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最終更新日: 2017.09.7

貧乏主婦のお金をかけない楽しみ(前半)~ミニマリストへの道(46)

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以前、お金がなかったので、お金をかけずに楽しめることを生活の中に見出していました。そんな「お金をかけない楽しみ」を4つ紹介します。



私は極貧主婦だった

つい3年ぐらい前までは私は相当の貧乏人でした。きょうお目にかけるのは、その頃私がお金を使わず、物もできるだけ用いずにやっていたささやかな楽しみです。

なぜ私がそんなに貧乏だったのかというと専業主婦で自分の収入がゼロだったからです。そして夫の収入も限りなく少なかったのでした。まれに単発でバイトをしたりしていましたが、基本的にずっと家にいて子育てをしていました。

娘とは文字通りずっとべったりくっついていました。これは別に私が子育てが好きとか、母性愛にあふれているとか、そういうことでは決してありません。単に私以外に娘の面倒を見てくれる人がいなかったからです。実家がそばにあったら絶対母親に面倒を頼んでいたところです。

今から5年前の2010年に私が年頭にたてた目標は3つあります。
1.シンプルライフを追求する
2.スロージョギングを続ける
3.娘を怒鳴らない

シンプルライフの追求に関してはさらに細かい目標設定をしたのは以前書いたとおりです⇒レオ・バボータの「暮しをシンプルにする21のルール」(1)~ミニマリストへの道(43)

ジョギングは前の年の秋に始めたばかりだったので、ずっと続けようと思っていました。

当時はお菓子を作るのが好きで砂糖を取り過ぎていたせいかか、ずっと娘と一緒だったせいか、もともとかんしゃく持ちだったせいか、たまに娘に怒鳴ってしまい、そのたびに反省していました。

どこの母親でもやると思いますが、夜、娘がすやすやと眠っている横で「ごめんね、ごめんね」とあやまっていました。

では貧乏主婦の7つの楽しみの最初の4つです

1.いつもとコースを変えてジョギングする

この年の元旦、気温はマイナス20度でした。今はマイナス15度以下で天気が悪いと走らずにミニトランポリンをしている私ですが、当時はジョギングを始めたばかりで、モチベーションが高かったせいか、寒くても走っていました。

「元旦だから休もうかな」と思いましたが、「元旦だからこそ、やらねば」と思い直し、走り始めました。

寒いので15分の短縮バージョンにしようと思って外にでました。外に出たら横殴りの風がすごく強かったので、15分じゃなくて、5分にしようと思い、追い風で走ろうと、いつもと反対方向から走り始めました。

すると、目先が変わってなんだか楽しくなりました。結局この日は20分走りました。この日満月に近い月だったのは、以前書いたとおりです⇒挫折寸前、なんとかふんばれたその理由とは?~ミニマリストへの道(42)

あいにく曇りで、満月に限りなく近い月にはもやがかかっていました。カナダの1月は日本より16時間遅れなので、日本にいる母のことを思いました。

名古屋で元旦にこの月をみていたのかしら、なんて。こんなふうに、いつもとジョギングコースを変えたり、月を見ながら走るのは全くお金のかからない私の楽しみの1つでしたし、これは今も変わっていません。

この楽しみはジョギングしない人にも応用できます。いつもやっていることのやり方をちょっと変えるだけでいいのです。





2.3つの処理

この年の片付け目標の1つに「5つの捨てると3つの処理(名づけて5捨て3処理)」を掲げていました。5捨て3処理の説明はこちら⇒梅雨で気分がスッキリしないあなたに~毎日5つだけ捨てて暮しを変える

捨てることは何年もやっており、全然ハードルは高くありません。しかし、3つの処理は新しい試み。時に困難が伴いましたが、この3つを完了させると本当に達成感があり、こころが軽くなりました。

それ以前から、その日のタスクややりたいことはノートに書いていたので、毎朝、最優先で処理をする3つを選んで片付けるようにしました。

タスクはべつに難しいことではなく、パジャマのボタンをつけるとか、娘の友だちの誕生日プレゼントを買いに行くとか、娘の検診の予約のために医者に電話するといった簡単なことです。

しかし、私はこういう単純な仕事を先延ばしする人間でした。今は、何でも早めにやるようになりましたが、この時、半ば強制的に3つの用事を片付けるクセがついたからだと思います。

やらなければならないことをやってしまうと、とても気分がいいということがわかりました。毎日続けていたら、私の脳が小さな仕事をさっさとやる快感を覚えました。小さな家事をやることが楽しくなってしまったのです。

3.パンとお菓子作り

砂糖を摂るのを控えているので、今はめったに作りませんが、つい3年ぐらい前まで、私の趣味の1つはパンやお菓子作りでした。いわゆるベーキングです。

ふだん娘の弁当に使うベーグルや食パンは全部焼いてました。買ってくるより安上がりです。特にベーグルは材料が少ないので経済的。

初めてベーグルを焼いたのは今から11年ぐらい前だと思います。雑誌にのっていたレシピで焼いて、その後、門間(もんま)みかさんが、TANTOという料理雑誌で紹介していたベーグルのレシピに変え、それでずっと焼いていました。

ベーグル

ベーグルだけ、何百個焼いたかわからないぐらいです。門間みかさんのパンの生地はリッチ生地とリーン生地の2種類しかありません。配合も覚えやすくシンプル。成形や具で変化をつけてバラエティを出します。

この「生地がたった2つしかない」という点を、私は気に入りました。みかさんの本も2冊ぐらい買いました。もう断捨離しましたが。

別のパンも作ってみましたが、形作りやらなんやらが面倒で結局、いつものベーグルに戻りました。ちなみに、もう1つ、食パンのレシピもあり、それもずっと同じレシピで焼いていました。

みかさんは、

最初は、シンプルなレシピを選ぶことが大事です。道具も材料も最低限でできるものを、繰り返します。同じものだけを作っていると、ちょっとした変化に気づきやすい、どうしてこうなったのか、前と何が違っていたのか、わかりやすいのです。

と書いています。

「くーぷ」フェイスブックより引用⇒(5) ぱん工房『くーぷ』~ほんのりしあわせ。おうちパン~

レシピが少ないほうが、よりパン作りが楽しめるという、ミニマリスト的発想が素晴らしいですね。みかさんはミニマリストではありませんが。当時の私は、いろいろなお菓子を作りたくて型ばかり集め、その実、結局同じものしか作っていませんでした。

TANTOで実際にみかさんがパン作りに使っている道具を見たことがありますが、それもとてもシンプルでした。オーブンミトンは使わず、軍手を2枚重ねします。私もやってみましたが、軍手をはめるのが面倒くさくて挫折。

みかさんは、しばらくなりをひそめていましたが、2年ぐらい前から、またフェイスブックで情報を発信されています。名古屋でパン教室も開いているようです。

4.雪の結晶捕獲競争とイエローカー

当時12歳の娘とよくやっていた全くお金のかからない簡単なゲームです。

雪の結晶捕獲競争は、雪が降っていないとできません。それもわりと大粒の雪が望ましいです。

娘はバレエを習っていたので、2人で週4日、バレエスクールに一緒に行っていました。雪の中を出かけると、私のこげ茶色のフリースのジャケットに雪が落ちて、結晶のまま止まっていました。

娘にはウインタージャケットを買っていましたが、自分はユニクロで買った茶色いフリースのジャケットを着ていました。下にいろいろ着こめば、氷点下15度以上の日なら大丈夫です。

ちなみに、このジャケットまだ着ています⇒ミニマリストの服全14着公開~非おしゃれ系50代主婦の場合(写真あり)

雪の結晶は1つとして同じものがないそうですが、とても繊細できれいな形をしています。小さいから細部はわかりませんが、ちゃんと結晶の形をしていて可愛いです。

結晶捕獲競争は、ジャケットにどれだけ結晶を集められるかという競争です。雪がうまく落ちるように腕を差し出したりして、捕獲します。この競争、私がいつも勝っていました。

娘のジャケットの表面はナイロンのすべる素材なので、雪が積もらないのです。落ちてもすぐに下に流れていってしまいます。最初は喜んで戦いに挑んでいた娘も、勝てないとわかると、もうゲームの誘いにのってきませんでした。

☆貧乏主婦のお金をかけない楽しみ、後半はこちら⇒赤貧主婦のお金をかけない楽しみ(後半)~ミニマリストへの道(47)

イエローカーは季節を選びません。娘と2人で歩道を歩いていて、黄色い車を見つけたら、「ワン、ツー、スリー」と数え上げるだけです。

これはむしろ、寒い冬より、外を歩くのが快適な季節に向いています。

このゲームでは私はいつも負けていました。なぜか、娘はすごく目ざとく黄色い車を見つけてしまうのです。私がスリー(3)あたりなのに、平気でシックスティーン(16)ぐらいのスコアでした。

イエローカーは単純ですがいち早く黄色い車を見つけなければならないので、それなりにスリルがあります。

娘はもう高校生になり、私より友だちと出歩くことが多いので、こうしたゲームをやらなくて久しいです。





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