タイニーハウス

TEDの動画

小さな家(タイニーハウス)に住むことは自分の夢を叶える糸口になる(TED)

人生の質をあげるインスピレーションになるTEDの動画を紹介しています。今回はタイニーハウス(小さな家)に関するプレゼンです。

タイトルはWhat exactly is a ‘tiny house’? (タイニーハウスとはいったい何であるのか?)。

このTEDトークスは年に1回だけやっているオフィシャルのTEDトークスではなく、各地で独自に行われているTEDXの1つ

ノースイースタン大学で行われたもので、プレゼンターはエイミー・ヘニオンさんです。



小さな家に住むことが注目をあびている

エイミーは「タイニーハウスムーブメント」にかかわっています。

タイニーハウスは近年アメリカで人気のある「小さな家」です。日本ではトレーラーハウスとも呼ばれます。見た目は小屋をちょっと頑丈にした感じ。下に小さな車輪がついているので、車でひっぱって移動することができます。

そこでモービルハウスとか移動ハウスとも呼ばれます。

特徴はその名のとおり、すごく小さいこと。

できあがっている家をそのまま買うこともできるし、作りたい人は自分で作ってもいいです。

20世紀に入ってから、アメリカの家はどんどん大きくなりましたが、最近はもっと身の丈にあった暮しをしたいという人が増え、こうした小さな家に人気が集まっています。

家が小さいので当然物はたくさん入りません。小さな家に住むと、いやでもミニマリストになります。

しかし、小さな家に住み、所持品を大幅に減らすことが、自分の夢を叶える大きな原動力になる、とエイミーさんは言います。

日本語字幕はないので、動画のあとに抄訳をを書きますね。長さは14分ほど。英語も構成もわかりやすいです。小さな家の外観の画像もたくさん出てきます。

※TEDトークスについてはこちらに書いています⇒もう自己啓発本を読む必要なし~成功するため8つの秘密とは?(TED)

大きなアイデアは小さなものから生まれる

大きなアイデアというものは、時に小さなことから生まれるものです。たとえばとても小さな家から。駐車場に入るぐらいの。

馬鹿げてるように聞こえるかもしれませんね。

でも、たくさんのアメリカ人がトレーラーに建てた小さな家に住み始めています。

経済はふるわないし、資源はどんどんなくなってきている今、移動できて、メンテナンスにほとんどお金のかからない家に住むのは、理にかなっているかもしれません。

私は1年ほどタイニーハウスムーブメントにかかわり、自分もこういう家がほしいと夢見ています。

きょうはタイニーハウスとは何か、なぜそんなに人気があるのか、タイニーハウスに住むと、3つの点で人生がよくなることをお伝えします。

私は小さなときから、自分の家を作ることを夢見ていました。去年大学の最終学年になり、仕事が見つかるか不安でした。学生ローンを払い、同時に生活費も稼げるような仕事はあるのかと。

ある時、YouTubeで、89スクエアフィート(約8.26平方メートル)のトレーラーに乗っている家に住んでいる男性の動画を見たんです。

そのときひらめきました。こういう家を建てれば、子供の頃からの夢も叶うし、お金の心配もないのではないかと。

タイニーハウスとは?

一般にタイニーハウスは、トレーラーの上に建てた小さな、移動できる家です。ふつうの家ですが、ものすごく小さいです。

というのも、特别な許可を得ずに、高速道路のはしにタイニーハウスを駐めるには、サイズの制限があるからです。

タイニーハウスの幅は最大8.5フィート(約2メートル60センチ)、高さは最高13.5フィート(約4メートル10センチ)です。

長さはだいたい10フィート(約3メートル)から24フィート(約7メートル30センチ)。

すごく小さいのですが、人が住むのに必要な物はすべてそろっています。キッチン、浴室、寝る場所、リビングスペース、収納場所、みんなあります。

ある人のウォーキングクローゼットぐらいの大きさで、どうしてこんなことができるのでしょうか?

タイニーハウスはスペースを余すところなく使って設計されています。ユーティリティー(暖房。水のタンク、コンロ、トイレ、太陽発電など)はRB(キャンピングカー)やボートの設備と同じものを使っていて、ちゃんと暮らせるようになっています。

キャンピングカーとタイニーハウスの違い

それならキャンピングカーを買えばいいのでは、と思うかもしれませんね。

キャンピングカーのほうが安いですから。タイニーハウスの建設には、平均23,000ドル(約277万円)かかります。

それにキャンピングカーなら、すぐに買えますし。

キャンピングカーはあくまでも夏場一時的に寝泊まりするもので、そこまで丈夫ではないし、断熱もされていません。

これに対し、タイニーハウスはオールシーズン、ずっと住める家で、何10年も持つように建てられています。

タイニーハウスはふつうの家みたいに、木材かスチールで枠が作られています。本当に丈夫で、高速道路に停めているとき、ハリケーンにあっても耐えられます。

冬の暖房も完備しています。言ってみれば大きくて重たい箱のようなものです。ある場所に移動させ、そこに長く置いておくようにできています。

もう1つキャンピングカーと違うのは自分の好きなようにカスタマイズできること。スキーロッジみたいな内装もあれば、もっとハイテクな感じの内装にもできます。

私は自分のタイニーハウスに小さなウォークインクローゼットを作りたいと思っています。





タイニーハウスは違法ではない

「これって法律にひっかからないの?」と思う人がいるかもしれませんね。

このような小さな家を自分の土地に建てるのはほとんどの州で違法なのですが、下に車輪をつけて、上に持ち上げれば大丈夫なんです。

家というより、トレーラーやキャンピングカー扱いになるので。

そこで多くの人は、友達や家族の敷地に駐めたり、庭仕事や、近所のお年寄りの世話をする代わりに、人の場所に駐めさせてもらっています。

またシーズンオフのキャンプ場に駐めたり。ただ現実問題として、タイニーハウスにずっと住むことはできません。

そこで、オレゴンのポートランドなど、タイニーハウスムーブメントが盛んな場所では、観光による利潤を見込んで、タイニーハウスを積極的に迎え入れています。タイニーハウス専用のコミュニティーを作る建築会社もあります。

将来的には、空き地をタイニーハウス用に解放する自治体も出てくるでしょうし、ホームレス問題の解決策の1つになるかもしれません。

このムーブメントがどんどん大きくなるにつれて、いろいろな可能性が出てくるでしょう。

タイニーハウスのようなものは昔からありましたが、アメリカの郊外に家がどんどん建つにつれて、家のサイズが肥大化しました。2010年のアメリカの統計では、アメリカの家の平均の大きさは2,392スクエアフィート(約222平方メートル)です。

しかし2002年に、ジェイ・シェーファーが、タイニーハウスの会社を作り、彼の作った素晴らしい家が多くのアメリカ人の注目を浴びました。

数年後に、住宅バブルがはじけたので、ますますタイニーハウスが話題になったのです。彼の小さな家はいろいろなメディアで取り上げられました。

すでに数10人のアメリカ人が実際にタイニーハウスに住んでいますし、タイニーハウスファンもたくさんいます。

タイニーハウスのメリットは?

タイニーハウスは、私たちのような学生やヤングプロフェッショナルにとってどんな意味があるのでしょうか?

タイニーハウスがあれば、仕事のある場所に簡単に移動できます。最初に就職した会社で首になっても、遠方にいる友だちが助けてくれそうなとき、さっとそこに移動できるのです。

つまり仕事のある場所に簡単に引っ越せます。

さらに経済的にも楽になります。

ふつうの家の5%のサイズの大きさですから、冷暖房にほとんどお金がかかりません。

ある人は、以前普通の家で毎月300ドル光熱費を払っていましたが、小さな家に住んでいる今は、月8ドルです。

お金もかからないし、環境にもいいわけです。

それにタイニーハウスの値段そのものが安いです。タイニーハウスを自分で建てると、平均23,000ドルかかるし、会社に建ててもらうと5000ドルから6000ドルかかります。

安くはありません。でも、ふつうの家を30年ローンで買うことを考えたら、比べ物にならないくらい安いです。

23,000ドルは、ボストンなどの大都市の1~2年分の家賃です。

いつか結婚して子供を持ち、ふつうの家に住みたいと思ったときも、お金が残っていますし、タイニーハウスを持ち続けることだってできます。

タイニーハウスに住む前に物を減らさなければならない

仕事や経済面で恩恵のあるタイニーハウスですが、多くの人はこう言います。

「物が多すぎて、とてもこんな小さな家に住めないよ」と。

確かに、タイニーハウスに住むためには、たくさんの物を手放す必要があります。多くの人はこの点を心配しています。みんな「物」が大好きだし、もっと買いたいと思っていますから。

ですが、物を所有してしまうと、物に人生を支配されてしまいます。物がいっぱいあると、ある場所にとどまらなくてはならないし、人とのかかわりが少なくなってしまうんです。

いったん物を手放せば、そういう制限から自由になれます。

それに、所持品をミニマムにすると、外の世界に出て行かざるを得ません。

家の中でダンベルをあげて筋トレをする代わりに、友だちとジムに行ってトレーニングするし、自分の部屋に何千冊も本をためこむ代わりに図書館を利用します。

家に閉じこもるのではなく、外に行って、新しいことを始めたり、新しい人と知り合えるのです。

小さい家に住む結果、外の世界に向かうということです。外には無限の可能性があります。

私が自分のタイニーハウスを建てるまで、まだまだやることがたくさんあります。銀行に口座を開き、お金をためたり、いらない物を売ったり、寄付したり。引き続き、タイニーハウスのコミュニティとかかわっていくつもりです。

タイニーハウスは、夢への入り口だと思います。他の夢を可能にしてくれる夢なのです。

いつか自分のタイニーハウスに住んで、旅行したり、自分のビジネスを始めたり、アートで生計を立てたり、いろいろできそうです。

住むところがちゃんとありながら、どんなことでもできるような気がするのです。

—- 抄訳ここまで —–

ミニマムライフの可能性

タイニーハウスムーブメントはまだまだ新しいものです。

確かにメディアで話題になっていますが、私は実物を目撃したことはありません。多くの人は、そう簡単にこういう家に住むことはできないでしょう。

しかし、物を減らすと、もっと可能性が広がる、というエイミーの話に私は多いに共感しました。

たくさんの物を持ってしまうことが、自分の可能性にふたをしてしまうことになるのです。

私たちは物を買い集めるために生まれたわけではありません。ましてや、大量の物を入れたり出したり、収納に苦心する日々を送るために、生まれたわけでもないのです。

物は私たちの暮しを楽に、よりよくしてくれるツールのはず。

物を持ちすぎてしまったことで、私たちは自由を失ってしまったと言わざるを得ません。

今すぐ小さな家に住むことができなくても、物を減らすことはできます。いらない物はできるだけ断捨離して、もっと人間らしい暮しを送ることを考えるべきではないでしょうか?





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