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ユニフォームを作ることを意識して、服の数を減らす方法をお伝えします。
自分がすごくたくさん服を持っているのは自覚しているが、いざ捨てようと思うと、どれもこれもかわいいし、いつか着る気がするし、大事に思えて捨てられない。
そのような人におすすめの方法です。
先に自分の定番を決めてしまうと、あとは残りを捨てるだけなので、ぐんと断捨離がはかどります。
ユニフォームと言っても、たった1着とは限りません。
仮に50着にしぼっても、今よりはずっと数が減るんじゃないですか?
やり方を見ていきましょう。
1.明らかにいらない服を捨てる
どんなに服を捨てるのが苦手な人でも、いらないことがはっきりしている服なら捨てられるはずです。
たとえば
- 明らかにもう着ない服
- 見るのもいやな服
- 若いころ着ていたが、いまの自分にはまったく似合わない服(高校の制服とか)
- ここ何年も、クローゼットにかかっているだけの服
- ボロボロでフリマに出すのも、寄付するのもためらわれる服
さすがにこうした服は、簡単に手放せると思います(もしできないなら、「ファッションをミニマルに」にある過去記事をすべて読んでください)
こちらからどうぞ⇒ファッションをミニマルに | 筆子ジャーナル
上に書いたような、捨てるハードルがかぎりなく低い服を、ざざざーっと処分してください。
ここでたくさん捨てれば捨てるほど、あとの作業が楽になります。
1日でやる必要はなく、「もうこれ以上は無理だ」と思うところまで、何日間(何ヶ月間)かかけて、捨て続けます。
できれば洋服ノートなどを作って⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。
捨てながら、自分と服の関係について考えたり、自分はどんな服が好きなのか考えたりすると、あとでユニフォームを決めやすいですが、無理にそうする必要はありません。
2.ユニフォームを決める
次に、自分の定番を決めますが、ほとんどの人は、すでに定番服は決まっています。
手持ちの服をまんべんなく着る人は、めずらしく、ほとんどの人は、知らず知らずのうちに、よく着る服が決まってきて、同じ服ばかり着ます。
着心地がよい、合わせやすい、なんとなく好き、扱いやすい。
そんな理由から、ついついヘビーローテションする服があるはずです。
それが、あなたのユニフォームです。
「これが私の定番服だな」と思ったら、ノートや紙切れにメモしておきましょう。
もし、「自分の定番服と呼べるものはない」と感じたら、しばらくの間、ふだんの服装のログをとってください。
朝、写真をとったり、毎日着た服を記録するのです。
インスタグラムに毎朝、弁当や、その日の昼ごはんの写真をアップしている人も多いでしょう。
その要領で、1ヶ月間ひたすら写真をとって、あとで見直せば、自分がよく着ている服が見つかります。それが制服です。
その服がへたれているとか、着古しているとかは関係ありません。
ぼろぼろになったら、似たような服を買って入れ替えるだけですから、だいたいの傾向をつかんでください。
おしゃれな自分スタイルを見つけるコツ。服を捨てる4つの判断基準
3.数・量を決めてしぼる
「毎日、服の写真をとったり、記録するのはめんどうだ」と思う人は、持つ数や量を決めて、その中に入る分だけ、ユニフォームを選んでください。
たとえば、スーツケースに入る分だけ、ワードローブを持つとしたら、どれを残すか考えてみます。
これは、自分の残したい服や好きな服を選ぶ練習なので、実際にスーツケースに入れる必要はありません。
服はあまりかさばらないので、スーツケースにいっぱいに入れようとしたら、かなりの量入りますので、あまり数を減らせないかもしれません。
どうしても残したい服・これからも着続けたいを10着、20着、30着、50着と数を決めて書き出してもいいです。
数の多い人は、季節ごとやアイテムごとにわけて、ベストなアイテム(残したいアイテム)を書き出してもかまいません。
このように、持つ服の枚数に制限をかけると、本当に残したい服と、あってもなくてもどうでもいい服をあぶりだすことができます。
4.ユニフォームじゃない服を別の場所にしまう
制服が決まったら、残りの服を箱や袋に入れて、別の場所にしまいます。
こうすると、手持ちの服の数が少なくなるので、人生が楽になります。
朝、クローゼットや洋服ダンスの前で、「ああ、何も着る服がない」と思うのは、服がないのではなく、数が多すぎて、その日着る服を決めることができないだけです。
数が少なければ、すぐに決められます。
私はアウターと呼べるものは、綿のパーカーを入れても、4着で、それぞれ、防寒度がかなりちがうので、迷いようがありません。
参考:
ミニマリストの服全14着公開~非おしゃれ系50代主婦の場合(写真あり)
スロージョギングやウォーキングなど運動に関する質問とお便り特集。
同じような防寒度で、似たようなデザインのアイテム(つまり用途が同じ服)が、何着もあれば、私だって、その日、どのジャケットにするか、少し考えると思います。
「黒と茶色とどっちがいいかな、下に着る服が、グレーだから、黒のほうがいいかな」というように
もし、ジャケットだけでなく、下に着る服も、似たような服がたくさんあると、考えることが、倍々ゲームのように増えます。
だから、決断疲れにおちいり、何1つ決められなくて、「ああ、何も着る服がない」と思ってしまうのです。
決断疲れとは⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
数を減らせば、こうした悩みから解放されます。
数を減らすために、ユニフォームじゃない服を、クローゼットやたんすから取り出し、箱や袋に入れて、季節商品などをしまってあるスペース(押入れなど)に持っていってください。
いつも使うタンスやクローゼットにすきまができてスッキリするし、そこに入っている服は、自分がこれからも付き合うと決めた服ばかりですから、とても使いやすくなります。
もう、朝、迷うこともないし、服をハンガーからはずすとき、両脇の服が下に落ちて、イラっとすることもあません。
目当ての服もさっと見つかります。
私は、食器を片付けているとき、「当面使いそうにない食器」を箱詰めして、階下に持っていったことがありますが、食器棚にちょっとすきまができただけで、格段に使いやすくなり、ストレスもぐんと減りました。
もし、しまいこんだ服が必要になれば、取りにいってユニフォームに昇格させてください。
着る服は充分すぎるほどあるのに、服の数を減らせない人は、「今はあまり着ないけど、また着る時が来るかもしれないし、あとで困るかもしれない。そういう事態におちいるのがすごく心配で、いま、捨てるのが怖い」と思っています。
ユニフォーム以外を箱詰めし、1年暮らし、箱詰めされた服を断捨離すれば、「服を捨てると、あとで必要になりそうで心配だ」という恐怖におののく人も、安心して捨てることができます。
5.マインドフルショッピング
この期間、新たに服を買ってもいいですが、あくまで、ユニフォーム化を意識して選んでください。
売り場で、ぱっと目についたものを、なんとなく買うとか、たまたま安くなっているから買うのはおすすめできません。
ワードローブに加える価値のあるもの、これからも長く着ていくと思うものだけを買います。
具体的には、手持ちの服の買い替え、組み合わせ要員となる服を買うことになるでしょう。
6.総入れ替えはしない
ユニフォームを作ることをおすすめすると、理想のワードローブにするために、衣類の総入れ替えや、大規模な買い直しを試みる人がいます。
これは全くおすすめできません。
お金がもったいないし、ゴミや作業量も増えます。
自分が好きな服に関するデータは、すでに自宅のたんすやクローゼットの中にそろっています。
そこにあるものをじっくり見てください。
外側にある新しいものばかり追いかけるのではなく、すでに自宅や自分の中にあるものに向き合うと、ユニフォームが見つかります。
これまでは、家の中にある服を見ていなかっただけなのです。
雑誌には、「今シーズンはこれを買いましょう」という記事はのりますが、「新しいものを買う必要はありません。自宅にあるものを見直して使いましょう」という記事はのりません。
しかし、すでに家の中にある服を着たほうが、経済的だし、理にかなっています。
「雑誌に書かれていないから、やってはいけない」とは思わないでください。
7.流行は追わなくてもよい
現在、スタイルや価値観が多様化しているので、そのシーズンの流行のものを着なくても、ごく普通に生活できます。
少しでも、他人に「おしゃれな人ね」「素敵な人ね」と見てもらうために、流行のアイテムを買っておいたほうがいい、と思うかもしれませんが、流行のアイテムをつけているからといって素敵には見えません。
「流行だから」という理由で何かを着ているよりも、自分が居心地よさを感じているお気に入りの服を着ているときのほうが、人は素敵に見えます。
本当におしゃれな人の5つの特徴。おしゃれを知って、着ない服を断捨離する。
服がだめになったときに、新しい服を買えば、努力せずとも、その時代のカッティングの服が加わるので、「とんでもなく流行遅れ」という事態にはなりません。
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増えすぎた服を減らす方法の1つとして、ユニフォーム化をおすすめしました。
ユニフォーム化とは、ある程度、着る服を決めてしまうことです。
つまり、消費する服の定番を決めることであり、そこそこ定番が決まったら、ゴールは達成されます。
その時、手持ちの服はずいぶん減っており、衣料品の管理が楽になっているでしょう。
完璧主義の人は、「自分にどんぴしゃりと似合うベストな服」を制服にしたい、とがんばってしまいますが、そのような「完璧な服」はないので、そこそこのところで手を打ってください。
人がどう思うかは、自分のユニフォーム選びには関係なく、自分が、「これ着てると楽だな~」とか、「これ好きだな~」と思う服を着ればいいのです。