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不用品をたくさん捨てて気づくことができた、かつての自分の生活習慣や思考パターンを紹介します。
今回は買い物編で、買い物の仕方について、筆子という人間についてわかったことを5つ書きますね。
断捨離をすると、自分の生活ぶりやふだん考えていること(または、考えていないこと)がよくわかります。
これは、不用品を捨てる大きなメリットですが、意外と強調されません。
部屋がスッキリする、お金が残るというわかりやすいメリットが話題にのぼることが多いです。
しかし、自分についてわかるのは、その後の生活を変えるという意味では、ひじょうに重要なことです。
1.買い物しすぎ
まっさきにわかったのは、自分が買い物をしすぎていたことです。
捨てた大半の物は、自分が買ったものですが、これが、たいそうたくさんありました。
(懸賞や景品としてもらった物もありましたが、それとて、いやいやもらったわけではなく、自分から積極的にもらった物です)
うんざりするほどありました。
このブログの読者が、「4ヶ月でこんなに捨てた」とか、「1年で、ここまできれいになった」と教えてくれることがありますが、私は、短期間に物を捨てきったわけではありません。
(初めて断捨離をした27歳のとき)から、何度か、集中的に物を捨てています。
さすがに最近は、捨てる物はそんなにありませんが、とにかく時間をかけてたくさん捨ててきました。
あんなに捨てるほど物があった!
つまり、それだけ怒涛のように買い物をしていたのです。
いま、買い物依存という言葉がありますが、私はそうではありません。
お金だってそんなになかったので、おのずと、購買にリミットがかかるはずですが、それでも、細かい物がたくさんありました。
自分はずっと貧乏だと思っていましたが、豊かな国で暮らしているんだなとつくづく思いました。
不要な買い物をたくさんしていた、それも何年にも渡ってしていた、としっかり気づいたので、その後、買わない生活になったのも無理はありません。
2.継続の恐ろしさ
そんなにたくさん買ってしまった理由の1つに通販の利用があります。
過去記事でも書いていますが、若い頃、私は、通販で毎月コンスタントに物を買っていました。
フェリシモの話⇒なぜ私はあんなに物を買ってしまったのか~ミニマリストへの道(3)
もちろん、通販以外でも買っていましたが、「毎月、継続して、コンスタントに買う」という行動は、かなり結果に大きな影響を与えます。
たとえ、1回、3000円~4000円しか買っていなくても。
それは、月々、自動的に積み立てれば、知らないうちにお金がたまるのと同じです。
あるいは、月々、継続して保険やサブスクリプションにお金を払えば、知らないうちに、たくさんお金をつかってしまうのと同じです。
どんなときにも、継続は、力になってしまうのです。
毎月、定期的に特定の行動をしていると、とくに努力しなくても、何らかの負荷をかけなくても、望む/望まない結果に近づきます。
フェリシモで私が買っていたのは、雑貨ですが、あまりにたくさん買って、捨てたので、「雑貨は嗜好品だ」という考えるに至りました⇒今の雑貨はほぼ嗜好品。なくても生きていける:ミニマリストへの道(67)
ずいぶん前、読者から「私は、フェリシモに勤めていたから、フェリシモの話がでるたび、ドキドキします」というメールをもらったことがあります。
誤解のないように書いておくと、私は、フェリシモが悪いとはもちろん思っていません。
私が利用していた頃は、安くてかわいい服や雑貨がいっぱいカタログにのっており、「企画力のある会社だなあ」と思っていました。毎月、赤い箱が届くとうれしかったものです。
ただ、私は、自分がやっていることを、俯瞰して見ることができていなかったのです。
それは、フェリシモの問題ではなく、私自身の問題です。
3.ほかに楽しみがなかったらしい
買い物は手軽に楽しめるレジャーですが、お金だけでなく、かなり時間とエネルギーを要する活動です。
私はよほど暇だったか、買い物以外にやることがなかったか、ほかに楽しみがなかったのだ、と気づきました。
時間がなければ、あんなにたくさん買い物できませんから。
最近は、買い物以外にやりたいこと、やらねばならないことがあるため、必要な物の買い物も、「アマゾンで◯◯を買う、所要時間は15分/30分」と付せんに書いて、To-doリストに貼っています。
買うべきものも、付せんにリストアップして、考えごとや迷うことに時間を使わなくてもすむようにしています。
それぐらい、買い物は時間を奪う行為ですが、昔は、ショッピングに時間を捧げていました。
4.買い物がエネルギーを奪っていた
買い物は楽しいと、私は思っていたようです。ですが、実は、その買い物が自分のエネルギーを奪っていたことに気づきました。
おもしろいことに、買い物をやめて、物が、家に入ってくるのをある程度止め、すでに入ってしまった物を積極的に外に出したら(つまり、捨てたら)、買い物以外の楽しみが見つかりました。
ブログを書くことや、語学など、ごく自然に自分のやりたいことをやり始めていたのです。
最近は、寒いので家に閉じこもっていることが多いから、塗り絵も、1日に30分ぐらいやっていますが、塗り絵も心やすらぐ活動です。
気晴らしのためにする買い物は、スナック菓子やジャンクフードを食べることに似ています。
ジャンクフードは、手っ取り早く口にできて、おいしい。口あたりもいい。だから、どんどん食べてしまいます。
しかし、ジャンクなものを食べ過ぎれば、おなかがいっぱいになり、栄養のある、自分の体のためになる物を、入れることができなくなります。
私は、手軽にできる楽しみである買い物に、時間とエネルギーを捧げすぎた結果、自分がやりたいこと、やれそうなことをやらずに生きてきました。
買い物をして物が増えると、物の管理にも時間とエネルギーを取られます。
買い物が楽しいということは、私も認めます。ドーパミンが出るので、快を感じる行動です⇒買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。
けれども、よくよく考えると、自分の生活をだめにする恐ろしい活動です。
5.現実逃避
4番に書いたように、買い物は、時間とエネルギーを奪う活動ですが、私は、積極的に買い物という行為に身を投げていました。
買い物をして時間をつぶせば、ほかのことを考えたり、やったりしなくてすむからです。
若い頃の私は将来のことや、自分のことについて考えるのがいやで避けていたと思います。
以前、自分と向き合えない、というメールをもらったことがありますが⇒自分と向き合いたいのに逃げてしまいます。どうしたらいいですか?←質問の回答。
私は向き合いたいとすら思っていませんでした。
先のことを考えると、暗くて陰気なものが出てくるだけで、見通しがたたず、希望がもてない、だから考えたくない、と無意識に思っていたのです。
何もしていないと、現実について考えてしまうから、買い物をして時間と脳の思考スペースを埋めていました。
「このままじゃいけない」という焦りの気持ちはあるものの、「じゃあどうしたらいいのか」などと考えることはしたくなかったし、考えて具体的な行動を取るのもおっくうだと思っていました。
今は、買い物と物の管理に時間を使わなくなったので、自分について、将来について、現実について考えることがあります。
考えてみてわかったことは、ちゃんと向き合ったほうが、変な焦りや不安にさいなまれないということです。
逃げているほうが、心理的につらく、居心地が悪い、とわかりました。
これは、家計の把握も同じです。逃げずに向き合ったほうが、気分がスッキリします。
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不用品を捨てると、本当に自分のことがよくわかります。
せっせと物を捨てていたとき、カレン・キングストンの『ガラクタ捨てれば自分が見える』という本をよく読んでいました。
『ガラクタ捨てれば自分が見える』で衝撃のスペースクリアリングに出会う~ミニマリストへの道(20)
この本の原題は、Clear Your Clutter with Feng Shui で、そのまま訳すと、『風水であなたのガラクタを捨てなさい』です。
もし、このタイトルだったら、私は本を買っていなかったと思います(風水が苦手)。
「自分が見える」というタイトル、秀逸ですね。
あなたは、自分についてどんな発見をしましたか? よかったらメールで教えてください。
それでは、この続きをお楽しみに。