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ゴミ屋敷や汚部屋、乱雑な部屋を片付ける方法を4つのステップに分けてお伝えします。技術的な説明は過去記事にたくさん書いているので、今回は、気持ちの持ちよう、つまりマインドパワーについてお話しますね。
ポイントは物に奪われた主導権を取り戻し、自分がコントロールする側に回ることです。
気持ちの持ち方をくるっと変換すれば片付く
先日、物置となってしまった離れ(12畳)の片付け方の相談をいただき、回答しました⇒物置になってしまった離れの片付け方。ガラクタ部屋の断捨離はこうやる。
その後、相談者のIさんから、再度メールをもらいました。早速、夕方15分タイマーをかけて片付けてみたらゴミ袋1つがパンパンになるまで捨てることができ、翌朝も15分片付けたそうです。
Iさんは、いま、毎朝15分ずつ片付けるのを30日間チャレンジにしようと考えています。
30日間チャレンジとは?⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
片付けができるイメージがはっきりとし、物置を書斎にするために、掃除するのが楽しみなほど、ともメールにありました。
最初にメールをいただいたときと、マインドセットが180度変わっていました。
はじめのメールには、「どこから手をつけていいのかわからず、いっこうに片付かず、見るたびに心が折れそう」とあったのです。
その後、15分X2回=30分の片付けをしただけで、掃除するのが楽しみになってしまったのです。
このメールを読んで私は改めて思いました。
汚部屋に打ちひしがれている人は、気持ちで負けているだけなんだ、ということを。自分の家なのに、物にコントロールされているのです。
そこを、Iさんのように、「書斎にするために、徹底的に処分しよう」と、自分が主導権を握ると、部屋はどんどん片付いていきます。
気持ちの持ち方を変えるだけでいいのです。どんなにたくさん物が堆積していても関係ありません。いますぐ主導権を握ってください。
発想をくるっと変換すれば、自分がどんどん部屋を片付けていくイメージが生まれます。
汚部屋は頭痛の種(たね)ではなく、チャレンジの対象なのです。
以下に発想の転換をする方法を4つのステップに分けて説明します。
1.まずファイナルステージを思い浮かべる
ファイナルステージとは最終ステージ、最後の段階です。Iさんの場合は、物置部屋からゴミが一掃されて、書斎に変わった状態がファイナルステージです。
片付けのゴールとも言えます。
ただ単に目の前にあるゴミを「やれやれ」「ああ、うんざり」と思って捨てるのではなく、自分が最終的に得たい状態や実現したい結果を考えながら片付けてください。
ゴミ溜めのような部屋をきれいにして、もっと人間の部屋らしいすがすがしい状態にしたい、とか。
午後、ゆったりとお茶を飲みながらくつるげるリビングルームにしたい、とか。
なんでもいいので、ゴールを思い浮かべましょう。
目的地や自分の欲しいものがはっきりしていれば、はっきりしているほど、手に入れやすくなります。1つでもゴミを捨てれば、自分が目的地に向かって歩いている実感が生まれるからです。
ぜひ、こうなりたい、こうありたい、という状態をイメージしてください。
2.現況や手持ちのものを洗い出す
次に現在の状況や、今自分が持っているものを調べてみます。
現在の状況は汚部屋ですね。
汚部屋ですが、数日前の記事にも書きましたが、汚部屋と一言で終わらせず、できるだけ具体的に、数値化したり、可視化してください。
参考になる過去記事⇒何から片付けたらいいのかわからず、動き出せないときはこうしてみる(汚部屋改善)
持っているものとは、部屋にたまっている物ではなくて、ゴールを達成するために自分が使える武器です。
たとえば、自分のスキル。
汚部屋に住んでいる人は、片付けに苦手意識を持っているかもしれません。もしかしたら、「私は片付けられない女」「私は最大級のズボラ」「主婦失格」なんて思っているかもしれませんね。
しかし、これは自分だけの思い込みです。
たまたま、買い物しすぎて、たくさんの物が部屋にあり、片付けに手を焼いているだけです。片付けのスキルは人並みにあるんじゃないでしょうか?
物置部屋の相談をされたIさんも、妊娠中に部屋が荒れた、と書いていました。
何か外的要因が必ずあるのです。自分一人で、汚部屋を作り上げてしまったわけではありません。
このように、自分のスキルについて、できるだけ正しい理解をするようにします。
今の自分の行動についても考えてください。
部屋をきれいにしたいと思っているのに、相変わらずセールで物をたくさん買っていませんか? 部屋を片付けたいときは、片付けに集中したほうがよいのです。セールで戦利品を獲得することにフォーカスしないでください。
ふだんの自分の反応パターンについて考えておくのも有効です。
掃除をやろうと思って、押し入れを開けると、そこにある本や雑誌を読みふけって、片付ける時間がなくなるとか、古い物を見て思い出にひたっているうちに、何もしないで終わるとか、そういうことです。
私はこういうクセがあるなあ~、と気づくと、修正することができます。
3.習慣づけ
次に、汚部屋を脱出するために、何か新しい習慣を身に付けてください。
アクションプランとも言えます。
Iさんのように毎日15分片付けるのは効果的です。5分や10分など短い時間でも、思いのほか、たくさんの物を捨てることができます。
こちらを参考にしてください⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
このほかに、習慣にしたほうがよいと思うことをいくつかあげておきます。
●夜寝る前は、その日出したものを片付けて、部屋をリセットする。
●出したら必ずしまう
●表面をきれいにしておく⇒きれいな部屋は何もない表面から始まる(プチ断捨離13)
●買わない挑戦⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
買わない挑戦は物の増殖防止に効果的ですが、それ以外にも、自分の行動パターンを振り返ったり、自制心を養ったりできます。
●モーニングページを書く⇒モーニングページの書き方、やり方を教えてほしいという質問の回答。
思考がだんだんクリアになっていくので、部屋の中の混乱も少しずつ解消されていきます。
行動目標の見つけ方はこちらを参考にしてください⇒確実に汚部屋から抜け出す方法。小さな行動目標を立ててクリアしていく。
4.部屋の片付けに意識を向ける
自動的に部屋をさくさく片付けられるようになるまでは、片付けを自分のミッションとして、意識を向けて、どうやったらゴールに近づけるか常に考えるようにしてください。
発明家とか、何かを発見した人は、たまたまそれを見つけたわけではありません。
「偶然から見つけた、たまたま実験に失敗したのが幸いした」という逸話は多いです。しかし、何かを見つけたいと強く願い、いつもそれについて考えていたからこそ、偶然起こったことから、何かを発見することができたのです。
発明とは、ずっと身の回りにあるものの中から、「あ、これはこういう法則で動いてる」とか「これはこんなことに使えるよね」と何かを見つけることです。
他の人だって、ずっとその何かといっしょに暮らしていたのに、その人だけが見つけることができたのは、見つけたいものについてしつこく考え続けていたからにほかなりません。
得たいゴールを手にするために、それに意識を向けてしつこく考えるのは、とても重要です。
汚部屋に悩んでいる人は、どちらかというと、その部屋のことを考えるのを避けています。これは逆効果です。
考えるのを避けていると、何ごともうまく行きません。
私は、お金のことをに直面するのがいやで、ずっと考えたくないと思っていましたが、だからこそ、全く貯金ができなかったのです。
汚部屋やガラクタが溜まっている場所を、忌まわしいものとは思わず、興味深い研究の対象と考えてください。
☆汚部屋から抜け出す方法を書いた記事をまとめています⇒汚部屋改善法の記事のまとめ。習慣を変えれば部屋はきれいに。
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今回は、汚部屋を改善するための考え方をお伝えしました。
発想をころっと変えて、自分が主導権を握れば、掃除が楽しくなります。人間関係や仕事はなかなか思うようにいきませんが、部屋の片付けは自分の裁量でできることです。
だから、難しくありません。
15分の片付けや、引き出し1つ分の片付けなど、小さく始め、小さな成功を積み重ねてください。
必ずゴールにたどり着きます。