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何年も放置した汚部屋や、物だらけの実家を片付けようとするとき、「え~っ!! 物がありすぎる。とこんなにたくさん断捨離できないよぉ」と気持ちが負けるときがあります。
焦ったり、動揺したり、テンパったりするわけです。
そんなときの解決法を5つ紹介します。
1.入るほうを止める
とりあえず、これ以上問題を悪化させないために、家の中に入るものを止める作業をしてください。
具体的には、
・買わない
・もらわない
・拾わない
この3つを徹底しましょう。
「いや、筆子、私、物なんて拾わないから」。
そう思いましたか?
不用なフリーマガジンやチラシをラックから取ってくるのは、「拾う行為」です。
こういうのをやめてください。
フリーマガジンやチラシはたいていデジタルで読めるから、わざわざ家に持ち帰る必要はありません。
買わない方法やもらわない方法は、過去記事にたくさん書いていますので参考にしてください。
おすすめ:モニタリング
「私は、そんなに不用意に物を家には入れていない」と思っていても、「こんなに捨てられないよぉ」と気持ちがくじけるほど物があるなら、どこかで物を増やしています。
実家など、物の増殖に自分がまったく関与していない場所はべつですが、そこが自宅なら、物を増やした責任は自分にあります。この事実に直面しましょう。
1ヶ月ほど物の動きをモニタリングして、特に物を増やしてしまう行動を改めてください。
・先月はなかったのに、今はある物はいったいどこから入ってきたのか?
・新たに家に入れたものをちゃんと使っているか?
・ストックの量は適正か?
こんなことを考えてみるといいでしょう。
2.冷静になる
「わ~できないよぉ。無理だよぉ。どうしよう!!!(ジタバタ)」。
こんなふうに焦ったときは、まず落ち着きましょう。
焦っても動揺しても、事態の解決には全く役立たないことを思い出してください。
役立たないどころか、無駄にリソースを使うだけです。
こういうことが度重なると、ストレスが増えて、胃痛や高血圧、うつ病や適応障害になってしまうかもしれません。
なぜストレスは身体によくないのか、どうやってストレスに強くなるか(TED)
そんな事態は避けたいですよね。
動揺したときの解決法
緊張や動揺が大きいときは、以下のことをしてください。
・深呼吸⇒呼吸~5分で人生が変わります(TED)
・信頼できる人や、心を開ける人に相談してみる(対面、電話、Zoom、テキストメッセージなどを使う)
・問題を書き出してみる
具体的にはどんなことに動揺しているのか、何を大変だと思っているのか、どうして「できないよぉ」と半泣きになっているのか、その理由を書き出してみましょう。
書き出してみると、実はそんなにたいした問題ではないと気づくものです。
・ゆっくり動く
1つひとつの動作をわざとゆっくり丁寧にしてみると、心が落ち着きます。
スローライフを送る15の方法:ゆっくり心穏やかに暮らすためにできること
・散歩
そのへんを軽く歩くのもおすすめ。
・昼寝
睡眠不足なら、ちょっと寝てみてください。
参考記事⇒大学受験で緊張しない11の方法。自信を持つことがすべて
3.ゆっくりやればいいんだ、と思う
「山のようにあるこの不用品やガラクタを、すぐに、きちんと捨てきらなければならないのだ!」と思っていると「無理、できない!」と感じます。
つまり、自分でハードルやスタンダードをあげているから、「できない~~~」と思ってしまうのです。
そこで、ハードルを下げましょう。
別に、今すぐすべてを断捨離しなくてもいいのです。
きのうまでは、ガラクタの山の中で、ある程度ふつうに暮らしていたわけですから、今日、すべてを捨てきらなくても、どうってことはありません。
不思議なもので、私たちは初めてやることでも、なぜか、いきなりうまくやりたいと思ってしまいますよね?
でも、これまでやったことがないことは、たいてい練習が必要です。
捨てる練習をするつもりで、気楽に始めてみましょう。
とりあえずできる準備を開始
まずは、今すぐできる準備を始めると、「できない!」というネガティブ思考から、「できるかも?」というポジティブ思考に転換できます。
たとえばこんなことをしてみては?
・必要な道具を揃える
ごみ袋やひも、はさみなど、捨てるのに必要なものをひとまとめにして、すぐに断捨離できる環境を作ってください。
・ゴミ出しの日を確認
週に1度のゴミの収集日は、断捨離を大きく後押ししてくれます。
・筆子ジャーナルの過去記事を読む
実家の片付けに苦労した読者のお便りを読むと、自分にもできると思えるでしょう。
・捨て方の方針を固める
寄付、売却、廃棄。あなたはどんな方法をとりたいですか?
・捨てたいものや片付けたい場所をリストアップする
今年の私の目標はペーパーレスなので、引き出しやクローゼットにある書類をもっと捨てたいと考えています。
そういうもの、あなたにもありませんか?
4.小さな「捨て」をとにかく始める
いきなりだいそれた断捨離をしようとせず、簡単でハードルの低い捨て活動を開始します。
捨てるのが簡単な物を少しずつ捨ててください。
捨てやすい物とは、ガラクタ度がひじょうに高いものです。
たとえば、ゴミ箱の中にある一般的なゴミ、こわれたもの、嫌いなものなど。
片付けやすい場所から始めるのもおすすめです。
風呂場や玄関はどうでしょうか?
こういう場所は狭いので、わりとすぐに片付くし、通常、バスルームや玄関に、大事な物って置かないですよね?
つまり、この2つの場所には、なくなっても、そこまで生活に支障がない物や、どうってことがない物ばかりがたまっています。
間違って捨ててしまったとしてもすぐにスパーやコンビニで調達可能です。
こういう場所にある物は、たいていあなたの家族や友人が腐るほど持っているので、頼めば、喜んでゆずってくれるでしょう。
5.しないほうがいいこと
「捨てるもんだらけでできない~~~っ!」と思うのは、ガラクタが多いか少ないかは関係ありません。
本人に自信があるかないかにかかっています。
なぜなら、不用品を捨てることも、所持品や生活を管理することもスキルだからです。
そこで、日常生活で、わざわざ自信を失ってしまう行動はできるだけしないでください。
自信喪失レシピを回避
以下の行動はで慎みましょう。
・他人と自分を比較する
・完璧にこだわる
断捨離に限らず、何をやるときにも、完璧主義は大きな邪魔をします。
・今の自分をそのまま受け入れる
もしかしたら、あなたは、今の自分をあまり好きではないかもしれません。しかし、自分と他人を入れ替えることは不可能だし、手持ちの駒はそれだけです。どんなに嫌でも、そのまま受け入れたほうが自分のためになります。
・できたこと、よいところに目を向けて、自分をほめる
足りないマインドではなく、たっぷりあるマインドを心がけてください。
たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。
・ネガティブな人、自分のことを否定しがちな人間と付き合わない
意外と親や兄弟姉妹のせいで、自信をなくすことが多いので、いちいち気にしてしまうなら、距離を取ったほうがいいでしょう。
・ちょっとがんばればできることを見つけてやる。
難しすぎない捨て活動にチャレンジして、成功体験を1つひとつ積み重ねてください。
■関連記事もどうぞ⇒物がたくさんありすぎて、片付ける気になれない? 重い腰をあげる方法、教えます。
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物の多さに気持ちがくじける時の解決法を紹介しました。
あまり深刻にとらえすぎないことが重要です。断捨離に失敗しても、命にはかかわりません。またやるだけです。
気持ちが負けているときの問題は、外的状況にあるのではなく、自分の中にあります。
自分の中にあるのだから、自分さえその気になれば、特にお金や時間をかけなくても、必ず解決できますよ。