深緑のソファ

ミニマルな日常

最終更新日: 2020.01.17

部屋が散らかる3つの理由と解決法。雑然とした部屋から卒業したいあなたへ。

ページに広告が含まれる場合があります。

 

部屋が散らかる典型的な理由を3つと、その対策を紹介します。

自分ではシンプルライフを心がけているつもりだけど、なぜか、いつも部屋が雑然としている、物があちことに散らかっていると悩んでいるなら、なぜそうなってしまうのか、原因を見つけてください。

理由がわかれば、対策をほどこすことができます。

テーブルの上に物が散乱しているから、とりあえず、片付ける、という行動を、何度行っても、根本的な解決にはなりません。



1.物が多すぎる

所持品が多すぎると散らかります。

あたりまえのことですが、意外に気づいていない人がたくさんいます。

いつもたくさんの物に囲まれて暮らしていると、それがふつうになります。

床やテーブル、家具の上は、物置き場ではないし、キッチンのカウンターは作業場であって、物の陳列台ではありません。

ところが、子供のときから、物置き場じゃないところに、物を置く生活をしていると、それがあたりまえになり、そこへ物をどんどん置いても違和感を感じなくなります。

これは暮らし方のクセの1つです。

しかも、インターネットや生活雑誌には、「整理整頓しましょう」「しまいやすく、取り出しやすい収納をしましょう」「洗濯かごはここへ、タオルはあっちへ置きましょう」といった物のしまい方や置き方に関する情報が豊富にのっていあmす。

100均ショップや量販店にいくと、手頃な収納かごやケースがたくさん並んでいます。

すると、散らかったものは、そうしたケースに入れて、どこかに置けば片付くのだ、と思ってしまうのです。

物をどこかに置く前に、考えたほうがいいことがあります。

すなわち、

使う物や自分の暮らしに必要な物を家に入れておく、ということです。

関係ない物がたくさんありすぎるので、片付けても、片付けても散らかるのです。

物がたくさんあって収拾がつかなくなると、必要な物が見つからないから、家のどこかにあるのにまた買ってきたりします。

するとますます物が増えます。





解決法:物を減らす

この問題を解決する方法は1つだけです。家の中にある物を減らします。

収納グッズを買って、物を増やすのではなく、家の中の物を減らすのです。

そのためには、手放すのがいやで、がしっと両手でかかえこんでいるものを、1つひとつ家の外に出す必要があります。

物を捨てるコツは、過去記事にたくさん書いています。

まとめのまとめ:捨てるコツをぎゅっと詰め込みました。

ここでは、いくつか重要なポイントをあげます。

1)余分な物を家の外に出す

2)整理整頓しようとしない、捨てる

3)物置き場でない場所に物を置かずにすむようになるまで、収納グッズは買わない

4)部屋がスッキリするまで飾り物を買わない

5)思い出グッズはしまいこまず、生活に活かす。しまいこむためだけに持っているものは捨てる

実例あり:今の生活の中で、もっと思い出の品を楽しむ5つのヒント

2.無意識に物を置いてしまう

自分で買ったり、人からもらったりして、物が家に入ったとき、とりあえず、そのへんに置くクセがあると、散らかります。

無意識に物を置いてしまうと、置いた物のまわりに他の物も集まって、ガラクタ集積コーナーが生まれます。

物の吹きだまり、ホットスポットという言い方もあります⇒片付け上手はチェックしている、ガラクタが引き寄せられる5つのホットスポット。

どこに置いたらいいのか、わからない、どう処分していいのかわからない。こんな「わからない+わからない状態」で暮らしていると、ちょい置きしてしまいます。

対策:ちょい置きしないために、ごく基本的なシステムを作る

「どうしていいのかわからないから、そこらに置いてしまう」人は、あらかじめ置き場所や処理方法を決めて、わからない状態から抜け出してください。

衣類を床に脱ぎ捨ててしまうなら、「衣類は、クローゼットのハンガーにかけよう」と自分でしっかり決めます。

クローゼットのハンガーがすべてふさがっているのなら、それは収納スペースのキャパシティに対して、服が多すぎるのですから、いま、この瞬間に、もう着ない服を5着ぐらいピックアップして、資源ごみに出してください(名古屋市の場合)。

こうすると、服に関しては置き場所に迷うことはなくなるので、床や椅子、ベッドの上に放り投げることはなくなります。

一番いいのは、家のなかにやたらと物が入ってこなくすることです。

カタログが多いなら、毎日少しずつ断れば、もう届きません⇒カタログを止めることから始めるシンプルライフ。

チラシがいっぱい入るなら、ポストに「チラシ、お断り」と書いたシールなどを貼り、意思表示します⇒なぜタオルはどんどんたまってしまうのか?(後編)

関連記事:紙類をためこまない7つの方法。まめな断捨離に増やさないシステムをプラスする

3.落ち着いたら片付けようと思う

「毎日、いろいろ忙しいから、いまやっていることが一段落したら、断捨離しようと思っています」。

こうおっしゃる方、多いのですが、この姿勢が原因で、部屋が散らかっている場合があります。

通常ペースで暮らせないようなことが起きていると、「あとで」と思いがちです。

たとえば、家族が病気だ、受験生がいる、ペットが増えた、引っ越してきたばかり、転勤したばかり、会社の決算、新学期など。

こういうとき、バタバタして忙しいですよね?

それは私もわかります。

しかし、忙しいときほど、物が少ない恩恵を得られるものです。

忙しいときは、むしろ積極的に、物を捨てるべきだと思います。

とはいえ、忙しいと気持ちの余裕がないでしょうから、以下のように考えてください。

解決法:小さな捨てプロジェクトをする

片付けや断捨離に時間をかけず、数分で終わる小さな捨てプロジェクトを毎日します。

私は、元旦から、毎朝、起きたら15分以内に、何か1つだけ捨てる、というプロジェクトを行っています。

おかげで、今まで、捨てそびれていた物を捨てることができています。書類やホルダーを入れている箱の中に、少しずつすき間ができてきました。

今年1年続けるつもりなので、全部で365個は捨てられます。

もっともイライラの元になっている物を捨てるのもおすすめです。たくさん捨てなくていいです。毎日、1つか2つ、間引きしてください。

さらに、こう考えてください。

人生は川の流れのようなもの。

生きている限り、生活は止まりません。新しい水がどんどん流れてきます。

いま、Aという案件で忙しくしていて、そろそろ終わるかな、と思っていると、今度はBやCという、これまた重要な事柄が起きて、今度はそちらで忙しくなります。

「落ち着いたらやろう」と思っていると、いつまでたっても、やれません。

私の母もよく、「いま、忙しいから、落ち着いたら、片付けるわ」と言います。しかし、母は80代でリタイアした身ですから、そんなに忙しいはずはないのです。

ただ、なんとなく気ぜわしいと思っているだけです。

その証拠に、毎晩、数時間、テレビで韓国ドラマを見るのに時間を使っています。

小さな片付けプロジェクトを入れ込む時間や余裕はちゃんとあります。

番外:完璧主義に陥らないこと

これまで、何回も完璧主義のことを書いていますが、ひじょうに重要なので、また書きます。

散らからない部屋を作ることが目的なのに、その手段に完璧を求めていると、部屋が片付きません。

たとえば、

とにかく完璧にやろう

きちんとやろう

できるだけ短い時間でやろう

できるだけたくさん捨てよう

できるだけ疲れない方法を使おう

自分にぴったり合った方法で捨てよう

もっとも効率のいい動線を作ろう

いらない服はできるだけ高く売ろう

できるだけ愛着を持ってくれる人に手渡そう

このように考えると、そういう手段がわかったときや、そうできるようになるときまで、物を捨てる行動を待ってしまいます。

情報ばかり探して、実際に物を捨てないとか、収納アドバイザーの勉強ばかりして、全然実践につなげないというのも、完璧な状態になってから、片付けようと思っているからです。

さらに日和にこだわる人もいます。

きりのいい◯日から始めたい、とか。

結婚式じゃないのですから、何かを捨てたいと思ったら、そのときがベストのタイミングです。

完璧主義には先延ばしがついてまわります。

先延ばししたいから、完璧を期そうとするのか、完璧をめざしすぎるから、先延ばしするのか、どちらとも言えませんが。

完璧ちゃんの傾向がある人は、「少しでいいから、とにかくやり始めよう」「うまくできなくていいから、やってみよう」と手帳などに書いておき、行動を促すようにしてください。

完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由

完璧主義を克服する7つの具体的な方法。

******

雑然とした部屋で暮らすのはもうやめたい、と人に3つアドバイスをしました。

一番効力があるのは、所持品の数を減らすことです。

「もったいないから捨てられない」と思うかもしれませんが、ただそこに置いておくだけなら、持っていないのと同じです。

きょうから、「物を置くこと」に意識を向けてください。

無意識に置かず、意味のあるものを意味のある場所に置くようにすると、もっとスッキリ暮らせます。





チョコレート甘いものをやめたら起きたうれしいできごと(読者の体験談)前のページ

脳を疲れさせない方法と、疲れたときの対処法。次のページ疲れた人

ピックアップ記事

  1. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…
  2. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  3. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  4. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  5. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…

関連記事

  1. コーヒーとノート

    ミニマルな日常

    朝のルーティン、50代ミニマリスト主婦の場合。書くことに時間を使っています。

    最近、私が毎朝行っている、モーニングルーティンを写真とともに詳しく紹介…

  2. 窓の前に座っている女性

    ミニマルな日常

    理想の生活に近づく~不用品を捨てる意外なメリット(その3)

    あまり話題にのぼらないけれど、長期的にじわじわ効いてくる断捨離の効果を…

  3. 日の当たる野原

    TEDの動画

    読者はどんな発見をしたのか?~TEDの記事の感想特集。

    読者のお便り紹介コーナーです。本日は、TEDの記事の感想の特集です。…

  4. お片付けをする女の子

    ミニマルな日常

    細々としたものは年内に捨ててしまう:今年中にやってしまいたい片付けプロジェクト(その8)

    今年中に終わらせてしまえば、来年からもっと身軽に暮らせる。そんな片付け…

  5. プラント

    ミニマルな日常

    マイペースで楽しむ私なりのシンプルライフ(スッキリ生活をめざす読者の体験)。

    読者のお便り紹介コーナーです。今回は、2018年5月から6月にかけてに…

  6. ゴミ屋敷

    ミニマルな日常

    実家の片付けが大変すぎて母は病気になりました

    読者の方からのお便りを紹介します。ブログの感想を書いてくださっているメ…

文庫本『それって、必要?』発売中。

「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,826人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 4人家族
  2. 片付いた机の上
  3. 片付いたリビングルーム
  4. チャレンジする女性
  5. ベッドにスプレーする女性
  6. 目標に向かう旅をする女性
  7. 引っ越しの荷造りをしている女性
  8. 小さなアパート
  9. 引き出しの中の服
  10. パントリーをチェックしている女性

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. 靴を衝動買いした人
  2. 読書する手元
  3. テレビのスイッチを切る
  4. 防災グッズ
  5. おじいさんとおばあさん
  6. 小銭を入れたガラス瓶
  7. ノートを書いている人
  8. お気に入りのトップス
  9. 嫉妬
  10. 鼻呼吸

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP