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何年も物をためこむ生活をしてきた人が、物に支配されない生活にシフトする方法を5つ提案します。
2日前に、もぐもぐさんというタメコミアンから、「助けて!」というメールをもらいました。
早急に汚部屋をきれいにしなければならないそうです。
「助けて!」と言われても、遠すぎて、片付けにいけないし、たとえ近くに住んでいたとしても、「あ、じゃあ明日片付けに行きます」とも言えません。
私には私の予定があるし、そもそも相手は見ず知らずの他人です。よって、私に頼むより、何でも屋さんに電話したほうがいいのです。
ですが、できれば、今後は、ため込まない生活にシフトしてほしい。そこで、この記事を書くに至りました。
タメコミアン、もぐもぐさんの場合
簡単にもぐもぐさんの事情を書きます。もぐもぐさんは私と同世代(昭和34年生まれ)です。
・私は汚部屋歴20~30年の専業主婦。
・3月4日(日曜日)に息子が恋人を我が家に連れてくる。汚部屋を片付けなければならない。
・捨てる・捨てないの判断をしている時間がないので、物を隠すことにした。
・ところが、隠す場所がなくなり、うつうつとしている。特に服が多くてどうしていいかわからない。
・息子から「片付いた?」というメールが来るたびに、「片付けられない母でごめんなさい」とあやまっている。
すでにもぐもぐさんにはメールで返事をし、最速で片付ける方法を書いた過去記事をいくつか紹介しました。
専業主婦なら、2~3日、不眠不休で捨て続ければ、かなりきれいになるのでは?
もぐもぐさんの家族構成はわかりませんが、土曜日はご主人にゴミの搬出を手伝ってもらえばいいですね。
いずれにしろ、私にメールを書いてるその間に、1つでも2つでも捨てられるのです。
さて、週末の山場を越えたら、ぜひ以下に書く方法のどれかをやってみてください。そして、汚部屋から抜け出してください。
1.朝起きたらすぐに15分間断捨離をする
朝起きてトイレに行って身支度したら、有無を言わさず、15分片付けてください。
場所はどこでもいいです。
これを毎朝繰り返せば、だんだん捨てられる人になっていきます。
やり方はこちらを参考にしてください⇒物置になってしまった離れの片付け方。ガラクタ部屋の断捨離はこうやる。
この断捨離は汚部屋じゃなくなるまで続けます。
2.使っているもののログをとる
毎日、何を使っているのか、簡単に記録してください。
すべての物をやる必要はなく、特に自分がたくさん持っているもの、減らしたいと思うものだけでいいです。
もぐもぐさんは特に洋服が多いそうですから、いつも着ている服のログをとりましょう。
服を減らすコツは、着ない服を捨てること。実際に着ている服だけ残せばいいのです。
着用した服の記録をとれば、何を着ていて、何を着ていないのかわかります。べつに複雑なことをする必要はありません。
もぐもぐさんは、日記や家計簿をつけているでしょうか?
毎日、何かノートに書く習慣があるのなら、そのついでに、きのう着た服をメモするだけです。
私は、333プロジェクトをやっていた3ヶ月間、自分が着た服を調べました。
何か着たら、そのたびにノートに書き出して、別の日にそれを着たら、チェック印をつけていきました。「正」の字を書いて使用状況をモニターした読者もいます。
これを1年ぐらい続けると、「自分が生きるのにそんなにたくさんの洋服はいらない」という事実に気づきます。
「1年なんて大変だわ」と思うなら、とりあえず、1ヶ月とか3ヶ月、期間を決めてやってください。
食器や調理雑貨でも同じことをできます。
お鍋を減らしたい人は、お鍋A、お鍋B、お鍋Cなど、使うたびに、ノートにチェックを入れればいいのです。
数日やってみると、全く出番のないお鍋の存在に気づきます。
3.毎日このブログか片づけ本を15分読む
汚部屋を片付けることが最優先事項である、と自分の脳に刻み込むために、毎日このブログの記事か、ほかの片付けブログの記事、手持ちの片づけ本や断捨離本を15分読んでください。
すでに読んだことがあるものでかまいません。
人間は読んだ内容をどんどん忘れます。
「これは!」と思う箇所にはマーカーをひいたり、気になる部分は全文書き写したり、まとめを作ったり、マインドマップにしたりして、内容を取り込む努力をします。
毎日、主体的に読んでいれば、少しずつ意識が変わってきます。ポイントは「主体的に」というところです。
片付け本を読んで、そのときは片付けられても、時間がたつと前のような汚部屋になる人がたくさんいます。
内容が血と肉になっていないのです。
だまされたと思って、片付け記事をコンスタントに読み続け、いつも片付けモードで暮してください。
こちらからどうぞ⇒まとめのまとめ:捨てるコツをぎゅっと詰め込みました。
4.なぜためこむのか、その理由を考える
自分はなぜ物をこんなにためこんでいるのか、その理由を考えてください。
そしてその理由は、客観的にみて、正当なことなのか、自分で検証します。
「物がたくさんあるとなんだか安心する」という人がいます。冷蔵庫に食品がびっしり入ってないと、不安になる人です。
ですが、家の中に物がたくさんあると、本当に安心なのでしょうか?
むしろ地震のとき、災害の規模がひろがり、不安要素が増えると思います。
「安心感を得るために、ためこんでいる」と思うなら、本当にためこんだ物のせいで、安心な暮らしをしているのか、考えてください。
買い物しすぎて、いつのまにかたまってしまった、という人もいます。
この場合は、なぜそんなに買い物するのか、その理由を考えて、根本的な問題を解決すればいいですね。
人が買い物する理由⇒あなたが買い物する理由、この中にありますか? 浪費で消耗する生活からの抜け出すコツ。
「特に理由はないけれど、なんとなくためこんでいる」というなら、今後は物をしまう前に、自分がそれを家の中にとどまらせる理由を3つぐらい考えてから収納してください。
理由が思いつかないものは、不用品として外に出して循環させることを意識します。
安易にしまい込まない、ということです。
なんとなくためてしまった物は、取っておく積極的な理由がない物たちですから、今すぐ捨てられますね。
5.ためこむ生活がもたらしたものを振り返る
もぐもぐさんは、30年ぐらい物をためこむ生活をしてきました。
はたして、その生活によって、どんなものを得ることができたのでしょうか?
これまでの生活を振り返り、タメコミアンライフが自分にもたらしたものについて深く考えてください。
誰だって「幸せになりたい」と思って暮しています。
これまで、物を捨てず、ためこんできたのは、そのほうが自分は幸せに近づく、という意図があったからですよね?
もぐもぐさん、そういう生活を続けて、毎日が楽しくなってきましたか?
まあ、実際のところは、「より充実した生活になるために、私はこれを捨てずにためることを選択するのだ」なんて思っている人は少ないでしょう。
「捨てるのもったいないし、あとで使うかもしれないし、とりあえず、どこかに置いておこう」と現状維持を選んできた結果、いつのまにか汚部屋になったケースのほうが多いかもしれません。
そうした選択を何年も積み重ねて、自分が何を得て、何を失ったのか、このさいしっかり考えてください。
自分自身で、「もうこんな生活はいやだ!」「こんな生活をしていてはだめだ」と思わない限り、私が何万字費やしてメールや記事を書いたところで、もぐもぐさんの生活は何一つも変わりません。
☆この記事も参考にしてください⇒物をためこむ習性を変えることはできるのか?ためない人になる4つの方法
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今回はタメコミアンライフから抜け出す方法を5つ紹介しました。
これ以上、ためこまないために、ほんの小さなことでいいので、まずは何か1つ変えてください。
毎日、5つずつ捨てて、翌日、きのう捨てた物を書くことでもいいと思います。
こんな簡単なことでも、継続できない人がたくさんいます。自分が何をやろうとしていたのか、どんな生活を送りたいと思っていたのか、忘れてしまうからです。
常に、「捨てること」「シンプルに生きること」に意識を向けること。そうすれば、暮らしは変わっていきます。