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ずっと前から片付けたいと思っていて、片付け本や動画も見て、ぼちぼち片付けているけど、なかなか片付かない。
いったん片付いたけどリバウンドした。
こんな結果になる理由を7つ紹介します。今回は、前編で4つ取り上げます。
この逆をやれば部屋はきれいなりますよ。
1.掃除・収納をがんばってしまった
家の中で物を移動させただけだと、すぐに散らかります。
物を捨てることと、移動させることや、そのへんをきれいに整えることは切り離して考えてください。
きれいな部屋にするために、不用品を捨てる作業と掃除をしっかり分けるススメ。
片付けるのに必要なステップ
ここで、断捨離の基本のステップをおさらいしましょう。
1)手持ちの物の要不要を見極める
2)不用な物を手放す
3)必要な物は、使いやすい場所に置くか、取り出しやすい場所にしまう
この3つをやれば部屋がきれいなりますが、多くの人は、3番ばかりやろうとします。
やたらと物の場所を移動させようとするわけです。
というのも、1番と2番はわりと、心理的にきついからです。時間もかかります。場合によってはお金もかかります。
使い終わった物でも、とりあえず、そのへんに収納するのは、要不要の判断をするのが面倒だからです。
人間は現状維持を好むため、ちょっとでも変化をもたらすのは、嫌だと思います。
さらに、捨てるのはもっと嫌です。もったいないと感じます。
しかし、どんなにしんどいと思っても、1番と2番をやらないと、部屋はきれいになりません。
収納では解決しない、という本が、図書館にありましたら読んでみてください⇒断捨離生活のモットーは『収納』するより『捨て』なさい:ミニマリストへの道(12)
2.ガラクタの見極めが甘かった
上に書いた3つのステップをちゃんとやっているが、1番の見極めが甘かった。
そのせいで、ガラクタがずっと残っているケースです。
真正ゴミ(明らかなゴミ、誰が見てもゴミと判断するもの)は、ゴミだとわかるからちゃんと捨てているけれど、そうじゃない物を捨てない人は、わりといます。
ガラクタの見極めが苦手なら、その方法を過去記事にいくつも書いているので参考にしてください。
たとえば、これ⇒今日捨てたい、ガラクタに見えないガラクタ3つ。
これもそう⇒あなたが捨てるべき4つのガラクタとは?~カレン・キングストンに学ぶ
こちらもどうぞ⇒これって、捨てていいのかな? 迷ったときのための5つの捨て基準。
ほかにもたくさんあります。
「ゴミのような物」は、誰でもすぐに捨てますから、そんな物をわざわざ探す必要はありません。
代わりに、「潜在的なガラクタ」を探してください。
そこにあるだけで、自分の人生に何の価値も提供していない物です。
それは、一見、きれいだったりします。新品の可能性もあるし、包装されたままのこともあります。
押入れの中に、きれいに並べてあるかもしれません。
たまに、「しまう場所があるのに、それを捨てることに罪悪感がある」と言う人がいますが、しまい場所があろうとなかろうと、潜在的なガラクタは持たないほうが、暮らしの質があがります。
ガラクタでも、管理の手間は一緒ですから。
一見、ガラクタに見えないガラクタを捨てられるかどうかが、すっきり環境になるかどうかの分かれ目です。
3.一気に完璧に片付けようとした
連休や長期の休みに、一気に完璧に片付けるのは、リバンドしやすいのでおすすめしません。
毎日、少しずつ気長に捨ててください。
一気にやらないほうがいい理由
・疲れる(ギックリ腰になる人もいます)
・頭が疲れて判断が鈍る⇒決断疲れを避ける:決断するコツを教えます(その2)
・物を増やした生活習慣を変えるチャンスがない、学びもない
・コツコツ捨てる習慣が身につかない
・ガーッと捨てたところで安心して、その後、ノーチェックで物を家に入れてしまう
毎日少しずつ捨てると、捨てる生活習慣(一生もの)が身につきますし、「物を増やさないほうがいいな」と身にしみてわかるので、買いすぎもなくなります。
どんなに、今日、徹底的に捨てたとしても、生きている限り、新しい物は入り続けます。捨てる習慣(スキル)や、物との健全な付き合い方を身につけてしまうほうが、自分のためです。
なお、他の人(業者やお片付けトレーナーみたいな人)に片付けてもらっても、学びを得られないので、人に頼む場合は、別枠で、物を増やしてしまった生活習慣の改善に取り組んでください。
4.難しい物の処分から始めた
思い入れがたっぷりある物や、「捨てるともう2度と手に入らない」と思ってしまう物は、捨てるのが難しいので、いきなり着手しないでください。
難しいと感じると、その作業に嫌気がさすので、挫折しやすくなります。
私の趣味は語学(独学)ですが、独学で語学するとき、一番大事なのは、難しすぎることをやらないことだと思います。
難しいと絶対、嫌になります。
すると、完全に投げ出してしまうか、投げ出さないまでも、「もっといいやり方」や「もっと簡単に効率よく身につく方法」を探すことに時間を使って、肝心の語学をする時間がなくなります。
この場合の一番の解決法は、ハードルを下げることです。
断捨離も、独学の語学と同じように、通常、ひとりで取り組むので、ハードルをあげないことはとても重要です。
今、断捨離作業に行き詰まっている人は、難しい物を捨てようとしていないか考えて、ハードルを下げてください。
捨てやすい物をたくさん捨てているうちに、物に対する考え方が変わり、時期が来れば、捨てにくい物も捨てやすくなります。
3番に書いたように、「一気に完璧に捨てるメソッド」はうまくいかないので、「何もかも捨てなければいけない」などと思いつめず、捨てやすい物を、毎日少しずつ捨てましょう。
捨てやすい物
洋服は軽いから、物理的に捨てやすいし、入手も簡単です。「これを捨てるとあとですごく困る」とは思わないから、捨てやすいでしょう。
本も捨てやすいと思います。仮に100%、本を捨ててしまっても、図書館に山のようにあるし、無料で読める電子書籍もあるので、「読むものがなくて困る!」という事態にはなりません。
それに、本は、今後もどんどん発売されます。
「この本には、いろいろと参考になりそうなことが書いてあるから、捨てるのはもったいない。そのうち時間があるとき、読めるし」とあなたは思うかもしれません。
昔の私は、そう思っていました。
ですが、その「参考になりそうなこと」が、今の自分に必要じゃないから、読んでいないわけです。
その情報が今後必要になるかどうかもわかりません。
「いい情報を捨てるのがもったいない」と思って捨てられないなら、読書は旅行のように、その体験を楽しむものと考えるといいでしょう。
体験するものなので、体験する側の準備が整っていないと、いくらいい本を読んでも何も残りません。
数がたくさんある物も捨てやすい物の1つです。
たとえば、タオルやショップの袋など⇒その紙袋、今すぐ捨てましょう~つい取っておくものだけど、捨てたほうがいいもの(その1)
同じ物はそんなにいくつもいらないことを肝に銘じて、どんどん捨てましょう。
関連記事もどうぞ⇒いつまでたっても物が減らない。断捨離に失敗し続ける5つの理由。
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断捨離や片付けに失敗してしまう理由を4つ紹介しました。
どれも大事ですが、自分の物すべてについて、ちゃんと要不要を調べることを忘れないでください。
ふだん使っている物は、必要な物に決まっていますから、改めて考える必要はありません(少なくとも、初期の段階では)。
使っていない物や、ずっとしまいっぱなしの物、そこにあるだけの物、何の動きもない物については、例外を作らず、全部「必要か必要でないか」と問いかけてください。
そして必要でない物を手放します。
断捨離は、このシンプルな作業を繰り返すだけです。