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どうしたら、物をためこむ習性を手放すことができるのか、4つの方法を提案します。先日書いた、人が物をためこむ理由の記事の続きです。
私の夫も物をためこむタイプ
クリスマスに夫が義理母と電話で話していました。聞くともなしに聞いていたところ、未だに、この家が片付いていないと言っていました。
いや、片付いてはいるのですが、夫の荷物だけが、キッチンにまだ出ているのです。もちろん彼の部屋は壁にそって箱だらけ。
夫は「この家は僕にはどうにも小さすぎる」と訴えていました。夫は、仕事の関係で捨てられない書類をたくさん持っているようです。なぜ捨てられないかというとたぶん必要な処理をしてないからです。
これまで処理すべきものを処理すべきタイミングで処理しなかったから、書類の入った箱を何箱もかかえて引っ越しをするはめになるのです。
あまりに書類が多くてデジタル化しようと思っても、一生かかってもできないでしょう。
そういう場合はどうしたらいいのでしょうか?もう変身するしかありません。今までとは180度転換し、ライフスタイルをそっくり変えてしまうのです。
私はこれを進化と呼びたいです。夫は物だらけの部屋で寝起きして、幸せなのだろうかと考えると、違うと思います。本人は認めませんが。こういうことは意外と自分では気づかないのです。
書類以外にも、大昔から持っている帽子もあります。彼は帽子をコレクションしているのです。しかしコレクションしているからと言って並べているわけではありません。全部箱に詰め込んであります。
もしあなたが、私の夫のような人でも、ためこまない人になる方法はあります。今回は特に効果的な4つの方法を書きますね。
1.物をためこないに人に変わる決意をする
これが1番大切で、これがないとどうしようもありません。自分自身で、「もう物をためこむ人間でいるのはやめよう」と思わない限り、どんなにたくさんの片付け本を読んでも、断捨離セミナーに行っても、整理収納アドバイザーからアドバイスを受けても何も変わりません。
片付け方を学んだり、テレビで見たりして触発されて片付けたとしても、それは一時的な変化にすぎないのです。
また時間がたてば、ためこむライフスタイルに戻ってしまい、物が増えます。
心の底から変わる決意をしないと、外的刺激がないと片付けられない、本質的には「物をためこむ人」のままなのです。
物がたまるライフスタイルはこちら⇒こんな人の家にはガラクタがいっぱい。物をためこんでしまう5つの性格
夫の場合、このような決意は皆無ですので、物を手放すことはできないでしょう。仕事関係の書類は捨てられないとしても、古い帽子とか、もう誰も使っていないビデオデッキとか、デッキをクリーニングするビデオテープとか、古いローターなんて捨てても問題ないと思うのですが。
生涯書類を持ち続けたいなら、せめて他のものを捨てれば、多少はましになるのに、そんな考えは全くないようです。
ミニマリストになる決意なんて必要ありません。ただ、「もう少し不用品を捨てて、ためこまないようにしよう」と決意するだけでいいのです。
部屋の真ん中に立って、周囲をぐるっと見回しながら、「このままじゃ、ろくな人生にならない。ガラクタは捨てなきゃならない。物を買うのを控えなきゃならない。だってこのままじゃ、一生物の面倒を見なきゃならない。もう私は物をためこない!」こんなふうに決めることが第1ステップです。
私に言わせれば、「いつかわからないけど、これが必要な時がくるかもしれないから」なんて理由で、居住空間を圧迫してしまうほど、使わない物を持つのは、たった1度の人生を損なってしまうことこそあれ、まったく幸せな人生には寄与しません。
実際物が少ないと、息苦しさから開放され、思考もクリアになるので、たとえ、数年後に捨てたもののうちの何かが必要になるときがあっても、いとも簡単に切り抜けることができるのです。
2.自分が物をためこむ理由をつきとめ、原因を取り除く
前回の記事では人が物をためこむ理由を4つ書きました。すべての人にこれがあてはまるとは思いません。
前回の記事⇒人が物をためこむ4つの理由~自分のせいか、社会のせいか。
また、ここに書いてないことが原因で物をためてしまった人もいるでしょう。部屋にある物をじっと見て、いったいどういう経路で物が部屋にやってきたのか思い出してみてください。
思い当たる要因があるなら、それを排除します。
たとえば、私の場合は、まだ本が80冊ぐらいあるのですが、すべて自分で買ったものばかりです。3年ぐらい毎月ラジオ講座のテキストを買っていたのが、本が増えた1つの要因です。
テキストを買って勉強しようと思ったのですが、実際勉強したのかというとそんなことはないのです。買っても勉強にはつながらないとわかったので、テキストを買うのはやめました。
買い過ぎが原因ならこちらを読んでください⇒5つの思考で「買わない」を習慣化~お金をためる生活にシフトする
そもそも捨てることが全くできない人はこちら⇒捨てても大丈夫!失うのが怖くても、捨ててしまえば開放感に満たされる
捨てるべきことはわかっているけれど、タイムリーに捨てられない人はこちら⇒これならさくさく片付けが進む。断捨離を先延ばししない10の方法
3.まずは少し捨てる
たまってしまったものは、消えてなくなりはしません。消耗品なら何年もかけて使い切ることができますが。よって捨てる、あるいは部屋の外に出す必要があります。
まずは少しずつ捨ててください。何でもやり始めるのが1番大変です。汚部屋に住んでいたら、とてもこんなものを片付けることができそうにないと思うでしょう。
でも片付くんです。
いきなりすべてをきれいにしようとはせず、ちいさな目標をたてて、その目標をクリアすることだけに専心します。
まずは机の左上(左の奥)だけとか、車のダッシュボードの中だけなど小さな目標をたてて、ひとつずつ片付けます。
今すぐ、特に何も準備しなくても捨てられそうな場所から始めるのがコツ。タイマーを15分に設定するといいでしょう。時間を決めると集中できます。
物理的な物でなくても、パソコンの「ごみ箱」の中を削除するとか、キャッシュをクリアするなどデジタルな物を捨ててもいいです。肝心なのはとにかく捨てるという行動に出ることです。
簡単で抵抗を感じない物から、捨て始めてください。
何かを捨てるときに、ものすごく悩んで何分も考えこまなければならないときは、たぶん問題を複雑にしすぎています。
単にいらない物を捨てるだけなので、何も難しくありません。もしかしたら1番捨てにくいものから捨てているのかもしれませんね。
何も考えずさっと捨てられるものから捨てて行ってください。
何をやっていいのかわからないときは、まずは部屋にあるゴミを捨てましょう。自分の部屋が終わったら別の部屋のゴミも捨ててください。
他のものが捨てられないなら、せめて毎日、毎日ゴミ捨てだけは続けてください。そのうちぜったい他の物も捨てたくなります。
4.自分が恐れているものを具体的に思い浮かべる
人が物を捨てられない理由は恐怖のせいです。
たとえば、心理学的にはこんな説明がなされます⇒物を捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる
こちらでも恐怖について説明しています⇒捨てられない人の3つの心理とそれに打ち勝つ考え方
なぜ恐怖を感じるのかというと、結局のところ、変わるのが怖いのだと思います。自分のものを1つでも捨ててしまうと、捨てる前とちょっと変わってしまいますから。人はいつもと少しでも違うことをするのは、楽しい半面、不安もいっぱいなのです。
しかし、捨ててしまえばそんな恐怖はもう感じなくなります。
たとえば、もう1年ぐらい着ていないワンピースを捨てたいけど、捨てられないとします。こんな時は、自分がいったい何を怖がっているのか考えてみて下さい。
そのワンピースを捨てたときに起こりうる最悪のシナリオを思い浮かべてください。それもなるべく具体的に。それを捨てるといったいあなたの人生にどんなひどいことが起こるというのでしょうか?
今このワンピースを捨ててしまうと、会社に着ていく服がなくなってしまうかもしれない。ああ、でも他にもワンピースやスーツはいっぱいあるから、そういうのを着ればいいんだけど、などなど、論理的に考えてみると、捨てることを恐れるのは、全くばかげていると気づくはずです。
捨てた後どうなるかわからない場合は、ためしに捨ててみてください。そして何が起こるか確認してください。たぶん何も起きません。捨ててしまうと、捨てたもののことは忘れてしまいます。
大掃除をする人が多い今の時期は、捨てることも進むと思います。最悪のシナリオを考える作戦は意外と効きますので、迷ったら、シナリオを思い描いてください。
そのうち面倒になって、たいていのものをさくさく捨てている自分に気づくことでしょう。