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捨ててよかったな、やめてよかったよ、と思うものを紹介しています。
今回はベッド(または敷き布団)です。
6年前、いまの家に引っ越してきてから、床(カーペット敷き)の上に、2つ折りした毛布を敷いて、その上に寝ています。
それ以前はベッド(厳密に言うとマットレス)に寝ていましたが、引っ越しのとき、このマットレスは捨てました。
床に直接毛布を敷いて寝るメリットを7つ紹介します。
1.スペースがあく
最大の利点は、スペースを有効活用できることでしょう。
ベッドを持っている人はわかるでしょうが、大きくて邪魔ですよね?
私は体が小さいから、キッズサイズのベッドを利用したとしても、それなりに場所を取られます。
床に毛布などを敷いて、直接寝れば、この巨大で邪魔なだけのベッドを持たなくてすみ、かなりスペースを確保できます。
現在、私が寝ている部屋は、3メートル20センチX3メートルぐらいで、およそ9平方メートルです。
このほかに、1メートル30センチX60センチのクローゼットがついていて、壁をはさんで、クローゼットの並びに、ドアを開けるスペースがあります。
畳の部屋にすると、6畳ぐらいでしょうか。
こんな小さな部屋にベッドを入れると、狭くなってしまい、縄跳びなんかはできません。
2.たくさんの物を持たなくてすむ
ベッドを利用しようとすると、付属品がいっぱいついてきます。
そういうごちゃごちゃした物をいっさい持たなくてすむので精神的にも経済的にも楽です。
ベッドだと物が増える話⇒ミニマリストはやっぱり布団でしょ、ベッドはいろいろ複雑だから
現在私が使っている寝具は、毛布1枚、掛け布団(母にもらった夏用の羽根布団)1枚、フランネルのシーツ1枚、木枕1個だけです。
フランネルのシーツは、昔、ベッドの上にのせて使っていたものです。毛布だと暑いときに床に敷くのに使っています。
物が少ないということは、収納スペースもいらない、ということです。
3.寝具をしまうのが簡単
寝具は、クローゼットの上部にある棚にのせています。
どれも軽いので出し入れが簡単です。
(一番左の茶色い紙袋には娘が置いていった服が入っています)。
2年前に、里帰りしたとき、母に頼まれて、物干し竿に布団をかけて干しましたが、ずしっと重たくて疲れました。
物干し竿は私の部屋の掃き出し窓から出て、2、3歩のところにありますが、そんな近距離でも、大変です。
母が若いときは、物干し竿ではなく、もっと遠い場所(ガレージの上)に布団を干していましたが、さすがにもう87歳なので、手近な物干し竿を利用しています。
が、特に重たい敷布団は、それさえも大変なのです。
私がいないときは、母は、布団乾燥機を利用していると思われます。
布団の上げ下げをするのがきついので、母は、ふだんは私の部屋にあるベッドに寝ています。
トレーニングだと思えば、布団の上げ下ろしも、ポジティブにできますが、年をとってくるときついですよね?
若いうちはこんなこと、想像できないと思いますが。
母に比べたら私は若いし、どこかに痛みがあるわけでもありません。ですが、普段、重いものを持っていないせいか、布団の重さはこたえました。
4.メンテナンスも簡単
寝具の手入れとしては、毛布と、掛け布団のカバーを洗濯機で洗濯するだけです。
たまに、掛け布団を乾燥機にかけることもあります。
布団を干したり、シーツを洗ったり、という手間は皆無。
とても楽です。
メンテナンスといえば、私はベッドメーキングが苦手で、うまくできず、夫にさんざん文句を言われました。ベッドがなければベッドメーキングしなくてすむので、心穏やかに暮らせます。
5.どこでも寝られる
床に寝られるようにしておくと、どこでも寝られるので、自分の部屋以外の場所で寝られないときに、柔軟に対応できます。
実家に帰ったときは、ふつうにベッドに寝ていました。
ベッドといっても、マットレスはなく、天板の上に、敷き布団を2枚重ねて寝る方式です。
娘が親知らずを1度に4本抜いたときは、看病がてら、娘の家に一晩泊まりましたが、このときは、娘のひざ掛けを掛け布団がわりにし、ソファの上で寝ました。
このように、ふだんと違う場所で寝ても、いつもと変わらず熟睡できるのは、床に寝ているからだと思います。
6.寝具にお金をかけなくてすむ
使う寝具が少なくなったので、お金をかける必要もなくなりました。
この家に引っ越してきてから、ずっと同じものを使っています。
どれもボロボロになるまで使う予定です。
木枕は木なので、買ったときからほとんど変わっていません。
木枕について⇒木枕でウソのように肩こり解消~健康にいいし、小さいし、床に寝るミニマリストには理想の枕です
湯シャンの記事でも書いたように⇒シャンプーするのをやめたら、生活がとても楽になった:やめてよかったこと(その1)。
買わなくてすむということは、それについて調べたり、考えたりしなくてすむということです。
気持ちや時間にも余裕が生まれます。
7.健康にもいいと思う
床に寝るのが健康にいいかどうかは、人によって意見が別れるところでしょう。
私は、西式甲田療法の漫画を読んで⇒西式甲田療法で健康とダイエットのために朝食を抜くはずが夕食を抜く日々
硬い場所に寝ることに興味を持ちました。自然な形で背骨が矯正されることを期待したのです。
ただ、床に寝る生活を始める前と始めたあとに、背骨のレントゲンをとって、ビフォーアフターを確認した、といったことはしていないので、本当のところはわかりません。
肩こりは改善しましたが、ほかにも身体によさそうなことを、いろいろとやっているので、床に寝ているおかげかどうかはわかりません。
一般に、柔らかいものより、硬いものに寝たほうが、健康にいい、と言われますが、効果のほどは人それぞれでしょう。
背骨の状態に影響を与えるのは、睡眠のときの姿勢だけではありませんし。
運動、食べている、ストレスなどにも左右されます。
最後に
このように、床に寝ることはいいことばかりです。
特にデメリットはありません。
「床に寝るのは不衛生だ」という人もいますが、ベッドに寝ることが格別、衛生的だとも思いません。
人は、一晩にコップ1杯から1.5杯の汗をかくそうです。
コップ1杯が200ccだとすると、1年で73リットル。
5年同じマットレスを使っているなら、相当、汗がしみこんでいます。よだれや、肌からはがれおちた老廃物なんかをマットレスは吸収します。
それらはみな、ダニや虫のエサです。
掃除した床の上に、洗濯した毛布を敷いて寝たほうが衛生的である、とすら思います。
6年前、引っ越すとき、それまで寝ていたマットレスを階上に持ってきたら、異臭(異様なカビ臭さ)を放っていました。
それまで、数年間、私は基本的に、ベースメント(半地下)にそのマットレスを置き、その上で寝ていたのです(マットレスの下には、木の枠を置いていた)。
そのあいだに、マットレスは、地下のカビ度が高い空気にさらされ、私が放出した汗や老廃物も吸収し、異様な匂いを放つものと化していたのです。
思えば、私のベッドの数メートル横にあった棚の上には、物を捨てない夫が、「捨ててはいけない」と言ったため、すべて残していた、つぶした段ボール箱がたくさん並んでいました。
その棚は、段ボールが好きな虫(チャタテムシやゴキブリ)の巣窟と化していたでしょう。
臭いマットレスを前に、「私、よく病気にならなかったなあ」と思いました。
このように、マットレスは、それなりに汚いのです。
まあ、私は、湯シャンしていることからもわかるように、あまり清潔・不清潔に神経質な人間ではないので、そう思うだけかもしれません。
☆この続きはこちら⇒トイレブラシは使わない:捨ててよかったもの(その3)
床に寝る話・過去記事
床にじかにシーツをしいて寝てみたら、グッスリ眠れて健康によいみたい
敷布団もマットレスも断捨離~ミニマリストのふとんはこれだけあればよい
床に寝るミニマリストの必需品はこれ~ぐっすり眠るためのアイマスクと耳栓ご紹介
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いまの家に住み続ける限り、カーペットの上に毛布を敷いて寝るつもりですが、別の家に引っ越したら、また変わるかもしれません。
フローリングしかない家だったら、じかに寝ると寒いため、コットンのヨガマットを敷いて寝るのもいいかもしれない、と考えています。
いずれにしろ、ベッドは買いません。