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娘の部屋を掃除しながら考察した部屋が散らかる人の習慣を4つ紹介します。
noteを読んでいる方はご存知でしょうが、わたしの娘は、部屋の片付けが得意ではありません。
ものが多く、何かを出したら出しっぱなし。床やテーブルの上に、いろんなものが置きっぱなしにしがちです。
あまりにも散らかっているので、ときどきわたしが掃除に行っています。
昨日も娘の部屋を掃除してきました。掃除をしながら、「ああ、私がブログに書いている生きた例だ」と思いました。
娘の部屋は、散らかる理由があるから散らかっています。
この理由さえ解決すれば、毎回掃除に2時間も3時間もかかることはありません。
部屋が散らかる習慣:目次
- 【習慣①】ものを出しっぱなし
- 【習慣②】買ってきたものを所定の場所にしまわない
- 【習慣③】しまう場所が決まっていない、あるいは収納がいっぱい
- 【習慣④】しまい込むとわからなくなるので外に出しておく
- おわりに:整理整頓の第一歩はものを減らすこと
【習慣①】ものを出しっぱなし
1番の問題は使ったものを出しっぱなしにすること。
たとえば、娘のダイニングテーブルの上には食事をするのに使った皿や飲みかけのタンブラー(娘はスターバックスのきらきらしたタンブラーをコレクションしている)がいくつも置いてあります。
キッチンの床には、買ってきた食品が入ったバッグ、カウンターには、郵便物や人からもらったものがそのまま置いてあります。
洗面所のカウンターにも、使いかけのコスメがふたを開けたままたくさん並んでいます。
小さいほうの寝室のデスク(娘の家は2ベッドルーム)には、2年前に使ったAirTag(アップル社の小型トラッキングデバイス)が3つ、出しっぱなし。ここにはほかにもいろいろなものが置いてあり、デスク部分が見えません。
置いてあるもの一つひとつは小さな存在ですが、数が増えると部屋全体がごちゃごちゃして見えます。そこに新しいものが追加されるため、ますます散らかります。
出したら戻す。使ったら片付ける。
言葉にすれば簡単ですが、こうした行動ができないことはよくあります。習慣になっていないと、「あとで片付けよう」と先送りにしてしまいがちです。
ですが、「あとで」はたいてい来ません。明日になっても、昨日のお皿がそのまま。こうして部屋のあちこちに“未完了”のものがたまっていきます。
もしかしたら、戻す場所が決まっていないから戻せないのかもしれません。
このあたりの話は、また次の項目で詳しく書きますが、とりあえず手近なところに置く行動が積み重なると、部屋はすぐに汚くなります。
【習慣②】買ってきたものを所定の場所にしまわない
娘の部屋が散らかる2つ目の理由は、買ってきたものをすぐにしまわないことです。
昨日も、床にそのまま置かれたショッピングバッグがキッチンにひとつ、ユーティリティルーム(洗濯機や乾燥機が置かれている場所)にひとつありました。
ユーティリティルームには、ドラッグストアで買ったパーソナルケア製品が入ったバッグがありましたが、実はこれは私が何週間か前に、この場所に置いたものです。キッチンより、ユーティリティルームのほうがバスルームに近いので、しまいやすいと思ったのです。もちろん娘にはその旨、連絡しましたが、バッグはそのままの状態でした。
私がまめに掃除に行くようになってから全体的に床はきれいですが、それでもキッチンの床には、通販で届いた大きな箱と、その箱で届けられた靴箱を開けたものが3つと、一緒に届いたらしいソックスの入った袋が無造作に置かれていました。
まるで、仮住まいの雰囲気です。
こうした仮置きが、文字通り一時的ならいいのですが、しばしばそれらはずっとそこにとどまっています。
買い物は、袋を開けて中身をしまってはじめて完了します。買ってきただけで終わりにすると、部屋は雑然とします。
「あとで袋の中身を片付けよう」「今は疲れてるから明日にしよう」。こうした小さな先送りが重なって、部屋の一角がホットスポットになります。
片付け上手はチェックしている、ガラクタが引き寄せられる5つのホットスポット。
娘は仕事が忙しいため、疲れていてものをしまうのが面倒なのかもしれません。
でも、買い物の直後に、「袋から出す」「仕分ける」「しまう」までを一連の流れにしてしまうと、あとの掃除がラクです。
暮らしを整えるためには、入ってきたものをどう扱うかも大事なポイントです。
【習慣③】しまう場所が決まっていない、あるいは収納がいっぱい
3つ目の理由は、ものの置き場所が決まっていないか、収納スペースがすでにいっぱいになっていることです。
ものを出したままにする理由の一つは、しまう場所がないからです。本人は、何もわざと散らかしているわけではなく、戻そうにも戻せないという状態なのでしょう。
特に娘はコスメなどのパーソナルケア製品をたくさん持っているので、新品がキッチンのカウンター、リビングのダイニングテーブル、バスルーム(ここはメインのコスメ置き場)、小さいほうの寝室、ユーティリティルームとさまざまな場所に散っています。
化粧品が多いことは、娘の友人も知っており、クリスマスに整理ボックスをくれましたが、この整理ボックスを、娘は「かえって使いにくい」と箱に入れたままずっとキッチンの床に置いていました。
そこで私が、この整理ボックスが入った箱を、ユーティリティルームまで持ってきました。
さらにまずいのは、収納スペースが埋まっていることに気づかないまま、新しいものを追加してしまうことです。しまえないから表に出す、表に出すからごちゃごちゃする——これが延々と続きます。
娘の家は決して狭いわけではありません。収納もそれなりにあります。ただ、収納の中身を見直さないので、すでに持っているものをだぶって買ってしまうようです。
わたし自身が以前、実家を片付けて痛感しましたが、収納スペースは、ただあるだけでは機能しません。
中に何が入っているのか把握し、そこにあるものをちゃんと使っているか定期的に見直すことが重要です。
使ったら戻すためには、まず戻す場所が必要です。そして、その場所に余白があることも不可欠です。しまいきれないほどものを持っていれば、どれだけ収納を工夫してもうまくいきません。
片付けが苦手な人ほど、見直すべきはものの総量なのだ、ということに気づいてほしいです。
【習慣④】しまい込むとわからなくなるので外に出しておく
実は娘は、しまったものを忘れるタイプです。
「見えない場所にしまうと、何を持っているかわからなくなるから出しておくの」と言います。
実際、私がコスメ関係だけ箱にまとめてユーティリティルームに置いたら、「こんな遠くに置くとわからない」と言って、この箱を2つ目の寝室の床の上に移動させていました。
たしかに、しまうと見えません。収納の奥のほうに入れると、ふだん目に入らないので、持っていることすら忘れてしまいますよね? すると、また同じようなものを買ってきてしまう。そして、それが表に出しっぱなしになる。
このパターンは、娘だけでなく、多くの人が経験していることかもしれません。
実は、私はどこに何をしまったか、ある程度覚えておけます。
でも、それは持っているものの量が少ないからです。
ものが多いと、何をどれだけ持っているか把握するのが難しくなります。とくに似たようなものがたくさんあると、何がどれだけ残っているのかあいまいになります。
娘のバスルームの引き出しの中には、まだ使っていないコスメや、ほとんど同じようなアイテムが何種類も入っています。おそらく、持っていることを忘れて、また似たようなものを買ってしまったのでしょう。
また、娘はいつも使うものは、セールで安くなっているときにまとめ買いをしますが、これも問題を悪化させています。
たとえばローション1本使うのにどれだけ時間がかかるか、今、何本持っているのか、それだけあれば、あとどれほど持つべきかということを娘はぼんやりとしかつかんでいません。
だから新しいものを買ってしまい、数が増えます。そして、しまい込むと忘れるから、なるべく出しておきたい。出しておくから部屋がごちゃごちゃして、ますますストックしている量がわからなくなるという負のループにはまります。
自分が何をどれだけ持っているかわかる程度のものの量に抑えておけば、こんなことは起きません。
片付けが苦手な人に必要なのは、管理できる量までもの減らすこと、そして持っていることを忘れない仕組みを作ることです。
■娘が部屋を片付けられない理由をメンタル面から考察した記事はこちら⇒なぜ娘の部屋はいつも散らかっているのか? 26歳娘の汚部屋を片付ける・序章
おわりに:整理整頓の第一歩はものを減らすこと
娘の部屋を掃除しながら気づいた片付かない人の習慣を4つ紹介しました。
ものを出しっぱなしにしない、買ったものをすぐにしまう、収納を見直す、持っているものを把握する。どれも特別なことではなく、あたりまえのことばかりです。
でも、その「あたりまえ」ができないと、部屋が散らかり、掃除に何時間もかかってしまいます。
こうしたことを習慣にするには時間がかかります。娘のように忙しく働いている人には、帰宅後にものを片付けたり、整理したりする時間もエネルギーもないかもしれません。
それならなおさら、どこに何があるのかすぐにわかる状態にしておくことが必要だと思います。
結局、余計なものを持たないというシンプルな解決策に行き着くのです。