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あなたは、ミニマリストになるために、毎日せっせと物を捨てていますか?
物を捨てるのはいいのですが、気をつけないと、時に落とし穴にはまってしまいます。
今回はそんなミニマリスト志願の人がはまりやすい落とし穴とその回避法をお伝えします。
ミニマリスト志願の落とし穴とは?
なるべく物を持たないミニマリスト。
所持品をできるだけ少なくしてシンプルに身軽に生きる。
こんな生き方が受けているのか、現在にほんブログ村の「ミニマリスト」ランキングの参加メンバーは512人です。
確か、去年の秋は180人ぐらいだったんです。どんどん増えていますね。
ミニマリストって書くとかっこいいですが、現実はそんなに格好のいいものではありません。
人は私の家にくると「スカスカだね」とか、「家具がなくて落ち着かない」と言います。たしかに、アットホームな居心地のいい部屋にするためには、多少の家具はあったほうがいいでしょう。
居間にコーヒーテーブルがないので、飲み物を置くところがありません。
お客さんに飲み物を出すときどうするかというと、踏み台にお盆をのせて、その上に飲み物をのせて出します。もちろん踏み台を使う前にふきますよ。ウエスで。
ウエスのこと⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
本人はミニマリスト気取りでも、人から見るとただの貧乏人に見えている可能性大です。
現在家にはカーテンがありません。窓は夫の部屋に1つ、娘の部屋に1つ、キッチンに2つ、居間に1つあります。
このうちキッチンの窓はずっとそのまま。
ほかの部屋だけ、夜になると白い木綿の布を画鋲で止めます。以前は、「物は買わず、あるもので工夫して済ますのもミニマリストの生き方」なんて思っていました。ところが最近、この「カーテンなし生活」に弊害が出ております。
今、日の出が朝の5時、日の入りが夜の10時。ひじょうに日照時間が長いので、カーテン(というかただの白い布)をかけていても、ずっと明るいのです。
さらに、午前中の早い時間から、太陽の高度があがり、カーテン(布)を取ると、まぶしい光が私のパソコンのモニターを直撃して、画面が全く見えません。夕方5時過ぎにも同じ現象が置きます。
そこで、モニターを左側にずらし、ちょっと傾けます。椅子もからだも傾けます。机は動かせないので、机に向かって、斜めに座ってモニター見ながら、キーワードをパタパタ打っているのです。
こんな姿勢で長いあいだパソコンに向かっているのは、ぜったい身体によくありません。
「カーテン(布だけど)を取らなきゃいいじゃない」、と思うかもしれませんが、夫がカーテンをあけて部屋に太陽の光を入れたがるのでそれもできないのです。
こんなふうに、からだによくないけど、物は少ないほうがいいからカーテンは買わないのです。
このように、ミニマリストは時に、ミニマルライフなのか、ただの貧乏性なのか、その境い目が曖昧になることがあります。
こんなとき、何も考えずどんどん物を捨ててしまうと、心楽しい生活になるはずが、その真逆の、心が貧しい悲しくつらい生活になってしまいます。
これがミニマリスト志願の人の陥りがちなワナです。
落とし穴にはまらないためには?
こうした落とし穴にはまらないためには、ときどき「わたしは何のために物を捨てているのか?」と自問自答して、その理由を確認することです。
ミニマルライフや、ミニマリストの生き方は、できるだけ物を少なくすることによって、自分のやりたい事や、夢や目標に気づき、心は豊かになってゆくはずの人生です。
物を減らすことばかりに一生懸命になり、この点を忘れてしまうとただの貧乏性になってしまうのです。特に私のような節約系というか、物にこだわらない、高価な物を持ちたがらないミニマリストは要注意です。
これは、人生によくある手段が目的になってしまう現象です。
最初はこうだったのです。
目的:心豊かで幸せな人生を送る
手段:そのために不用品をどんどん捨てる
ところが、いつのまにか、
目的:とにかくできるだけ物を捨てて減らす
手段:いるものもいらないものも何もかも捨てる
典型的な、「木を見て森を見ず」状態です。
ミニマリストになるために大切なのは捨てることではなく、むしろ選ぶこと
ミニマリストというのは、世間一般では、「持っていて当たり前のもの」について、「これは本当に持っていなくてはならないのだろうか?」「これは私の人生に必要なものなの?」と確認する作業を続ける人です。
自分で自分の暮しに必要なものを決める勇気を持っている人がミニマリストなのです。
これまでは、たぶん他の人が決めていたのです。あなたの暮しに必要なものを。
「ほかの人はみんな持っているから」という理由で持ってるものが家の中にいっぱいあるのではないでしょうか?
全然使わないのに、「これは家にあるのが普通なんだ、だから持っているんだ」というものが。
筆子の家には、ほかの家ならたいていあるのにないものがいくつかあります。
前述のカーテンやコーヒーテーブルもそうですが、ほかに
水切りカゴ⇒水切りカゴは使わない、三角コーナーと洗い桶もなくても大丈夫
バスタオル⇒バスタオルを使わないシンプルライフ~バスタオルがないとこんな問題は一挙に解決
玄関マット⇒その玄関マット、本当に必要? マットを捨てるとこんなものが手に入る
こんなものもありません。
炊飯器もアイロンも車もありません。
誤解してほしくないのは、物がないことがえらいわけではない、ということ。
大切なのは人の意見に左右されず、自分にとって必要なものを選ぶことです。
髪なんてお湯で洗えばいいし、化粧だってする必要はない。洋服だって、日替わりで着る必要はない。
固定観念を捨てて、「人並み」より「自分流」を追求する。
そうすることによって、初めて自分らしい生き方、楽しい暮しが実現するのです。
ミニマリスト=何でも捨てる人、という図式にうっかりはまらないようにしましょう。