本

ミニマリストへの道

最終更新日: 2018.06.2

苦労したからこそわかった本をためないコツ。ミニマリストへの道(62)

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洋服は簡単に捨てられましたが、本を捨てるのは苦手でした。書籍の断捨離はいまも続けています。

うっかりすると、すぐに本がたまってしまいます。なぜ、本がたまってしまうのか、どうやったら、たまらないようになるのか、自分なりに工夫したことを書きます。



2014年になっても本はたくさんあった

東日本大震災があった2011年はあまり断捨離できず、続く、2012年、2013年の余暇はフランス語の勉強にあてていました。英語の方も語学系のSNSみたいなのに入って、楽しく時間を費やしていました。

それでも毎日断捨離は続けており、日に50個捨てるプロジェクトなどをして、捨てたものをひたすら記録するブログも更新していました。

そんなふうにして、物はだいぶ減ってきていましたが、いつまでもなかなか減らないものがありました。

本です。

私は子供の頃から本好きでした⇒私が大量に断捨離した5つのもの。たぶんあなたも持ちすぎています 「3.本」のところをお読みください。

断捨離を始めてからは、できるだけ本を買わないようにしていたものの、20代、30代の頃に買った本がいまだに残っていたし、新しく買った本もちらほらあり、家のあちこちに本が散在していました。

「せめて一箇所にまとめたいものだ」。

2014年は本の断捨離から始まりました。





とりあえず目標を設定

現在、紙の本は80冊前後持っています。2014年の始めに、自分が、何冊本を持っているのか、数え始めましたが、あまりに多かったので、途中で挫折。

次に、自分の本はすべて、手持ちの本箱におさまるまで減らす、という目標をたてました。

2014年当時の本箱(高さ66センチ、幅1メートル20センチ、奥行き30センチ)
本箱

実は、前の家に引っ越してきた2007年あたりは、すべての本はこの本箱におさまっていたのです。

長年の積ん読病も、ほぼ完治し、1冊読んだら次の本を買う、というペースも定まっていました。時には「次に読む本がないなあ」と困った日もあったほどです。もちろん、Kindleを導入してから、こんな悩みはいっさいなくなりましたが。

私とKindleについてはこの記事で詳しく書いています⇒【期間限定セール】筆子の「1週間で8割捨てる技術」の電子書籍が半額です。

本が増えた理由と、増やさない対策

物を増やさないように気をつけているのに、なぜ本が増えてしまったのか?私はその理由を考え、対策することにしました。

本は2つの理由で増えました。

1.定期刊行物の購入

問題:ラジオ講座のテキストを買っていた
趣味の語学に没頭してるうちに、語学関係の本が増えました。

具体的には、辞書と、NHKのラジオ講座のテキストです。テキストはA5サイズで薄っぺらいのですが、毎月1冊ずつ確実に増えるので、少しずつスペースを侵食していきました。

雑誌のような刊行物は、まめに捨てないとあっという間にたまってしまいます。

実はテキスト以外に、フランス語の勉強を始めてわりとすぐ、2年ぐらい白水社の『ふらんす』というこれまたA5サイズの、小さな雑誌を定期購読していました。

ですが、ほとんど読んでおりませんでした。

この雑誌、フランス語おたくが読む雑誌と呼ばれることがありますが、中身が難しいのです(私には)。フランス語を始めたばかりだったから、というのもあるかもしれません。

『ふらんす』の4月号には毎年CDがついていて、収録されている音声のスクリプトが、毎号少しずつ掲載される仕組みになっています。ところが、私、このCDを一度も聞いたことがありませんでした。

いったい何のためにわざわざ日本から取り寄せていたのか?

実は、ラジオ講座で手一杯で、『ふらんす』の中身まで勉強している余裕がなかったのです。

ラジオ講座のテキストも、『ふらんす』も数年間本箱に入ったままでした。私の言い訳は、「いつか時間があったら読もう」という、片付けられない人が言う、お決まりの言葉です。

ですが、このブログに再三書いているように、「いつか読もう」と思うときの「いつか」は来ないのです。

「いつか時間ができたら読むから」というのは、とりあえず、今は捨てない言い訳にすぎません。「いつかそのうち」と思って、読まなかった本はずいぶんありました。

テキストも『ふらんす』もなかなか捨てられませんでしたが、さすがの私も、「いつかなんて来ないな」とよくわかり、あるとき、一気に断捨離しました。

解決法:定期刊行物は買わない
雑誌や月刊のテキストを買っていると、本はたまる。それがよくわかったので、以後、定期刊行物は買わないようにしています。

テキストを買うときは、電子書籍を選択。しかも、最近は、数年前の講座を聞いているので、新たにテキストを買うことはしていません。

『ふらんす』に関しても、読めばおもしろいとは思いますが、買っても読まないことがわかったので、手を出さないようにしています。

2.未読本の増殖

問題:読み切れないほど本を買っている
洋服を捨てるときは、「過去1年着なかったらもういらない」と判断していますが、本はそういうわけにはいかないな、と考えていました。

未読の本は使用していないのだから、使ってから捨てるべきだ、と思っていたのです。

しかし、本を「使う」にはある程度時間が必要です。1冊の本は3時間~5時間ぐらいあれば読めると思いますが、主婦には、これだけのまとまった時間を確保するのは難しいです。

それで、いつも「読む時間がない」と思っていました。

若いころは、通勤電車の中でよく読んでいましたが、今は通勤もしていません。私はお風呂で本を読むのが好きですが、ろくに読んでいないうちに、浴槽に本をつけて、ページがすべて固まってしまう、という目に何度もあい、お風呂での読書は自粛していました。

読む時間がないのに、たまにおもしろそうな本があると買っていたので、未読本がたまっていきました。

☆本の断捨離のやり方⇒本を断捨離する7つのコツ。なかなか本を捨てられないあなたへ

解決法:未読本を家に置かない
この問題を解決するために私がやったことは、

●スキマ時間に本を読む
●読む時間とシチュエーションを考慮して本を買う
●本は1冊ずつ買う
●買ったらできるだけ早く読み始める
●未読本も捨てる

この5つです。1つずつちょっと詳しく説明しますね。

●スキマ時間に本を読む
「時間があいたら本を読もう」とするのではなく、日に15分、読書する時間を割り当てることにしました。

どんなに忙しい人でも1日15分なら取れます。

私はそんなに忙しくもないのに、なんとなく、本はのんびりとした環境で、数時間没頭して読むものである、と考えていました。

実際、学生やOLの頃は、そういうふうに読んでいたのですが、今は、そんなことはできません。

そこで、家事と同じように本を読む時間もスケジュールの中に入れました。こうしたら、本を毎日確実に読むことができ、未読本も少しずつ減っていきました。

●読む時間とシチュエーションを考慮して本を買う
本を買う前に、読む時間があるかどうか、考えるようにしました。それまでは、「あ、これおもしろそう。読みたいな」と思って、本を買っていました。

しかし、今は、「あ、これ読みたいな。だけど、読む時間あるかな?」と自問自答しています。そのとき、別の本を読んでいて、まだまだ終わりが近づいていないときは、「もう少しあとに買おう」と思うようになりました。

これまでは、「そばに置いておけば、そのうち読むだろう方式」だったのですが、これだと未読本が増えるばかり。いつ読むか、心づもりしてから本を買っています。

これは、洋服を買うとき、いつ着るのか、どこにしまうのか考えて買うのと一緒です。

使うときのことを考えて、買うようにしたら、未読本は減っていきました。

☆このシリーズを最初から読む方はこちらへ⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)

☆次のミニマリストへの道の記事はこちら⇒洋服を捨てながら断捨離の経験値をアップする日々:ミニマリストへの道(63)

●本は1冊ずつ買う
1冊読み終えたら、次の本を1冊だけ買うようにしました。

考えてみれば、子供のころは、こんなことは当たり前でした。家に読む本がなくなると、本屋に行き、ためたお小遣いで1冊だけ買っていたのです。

ところが、大きくなるにつれて、本を買うときは、2冊、3冊とまとめて買うくせがついてしまいました。

読む本がなくなったら、本屋に行って1冊だけ買う。

本の買い方を原点に戻しました。

日本から本を取り寄せるときは、送料を考えて、数冊ずつ買っていますが、街の本屋で買うときは、1冊ずつ買う、「子供買い」を心がけています。

●買ったらできるだけ早く読み始める
買って満足して終わりにしないための対策です。『ふらんす』での苦い体験を繰り返さないために、本を買ったら、できるだけ早く読み始めるようにしました。

関連⇒物をためないコツ。「買ったらすぐに使おうルール」のすすめ

●未読本も捨てる
最後の解決法は、読んでいない本も捨てる、というもの。本はくさりませんが、ほかのものと同様に、旬があると思います。

読むタイミングを逃したものは、もう読まない、と判断し、全く読む気がおきないものはどんどん捨てました。

こうして私の本はずいぶん減りました。未読本解消のための読書は今も続けていて、手持ちの小説はすべて読み、今はノンフィクション(実用書や参考書のようなもの)を読んでいます。それもあとわずかです。





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