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日本にお住まいの方は、新型コロナウイルスによって、収入に影響があった人も、なかった人も、政府から10万円給付されます。
申請しない人もいるかもしれませんが。
「臨時のお小遣いが手に入ったけど、いつものように買い物していると、物が増えちゃうし、どうしようか」。
こんなふうに、悩んでいる人のために、社会的に有意義な使いみちを7つ考えてみました。
1.使いみちが明確なら即使う
リアルに、経済的打撃を受けていて、家賃が払えない、食べ物を買えない、生活費が足りない、という人は、その費用にあてます。
この場合は、特に迷うことはないでしょう。
もし、あっちも足りない、こっちも足りない、ということなら、もっとも自分の生活にインパクトのあるもの(もっとも追い詰められているもの)に使います。
どれも、そこまでは困っていないなら、長期的にみて、よい結果をもたらすものにお金を使います。
2.借金を返す
現在の生活費に困っているわけではないが、借金がある、という場合は、借金の返済にあてます。
特に金利の高い借金を優先的に返済します。
クレジットカードとか。
クレジットカードのリボルビング払いは、借金をしている感覚がないと思いますが、金利の高い借金です。
6月30日まで、キャッシュレス決済に対して5%還元していたところが多かったから、クレジットカードの支払いがたまっている人もいるかもしれません。
そうした支払いの返済にあててください。
キャッシュレスに関する考察⇒キャッシュレス決済を使うべきか否か。
3.銀行に貯金する
もし緊急用のお金(生活防衛資金、エマージェンシーファンド)を貯めていなかったら、それ用の貯金をします。
エマージェンシーファンドはふだんの生活費の3ヶ月~6ヶ月分と言われています。
自分のふだんの生活費を知らないのなら、この機会に、毎月必ず出ていくお金を割り出して、生活費を把握するようにしてください。
具体的には、
住宅費(家賃/住宅ローン)、光熱費、交通費/車があるならその関係のお金、食費、子供がいるなら教育費、交際費、生活用品に使うお金、趣味に使うお金、その他
こんな感じです。
この金額の3-6倍のお金を、定期預金などにしておきます(この口座には通常は手をつけません)。
「筆子がすすめる買わない生活は、日本経済を破綻させる」というメールをもらうことがありますが、銀行に長期にお金を入れておくことは、経済の活性化に寄与します。
人があずけたお金を、銀行は、企業やビジネスオーナーに貸す(融資する)わけですから。
タンスや、植木鉢の下などにお金をおいておくと、循環させることができないので、金融機関に預金してください。
循環させることを意識する話⇒物を捨てられないと悩んだら、3つの流れを意識してみる。
4.地元のビジネスに使う
近所のサービス業(レストランとか美容院)を利用し、地元のビジネスにお金がいくようにします。
今回、サービス業がかなり打撃を受けています。
自分がサポートしたい店、つぶれてほしくない店や企業のサービスを利用すれば、物を増やさず、地元産業の活性化に寄与できます。
私も、ここ何年かは、日本でお茶や食べ物を買わず、地元産か地元に近い場所の野菜や果物を食べるようにしています。
オーガニック食品を食べる話⇒オーガニックフードのすすめ:持続可能な社会にする取り組み(その2)
COVID-19でもっとも打撃を受けた産業は、ツーリズムと航空業だと思いますが、いまはまだちょっと旅行できないので、やはり打撃を受けている、サービス業、エンターテイメント関係にお金を使うといいでしょう。
もちろん小売店でお金を使ってもいいです。ただ、本当に必要か、心からほしいもので、自分の生活の質をあげるものを選んでください。
ニーズとウォンツについて⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
5.寄付する
寄付すると実際に当事者にいくかわからない、と思って寄付しない人もいるかもしれませんが、私は信頼できる団体なら大丈夫だと考えています。
新型コロナウイルス医療対策支援用のお金などを募っている団体がたくさんあるので、そうした団体のどれかに寄付してもいいし、コロナとは関係のない団体に寄付してもいいでしょう。
環境保護を推進する団体とか。
コロナのせいで、使い捨ての物の利用が増え、ゴミが増えています。
私は、CanadaHelps.org というサイトを利用しています。ここには、たくさんのチャリティ団体が登録していて、好みの団体に寄付することができます。
たいてい寄付する団体は決まっていますが、毎回、地元のチャリティ団体も、必ず入れるようにしています。
事業者が直接、クラウドファンディングでお金を募っていることもあるので、好みのプロジェクトに寄付してもいいです。
6.困っっている人にじかにお金をあげる
近所に困っている人がいたら、お金を直接手渡します。
2ヶ月ぐらい前、NHKの英語ニュース(Podcast)を聞いていたら、お金がなくて困っている外国人の学生(日本在住)に、近所のおばさんが10万円をあげた話を伝えていました。
この学生は、アルバイト先の店が休業で、バイト代が入らなくなり、しかも、ビザの関係で、10万円を受け取る申請をできないのです。
近所のおばさんは、自分に入るはずの給付金をこの学生にそっくり回したわけです。
私の娘は、バルクバーンでアルバイトをしていますが、バルクバーンの隣はドラッグストアで、「お金をください」という浮浪者の方が、出口のあたりによく出現します。
娘は、たまにそうした人にお金を渡しています。
あげたお金で、いきなりジャンクフード(コーラにポテトチップス)を買う人がいて、頭に来るそうです。
まあ、長期的な視野に立つことができるメンタル状態だったら、浮浪者をしていないと思うので、しかたないのかもしれません。
ホームレスの中には、精神疾患をわずらっている人が多いので、彼らを助けるためには別の戦略が必要でしょう。
手元にある10万円を未来のある若者にわたすか、道端で寝ている人にわたすか。
あなたの価値観で決めてください。
7.長期投資する
世の中にお金を循環させる方法としては、投資もあります。
私自身は行っていませんが、性にあうなら投資をしてもいいでしょう。
短期ではなく、長期投資のほうをおすすめするのは、株価があがった、さがったと毎日の株価変動に一喜一憂しないですむからです。
長期でも、投資なので、お金を失うリスクはありますが、お金もうけのためにするのではなく、お金を世の中に回すためにするのですから、そこは問題ではありません。
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先日、物がいっぱいあって汚部屋になっている方からメールをもらいました。
その人は、持病があり、あまり働けず、たくさん税金をおさめることができません。
税金をおさめていないと、社会の邪魔者扱いされるから、それが悔しくて、せめて消費税を払おうと、物をたくさん買ったそうです。
このように、物を買うことイコール社会貢献、と考える人が多いのですが、開発・製造された物を、むやみにガラクタ(ゴミ)にすると、結局、無駄に資源を使うことになるし、地球にも負荷がかかるので、あまりはおすすめできません。
不要な物を買わなくても、社会貢献できる方法はいくらでもあるし、お金だけが価値をもつわけでもないですよね。
そんなことも考え合わせながら、支給された10万円を、使うといいでしょう。