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お金に関する不安や心配ごとを断捨離する方法をお伝えします。
ふと気づくと、お金のことばかり考えていませんか?
老後の蓄えがない人、最近失業した人、長期のローンをかかえている人、消費者金融(クレジットカード)に借金がある人。こういう人は、生活費やお金に関する不安をかかえているものです。
こんな思考になっていませんか?
「きょうの夜の献立、何にしようかな」⇒「ああ、お金がない、どうしよう」⇒「それにしても今日は暑いなあ」⇒「お金がないなあ」⇒「庭の雑草取らなくちゃ」⇒「お金が…」。
「お金ないな~、困ったな~」といくら考えても預金残高は増えません。増えるのはストレスだけ。
お金の悩みは、現代人のストレスの元(ストレッサー)で1,2を争っています。
私も以前、「ああ、お金がないよ」とよく思っていたので、わかるのですが、そんなこと考えてもしかたがないんですよね。
むしろ、考えれば考えるほど、お金が出ていきます。なぜなら、ストレスが増えると病気になるので、医療費がかさむからです。
その仕組み⇒ストレスのせいで頭痛がしたり太ってしまう理由とは?
心配するのではなく、問題を解決する努力をする
何か問題があるから、人は心配します。ですが、いくら心配したり、悩んでも、その問題は解決しません。
心配するかわりに、問題の解決に向けて動くべきでしょう。そのためには、まず、何が問題なのか、明確にすることが大切。
一般的な問題解決の方法を書いておきます。
☆問題解決の7つのステップ☆
1.問題を明らかにする。
いったい自分は何を心配しているのか、心配の元を明らかにします。
たとえば、「老後の資金が充分でないようだけど、いったいいくら貯めればいいのかわからない」など。
2.この問題を解決することで得たいゴールを設定。
問題を解決してどうなりたいのか、目的を定めます。
老後の資金問題の解決にしても、老後に必要なお金を今すぐ手にすること、老後準備のために動きだすこと、単に、安心感を得て、気分よくなりたいこと、などさまざまな目的が考えられます。
3.問題解決のために自分ができることを考える。
ゴール達成のために、今の自分ができることや、取るべき手段を考えます。
このとき、過去、自分が似たような問題をどんなふうに解決したのか思い出してみると役立ちます。
今までやったことがない、ちょっと途方もないやり方だと思う方法も、仲間に入れてください。とにかく思いつくことをすべて紙に書いてみます。
4.それぞれの手段の結果について検討する
ゴール達成のために、やれることを考えたあと、それぞれの手段の結果について考えてみてください。
たとえば、老後資金に関していえば、
問題:老後のお金が足りない(実はこの問題はあまり明確ではないのですが、話をシンプルにするためにこう書いておきます)。
ゴール:必要なお金をためる
手段1:500円玉貯金する
予測される結果:これでは全然足りない
手段2:暮らしをダウンサイズする
予測される結果:ストレスも減りそうだし、成功するイメージあり。
といった感じです。
それぞれの方法の強みやリスクなども検討してください。
5.一番よいと思った手段を選択する
3番で出した方法から、ベストだと思う手段を選択します。できれば、いつまでに実行するかも決めます。場合によっては、複数の手段を取ることになるかもしれませんが、1つだけ選んだほうが成功する確率が高いと思います。
ケースバイケースですが。
6.実践する
5番で選んだ方法を実行します。ここでは、うまくいくかどうか心配しなくてもいいです。そういう検討は4番ですんでいるし、評価は次のステップでします。
とにかく実行してください。
7.うまくいっているかどうか確認
実践したことがうまくいっていれば、そのまま実行。もし、問題が出たら、やり方を調整します。全く使えない手段だと思ったら、また3番、4番に戻ってやり直します。
実際は、こんなに単純にはいかないのですが、流れとしてこのプロセスを意識しておくといいと思います。
考えてしも仕方のないことをぐるぐる考えるのではなく、ゴールに向けて、着々と実行するイメージです。
ケーススタディ1:住宅ローンの支払いが心配で夜も眠れない
住宅ローンを支払えるかどうか、四六時中不安なときはどうしたらいいのでしょうか?
まず、問題を明らかにします。
もしかしたら、ただ単に、「なんとなく支払えなくて心配しているだけ」かもしれません。
一般に住宅ローンの返済額は多くても、年収の3分の1(理想は20%から25%以内でしょうか)と言われています。これは、ローンの返済だけでなく、固定資産税など住宅にかかわるすべての経費を含みます。
だから、返済額が収入の20%以内だったら、別に心配することはありません。
家を買う前に、いろいろ試算しているはずですが、まだ計算していなかったら、家計を洗い出し、返済額の割合をきっちり計算してください。
もし支払いが年収の3分の1を超えていたら、返済が難しいという問題が表出します。
その場合は、この問題を解決する方法を考えればいいのです。
具体的には、返済額の変更を検討をすればいいでしょう。リスケジュールしたり、貸付条件を変えてもらうこともできるし、最悪、任意売却といった方法もあります。
収入を増やす方法を検討するのも忘れないでください。
いろいろ実行案を出し、ベストなものを選択して、実践してください。うまくいかないことも多いかもしれませんが、うだうだ悩んでいるよりましです。
最近、住宅ローンの長期貸付が増えています。30年にわたって、毎日「ああ、住宅ローン払えるかなあ」と思うより、試算してみたり、住宅ローンの契約変更について考えるほうが、ずっと建設的ではないでしょうか?
実際に試算してみると、全然大丈夫だ、ということになるかもしれません。せっかく新しい家を買ったのに、支払いの心配ばかりしていては、本末転倒です。
何のために家を買ったのか、思い出してください。
ケーススタディ2:老後の資金が全くなくて不安だ
まず問題を明らかにします。
老後資金として必要なお金はいったいいくらなのでしょうか?
老後に必要なお金は諸説ありますが、3000万円~4500万円ぐらい(これを60歳までに貯めておく)という声が多いです。これについては、以前記事を書いたのですが、どの記事だったか思い出せません。
この数字には公的年金は入っていません。年金はもらえるけど、さらにこれだけ必要である、という計算です。
ただ、お金の価値は変わるし、人によって生活の仕方に相当バリエーションがあり、生活費も変わるので、一概に◯◯万円、とは言えません。今の年齢によっても違ってきます。
老後資金に関しては、返済額の決まっている住宅ローンより、問題を明らかにするのが難しいので、その分よけいに不安が増します。
あまりに不安すぎて、「何をやっても無駄」という無力感に陥り、考えることを放棄する人もいます。
その場合は、心配するのもやめてください。なるようにしかなりません。
70歳を過ぎてからバリバリ働くことはできないし、体は確実に老いていき、医療費がかさむのは明らかなので、現時点でベストの試算をして、老後に向けてお金を貯めるほうが現実的ではあります。
今と同じ生活を維持したいのなら、今の生活費の80%~85%の収入を何らかの形でまかなえるのが理想です。
なぜ100%ではないかというと、年をとると、住宅ローンの支払いは終わっているし、子供も独立しているので教育費や養育費の負担がないからです。
たぶん食べる量も減っているでしょう。
今より経費は少なくなるのです。
ほかの面で経費を削減できれば、80%も収入は必要ありません。
新聞に書いてある数字を鵜呑みにせず、自分の場合はどうか、計算してみることが大事だと思います。
私はこんな対応をしています。
ミニマリストになり、健康に気を使うことで対応⇒老後貧乏の恐怖に怯えるあなたへ。今すぐできる節約は物を捨てることです
こんなことも考えています⇒50代で貯金のない主婦が、老後のためにできる3つのこと
私はカナダに住んでいるので、日本の老後事情はわからないし、調べてもいません。自分の場合どうなのか、年金額を調べたり、老後はどんな生活をしたいのか考えたりすることで、かなり不安をなくすことができます。
起きるかどうかわからないことを心配しても無駄
住宅ローンの支払いが心配だと言うとき、想定外の事態まで心配する人がいます。想定外のこととは、起きる可能性がゼロではないが、あまり起きそうにないことです。
たとえば、一家の大黒柱がリストラにあったり、働き手の勤めている会社がつぶれるといったことです。
今の時勢では、これは想定外とは言えないかもしれませんが。
こういう「もし~なことが起きたらどうしよう?」と考えるのは時間の無駄です。
断捨離中、物を捨てられない時、「もし、これが必要になったらどうしよう?」と心配するのと同じで、かなり無意味な心配であり、時間と脳力の浪費です。
「万が一のできごと」が起きる可能性をゼロにすることは人間にはできません。「何が起こるかわからない」という事態は、受け入れるべきです。
もし想定外のできごとが起きたら、上に書いた「問題解決の7つのステップ」をまたやればいいだけのことです。
不安な気持ちを無理に押さえつけるのはやめる
「何かまずいことがあっても、問題解決するステップを取ればいいんだ」と知っていると、前より不安が減ると思います。
それでも、いろいろな心配はやはり心の中にわいてくるでしょう。
そのとき、無理に押さえつけるのはよくありません。妬みやひがみの気持ちと一緒で、無理に押さえつけようとすると、もっと強力に跳ね返ってきます。
妬みやひがみの話⇒妬みやひがみ、嫉妬の気持ちを解消する現実的な7つの方法 「1.マイナス感情を無理に押さえつけない」をお読みください。
心配が始まったら、「あ、私また心配している」と気づいてください。その後、ひとしきり心配したら、問題解決に動いてください。
心配性の人は、一日のうちで、「思いっきり心配する時間」を作るといいと思います。
たとえば、お昼ごはんを食べたあと、「よし今から15分だけ思いっきり心配しよう」と決めて、タイマーをかけ「心配タイム」を作るのです。
心配しようとすると、思ったより心配できないものです。
ネガティブ思考に陥りがちな人は、マイナス感情と、ローンの支払いの心配をごっちゃにしないでください。
なんだか寂しい、つらい、くやしい、罪悪感がある、というときは、そういう気持ちでいればいいのですが、それとお金の心配とは別です。
マイナス感情のときは、心配がより強くなります。できれば、毎日明るい気持ちで暮らせるように、努力してください。
参考⇒幸せな人生に関して書いた記事のまとめ
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以上のように、人事を尽くして天命を待つ態度でのぞめば、いたずらにぐるぐる悩むこともなくなります。
来月の家賃の支払い、クレジットカードの借金、学生ローンの支払い、教育費の支払い、光熱費の支払い、持ち株の下落などの心配も同じように対応できます。
計算してみると、自分はけっこうお金を持っている、単に無駄遣いが多いだけ、とわかるかもしれません。
心配が減っても、お金は増えないかもしれませんが、暮らしの質はあがります。