶらさげる必然性のあるものだけぶらさげてください。
ぶらさげているほうが取り出しやすいでしょうが、使う頻度が低いものは、ぶらさげずに、引き出しの中にしまったほうが、ノイズが増えません。
いつも目にしていると、それがふつうになってしまうので、一度、ぶらさげているものを、すべて取り除いてみましょう。
スッキリするんじゃないでしょうか?
その「スッキリ感」を犠牲にしてもぶらさげたいものだけ、ぶらさげてください。
使いやすさを重視するのは大事ですが、ダブっているキッチンツールを捨ててしまえば、引き出しの中がすっきりするので、ぶらさげていたものをしまっても、取り出すのがそこまで手間にはならないでしょう。
吊り下げ収納?何でもぶらさげる母に資本主義社会の構図を見た~実録・親の家を片付ける(15)
5.しまってもいいものはしまう
キッチンのカウンターに砂糖や塩、その他の調味料を出している人も多いでしょうが、1日15時間以上、料理するのでなければ、出しておく必要はないと思います。
スターバックスに代表されるコーヒー屋さんでは、砂糖、シナモン、はちみつなどコーヒーに入れるものが出しっぱなしになっています。
お客さんがひっきりなしに使うからです。
でも、自宅で、そこまで調味料が稼働するでしょうか?
ふだんはしまっておき、使うときに出したほうが、視覚的ノイズが減ります。
私の夫は、4種類の調味料を出しっぱなしにしていますが(電子レンジを置く棚のかげに隠れているので、そこまで存在感はない)、私は調味料は、みんな棚の中にしまっています。
使う調味料が少なければ、外にはみだすこともないでしょう⇒買わなくてよくなった調味料~食事をシンプルにすれば調味料も減らせます
6.置く必要のない物は捨てる
習慣でずっと置いてあるけど、実はなくても大丈夫なものは、想像以上にたくさんあります。
そのような物を除去してください。
たとえば、水切りかごとか⇒水切りカゴは使わない、三角コーナーと洗い桶もなくても大丈夫
カナダに来たころ、私もふつうにディッシュラック(洗った皿を置くもの)や、洗い桶(カナダにはないから母に送ってもらった)を使っていました。
でも使わないのに慣れると、なくても全然大丈夫だし、今となっては「なぜ使っていたんだろう?」と不思議に思います。
置かなくていい物は、床にもあるので、上から下までしっかりチェックしてください。
その玄関マット、本当に必要? マットを捨てると手に入るもの。
もっと、キッチンを片付ける記事を読みたいなら
⇒キッチンがテーマの記事のまとめ。台所の片付けや食器の断捨離方法など。
⇒家事に苦しまない台所とは?:キッチンの片付け記事のまとめ(2)
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生活している以上、ノイズをゼロにすることはできません。
でも、有用度の低いノイズ(どこまでも不用なもの)は、キッチンに置かないほうがいいと思います。
どうしてもキープしたいなら、キッチン以外の場所に置いてください。
私も、あまり使っていない食器やツールを段ボール箱に入れて、キッチンじゃない場所(階下)に置いていたことがありますが、格段にキッチンが使いやすくなりました。