家計簿

買わない

最終更新日: 2019.05.15

お金を使わない生活に切り替える5つの方法。

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家に不用品がたまってしまう最大の理由は、物を買って家に入れるからです。

お金を使わない生活にしてしまえば、物だらけの部屋で片付けに苦しむこともありません。

今回は、あまりお金を使わない生活にシフトする具体的な方法を5つ紹介します。きょうから実践できます。



1.すぐに買わない

何かがこわれても(なくなっても)すぐに買わないようにします。

いままで使っていた物がこわれたら、ごく自然に、新しい物を買う人が多いと思います。

けれども、物がこわれて使えなくなったときは、チャンスなのです。

「これって、私の生活に本当に必要なの?」と考えることができますから。もしかしたら、もう必要ではないのに、長年の習慣でなんとなく使い続けていただけだったのかもしれません。

しばらくそれなしで暮らしてみてください。

はじめは、大きな違和感や不都合を感じるでしょう。けれどもそのうち慣れます。

半年ぐらいそれなしで暮らしてみて、「やっぱり不便だ。これ以上、これなしで生きるのはつらすぎる」と思うならそのタイミングで買えばいいでしょう。

この方法は、「部屋を片付けたいけど、手持ちの物を捨てるのはいや。捨てずに片付けたい」という方にもおすすめです。





2.消費を最大限から最小限へ転換する

できるだけ少ないもので生活しようとすると、お金を使いすぎることがありません。

週に7日間、スターバックスでコーヒーを飲むのが自分の最大限だとしたら、来週から最小限にします。はたして、自分の最小限は何杯でしょうか?

週に5日? それとも3日? コーヒーは嗜好品なので、週にゼロ杯でも、命に別状はありません。

カフェインに依存している場合は頭痛がします⇒カフェインを抜きたい人へ。コーヒーのやめ方、実用的なアドバイスつき

年間、服を30着買うのが、自分の最大限だとしたら、最小限は何枚でしょうか? 自分は何枚衣類を買えば生きていけるのか?

このように、ふだん、最大限まで消費がふくれあがってしまったものを、できるだけ最小限に近づけるように努力します。

この作業をするためには、まず、自分の消費状況を知る必要がありますね。まずは、どんな消費が最大限まで拡大してしまっているのか、心あたりのあるものから、ざーっと書き出してください。

食べ物、衣類、靴、雑貨、パーソナルケア用品(コスメやシャンプー)、ガジェットなど目に見えるものから取りかかるとやりやすいです。

慣れてきたら、目に見えない時間や、体力、気力といったエネルギーについても考えます。どこに最大限使っているでしょうか?

時間を最大限使っているものやサービスが、使用するのにお金を要するものなら、最小限にすれば、お金を使わなくなります。

お金を使わない趣味⇒ほぼ無料で楽しめる趣味5選。お金の代わりに時間を使う

3.人に受け入れてもらうために買わない

「人に◯◯と思ってもらうための物やサービス」を買うのをやめます。

人に見せつけるため、人にすごいと思わせるため、人に仲間だと思わせるため、人によく思わせるため、べつに欲しくないのに買ってしまうことがあります。

大きなもので言えば、家、車、海外旅行、国内旅行、留学、資格取得、大学進学、おけいこごと、家具調度、高価な贈り物、ぜいたくな食事など。小さなものは、ふだん人が使うあらゆる物やサービスです。

人間は社会や仲間に受け入れてもらわないと生きていけないため、受け入れてもらうために、何かを買うことが多いものです。

けれども、べつにそんな物やサービスをたくさん買わなくても、まわりの人に礼儀正しく、親切にし、悪口など言わず、誠実に生きていれば、絶対受け入れてもらえます。

経済力にものを言わせて見栄っ張りな生活をしている人は逆に反感をかいます。

体裁を整えるために何かを買うのをやめ、自分が本当にほしいものだけを消費するようにすれば、かなりお金を使う機会が減るのではないでしょうか?

見栄を捨てるには?⇒見栄を張るのをやめたいなら、まっさきに読むべき記事がここにある。

4.SNSをやめてみる

SNSはとても便利で楽しいサービスですが、両刃の剣です。

タイムラインに流れてくる多くの写真はコメントは、あらゆる人々の自慢であり、虚栄の産物です。そこにあるメッセージは、「ねえ、見て、見て、私すごいでしょ!」です。しかも、たいてい、よりよく見えるように演出がほどこされています。

そういうものを始終見ていると、「うらやましいもの」や「ほしいもの」がどんどん出てきます。

1つ手にいれても、またすぐに次のものが欲しくなり、それを手に入れても、また別のものが欲しくなります。人間の欲望はエンドレスです。

お金を使わない生活をするためには、消費欲、購買欲をくすぐる刺激を受けるのはほどほどにしなければなりません。

「私は絶対影響を受けない」と思うのなら、使用を続けてもいいのですが、そんな人、いるでしょうか?

人間は、多かれ少なかれ他人の影響を受けます。

買わない生活が好きな私ですら、YouTuberが使っている画材を見ると、「カナダのアマゾンにあるかしら」なんて調べたりします。

フェイスブックやインスタグラムなど複数のSNSを使っている人は、まず数をしぼるところから始めてください(最大限⇒最小限を意識します)。

SNSの弊害⇒節約したいならSNS(特にインスタグラム)は見ないほうがいい6つの理由。

「SNSは恩恵が多いから、やめたくない」と思うなら、見るのを休む日を作るといいでしょう。休肝日を作る要領です。

5.自前でなんとかする

何かを成し遂げたいとき、お金ではない別のリソースを使えば、お金を使わなくてすみます。

別の資源とは、時間、知力、体力、クリエイティビティ、忍耐力、想像力、愛情などです。いつも安易にお金を使っていると、そんなリソースが自分にあったことすら忘れているでしょう。

こうした、「すでに私の中にあるもの」を使って切り抜けてください。

「すでに家(職場)にある物」「すでに家(職場)にいる人」も、お金とは違うリソースです。

合言葉は、「自前、自家製、手作り」です。お金を出して買うかわりに、自分でなんとかしてみましょう。

たとえば、できるだけ自炊します(外食したり、加工食品を買ったり、出前をとったり、お惣菜を買ったりしない)。自炊する部分が増えれば増えるほど、お金を使わずにすみます。

参考書を買うかわりに、図書館で借りてきた本を、ノートに写して自家製の勉強本を作ります。

洋服を買う代わりに、自分で作ります。

化粧品を買う代わりに、緑茶、レモン、日本酒、ヨーグルトなどでお肌のお手入れをします。そのへんに転がっている野菜を使ってもいいです。

新しいセーターを買う代わりに、家族でシェアすることにします。

ジムに行く代わりに自宅で筋トレします。

こうやって考えてみると、意外となんとかなるし、「なんとかできないかな」と考えていろいろ工夫するのも楽しいものです。

いま、インターネットがあるため、「家にある物でなんとかする方法」はいくらでも見つかります。あとはやるだけです。

********

物がこんなにあふれているのは、私たちが生きている社会が、消費をあがめたてまつる資本主義社会だからです。

会社で一生懸命働くと、報酬としてお金をもらえます。昇進すれば、さらにお金をもらえます。もらったお金をたくさん使って、物やサービスを買って経済力を見せつけると、「成功者」として、社会的にも報酬を得られます。

お金をたくさん稼いで、いっぱい使うことがいいことなんだよ、そうすると豊かで快適な暮らしができるし、みんなにほめてもらえるよ、うれしくなるよ、幸せなんだよ、という社会なのです。

このシステムにはいいこともあります。文化が発展したのは、「幸せになるマストアイテムであるお金」が報酬として支払われているからこそでしょう。

けれども、悪いこともあります。お金があればあるほどいいんだ、どんなことをしてもいいからお金を稼ぎなさい、という風潮のせいで、地球の資源は損なわれ、環境問題やエネルギー問題が生まれました。

みんな、お金をもっていて昔の人より豊かなはずなのに、ストレスや心の病気で悩んでいる人も、たくさんいます。

もし、本当にお金を使わない生活をしたいのなら、この社会のシステムから、少しはずれた考え方や生き方が求められます。

きょう紹介した方法から始めてみてください。





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