本棚の整理

ミニマルな日常

絶対手放せない、決して捨てられないと思っていたのに、捨てることができた不思議。

最近の断捨離の様子を教えてくれた読者2人の方のメールを紹介します。

内容:

・1000個捨てチャレンジの2周めに突入。

・絶対捨てられないはずの物を捨てることができた

まず、笛吹きお遍路さんのお便りです。小見出しは私が入れました。



一番大事だと思っていた本を捨てたら

件名:1000個捨て2周目

筆子さんこんにちは

今日は1000個捨てチャレンジ2周目終了のお知らせがしたくてお便りしました。お返事は不要です。

記録では2021年11月14日から1001個目を捨て始めています。最初の1000個捨てチャレンジが2020年2月の引越から半年以内に始めているのでだいたい同じペースだと思います。





ミニマルライフを始めたきっかけ

私が「目指せミニマリスト」と動き始めたきっかけになったのは東北の震災です。今日でちょうど12年です。

津波が来たらどうにもならんやんな、というのと、その津波に遭った地域に図書館を作るための本を寄贈して欲しいという記事をネットで見て、捨て活するなかでも、私が絶対手放せないと信じていた四畳半一杯の2000冊ほどの本がほぼ手放せました。

そしてそれが入っていた本棚14本も要らなくなって捨てたり売ったり。

「一番大事」と信じていた本がなくなったらあとは本当にどうでもよく、一時世のミニマリストの方々のような、なーんにもない部屋になったことがあります。

掃除はむちゃくちゃ楽でしたが、何も楽しいと感じない、何もやる気がでなくなりました。

「部屋のありようは住む人の心のありよう」とはよく目にします。その伝でいくと、あの空っぽな気分は空っぽな部屋に影響されたかと思います。

好きな物を少しだけ楽しむ生活

筆子さんは覚えていてくださるかどうか、私は映画をきっかけにとある漫画にドはまりし、そのグッズを集めまくっていますとお便りしました。その時、もう飽きてるかもとコメントいただきましたが、今のところ飽きる気配はありません。

今は大好きな骨董家具数点とドはまり中のグッズを美しく鑑賞できるよう、「それ以外のモノ」「優先順位の低いもの」をこつこつ手放しています。

グッズももういいか、と思えるものが出てきますから、欲しいと言ってくれた人に譲った他、「飾って楽しむ」系のフィギュアや書籍は買取業者に、「子供が遊べる」系のぬいぐるみなどを寄付を受け付けている団体に送る手配をしました。

そのうち全部「もういいか」となる日までは楽しんでいようと思います。

「ミニマリストにならねば」「こんなにモノがあるならミニマリストとは言えない」という自縛を、まず捨てようと思います。

それではまた、毎日の記事を楽しみにしております。

笛吹きお遍路さん、こんにちは。いつもお便りありがとうございます。

いつも記事を楽しみにしていただき、とてもうれしく思います。

1000個捨て、2周めに入ったのですね。

持たない暮らしに近づく1000個捨てチャレンジの楽しみ方。

お遍路さん、本を2000冊も持っていたんですね。そういえば、以前、図書にかかわる仕事をされていたとおっしゃっていましたね。

本が2000冊あるのと、全然ないのとでは、生活は大きく違いますよね。

昨年、本についていろいろな意見が出ましたが、本は読むためにあるから、大勢の人とシェアできる状態に持っていったほうがいいと私も思います。

お遍路さん、今は、好きな物を少しだけ持って、毎日を楽しんでいるのですね。

ミニマリストならではの人生の楽しみ方だと思います。

それでは笛吹きお遍路さん、これからもお元気でお過ごしください。

次はうさぎさんのお便りです。

ずっとやりたいと思っていたけどできなかった断捨離を開始した

筆子様、初めてお便り致します。

40代後半のうさぎと申します。

3DKの狭小マンションに家族4人で暮らしています。

断捨離を始めたきっかけ

3つの部屋を、夫、子(中学)、私と子(小学)という割り当てで使っていましたが、下の子も自分の部屋を欲しがるようになり、数年間ずっと思うだけで実行できなかった断捨離をやっと始めました。

捨てやすい物から捨てる、というわけで、台所(調理器具と食器)から始めました。

壊れたハンドミキサーに空き瓶…使わない(使えない)ものをかなり捨てたら収納に余裕ができました。

食器もこの流れに乗ってと思っていたのですが、親からもらった食器の数々を見て、手が止まってしまいました。結局、大皿を2枚捨てたのみ。余裕ができた収納に移動し配置を変えて終了してしまいました。

不完全な断捨離でしたが、それでも、今まではどんな皿に盛っても同じと思っていたのが、このお皿に盛ったら美味しそうに見える、と盛り付けを楽しむ気持ちが初めて生まれ、反対にこのお皿はもう要らない、使いたくないと思う食器も現れ、少しずつ数を減らしている最中です。

職業柄必要でとってあった本も、外国で買ったもう手に入らない本なんか絶対捨てれない!と思っていましたが、最初は数冊しか捨てれなかったものの、数日作業をするうちに、あ、あれは要らないわ、と何冊も思うようになり、かなり捨てることができました。

「絶対捨てられない」はずだったのに。

断捨離前に想像していたのと違う結果になり、驚いています。

作業してみることの大切さ

当たり前ですが、やっぱり、実際に作業することが大事ですね。今までは頭の中で想像するだけでした。

あれをこうしよう、あれはああできないだろうなぁ、と…。おかしいですよね。

やましたひでこさんの監視でもなきゃ断捨離なんてできないと思っていましたが、筆子さんのブログを読み返し、すぐ甘くなる自分に喝を入れています。

同じ記事でも読むタイミングによって感じ方が変わるから面白いです。

思い出品の断捨離体験

長くなりましたが、最後に、今日の記事に関連して、思い出断捨離中の不思議体験を聞いていただきたく…。

捨てにくい思い出の品を手放せるようになる考え方。

写真、手紙の断捨離に取りかかった時のことです。

写真といっても子供の園で購入したものだけですが、2人分でかなりの量がありました。

アルバムを買い、かなり厳選し、兄弟別に納めました。

手紙は子供が書いてくれたものを全て読み返し、残すものと捨てるものに分けて量を減らしました。

作業の数日は、子供が園で辛かった時のこと、私の当時の子育てで後悔していることが思い出され、悲しく、腹立たしく、とても辛い気持ちでした。

作業を終えて1〜2時間すると、急に頭痛で起きていられなくなり、丸1日寝込みました。

家族が仕事・学校に行き1人になったとき、母に電話してこの作業中に思い出した以前の辛い思い、後悔したこと、園の先生に対する怒りなどを話し少し泣いたら、電話が終わる頃には頭痛が治り、嫌なものが抜けた、という感覚がしたのです。

体重が軽くなったのかと思うほど爽快でした。

今はまだ断捨離の途中です。

ものを減らし、自分のものだけがある子供部屋を作ってあげたい一心で、サボる日もありますが、続けています。

今はまだ下の子のベットで一緒に寝ていますが、そのうち1人で寝たいと言い出したら、私はリビングで寝ることになるのか? その時が来るのも怖いですが、その時は板を敷いて寝ればいいんだ、と軽く考えています。

とにかく、快適な「今」をすごせるために、頑張ります!

うさぎさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

下のお子さんのプライベートスペースを作るために、断捨離を始めたのですね。

ずっと断捨離したい気持ちがあったのに、できないと思っていた…… ありがちなことですね。

やってみると、そんなに大変じゃないでしょ?

いきなりたくさん捨てなくても、毎日の小規模な捨て活を継続すると、思ったより早く片付きますよ。

不用品を捨てると、スペースができますが、人生や暮らしに対する考え方を見直せるし、セルフイメージもあがります。

断捨離は、手軽にできるセルフケアの1つだと私は思っています。

すぐにできる簡単なセルフケアのアイデア(前編、3つ)

うさぎさんが、昔のお子さんの写真や手紙を整理して、結果的にとてもスッキリできたのも、ずっと胸の奥底で重しのようになっていた気持ちを手放せたからだと思います。

これからもいいことがいろいろありますから、不用品を捨てることはぜひ続けてください。

私も、この家に娘が住んでいたときは、リビングルームに寝ていましたが、思ったより早く、娘が家を出ていったので、今は、自分ひとりの部屋に毛布を敷いて寝ています。

今の自分には想像もできないことが、この先の人生で起きるので、先を悲観しすぎず、今を楽しんでください。

それでは、うさぎさん、お元気で。これからもご家族仲良くお暮らしください。

*****

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