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家事全般が苦手で、特に掃除が大嫌い。日々の掃除がすごくストレスです。どうしたら掃除を好きになれますか? という質問をいただきました。
べつに無理に掃除を好きにならなくてもいいです。好きでも嫌いでも、掃除は生きている限りやらなければならないことです。
この記事では、掃除が嫌いでも、掃除をする気になる方法をお伝えします。
掃除を好きになる必要はない
はじめにも書きましたが、別に掃除を好きになったり、愛したりする必要はありません。
掃除に対してどんな感情を持っていようと、結果的に家がきれいになればいいわけです。
もし、「私は主婦だから、もっと掃除を好きにならなくちゃ」と思い込んで、よけいな義務感やストレスを感じているのなら、そのような義務感は、ばさっと捨ててください。
これだけで気持ちが軽くなります。
義務感から掃除をしても自分がつらいだけです。
これから、掃除をする気になる方法を書いていきますが、それらを実行しても、やはり掃除をするのがいやで、「掃除をするぐらいなら死んだほうがまし」と思うなら、家政婦を雇ったり、ハウスクリーニングを頼めば解決します。
繰り返しますが、掃除は嫌いでもいいのです、しかし、家の中はある程度きれいにしておく必要があります。
毎日歯磨きしたり、お風呂に入ったりするのと同じです。歯を磨かないと虫歯になったり、歯茎の病気になって、あとで泣くことになりますし、何日もお風呂に入らないと、自分が気持ち悪い思いをします。
歯磨きや入浴は自分を大事にする行為。家の掃除も、やはり自分や家族を大切にする行為です。
自分が嫌いで、自分の人生なんかもうどうなってもいいや、と思うなら、掃除はしなくてもいいかもしれません。
掃除をする理由・しなくていい理由を書き出してみる
まず、なぜ自分は掃除をするのか(掃除をしたほうがいいと思っているのか)、その理由と、掃除をしない選択をしてもいいと思う理由を書き出してください。
まじめに書き出せば、「やっぱり掃除したほうがいいかもしれない」という結論に至るんじゃないでしょうか?
私が掃除をする一番の理由は、掃除をしているときも、し終わったあとも気持ちがいいからです。
掃除をして、周囲を整えていくのは楽しいことだし、掃除が終われば、整った空間の中で、達成感や充実感を味わえます。
かと言って、私は特に掃除が好き、というわけではありません。
掃除、洗濯、料理の家事全般、あまり好きではありません。ずっと専業主婦でしたが、「自分らしくないことしているなあ」と思っていました。
家事は苦手ですが、誰かに家事を100%任せてしまうのもいやです。
今から20年前、出産した翌日から2週間、通いの家政婦さん(1日数時間)を頼んだことがあります。カナダは、出産したら、異常がない限り翌日退院します(少なくとも私の州は)。
2週間ぐらいは家事をせず、病人みたいに暮したほうがいい、と思って家政婦さんに来てもらいました。
家政婦さんが、夕食の支度をしてくれたのは楽でよかったのですが(しかし、自分の食べるものは自分で用意していました。家政婦さんは米の炊き方が変だったからです)、掃除はあまり頼みませんでした。
というのも、そこまで汚れていなかったし、朝起きて、自分でちょこちょこ片付けるのが好きだったからです。
もし、「おまえはこれから一生、決して掃除をしてはいけない」と誰かに言われたら、私には拷問です。
掃除や片付けをして、家の中の環境を自分好みに整えることは、私にとってとても重要なことです。
掃除は自分の生活する環境を、自分の価値観にそって整えていく作業です。それは、ただの家を、「家庭」や「自分の家」に変えていく行為ではないでしょうか?
掃除をしなくていい理由は、私は思いつきませんが、あるなら、書いておいてください。
もし、仮に全然掃除をしなくても、アイデンティティの崩壊(というと大げさですが)を起こさないならば、掃除をしないほうを選択してもいいでしょう。
掃除をするメリット・デメリットを書き出してみる
次に、掃除をするメリットとデメリットを書き出して、突き合わせてください。もし、掃除をするデメリットのほうが多いなら、掃除をしない選択をしてこの先生きてください。
そのさい、「ほかの人みたいに掃除ができない自分ってだめな人間」などと思う必要はありません。自分の価値観にそった選択をしただけなのですから。
掃除をするメリット
掃除をするメリットをあげておきます。
・周囲がきれいになる
・自分や家族の幸福度があがる
・ごちゃごちゃが減ってストレスが減る
・欲しいものにさっとアクセスできて快適。ストレスが減る
・探しものをしなくてすむ
・気分転換できる
・心を無にできる(心が落ち着く)
・集中力が鍛えられる
・運動になる
・達成感を得られる
・自分の生活を自分でコントロールしている気持ちを持てる
・お客さんにくつろいでもらえる
・健康になる
部屋をきれいにしておくことは、心身の健康にとてもいいです。
ある程度、秩序だった環境のほうが、人間は快適に生活できます。不用品がゴタゴタ並んでいるカフェやレストラン、ホテル、病室、図書館ってないですよね?
ガラクタがあるとストレスを感じる話⇒気をつけて。ガラクタが感情に与える悪影響を見過ごしてはいけない
それに、掃除をしていると、頭の中がからっぽになるので、気持ちが落ち着きます。反復作業のなせる技です。
掃除をするデメリット
掃除嫌いな人の言う、掃除をするデメリットは
・時間を取られる
・めんどくさい
・楽しくないからストレスがたまる
・疲れる
・手が荒れる
こんなところでしょうか? ただ、これらのデメリットは、シンプルライフにすることで解消できます。
物の数を大幅に減らせば、管理の手間が減るので、掃除も楽になります。また、まめに短時間の掃除をしておけば、疲れることもありません。
手が荒れるのは、きつい洗浄剤のせいかもしれませんよ。
家の中は自分を映し出す鏡、と考える
いかに掃除をするかは、いかに自分が自分を扱っているのかを反映していると思います。
自分を大事にする人は、自分が長時間過ごす家や部屋の環境も、それなりに整えるものです。掃除はセルフケアの1つなのです。
部屋に何を置くか、どれだけ置くか、どんなふうに置くか、それらをどんなふうに管理するか。
こういうことはすべて、その部屋に住んでいる人の生き方を表しています。その人が、ふだん考えていること(考えていないことも)が、全部、部屋の様子に表れるのです。
もしいまの自分の生活に不満があったり、「ここはもっとこんなふうにしていきたい」という改善点があったりするなら、とりあえず、ちょっとごちゃごちゃしているところを軽く掃除してみてはどうでしょうか?
部屋の様子と、自分の心理状態は相互に作用します。
一度、他人になったつもりで、自分の部屋の中にある物を見てください。そして、そこに住む人の状態を想像してみてください。
どんな心理状態なのか、何を大事にしているのか、毎日何を考えて暮しているのか、これからどこへ行こうとしているのか?
その人は、自分のことを大事にしているのか?
「こんな生活っていいなあ」とか、「物や部屋を大事にして暮している人だなあ」と、よい感情を持てるのなら、掃除をしなくてもいいかもしれません。
自分の家を好きになると、掃除する気になります⇒自分の家を好きになる6つの方法:汚部屋にしてしまうのは愛情が足りないから
掃除を楽しくするコツを取り入れる
掃除をする理由やメリット・デメリットを考えると、たいていの人は、「やはり掃除をしたほうがいい」と思うものです。
その後は、掃除を楽しくするコツを取り入れて、毎日少しずつ掃除をしてください。
掃除を楽しむコツは以前書いています。
嫌いな掃除を楽しむ5つのコツ。ミニマリスト流で家事のストレスを減らす。
この記事では、1.習慣にする、2.掃除しやすい環境にしておく、3.人に手伝ってもらう、4.その日のうちに片付ける、5.散らかさない、の5つの方法を紹介しています。
特におすすめなのは、2の「掃除しやすい環境作り」です。つまり、物の数を減らしておくことです。所持品が少なければ、掃除も片付けも整理せいとんもすべて楽です。
掃除を楽しくする10の方法。家事嫌いでも考え方次第でラクになる。
この記事ではタスクをリストアップする、音楽を聞きながら掃除する、タイマーを使うことなどを紹介しています。
掃除という作業をあまり複雑化しないこともおすすめです。エコクリーニングなら、シンプルに掃除できます⇒家事も簡単、シンプルに~お酢を使ったエコ掃除と洗濯のアイデア10選
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今回は、掃除に対する心理的ハードルを下げる方法をお伝えしました。
掃除は「いやだけどやらなければならないこと」ではなく、自分の心を整えたり、自分を磨いたりできるありがたいワークなのです。
それに、掃除のように、いつものの毎日に行う、ごく普通のことができるのはとても幸せなことです。
非常時にはのんびり掃除もできませんからね。