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無駄遣いがクセになっている人に、お金を使いすぎないように生活を整える方法を5つ提案します。
クレジットカードにはさみを入れるような、過激な方法ではなく、日々、ちょっと気をつける、わりと地味な方法です。
1.時間の使い方を見直す
「節約できない」と悩んでいる人は、これまで、お金の使い方をいろいろ試行錯誤してきたと思います。
しかし、うまくいかなかったわけです。
今回は、時間の使い方を見直してください。
さほど必要でない物を大量に買っている場合、「しなくていい買い物」に時間をたくさん使っているはずです。
日々、生活するために買い物をしないわけにはいきませんが、必要な分だけ買えば、生きていけます。
ふだんの行動のログをとって、自分がどれだけ買い物に時間を費やしているか調べてみましょう。
買い物に費やす時間は、買っている時間だけでなく
・リサーチしている時間(何を買おうか考えたり、参考のために雑誌やSNSを見ている時間も含む)
・店に往復する時間
・店や通販サイトに滞在している時間
もあります。
買い物時間を出したら、最初は、そのうちの25%か50%ぐらいを、意識的にほかの活動にあててください。
副業、家事、断捨離、勉強、読書、庭いじり、犬の散歩など、1人でできる活動でもいいし、家族とゲームをする、友人と会って話す、ボランティアに出向くなど、他の人といっしょにする活動でもいいです。
さらに、事前に買い物をする時間を決めて、その時間内でだけ行うようにします。
まじめに取り組めば、ずるずると買い物に無駄に時間を費やすことがなくなります。
2.趣味を見直す
物をどんどん買わないと続けられない趣味にいそしんでいたら、楽しみ方を変えるか、別の趣味に変えてしてください。
「これを買うのは仕方がない、だって私の大事な趣味なんだもの」という人がいます。
確かに、趣味は人生を豊かにしてくれます。
ですが、自分の本当の趣味は買い物で、買い物したいがために、別の趣味が、買う口実や隠れみのになっていることがあります。
何かを集める趣味はもちろんのこと、ホビーショップが成立するような趣味は、物がたくさんいる趣味です。
世の中には、物がほとんどなくても(つまりお金を使わなくても)楽しめる趣味はたくさんあります。
私の趣味の1つはブログを書くことですが、最初にパソコンとモニターを買って、月々のインターネット料金を払えば、ずっと続けることができます。
必要な物はパソコン、モニター、マウス、パソコンをのせる机状のもの、ライトぐらいです。
パソコンは途中でこわれるから買い替えが必要ですが、5年はもちますのせ、毎年買う必要はありません。私は、初めて買ったパソコンは、10年以上使いました。
私は立ってパソコンに向かっているから、スタンディングデスクが余分にありますが、その代わり、椅子は不用です。
スタンディングデスクの画像はこちら⇒仕事がはかどるデスク周りを作る7つのコツ。基本は捨てること。
最近、YouTubeが人気で、始める人もたくさんいますが、ユーチューバーになろうと思ったら、ブロガーより物がいります。
発信するテーマにもよりますが、カメラ、三脚、ライト、マイク、街頭で撮影するならカメラを支えるものなんかがいりますよね?
全部スマホでまかなうにしても、三脚やライトは追加で必要です。マイクもいるかもしれません。
動画の編集もするでしょうから、スマホかパソコンも必要です。
しかも、動画を作り始めれば、もっと高品質の動画をとりたいと欲が出て、もっといいカメラがほしい、と思うでしょう。
ブロガーの場合、「もっといい記事を書きたい」と思ったからといって、特に新しいツールが必要になるわけではありません。
YouTubeの動画は、規模の小さい映画のようなものです。映画を作るには、たくさんのお金と手間暇が必要だから、YouTubeで動画を配信するのも、それなりに物がいります。
このように、たいして何も買わなくても楽しめる趣味と、コンスタントに物を買う必要にせまられる趣味があるので、「もっとお金を節約したい」と思うなら、物を買わなくてもすむ趣味を楽しむほうがいいです。
3.自宅にある在庫を把握しておく
調味料やトイレットペーパー、洗剤のように常日頃から家に常備しておくものを買いすぎないようにします。
そのために、在庫が少なくなってきたものがあったら、忘れないように、どこかに書いておきましょう。
私の娘は、キッチンに小さいホワイトボードを置いて、買い物メモとして使っています。
ホワイトボードでもノートでもいいので、残り少なくなってきて、近々買う必要があるものを書く場所を作ってください。
そして、次に買い物に行くときは、このメモを見て、買い物リストを作って、リストを持参して店に行くか、通販サイトにアクセスします。
この作業をちゃんとすると、「家にまだたくさんある物」を買うことがありませんし、買い物リストは、「在庫が少なくなったものメモ」から拾うから、突然の衝動買いが入り込む余地はありません。
消耗が早いものだけでなく、衣料や本など、消費するのに時間がかかる物も、自宅にある在庫を把握しておけば、まだあるのにどんどん買ってしまうことを防げます。
以前、ユニクロで服を大量に買うのがどうしてもやめられない、という方のお便りを紹介しました。
このような場合も、家にある服の内容や量を把握しておけば、新たにぼんぼん買うことはないと思います。
手元にある在庫を把握し、使い切れる量だけ買う生活にすれば、無駄に出ていくお金も減るでしょう。
4.小さな買い物に注意する
家や車など、金額の大きな物を買うときは、誰でも慎重になるし、事前によく考えます。
しかし、少額の商品は、深く考えずに買いがちです。
日々、外で購入するコーヒーや、衣料品店で衝動買いする安いTシャツやソックスに、無意識にお金を使っていませんか?
小さな出費が積もり積もると、家計に影響があります。
ラテマネー(ふだんカフェラテに使っているお金、すなわち無意識の小さな出費の積み重ね)について⇒持っている物をちゃんと使うことに決めました。
100円ショップで買っているから、金額的にはたいしてダメージはない、という場合でも、毎度、毎度、衝動買いをしていることが問題です。
衝動買いをしないと息が詰まり、あるとき爆発して、大量買いをしてしまう人は、衝動買いするお金も予算に組み込んでおいたほうがいいでしょう。
ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんは、日々、やりくりして余ったお金をガラス瓶にためておき、ある程度たまったところで、このお金を好きなように使う方法をすすめています。
くわしくはこちら⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
これも、ある程度予算を決めて無駄遣いする方法です。
「そんなの本当の衝動買いじゃないから楽しくない!」と思うかもしれませんが、人間、何もかも自由だと、どうしていいかわからず、かえって不自由を感じます。
ある程度、枠があったほうが、うまく自分をコントロールできて、達成感を得られるのです。
制限があったほうが幸せを感じる話⇒私たちが幸せを感じる理由~制限がある方が幸せ?ダン・ギルバート(TED)
5.買い物をうながすものから距離をとる
ふだんの買い物(有形、無形すべて)をすべて記録し、そこにお金をつかった理由や、きっかけになったできごとをメモしておきます。
ある程度記録がたまったら、自分の買い物をとくに強くうながしているものを見つけます。
先ほども書いたように、それは趣味かもしれません。
ふだん見ているSNSかもしれません。
一緒に買い物に行くことが多い友達や家族かもしれません。
退屈すると、スマホで、買い物サイトのアプリを無意識に開く習慣かもしれません。
あたりまえのように続けている定期購入かもしれません。
テレビの視聴かもしれません(私の母は、ショップチャンネルで見た物をよく買っています)。
ショップから届くメルマガかもしれません。
いきあたりばったりに食材を使う生活かもしれません(材料がなくて外食せざるを得なくなる)。
何かきっかけがあるから、買い物してしまうのです。
そのきっかけの大元を見つけて、それをなくすか、距離をとれば、買い物も発生しません。
私は、2018年に塗り絵用の色鉛筆や、マーカーを買いすぎました。
一番のきっかけは、カラーチューバー(YouTubeで塗り絵テーマで発信している人)の動画であり、その次のきっかけは、アマゾンで物を買っているときに出てくる関連商品や、おすすめ商品でした。
そのころも、ミニマルライフだったし、いろいろな形で買わない挑戦も続けていたから、毎月の小遣いの予算を決めており、大くずれすることはなかったのですが、私としては、しっかり買いすぎでした。
いまは塗り絵関係の動画はいっさい見ていません。
動画を見ていると、自分が塗り絵をする時間がなくなるし(私は、何かしながら塗り絵をできないタイプ)、あのような手のこんだ面倒くさい塗り方はしたくない、と思ったからです。
私にとって塗り絵は気晴らしだから、上手な塗り絵をしようと、ストレスをためるのは、塗り絵をする意味がないのです。
私の場合は、YouTubeとAmazonが買い物をうながしましたが、あなたにも、必ず、買い物を強くうながすものがあると思います。
それを見つけて、なくしてください。
お金を使わない工夫、ほかにもいろいろ書いています⇒お金を使いすぎずに暮らすヒント:お金に関する記事のまとめその5
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お金の使い方を整えていく方法を紹介しました。
生活が乱れているとお金の使い方も乱れます。
早寝早起き、暴飲暴食をしない、テレビやネットばかり何時間も見ないで運動もちゃんとする、部屋も片付ける、という、ごくあたりまえのきちんとした生活をすることが、お金の使い方にも反映されます。