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急にお客さんが来ることになったものの、家の中がくしゃくしゃであせることはありませんか?
今回は突然の来客に備えて、ここだけは片付けたい、という場所5箇所ときれいにするポイントをお伝えします。
すぐにやってくるお客さんに備えて最低限のことしかしませんが、それぞれの場所を拡大掃除すれば、お盆やお正月の来客に備えることもできます。
まずはどこを掃除するのかプランニング
来客に備えてする片付けは、お客さんが入るところだけやればいいです。
どこにお客さんが足を踏み入れるかは、自宅の間取りや、お客さんが訪問する目的、滞在時間などによって違ってきます。
いきなり片付け始めず、お客さんを通す場所を見極めてください。お客さんが必ず目にする場所から優先的に掃除します。
一口に訪問といってもいろいろなタイプがあります。私が子供のころやってきたお客さんを例にあげて説明します。
私の実家はあまりお客さんの来ない家でした。それでも、
●家庭訪問に来る学校の先生
●仏壇にお参りに来るお坊さん
●子供(私と弟)の友だち
●親戚
●宅急便の配達の人、郵便屋さん
●近所のおばさん(回覧板やおかずのおすそわけを持ってくる)
●集金など営業でやってくる人
●ごくまれに父や母の友だち
●葬式や法事に来た人
こんなお客さんがみえました。考えてみると、両親の友だちが来ることはめったになかったですね。
この中で、たとえば、家庭訪問の先生は、しばしば玄関先に座ってちょっとしゃべってさっさと帰ってしまいました。
お坊さんも家にあがったら、仏壇前に直行し、そそくさとお経をあげて、母が出したお茶に形だけ口をつけて帰っていきました。
母は先生にもお坊さんにも、お茶菓子を出しましたが、しっかり食べて、談笑していった人なんて、まずいません。
このようなお客さんの場合、玄関や仏壇だけきれいにしておけばいいのです。
ではお客さんが来るときに、片付ける優先順位の高い場所を5箇所紹介します。お客さんになったつもりで、どこを通るのか考えながら片付けプランをねってください。
1.玄関のドアとそのまわり
お客さんはドアから入ってきます。たいていフロントドアです。勝手口からやってくる来客は気の置けない人なので、特にその人のために必死になって掃除することもありません。
ドアが汚いとまずいので、一応、外からドアをチェックします。
私が気になるのは、ドアの下にすくっている蜘蛛の巣です。
今の家はフォープレックスの地下なので、毎日、メインフロアのドアの横にある郵便受けに出向いています。
私の家についてはこちらに詳しく書いています⇒小さな暮しを満喫中~生活をダウンサイジングしてやらなくてもよくなった7つのこと
このとき、ドアの下にある蜘蛛の巣がひじょうに気になるのです。
掃除してあげるべきなのかもしれませんが、一応他人の家のドアだし、この住宅の管理は、そこに住んでいるアンディ(30歳前後の独身男性)の担当なので、やらずにいます。
アンディが庭の芝生を刈ったり雪かきをしているのです。
気にならない人は、蜘蛛の巣など全く気にならないかもしれません。ですが、自分の家のドアの蜘蛛の巣は気にならない人も、他人の家だと気になるのです。
それは、自分のブログの記事の誤字脱字、変換ミスは簡単に見落としてしまうのに、他人のブログの記事を読んでいると、どんどんミスが目につくのと同じです。
ドアのまわりを他人の目になってきびしくチェックしてください。
必要ならドアのノブや、引き戸の持ち手を拭いてください。
外に傘や長靴を出しっぱなしだったら中に入れるか、別の場所に移動させます。枯れた植物の植わっている植木鉢も撤去です。
子供のおもちゃやガーデニングのツールが散らばっていたら、拾って片付けます。
余裕があったら、ドアのまわりをほうきで掃いてください。
2.玄関のたたき
次にお客さんが足を踏み入れるのは玄関です。
玄関で一番目立つのは言うまでもなく、たたきに散らばっている靴です。全部下駄箱にしまってください。
どうしても、たたきに置く必要があるなら、きっちり揃えます。
たたきもざっとほうきで掃いてください。
もし下駄箱の上に鍵や郵便物など細かいものがたくさんのっていたら、すべてまとめて、レジ袋か何かに入れて、どこか別の場所に移動させます。
コートをかける場所(フックなど)があるなら、ここにだらしなく、家族の衣類がかかっていないかチェックしてください。
理想は何もかかっていない状態です。そうすれば、お客さんのジャケットをかけることができます。
靴をぬいで、玄関をあがったところに、宅急便の箱など放置していたら、これも移動します。
3.廊下
お客さんが廊下を歩く必要があるなら、ここもしっかりきれいにします。
部屋の中に物がいっぱいだと、しばしば廊下にも物があふれてきます。
廊下のはしに、雑誌などを積んでいたら、すべて撤去します。
余裕があれば、廊下は乾拭きするとよいです。
廊下で盲点になるのはのれんです。汚いのれんはないほうがましです。
4.お客さんを通す場所(リビングルーム、客間、キッチンなど)
次に片付けるのはお客さんが腰を落ち着ける場所です。
大きく分けて2つの場所があります。
1)リビングルームや客間、応接間。
2)台所
リビングルーム
お客さんが部屋にはいるとき、視線の先にある場所をきれいにします。どこが視界に入るのかは、実際に自分でお客さんのつもりになって、部屋に入ればわかるでしょう。
内装にもよりますが、
– 床
– テーブルの上
– ソファ
– カーテンや窓のあたり
こんなところに目がいくのではないでしょうか?
床に散らばっているものを拾って、全部袋に入れて、別の部屋に片付けます。
テーブルの上でごちゃごちゃになっているリモコンや、食べっぱなしのお菓子、開きっぱなしの新聞などを片付けます。
テーブルの上は何もないのがベストです。
ソファの上に物がのっていたら撤去します。
もし棚に何かのっていたら、まっすぐにします。壁の絵も同様です。
これでだいぶきれいになるでしょう。
ふつうのお客さんは、部屋の散らかり具合をチェックしにくるわけではないので、目につく物をざっと片付けるだけで大丈夫です。
余裕があれば、掃除機をかけてもいいです。ざっと片付けたら、お客さんの座る場所に座ってみて視線の先に何がくるか確認します。
もし目障りなものがあったら、そこも片付けてください。
キッチン
キッチンに通すことができるお客さんは、わりと親しい人なので、リビングルームほど必死に片付ける必要はないでしょう。
ポイントは、流し、カウンター、ダイニングテーブルの上、椅子、冷蔵庫の表面、この5つです。
流しに汚れた皿があったら、これだけはなんとか洗って、食器棚に格納してください。
次にカウンターに出ている余計なものをすべて撤去します。食器棚や流しの下の物入れに入らなかったら、別の部屋に持っていくことになります。
次に、テーブルの上を片付けます。ここも居間のテーブルと同じで、何もないのが理想です。
それから椅子に服がかかっていたり、物がのっていたら片付けます。お客さんが座る椅子に実際に座ってみて、視線の先をチェックします。
椅子の片付けで大事なのは、お客さんが椅子に座ったり、引いたりするときに触る部分です。ここが汚れていてベタベタしていることがあります。
日本ではないと思いますが、カナダの人(というか私の夫)は、チューイングガムをテーブルの下に貼り付けることがあります。
かみかけなので、捨てないらしいのですが、全くもって理解に苦しむ行為です。そんなことをする人は、珍しいと思いますが、テーブルの下や椅子の裏も念のため、チェックしてください。
次に、冷蔵庫のドアや側面にベタベタ貼ってあるものを全部取ります。それだけでキッチンがグレードアップします。
これで台所はきれいになりました。
5.トイレ、洗面所
最後に片付けるのはトイレです。
まず、トイレのドアをきれいにします。これは玄関のドアと同じ要領です。まあ、たいていはきれいだと思いますが。
次にドアをあけて、視線の先をチェックします。
スリッパを使っているのなら、このスリッパはきれいであるべきです。実は私はトイレのスリッパは汚い気がして、はきません。
「まだ素足のほうがましだ」と思っています。靴下をはいているし。
私が人のトイレで気になるのは、タンクの上のほこりや、トイレの窓の前のスペースにおいてある置き物の上に積もったほこりです。
もちろんトイレそのものも汚れていたらしっかりわかるので、掃除してください。
それから、トイレットペーパーが切れていないかチェックします。
次に便器のまわりに髪の毛が落ちていないか調べます。まあ、毎日掃除していたら、そこそこきれいだと思います。
毎日の簡単掃除でトイレをきれいにする方法⇒トイレと洗面所をきれいに保つ秘訣は毎朝の簡単掃除にあった。
あとは、タオルをきれいなのに取り替えて、洗面所の周りをちょっと掃除すればいいでしょう。
洗面所の周りで掃除すべきところは
– 鏡
– 蛇口の上の水垢
– 洗面ボウル
– カウンター
この4つです。私は、お酢を水で薄めた溶液をスプレーして、ウエスでふいていますが、これで充分きれいになります。
お酢溶液について⇒家事も簡単、シンプルに~お酢を使ったエコ掃除と洗濯のアイデア10選
以上で、緊急簡単掃除は終わりです。
急いで片付ける方法はこちらにも書いています⇒10分で散らかった部屋をふつうの部屋に見せる片付けのやり方。
お客さんが来る前の掃除のポイント
来客前の掃除のポイントは、どこまでもお客さん目線ですることです。
その際、お客さんの五感を想像してください。
視覚:お客さんの視線の先にガラクタがないようにします。花や果物などディスプレイをかねて置いてあるものも、枯れたりしなびていたら、大きなマイナスポイントです。
聴覚:モーツアルトなどの音楽をを小さな音でかけておくと、イメージアップするかもしれません。
触覚:キッチンの椅子のところでも書きましたが、お客さんが触るものに神経を使ってください。ドアノブや、トイレのレバー、洗面所の蛇口、コーヒーカップの持ち手など。
味覚:お客さんにお出しするものです。腐ったものを出さなければ大丈夫でしょう。
嗅覚:窓をあけて新鮮な空気を入れれば、いやな匂いがなくなります。
人工的なルームスプレーなどは使わないほうがいいでしょう。製品によっては、チープなトイレの芳香剤を連想させますから。
香りは個人の好みが大きいので、何もないのが一番いいと思います。
室内がどうしようもなくタバコくさかったりほこりくさかったら、コーヒー豆を挽いたり、オレンジをむくなど、自然にある香りをつかってマスキングしたほうがいいです。
少々のことはおもてなしの気持ちで充分カバーできます。