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持たない暮らしや小さな暮らしっていいよね、と思っているのに、部屋の中には物がいっぱい。
このようなとき、我知らず、物が増える暮らしをしている可能性があります。
ついつい物がたまるライフスタイルなのです。
なぜ、物がたまってしまうのか? よくあるパターンを3つ紹介しますので、一度振り返ってみてください。
1.何でも多めに買うのが好き
何を買うときでも、多めに買っていると、ガラクタが増えます。
家の中に物が増える理由は2つあります。
1)家の中に物をいっぱい入れる
2)いったん入れた物を消費しない/出さない
1番と2番の両方をやっていると汚部屋になります。
まずは、家に入れすぎていないか考えてください。
物の入手経路の代表は、買い物なので、買い物の仕方に問題があるのかもしれません。
消費が追いつかないほど、たくさん買っていれば、物がたまるのは当然です。
買いすぎるクセ、具体例
以下のような行動をしていないでしょうか?
・まとめ買い⇒まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。
・大人買い
・必要な物とスペアの2セット買う
・複数買い(同じアイテムを色違いで買うとか)⇒同じ洋服を色違いで買ったり似たようなアイテムを複数買いする心理とは?
・化粧品のライン買い
・家族や人にあげる分も買う
・始めたばかりの趣味なのに、道具や素材を大量にそろえる
・福袋やセット商品が好き⇒もう買うのやめたら?福袋の失敗のダメージは想像以上に大きい
こうしたことが習慣になっている人に言いたいのは、「使わなければすべてが無駄になる。お金がもったいないと思いませんか?」です。
買いすぎるクセを直すには?
何を買っているかによって、対処法が変わりますが、とりあえずは、以下を心がけてください。
・まず、家にある分を使い切る。使い切ってから次を買う。
パントリーチャレンジのススメ~ズボラ主婦だからできる究極の節約方法
・必要になったら買う(前もって買いすぎない)
ずいぶん節約できると思います。
2.無料のもの・バーゲン品が好き
ただで配布されている物や、値引きされている物を買うことが好きで、しばしばもらい、買っていると、ガラクタが増えます。
なぜなら、「無料だから」「安いから」という理由で買っていて、「必要だから買う」というまっとうな買い方から、大きく逸脱しているからです。
かつての私がこのタイプでした。
無料のもの、特におまけや付録が大好きで、懸賞で何かをもらうのも好きでした。
2度と付録目当てで雑誌を買わないと誓った日:ミニマリストへの道(53)
ただの品物に吸い寄せられる行動、具体例
・おまけをもらうために買う
「今なら豪華Wプレゼント付き」、「先着〇〇様には、オリジナルトートバッグプレゼント」、「期間中、エコバッグをプレゼント」、という言葉になびいて、買ってしまう
・付録が欲しくて雑誌を買う(正規品を買ったほうが結局は得です)
・ポーチが欲しくて、コスメのお試しサイズセット(新発売記念で値段はリーズナブル)を買う(家に化粧品はちゃんとある)
・ホテルに泊まったら、自動的にアメニティグッズを持ち帰る
・クローズド懸賞に応募するために、ジャム、チョコレート、アイスクリーム、食パンなどを必要以上に買って口の中に放り込む
※クローズド懸賞とは、応募するのに、商品の購入やサービスの利用が必要な懸賞です。たとえば、製品についているバーコードやシールを集めて応募します。
・2着もいらないのに、2着買うと安くなるTシャツをよく買う
・3足もいらないのに、3足買うと安くなるソックスをよく買う
・値段が下がっていると、まだ家にあるのに喜々として買う
・各種セールや無印良品週間、楽天のお買い物マラソン、アマゾンのプライムデーなどのスケジュールをよく知っていて、毎回、何かしら買っている
無料やセールが好きな人の対処法
・お得でもなんでもないと知る(むしろ浪費)
景品や粗品をもらうのが好きな人は、「無料なんだから、もらわない手はない。だってただなのよ、ただなの!」と言いたいかもしれません。
ですが、自分の家の中にある物で、最初から最後まで、無料の物なんてありません。
よく過去記事に書いていますが、何かを家に入れてしまうと、置き場所やしまう場所が必要になります(家賃、住宅ローン、固定資産税が発生)、メンテナンスも必要です(時間と心的エネルギーを要します)、他のものと、ごちゃごちゃになっていたら、捜し物をする時間とエネルギーもとられます。
断捨離する手間も、ゴミを焼却する費用も発生します。
節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい
ちゃんと使わないなら、節約でも何でもなく、浪費です。
私の夫は、ふだん家で使っている物(ゴミ袋、サランラップ、アルミホイル、洗剤、トイレットペーパーなどの日用品)をセールで買うのが好きです。
彼のロジックは、こうです。「どうせ、いつか使う物なんだから、安い時に買っておくほうが得だ。私は節約がうまい、買い物上手の人間なんだ」。
確かに、彼は食品の底値などにも敏感です。私はお金にはわりと無頓着で、夫から見ると、もったいない買い方をしているかもしれません。
しかし、長期的に見ると、私は夫より、無駄遣いをしていないと思います。
ちょこちょこセール品を買って、ドーパミンを出していると、次第に耐性ができて、もっと強い刺激でないと満足できなくなります。
ドーパミンについて⇒買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。
そして、ある日、大きな失敗をしてしまうのです。
彼は、6年前のブラックフライデーのセールで買った洗濯機をいまだに持っています。
洗濯機の写真はこちらにあります⇒安物買いの銭失いな夫の悩み:ミニマリストへの道(99)
ブラックフライデーとは? ⇒ブラックフライデーとは?大勢のアメリカ人が命がけで買い物をする日の由来
セールで買った、誰も使わない洗濯機を職場のビルのどこかに置いているらしいのですが、いま、場所を空ける必要があり、洗濯機をどうしようか思案している様子です。
確かに、洗濯機はまともに買うと高いのですが、どんなに安く買っても、お金は払っているわけだし、使わないなら、置き場所や処置に困ります。
これって、お得でもなんでもなく、お金をどぶに捨てて、ストレスを増やしているだけです。
日常の小さな買い物をする時から、「お得」に釣られないようにすると、こうした失敗を防ぐことができます。
・お金を払ってでも、ほしいのか? と確認する
「先着で、紅茶をさしあげます」「オリジナルグッズをプレゼントします」と言われたとき、「お金を払ってでも欲しいのか?」と自分に問います。
答えが「イエス」ならもらいます。
バーゲン品については、「定価でも買うのか?」という質問です。
思い出グッズに執着する
いわゆる思い出の品や記念品、大昔の物をいつまでも大事にして捨てないと、生きれば生きるほど物が増えます。
古い物に執着する具体例
・学生時代に修学旅行で買ったお土産をいまだに持っている
・何十年も前のウエディングドレスや手袋、花嫁バッグを持っている(置き場所は不明)
・(自分のではなく)子供の卒業アルバムをすべて持っている(置いてあるだけ)
・これまでにもらった年賀状や誕生日カードをすべて持っている
・若い頃に撮った写真(紙焼き)が、段ボール箱にいっぱい入っている
・いつの頃のかわからない映画の半券や、何かのチケット、飛行機のボーディングパスやらが引出しにいっぱい入っている
・おばや義理母にもらった物(食器、アクセサリー、バッグなど)が、段ボール箱に入ったまま押入れを占領している
このような物の中には、本人にとってとても意味のある大事な物もあるかもしれません。
だから、全部捨てろとは言いません。しかし、全部持っている必要がはたしてあるのでしょうか?
古い物に執着しすぎないようにするには?
・1つか2つにしぼる(選び取る)
大事な物でも、たくさんあると、価値がさがってガラクタ化します。
1つひとつに対するありがたみが下がり、さらには、たくさんありすぎて、処置に困り、大事な物のはずが、邪魔な物や、やっかいな物に変わります。
似たカテゴリーの思い出グッズから、、1つか2つだけ選んで手元に置くと、価値があがり、「美しい思い出」をキープできます。
・思い出はこころの中にあるという考え方を信じてみる
過去記事によく書いていますが、思い出は人のこころの中(脳の中)にあり、物はそれを思い出すきっかけにすぎません。
なので、自分が正気を保てていれば、たとえ、物はなくても、必要なときに、必要なことを思い出すと私は考えています。
「それでも、やっぱり、思い出せなくなるのが心配だ」と思うなら、写真に撮って、現物は処分すれば、きっかけを与えてくれるものをコンパクトに残せます。
思い出の品を捨てるのが苦手な人は、こんなふうに考えてみては?
・いまの生活にフォーカスする
いまの生活がやるせないので、「ああ、昔はよかったなあ」と古いものに執着するケースがあります。
いつも、昔話ばかりしているとしたら、いまの生活がないがしろになっているかもしれません。
この場合は、いまの生活を充実させることに意識を向けると、古いものへの執着を手放せます。
思い出品の入った箱がいっぱい押入れに入っていて、いま、使いたい物の出し入れに支障をきたしているなら、いまの生活を犠牲にして、古い物を優先している状態です。
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物がたまってしまう暮らし方のクセを3つ紹介しました。
「古い物に執着するなと筆子さんは言うけれど、でも、文化遺産って大事ですよね?」と、言いたい人もいるかもしれません。
文化遺産と呼ばれるものは、たくさんある物から選び取られたもの、奇跡的に残っているものだと思います。
人類の歴史は破壊と再生の歴史です。
1つの建物が残るために、何千、何万という建物が作られ、壊されたのではないでしょうか?
前に進むためには、捨てたり、破壊したりする必要があり、捨てたものが多ければ多いほど、残ったものの価値はあがると私は考えています。